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55話
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私はこの後、昼食までの間にガルムさんから魔法を教わることになった。というのも、今日はこの後、物資を買い揃えるくらいしか予定がないとのことなので、魔法の練習をしても構わないとのことだった。
ガルムさんの剣術は言うまでもないが、魔法に関してもかなりの腕だそうだ。そのため後衛職が使う、物を球体に凝縮させる魔法も使えるとのこと。
私は早速、体に異変を感じたらすぐやめることを条件で、コップの中の水で練習していた。物を飛ばすことでさえままならない私だが、速く独り立ちできるように覚えられるものは覚えておきたかった。
ただ結果は、ガルムさんからコツを教えてもらいながらやったが、初歩的な魔法すら使えない私にはもちろん上手くいく訳がなかった。
何回か挑戦していくうちに段々頭が痛くなってきたので、約束通りやめることにした。ただ、丁度よく昼食の時間になったので、そのままレオさんとウィルさんと合流し、熊の蔵に向かった。
「そう言えば、ガルムさんとアルトさんの関係ってどうなんですか?」
私は会話が途切れたタイミングでガルムさん達に問う。今日初めてアルトさんが隣町の冒険者ギルドのギルドマスターだと判明し、それについても説明してもらえると思ったのだ。
「あぁ、僕から説明するけど良いよね、ガルム?」
「まぁ、ハルが知りたがっているからな、構わない。」
ガルムさんが渋々といった感じでレオさんに話す許可をする。
やはり、ガルムさんとアルトさんの仲が険悪だから、話したくないのだろうか。
「えっと、アルトさんは隣町の冒険者ギルドのギルドマスターで、年齢はガルムさんの一個上の27歳。この若さでギルドマスターになれたのもアルトさんの強さ故なんだ。その実力はガルムさんと互角だと聞いているよ。」
「……俺の方が一対一の戦績は上だ……。」
「ガルムさん……。」
少し意地を張ったように言うガルムさんにウィルさんが呆れたように呟く。
「ははは……、まぁ、細かく言うと、単騎戦ではガルムが、複数戦ではアルトさんの方が分があるといわれているよ。」
ガルムさんと肩を並べられるって相当な腕ではないか。通りであんなに良いガタイをしている訳だ。
「いつもは、友好的なんだけど、状況が状況なだけにね、あんな険悪な感じになっちゃったんだ。だから、今日のことは、ハル君は気にしなくてもいいよ。」
良かった……。いつもは友好的な関係なんだ。じゃあ、なんで今日はあんな感じだったんだろう……?聞いても答えてくれなさそうだし、気にしなくても良いと言われたから、いいか……。
ガルムさんの剣術は言うまでもないが、魔法に関してもかなりの腕だそうだ。そのため後衛職が使う、物を球体に凝縮させる魔法も使えるとのこと。
私は早速、体に異変を感じたらすぐやめることを条件で、コップの中の水で練習していた。物を飛ばすことでさえままならない私だが、速く独り立ちできるように覚えられるものは覚えておきたかった。
ただ結果は、ガルムさんからコツを教えてもらいながらやったが、初歩的な魔法すら使えない私にはもちろん上手くいく訳がなかった。
何回か挑戦していくうちに段々頭が痛くなってきたので、約束通りやめることにした。ただ、丁度よく昼食の時間になったので、そのままレオさんとウィルさんと合流し、熊の蔵に向かった。
「そう言えば、ガルムさんとアルトさんの関係ってどうなんですか?」
私は会話が途切れたタイミングでガルムさん達に問う。今日初めてアルトさんが隣町の冒険者ギルドのギルドマスターだと判明し、それについても説明してもらえると思ったのだ。
「あぁ、僕から説明するけど良いよね、ガルム?」
「まぁ、ハルが知りたがっているからな、構わない。」
ガルムさんが渋々といった感じでレオさんに話す許可をする。
やはり、ガルムさんとアルトさんの仲が険悪だから、話したくないのだろうか。
「えっと、アルトさんは隣町の冒険者ギルドのギルドマスターで、年齢はガルムさんの一個上の27歳。この若さでギルドマスターになれたのもアルトさんの強さ故なんだ。その実力はガルムさんと互角だと聞いているよ。」
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「ガルムさん……。」
少し意地を張ったように言うガルムさんにウィルさんが呆れたように呟く。
「ははは……、まぁ、細かく言うと、単騎戦ではガルムが、複数戦ではアルトさんの方が分があるといわれているよ。」
ガルムさんと肩を並べられるって相当な腕ではないか。通りであんなに良いガタイをしている訳だ。
「いつもは、友好的なんだけど、状況が状況なだけにね、あんな険悪な感じになっちゃったんだ。だから、今日のことは、ハル君は気にしなくてもいいよ。」
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