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57話
ガルムさんから許可がおり、休憩を終えた私はまたスライム討伐を再開するために、腰を上げる。そして、一番近くにいるスライムを標的に定める。
「では、行ってきますね。」
「あぁ、頑張ってこい。」
ガルムさんに振り返って言うと、激励を返された。
よし、まずはアルトさんのアドバイス通りにやってみよう。アルトさんが見てくれる機会なんて滅多にないんだろうから、なんとか形にできるくらいになならないと。
私はそう思いながらスライムから適度な間合いを取って魔法の準備をする。まずは、魔力の圧縮からだ。深呼吸をして、魔力を一点に集中していく。
そろそろいいかもしれない。
私は石を上に投げ、圧縮した魔力を爆発させたあと、魔力の膜を作ることをイメージできるよう、頭の中で思い描く。
今っ……!!
その瞬間、先程思い描いたことをイメージする。
ヒュッ……!!
石が空気を裂く音がする。石の軌道を見ると、スライムの核に命中したようだ。
やった……!!
私はスライムが消滅するのを確認し、軽い足取りで討伐証拠品を回収する。
やはり、アルトさんのアドバイスは的確だった。こんな私ですら、アドバイスをもらった後の一回でできるようになったんだから。図々しいかもしれないが、聞けるチャンスなんて二度とこないかもしれないから、物を圧縮する魔法のコツも聞きたいな。
そう思いながら、私はガルムさん達の方へ目を向ける。すると、丁度歩み寄ってくるタイミングだった。そして、ウィルさんが手を振りながら話しかけてきた。
「お疲れ様っす、ハル君!やったっすね!あとは、慣れるまで練習あるのみっすね!」
「ありがとうございます。これもアルトさんのアドバイスのおかげですね。」
「フフッ、ハルならいつでも頼ってくれていいからね。次はそこの狼にじゃなく、俺に頼ってきてね。」
ええと……。と私が困惑して視線をガルムさんに移すとフンッと鼻をならした。
「ハル、コイツの言うことは聞かなくて良いぞ。」
「あの、ガルムさんも今日はありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。」
私は、ガルムさんが迷惑でなければこれからも指導などをお願いしたい気持ちからそう言った。ガルムさんが笑ってくれたので、どうやら迷惑ではなさそうだ。
この後も私は魔法でスライム討伐を続けた。魔法を使っていくうちに、コントロール力が上がってより正確に狙いをつけられるようになった。
レオさんいわく、もう少し威力を上げることができればスライムよりも強いゴブリンも倒せるようになるらしい。
私はそれを言われた後から、威力を強めるために魔力の圧縮をより行うことも意識して魔法を使っていた。ただ、威力をあげた分消費魔力も多いようで、数回使っただけで頭が痛くなり始めた。
私は依頼分は既に終わっていたため、そこでスライム討伐を終了した。
「では、行ってきますね。」
「あぁ、頑張ってこい。」
ガルムさんに振り返って言うと、激励を返された。
よし、まずはアルトさんのアドバイス通りにやってみよう。アルトさんが見てくれる機会なんて滅多にないんだろうから、なんとか形にできるくらいになならないと。
私はそう思いながらスライムから適度な間合いを取って魔法の準備をする。まずは、魔力の圧縮からだ。深呼吸をして、魔力を一点に集中していく。
そろそろいいかもしれない。
私は石を上に投げ、圧縮した魔力を爆発させたあと、魔力の膜を作ることをイメージできるよう、頭の中で思い描く。
今っ……!!
その瞬間、先程思い描いたことをイメージする。
ヒュッ……!!
石が空気を裂く音がする。石の軌道を見ると、スライムの核に命中したようだ。
やった……!!
私はスライムが消滅するのを確認し、軽い足取りで討伐証拠品を回収する。
やはり、アルトさんのアドバイスは的確だった。こんな私ですら、アドバイスをもらった後の一回でできるようになったんだから。図々しいかもしれないが、聞けるチャンスなんて二度とこないかもしれないから、物を圧縮する魔法のコツも聞きたいな。
そう思いながら、私はガルムさん達の方へ目を向ける。すると、丁度歩み寄ってくるタイミングだった。そして、ウィルさんが手を振りながら話しかけてきた。
「お疲れ様っす、ハル君!やったっすね!あとは、慣れるまで練習あるのみっすね!」
「ありがとうございます。これもアルトさんのアドバイスのおかげですね。」
「フフッ、ハルならいつでも頼ってくれていいからね。次はそこの狼にじゃなく、俺に頼ってきてね。」
ええと……。と私が困惑して視線をガルムさんに移すとフンッと鼻をならした。
「ハル、コイツの言うことは聞かなくて良いぞ。」
「あの、ガルムさんも今日はありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。」
私は、ガルムさんが迷惑でなければこれからも指導などをお願いしたい気持ちからそう言った。ガルムさんが笑ってくれたので、どうやら迷惑ではなさそうだ。
この後も私は魔法でスライム討伐を続けた。魔法を使っていくうちに、コントロール力が上がってより正確に狙いをつけられるようになった。
レオさんいわく、もう少し威力を上げることができればスライムよりも強いゴブリンも倒せるようになるらしい。
私はそれを言われた後から、威力を強めるために魔力の圧縮をより行うことも意識して魔法を使っていた。ただ、威力をあげた分消費魔力も多いようで、数回使っただけで頭が痛くなり始めた。
私は依頼分は既に終わっていたため、そこでスライム討伐を終了した。
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