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第六章 初めての 異世界旅行は エルフ村
第94話 そうめんやっぱり飽きてくる
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それじゃ、リューナを伴って、ディニエルと会話してみようかな。
ということで、まずはリューナに確認してみると、彼女もディニエルの様子が気になっていたみたいだった。
「ちょっと話をしたいんだが、いいか? あ、それと、俺のことはハクトって呼んでくれ」
とりあえずそう話しかけると、ディニエルはコクっと頷き、
「ディニエル」
と言った。
……これは、私もディニエルでいい、ってことでいいのかな?
まあ、そういうことにして話を続けるか。
「さっき、リューナの紹介を聞いて驚いているように見えてな。ちょっと気になったから、リューナと一緒に話しかけてみたんだ」
「もし質問したいことがありましたら、何でも仰ってください。お答えできることであれば、回答いたしますので」
リューナがそう言うと、
「助かる。……質問。今も変身可能? 魔族になる方法は? 他のドラゴンも可能? 食事量の変化は? 変身前と後……」
なんて、矢継ぎ早に質問が来た。
「ディニエル、ちょっと落ち着けって。そんなんじゃ、リューナが質問に答えられないじゃんか」
そんな様子を見かねたのか、ベイラがディニエルにそう話しかけた。
「……我を忘れてた。ごめんなさい」
「いえ。よくあることだと思いますので、気にしないでください」
……よくあることって、主にアオイのことじゃないよな?
◇
その後、時にベイラの通訳(?)を入れつつ、ディニエルはリューナに質問を続けていった。
その中で、ドラゴン体に変身する時は、自身の身体が変化するというよりも、身体を乗り換えるといった感覚が近い、といった話は俺としても興味深かった。
それにしても、ベイラが話に加わってくれて助かった。
「わかった。ありがとう」
ディニエルも、聞きたいことは聞けたっぽいな。
「にしても、なんでそんなにリューナについて知りたいんだ? パレードで魔皇を見た時も、全然そんなんじゃなかったじゃんか」
……ベイラにも心当たりがないのか。
魔族、ってところじゃなければ、やっぱりドラゴンから魔族になった、って部分が気になったからだよな?
「変身。カッコいい」
……なるほど。
気持ちはわかる。
「格好いい、ですか? ……確かに、そうかもしれないですね。読ませていただいた漫画、あ、いえ、本の内容に、真の力を解放して姿が変わる、といった描写がありまして、それを読んだ時には思わず興奮してしまいました」
……あの漫画だと、マジ卍的なシーンだろうな。
「気になる。読みたい」
「あ、その、そちらの本は貴重なもので、持ち主から特別の許可を得て読ませていただいたので……。後で聞いてみましょうか」
「お願い。読みたい」
……まだあんまりディニエルについて知らないけど、もしソフィアからの許可が下りたら、メイと同じように毎日通いそうだな。
「格好いい見た目といえば、身体の一部を変化させるのも良いですね。例えばですが……」
リューナは腕を前に出すと、そこに魔力を籠めだした。
すると、ひじから先がみるみる鱗に覆われ、鋭い爪が出現した。
「このような事もできます。狩りに便利なため取得しましたが、改めて考えますと、こちらも恰好いいですね」
「すごい。かっこいい。どうやった?」
喋り自体は淡々としているいけど、かなり興奮していそうだな。
「少々説明が難しいのですが……。簡単に言いますと、ドラゴン体の方から魔力を引き出し、それを自分の腕に流す、のようなイメージで行っています」
前にハヤテが、魔力を使って姿を変えていたな。
こっちは、ドラゴンへ変身できる特性を応用している、って感じみたいだけど。
「実用性はありませんが、羽を生やすというのもよさそうですね。……ですが、この服では背中の部分を破いてしまいますね」
……話しているリューナも楽しそうだな。
ディニエルと仲良くなれそうでよかった。
「洋服作る。後で採寸したい」
「本当ですか!? それはありがたいですね。本日の予定が終わりましたら、お願いしたいです」
ん?
今、洋服を作るって言っていたよな。
「なあ、ベイラ。ディニエルって洋服を作る趣味を持ってるのか?」
「趣味でもあり、仕事でもあるって感じだな。服をデザインしたり、実際にそれを作ったりしてるぜ。イズレが作っている人形の服も、ディニエルがデザインする時もあるし、着せ替えができるよう実際に作ったりもしてるな」
ディニエルも、イズレと似た感じでアーティスト的な感じの仕事をしているのか。
「そうなんだな。……なあ、ベイラ。ディニエルってどういった人物なのか教えてもらってもいいか?」
ディニエルとリューナはすっかり気があったみたいで、洋服のデザインをどうするかについて真剣に話し合っているようだ。
その隙に、ベイラにディニエルについて聞いてみることにした。
「うーん、そうだな。まあ、基本的にはこのまんまって感じだな。喋り方はいつもあんな感じだし、興味があることになるとぐいぐい来るし。あー、それとな……」
と、ディニエルについてベイラに教えてもらっているうちに食事の準備ができた。
◇
メイドさんたちに案内され食事会場に着くと、クレアが口を開いた。
「本日の料理は、人間界の様々な国の名物料理を用意してもらったのですわ。最近は暑いですし、暑い国の料理や、夏に食べる料理がメインになっているのですわ。ハクトさんの参考になると嬉しいのですわ!」
おお、それは楽しみだな。
それに、俺の試練の為っていうのもありがたい。
是非とも参考にさせてもらおう。
さて、それじゃあどんな料理があるか見てみよう。
あそこにあるのはタコスっぽいかな?
あっちのはガパオっぽい、かな?
向こうのは生春巻きっぽい。
そして、漂ってくるこのスパイスの香りはカレーっぽいな。
細かい違いはありそうだけど、世界が変わっても同じような料理が生まれるんだな。
そして、
「これは、そうめん、かな?」
と、俺がよく知る料理があったためそうつぶやくと、
「良く知ってるわね! 私がいた地方では家庭でよく食べているけど、ハクトもそうなのかしら? ……最初はいいんだけど、何度も出てくると飽きて来ちゃうのよね」
なんて、アキナが話しかけてきた。
ああ、やっぱりこの世界にもあるんだな。
……そして、何度も食べているうちに飽きてくる、ってのも共通だったか。
アキナがあき……。
いえ、なんでもないです。
「ああ、暑くなってくるとよく食べてるよ。元居た世界では、家族が大量に送ってきてくれるんだけど、ずっとつゆで食べていると、やっぱり飽きてきちゃうよな。だから、色々とアレンジして食べていたよ」
おじいちゃんたちが、一人暮らしだから賞味期限が長いからって理由で、手延べそうめんを送ってくれるんだよな。
……確かに、暑くてあんまり食欲がない時にもさっと食べれていいんだけど、普通の麺つゆだけだとなぁ。
「そうなのね。ちなみに、どういった食べ方をしていたのかしら? わたしも試してみたいわね」
「ああ。とはいっても手頃な感じだけどな。ナスとか豚肉を炒めてつゆに入れたり、さばの水煮の缶詰、ってあるのかな? それを入れて食べるのもおいしかったな。その二つには、納豆を入れても上手かったよ。それそれと、トマトを刻んでオリーブオイルとかをつゆと混ぜて食べるのも上手かったな」
ネットで調べると、色々とレシピが出てくるから便利だったな。
「さばの缶詰はあるけど……。それをそうめんのつゆに入れて本当においしいの? それに、そこに納豆まで……。ちょっと想像がつかないわね」
「まあ、好みはあるだろうけどな。ただ、評判がいいレシピを参考にして作ったから、少なくとも他にもおいしいと思っている人はいると思うぜ」
というか、納豆もあるんだな。
……あの糸を引いた豆を食べる、チャレンジ精神豊富な人がこっちにもいたってことかな?
「そうなのね。……今度試してみようかしら」
「気になりますので、私もやってみます」
「私も」
アキナとそうめんについて話していると、ソフィアとディニエルが加わってきた。
「うおっ、びっくりした。……ソフィアとディニエルも聞いていたのか」
いつのまに。
まあでも、ソフィアなら反応を示してもおかしくない話題だったな。
それとベイラから、ディニエルは食事についても色々と興味があるって聞いたけど、本当だったな。
「興味深い話をしていましたので。そうめんだけでなく、うどんなどにも応用ができそうですね」
「そうだな。実際さばの缶詰と納豆で食べるうどんは、ひっぱりうどんって名前があるみたいだし」
というか、そのレシピをアレンジしてそうめんを食べていた。
「そうなのね。……ハクトと色々と話していると、異世界の料理や文化とかも、もっと色々と知りたくなってくるわね」
まあ、そういった家で食べる料理なんてのは、流石にこっちには広まっていないだろうしな。
ああ、そうか。
魔界と人間界に加え、俺のいた世界、異世界の料理とか文化を交流に利用する、っていうのもいいかもしれないな。
ということで、まずはリューナに確認してみると、彼女もディニエルの様子が気になっていたみたいだった。
「ちょっと話をしたいんだが、いいか? あ、それと、俺のことはハクトって呼んでくれ」
とりあえずそう話しかけると、ディニエルはコクっと頷き、
「ディニエル」
と言った。
……これは、私もディニエルでいい、ってことでいいのかな?
まあ、そういうことにして話を続けるか。
「さっき、リューナの紹介を聞いて驚いているように見えてな。ちょっと気になったから、リューナと一緒に話しかけてみたんだ」
「もし質問したいことがありましたら、何でも仰ってください。お答えできることであれば、回答いたしますので」
リューナがそう言うと、
「助かる。……質問。今も変身可能? 魔族になる方法は? 他のドラゴンも可能? 食事量の変化は? 変身前と後……」
なんて、矢継ぎ早に質問が来た。
「ディニエル、ちょっと落ち着けって。そんなんじゃ、リューナが質問に答えられないじゃんか」
そんな様子を見かねたのか、ベイラがディニエルにそう話しかけた。
「……我を忘れてた。ごめんなさい」
「いえ。よくあることだと思いますので、気にしないでください」
……よくあることって、主にアオイのことじゃないよな?
◇
その後、時にベイラの通訳(?)を入れつつ、ディニエルはリューナに質問を続けていった。
その中で、ドラゴン体に変身する時は、自身の身体が変化するというよりも、身体を乗り換えるといった感覚が近い、といった話は俺としても興味深かった。
それにしても、ベイラが話に加わってくれて助かった。
「わかった。ありがとう」
ディニエルも、聞きたいことは聞けたっぽいな。
「にしても、なんでそんなにリューナについて知りたいんだ? パレードで魔皇を見た時も、全然そんなんじゃなかったじゃんか」
……ベイラにも心当たりがないのか。
魔族、ってところじゃなければ、やっぱりドラゴンから魔族になった、って部分が気になったからだよな?
「変身。カッコいい」
……なるほど。
気持ちはわかる。
「格好いい、ですか? ……確かに、そうかもしれないですね。読ませていただいた漫画、あ、いえ、本の内容に、真の力を解放して姿が変わる、といった描写がありまして、それを読んだ時には思わず興奮してしまいました」
……あの漫画だと、マジ卍的なシーンだろうな。
「気になる。読みたい」
「あ、その、そちらの本は貴重なもので、持ち主から特別の許可を得て読ませていただいたので……。後で聞いてみましょうか」
「お願い。読みたい」
……まだあんまりディニエルについて知らないけど、もしソフィアからの許可が下りたら、メイと同じように毎日通いそうだな。
「格好いい見た目といえば、身体の一部を変化させるのも良いですね。例えばですが……」
リューナは腕を前に出すと、そこに魔力を籠めだした。
すると、ひじから先がみるみる鱗に覆われ、鋭い爪が出現した。
「このような事もできます。狩りに便利なため取得しましたが、改めて考えますと、こちらも恰好いいですね」
「すごい。かっこいい。どうやった?」
喋り自体は淡々としているいけど、かなり興奮していそうだな。
「少々説明が難しいのですが……。簡単に言いますと、ドラゴン体の方から魔力を引き出し、それを自分の腕に流す、のようなイメージで行っています」
前にハヤテが、魔力を使って姿を変えていたな。
こっちは、ドラゴンへ変身できる特性を応用している、って感じみたいだけど。
「実用性はありませんが、羽を生やすというのもよさそうですね。……ですが、この服では背中の部分を破いてしまいますね」
……話しているリューナも楽しそうだな。
ディニエルと仲良くなれそうでよかった。
「洋服作る。後で採寸したい」
「本当ですか!? それはありがたいですね。本日の予定が終わりましたら、お願いしたいです」
ん?
今、洋服を作るって言っていたよな。
「なあ、ベイラ。ディニエルって洋服を作る趣味を持ってるのか?」
「趣味でもあり、仕事でもあるって感じだな。服をデザインしたり、実際にそれを作ったりしてるぜ。イズレが作っている人形の服も、ディニエルがデザインする時もあるし、着せ替えができるよう実際に作ったりもしてるな」
ディニエルも、イズレと似た感じでアーティスト的な感じの仕事をしているのか。
「そうなんだな。……なあ、ベイラ。ディニエルってどういった人物なのか教えてもらってもいいか?」
ディニエルとリューナはすっかり気があったみたいで、洋服のデザインをどうするかについて真剣に話し合っているようだ。
その隙に、ベイラにディニエルについて聞いてみることにした。
「うーん、そうだな。まあ、基本的にはこのまんまって感じだな。喋り方はいつもあんな感じだし、興味があることになるとぐいぐい来るし。あー、それとな……」
と、ディニエルについてベイラに教えてもらっているうちに食事の準備ができた。
◇
メイドさんたちに案内され食事会場に着くと、クレアが口を開いた。
「本日の料理は、人間界の様々な国の名物料理を用意してもらったのですわ。最近は暑いですし、暑い国の料理や、夏に食べる料理がメインになっているのですわ。ハクトさんの参考になると嬉しいのですわ!」
おお、それは楽しみだな。
それに、俺の試練の為っていうのもありがたい。
是非とも参考にさせてもらおう。
さて、それじゃあどんな料理があるか見てみよう。
あそこにあるのはタコスっぽいかな?
あっちのはガパオっぽい、かな?
向こうのは生春巻きっぽい。
そして、漂ってくるこのスパイスの香りはカレーっぽいな。
細かい違いはありそうだけど、世界が変わっても同じような料理が生まれるんだな。
そして、
「これは、そうめん、かな?」
と、俺がよく知る料理があったためそうつぶやくと、
「良く知ってるわね! 私がいた地方では家庭でよく食べているけど、ハクトもそうなのかしら? ……最初はいいんだけど、何度も出てくると飽きて来ちゃうのよね」
なんて、アキナが話しかけてきた。
ああ、やっぱりこの世界にもあるんだな。
……そして、何度も食べているうちに飽きてくる、ってのも共通だったか。
アキナがあき……。
いえ、なんでもないです。
「ああ、暑くなってくるとよく食べてるよ。元居た世界では、家族が大量に送ってきてくれるんだけど、ずっとつゆで食べていると、やっぱり飽きてきちゃうよな。だから、色々とアレンジして食べていたよ」
おじいちゃんたちが、一人暮らしだから賞味期限が長いからって理由で、手延べそうめんを送ってくれるんだよな。
……確かに、暑くてあんまり食欲がない時にもさっと食べれていいんだけど、普通の麺つゆだけだとなぁ。
「そうなのね。ちなみに、どういった食べ方をしていたのかしら? わたしも試してみたいわね」
「ああ。とはいっても手頃な感じだけどな。ナスとか豚肉を炒めてつゆに入れたり、さばの水煮の缶詰、ってあるのかな? それを入れて食べるのもおいしかったな。その二つには、納豆を入れても上手かったよ。それそれと、トマトを刻んでオリーブオイルとかをつゆと混ぜて食べるのも上手かったな」
ネットで調べると、色々とレシピが出てくるから便利だったな。
「さばの缶詰はあるけど……。それをそうめんのつゆに入れて本当においしいの? それに、そこに納豆まで……。ちょっと想像がつかないわね」
「まあ、好みはあるだろうけどな。ただ、評判がいいレシピを参考にして作ったから、少なくとも他にもおいしいと思っている人はいると思うぜ」
というか、納豆もあるんだな。
……あの糸を引いた豆を食べる、チャレンジ精神豊富な人がこっちにもいたってことかな?
「そうなのね。……今度試してみようかしら」
「気になりますので、私もやってみます」
「私も」
アキナとそうめんについて話していると、ソフィアとディニエルが加わってきた。
「うおっ、びっくりした。……ソフィアとディニエルも聞いていたのか」
いつのまに。
まあでも、ソフィアなら反応を示してもおかしくない話題だったな。
それとベイラから、ディニエルは食事についても色々と興味があるって聞いたけど、本当だったな。
「興味深い話をしていましたので。そうめんだけでなく、うどんなどにも応用ができそうですね」
「そうだな。実際さばの缶詰と納豆で食べるうどんは、ひっぱりうどんって名前があるみたいだし」
というか、そのレシピをアレンジしてそうめんを食べていた。
「そうなのね。……ハクトと色々と話していると、異世界の料理や文化とかも、もっと色々と知りたくなってくるわね」
まあ、そういった家で食べる料理なんてのは、流石にこっちには広まっていないだろうしな。
ああ、そうか。
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