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37話
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キルシュさんと取った休憩の後も、客足はまばらで、適度に休憩を取りながら、働いていた。時計を見ると、思ったよりもあれからあまり時間が経っていなかった。それを何回か繰り返すとまた、忙しい時間帯になってきた。この時間帯は、お酒を頼むお客さんが増えるため、キルシュさん曰く、一番忙しいそうだ。
私も実際に体験したが、想像以上の忙しさに目を丸くさせていた。ただ、この状況が数時間続くとだいぶ慣れてきた。
私は厨房の横にある冷えたビール箱から瓶を手に取り、慣れた手つきでビールを注ぐ。何十回もやっていたらこの動作に慣れたのだ。そしてお客さんの所に、注文されたビールと付け合わせの料理を持っていく。
「お待たせしました。こちら、ビールと日替わりおつまみです。」
「おぉ!ありがとな!」
私は品物を次々にお客さんの前に並べていく。そして、立ち去ろうとした瞬間一気に視界がブレる。
な、何!?
「おまえさん、偉く可愛らしいじゃねぇか。それに、なんだか美味そうだ……。」
えっ?美味そう?日替わりおつまみのこと?
気づけば、品物を渡した大柄の熊獣人さんの男性に腰を抱き寄せられ、顎を掴まれていた。
「ちと、味見させてみな……。」
そう言うや否やその厳つい顔が近づいてきた。私は思わず目を瞑ってしまう。
えっ?い、いや……!ヤダ……!ガルムさんっ……!
「なーに、やってんだアンタはっ!」
「あでっ!!」
いつになっても唇に何か当たる感覚はなく、逆にゴツンッと言う音に合わせて体が開放されていた。
「さ、サリアさん……!」
熊獣人さんの声で瞑っていた目を開ける。状況から察するとサリアさんが守ってくれたみたいだ。
「うちの可愛い従業員に何手を出そうとしてるんだ!次やったら出てってもらうよ!」
サリアさんはそう言って私を熊獣人さんから引き剥がす。
「ハルちゃん、大丈夫だったかい?何もされていないかい?」
「は、はい。大丈夫です。助けてくださり、ありがとうございます。」
「すまんな、嬢ちゃん。酔っぱらってついやっちまった。」
私とサリアさんで話していると熊獣人さんが謝ってきた。私は、大丈夫であることと、女子ではなく男子であることを言おうとしたが、サリアさんに手を引かれたため、言えなかった。
「次はないからね。」
サリアさんは去り際にその熊獣人さんに再度忠告していた。私はサリアさんに連れられている間、さっきのことに疑問を持っていた。
なんでさっきガルムさんを思い浮かべたんだろう。それにキスされそうな時、ガルムさんには思わなかったのに、熊獣人さんに対しては拒絶するような気持ちが出てきたんだろう……。
そう考えていると、サリアさんが立ち止まり、こちらを向く。
「ハルちゃん、本当に大丈夫だったかい?ああいう風に手を出すやつは少数派だから、安心してね。でも無理そうだったら、別の仕事振ってあげるよ。」
「大丈夫です。このまま続けます。先程は助けてくださってありがとうございます。」
「分かったよ。じゃあ、頑張ってね。無理そうだったらちゃんと言うんだよ。いつでも助けてあげられはしないからね。」
私は返事をしてから、仕事に戻った。それからは声をかけられても、体を触られることはなかった。
私も実際に体験したが、想像以上の忙しさに目を丸くさせていた。ただ、この状況が数時間続くとだいぶ慣れてきた。
私は厨房の横にある冷えたビール箱から瓶を手に取り、慣れた手つきでビールを注ぐ。何十回もやっていたらこの動作に慣れたのだ。そしてお客さんの所に、注文されたビールと付け合わせの料理を持っていく。
「お待たせしました。こちら、ビールと日替わりおつまみです。」
「おぉ!ありがとな!」
私は品物を次々にお客さんの前に並べていく。そして、立ち去ろうとした瞬間一気に視界がブレる。
な、何!?
「おまえさん、偉く可愛らしいじゃねぇか。それに、なんだか美味そうだ……。」
えっ?美味そう?日替わりおつまみのこと?
気づけば、品物を渡した大柄の熊獣人さんの男性に腰を抱き寄せられ、顎を掴まれていた。
「ちと、味見させてみな……。」
そう言うや否やその厳つい顔が近づいてきた。私は思わず目を瞑ってしまう。
えっ?い、いや……!ヤダ……!ガルムさんっ……!
「なーに、やってんだアンタはっ!」
「あでっ!!」
いつになっても唇に何か当たる感覚はなく、逆にゴツンッと言う音に合わせて体が開放されていた。
「さ、サリアさん……!」
熊獣人さんの声で瞑っていた目を開ける。状況から察するとサリアさんが守ってくれたみたいだ。
「うちの可愛い従業員に何手を出そうとしてるんだ!次やったら出てってもらうよ!」
サリアさんはそう言って私を熊獣人さんから引き剥がす。
「ハルちゃん、大丈夫だったかい?何もされていないかい?」
「は、はい。大丈夫です。助けてくださり、ありがとうございます。」
「すまんな、嬢ちゃん。酔っぱらってついやっちまった。」
私とサリアさんで話していると熊獣人さんが謝ってきた。私は、大丈夫であることと、女子ではなく男子であることを言おうとしたが、サリアさんに手を引かれたため、言えなかった。
「次はないからね。」
サリアさんは去り際にその熊獣人さんに再度忠告していた。私はサリアさんに連れられている間、さっきのことに疑問を持っていた。
なんでさっきガルムさんを思い浮かべたんだろう。それにキスされそうな時、ガルムさんには思わなかったのに、熊獣人さんに対しては拒絶するような気持ちが出てきたんだろう……。
そう考えていると、サリアさんが立ち止まり、こちらを向く。
「ハルちゃん、本当に大丈夫だったかい?ああいう風に手を出すやつは少数派だから、安心してね。でも無理そうだったら、別の仕事振ってあげるよ。」
「大丈夫です。このまま続けます。先程は助けてくださってありがとうございます。」
「分かったよ。じゃあ、頑張ってね。無理そうだったらちゃんと言うんだよ。いつでも助けてあげられはしないからね。」
私は返事をしてから、仕事に戻った。それからは声をかけられても、体を触られることはなかった。
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