トゥルーカラーズ=僕らの家族スタイル SEASON2

HIDEHIKO HANADA

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第12話

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【トゥルーカラーズ=僕らの家族スタイルSEASON1】【トゥルーカラーズ=僕らの家族スタイルSEASON2】
 シリーズとなっておりますので、ぜひ全編お読みくださいね。

 ★【トゥルーカラーズ=僕らの家族スタイル】AIドラマが近日公開です!お楽しみに!


【この話の感想や★をいただけると嬉しいです!よろしくお願いいたします!】


 またオリジナルイメージソングアルバムVolume1とVolume2、Volume2.5が
 Spotify、Amazon music、YouTube Music、Instagram、TikTokなどで配信中です。


 アーティスト名に【HIDEHIKO HANADA】入力検索で、表示されます。

 ぜひ小説と共にお楽しみください。



 また曲のPVなど登場人物のAI動画を

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 にて公開しております。

 お手数ですが、検索していただき、ぜひご覧になってください!



 登場人物(※身体的性で表記)



 ・久米香月くめ かずき【17・男】・・・・大和まほろば高校3年2組・野球部主将

 ・縄手章畝なわて あきや【30・男】・・・久米香月のクラス副担任

 ・斎部優耳いんべ ゆさと【40・女】・・縄手章畝の婚約者



 ・木之本沢奈きのもと さわな【17・女】・久米香月の彼女

 ・葛本定茂くずもと さだしげ【17・男】・久米香月の幼馴染で野球部

 ・山本水癒やまもと みゆ【16・女】・野球部マネージャー

 ・戒外興文かいげ おきふみ【16・男】野球部2年生

 ・曲川勾太まがりかわ こうた【18・男】野球部3年生

 ★大和まほろば高校 硬式野球部メンバーは随時ご紹介予定です



 ・高殿持統たかどの もちすみ【15・女】・・生徒会長



 ・久米香織くめ かおり【47・女】・・・・久米香月の母

 ・葛本義乃くずもと よしの【48・女】・・葛本定茂の母



 ・小槻スガルおうづく すがる【31・女】・・・・・・・・斎部優耳と同じ社内チーム

 ・雲梯曽我うなて そうが【25・男】・・・・・・・・・斎部優耳と同じ社内チーム



 ・小角教授【不明】・・・・・カンダルパ産業技術総合研究所の教授



 ・周楫子あまね かじこ【38・女】・・・・元大和まほろば高校教師



 ・北越智峯丸きたおち みねまる【15・男】・・・・・・・野球部1年生

 ・宇治頼径うじ よりみち【24・男】・・・・・・・・・・北越智のパートナー



 ・新口忠にのくち ただし【49・男】・・・・・・・・・・久米香月の父親

 ・ディアナ・カヴァース【年齢不詳・DQ】・・・・・・・・新口忠のパートナー



 ブックマーク、高評価、感想レビューなどなど何卒ご協力宜しくお願い致します。



 それでは、本編をお楽しみください。



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 通り過ぎようとした足がふと止まる。





 木之本が二年生に上がる時には、姿を見ることがなくなっていた背中が、数メートル先にあり、下駄箱に靴を戻した後、素早く出口へ歩き出そうとしていた。



「え???周【あまね】先生???」



 その呟きに、その人物は一瞬立ち止まりそうになりながらも、振り返ることなく歩調をさらに速め、太陽の光の中へ消えて行った。



「先生!お久しぶりです!」と声をかけようとしていた木之本は目をパチクリさせ、

「え?ちゃうの?人違い?」



 その人が立っていた辺りは、衝撃的なすべての始まりがあった場所だけに、若干の胸騒ぎを抱えてしまう。



 そこでその人が一体何をしていたのか、気になった木之本は下駄箱に体を向けた。



 歩くたびに、すのこの音がリズムよく響く。



 やはりその位置は、見慣れにも見慣れた場所にあった。



 目の前に張られてあるネームプレートは【久米香月】





 こんな夏の湿気の多い日は、男子の靴からはいつもに増して、香ばしい臭いがうねり立っている。



「くッ、さッ!」

 顔をしかめ文句を言いながらも、木之本は手に持ったノートを下駄箱の上に置き、久米のトレーニングシューズを両手に取った。



 息を止めるような表情で、まずは空っぽの下駄箱の中を覗き込んだ。

 あの日のように置き手紙や落書きなどの類はなく、空気の澱んでいそうな小さな空間は、特に変わった様子はなかった。



「うーーーーん。」

 少し安心しながらも納得できない木之本は首をかしげ、両手に持ったそれぞれ左右の靴に目を移す。



 使い込んだ傷だらけの表面

 かかとの外側がすり減った靴底、

 ロゴがほとんど消えかかった中敷き、



 両手を回しながら確認するが、全く引っかかる点がない。

 強いて言えば、右足のインソールがズレて浮いている事だけだった。



「えーーぇーなんやねん・・・。」

 ひょっとして靴が落ちていたから、それをただ下駄箱に戻しただけなのかもしれないと、消えてしまった胸騒ぎに小さく溜息をついた。



 左の靴を下駄箱に入れ、臭いと汚れ具合に躊躇しながらも、浮き上がっている右側の中敷きを整えてあげようと、何気なく手を中に入れた。





「イタッ!」



 中敷きを一旦取り外そうと、指に力を入れた瞬間、指腹に小さく突き刺さる感覚が走った。



「え?」



 画鋲か剣山か、何かの先が刺さった指を目の前に上げ、食い入るように見る。



 少し濡れた指先を親指で撫でながら、凝視する。

 臭いを嗅いでみようと少し鼻に近づけたが、中敷きを触っていることに「無理無理無理。」と、首を横に振る。



 中に何かがあるのか、気を取り直し慎重に中敷きを外した。







「・・・・・なんやコレ??」



 中敷きの下から見えたものは、



 複数の極細針を備えた薄型プラスチック製プレート。



「はぁ???」

 思わず先ほどの人物を探すように、首を外へ伸ばしては、プレートへと交互に視線を繰り返す。



「え?え?え?・・・・」

 かかとの辺りに貼りつけられているそのプレートを詳しく見ようと、明るい太陽のあたる場所へ移動する。



 靴を揺らしてみる。



 厚さ3,4ミリのプレート内に、液体のようなものが揺れる。



「・・うわぁ・・・・・・なんやこれ?・・」



「毒???」胸騒ぎが再度沸き上がり、言葉を失う。



 すぐさま昇降口横にある手洗い場へ向かい、蛇口をひねる。



 勢いよく出る水に、何かを絞り出すように痛さを感じた指先を打たせる。

 徐々に胸騒ぎは焦りにかわり、怒りになっていくのがわかった。





 木之本自身も、次の試合に向けて精一杯できることをしようと、頑張っている野球部員の一人だと自覚していた。



 そして、今でも大切な存在である久米香月を、守りたいと感じていた。





 部活などの課外活動に所属した経験がこれまでに全くなく、いつも久米の練習が終わるまで、教室や図書室で自習をしながら待っていた。



 何かに所属する理由も、しない理由もないまま制服姿でいれる年齢を過ぎるつもりだった。



 あの日、山本に声をかけられるまで。









 あの時、北越智との勝負に惨敗してしまい、呆然となっている久米の背中をただ見つめていた。



 あの場所で、自分のうかつな発言が発端となり、命を絶とうとする選択をしてしまった久米が口に出す言葉すべてを、ただ受け入れるしかない思いに駆られていた。







「先輩・・・なんて言えばいいかわからないですけど。よかったですね。」

 不意に背中から声をかけられた。

 言葉にできない感情に、振り返った先にいた山本に小さく頷いた。



 すべて元通りにならないのはわかっていたけど、それでも可能な限り何もなかった時に戻って欲しかった。



 寂しさと安らぎが交差しながら、部室に向かう久米の背中を見送った。



「先輩。もしこの後の予定ないようでしたら、練習見ませんか?」



 山本の誘いを断る理由もなく「うん」と小さく呟き、つま先の方向を変えた。





 その日から、久米を見守り寄り添う思いと共に始まった野球部マネージャーという役割。



 それ自体が、まるで母親になったような気分にさせてしまうことに、木之本は抵抗なく受け入れていた。

 むしろ心地よかった、久米との関係に未来が無い失望の穴埋めだったのかもしれない。



 それも今となっては何とかなって、心は満ちているように感じていた。



 だから、今、自分の満ちているその気持ちを、不快にさせてしまうものを許せなかった。





 その人が去った校門へ視線を向ける、そこには無情な夏の太陽の光線と紫外線が溢れているだけだった。



 水に手を打たせながら、視線を学校と世界を隔てるフェンスへと這わす。

 眩しさに目を細める光の中、坂道へと速足で消えていく影が視界をかすめる。



「おった!」



 眉を一瞬ひそめた木之元は蛇口を急いで閉め、訳の分からないものが貼りつけられた靴を手に取り、一気にその影を追いかけた。







 今の状況を先生たちに相談した方が良いのか、警察に通報した方が良いのか、大声で叫び助けを呼んだ方がいいのか、はたまたSNSでライブ配信した方がいいのか、太陽の日差しに髪を焼かれながら、最善の方法を探しあぐねた。



 生徒の悪戯ではなく、どう見ても大人の悪戯、いや、この針の量は嫌がらせの域を越えている。



 自分が見た、後ろ姿の人物が誰なのかを確かめたい思い。

 そして傷害に当たる事態を、警察などに通報し公にしてしまったら、久米と縄手のファンタジーなボーイズラブなノリの関係が、一気に現実味を帯びてしまい、笑いで済んでいた部分も、そうはいかなくなってしまうかもしれない不安。



 さらにそこから派生してくるであろう煩わしさからも、木之本は自分一人でケリをつけないといけないんじゃないかと、察していた。



 高校生最後の最後に感じてしまっている充実感と、それを生んでいるこの環境を壊したくない。





 

 校門を飛び出た世界は、蝉の大合唱が悲鳴のように体に纏わりつき、鼓膜を破り頭の中心に叫びを突き立てる。



 誰もいない陽炎たつアスファルトに、自分の足音を響かせながら、先に見え隠れする影を追い続けた。



 アスファルト駆ける足音が、庇護欲求を加速させる。

 木々の影と太陽の光が、視界をストロボの世界へ誘う。

 こめかみを伝う汗が、揺れる髪を肌に絡ませていく。







 哭沢の 神社に神酒すゑ 祷折れども わご大君は高日知らしぬ

                      桧隈女王『万葉集』巻第二・二〇二番歌







 傾斜が変わる度に、通学で慣れているはずのアスファルトに、足を取られかける。

 下り坂では、更に視線さえも標的から足元へと外れてしまう。





 あと三〇〇mほどで逃げる背中に追いつきそうだった。

 全力で追いかける呼吸は、猛烈な湿気と強烈な照り返しに乱れてしまう。



 頬に伝わる汗を拭おうとした時、つまずきそうになった足元へ視線を逃がしてしまった。

 慌てて瞬時に顔を上げたが、その先に木之本は追いかける姿を見失ってしまった。



「え??」

 肩を大きく動かしながら息を整え、見失った付近で足を緩め、きょろきょろ辺りを見渡した。



 その先に【新沢千塚古墳群公園・第三駐車場】と書かれた、雨で錆びた標識が目に勢いよく飛び込んでくる。



 息を一度大きく吐いた木之本は迷うことなく、足を向けた。







 夏の日差しにうっそうと生い茂る木々の下、駐車場の奥まった場所に停めたハイブリッドカーに近付いたその影は、助手席に保冷バックを投げるように置き、素早くエンジンをかけた。



 ギアをドライブへ入れ、アクセルを踏もうとした瞬間だった。





 ドン!!!





 行く手を遮るように、ボンネットを両手で抑え込む姿が立ちはだかった。





 ブレーキへ右足を咄嗟に切り替え踏み込んだ反動で、車体が大きく揺れる。



 大きく溜息をついたその影はハンドルから手を外し、エンジンを切りドアを開けた。





 風ひとつない公園の駐車場に、蝉の声だけが響き渡る。



 肩で息を繰り返す木之元はボンネットから手を離し、車外へ出てきた姿と対峙した。



 二つの濃い影がお互いの視線を合わせる。





「あら。木之本さんお久しぶりですね。」

 細身で楚々としたその人は、微笑みながら落ち着いた口調で口火を切った。



「お久しぶりです。周楫子【あまね かじこ】先生。」

 感情を出さないように、無表情なままで木之本は言葉を置いた。



「元気でやってそうで、よかったわ。」

 笑顔を崩さない周に、何も言わずに手に持った久米の靴の中を見せるように突き出した。



「・・・・・そうね。」

 考えるように視線を上げる姿に

「先生が、やったんですか?」

 肩で息を繰り返す木之本は、ゆっくりつぶやいた。



「あなたたちは、間違った道を選んでるわ。」

 視線を戻し、微笑みを消した。



 突拍子のない答えに「は?」と口を開けた木之本は、

「やったか、やってないかを聞いているんです!」

 可能なら穏便に解決しようと思っていた口調が強くなってしまった。



「あなたが女として、しっかりしていなかったから、国を巻き込んだ取り返しのつかない事態になってしまったこと、気付いていますか?」

 視線を鋭くしながらこちらを見る周に、



「なになになに??先生、やっちゃってるんん?大丈夫?」

 汗が止まらない状況と訳がわからなくなる木之本は、苛立ちながら靴を下げ、更に口を大きく開けた。



「木之本さん。あなたがもっと「誠実」で「聡明」であったならば、久米君の心は揺らぐこともなかったのです。彼が他の男性に心を向けたのは、あなたが彼を支え、導く「伴侶の徳」を備えていなかったからです。」



 淡々と話す周に顔を歪めながら、

「え?先生?聞いてますか??そんな話してませんけど!」

「これ!やったの、あ・な・た、ですか?」

 もう一度、靴を強調しながら突き出した。





「人の心は弱く、迷い、傾きます。けれど、妻となる女性には、それを「留める力」が求められるのです。愛とは、ただ一緒にいることではありません。相手の道を守ること、それが「真の愛」なんです。」



 自分の言葉を無視して吐き出される持論に着いていけない木之本は

「何言っての?そんなんどーでええわ!あんたのやったこと、これ犯罪やで!わかってるん?」

 不愉快さを掃うように声を張り上げ睨みつけた。



「あなたが女性としての義務をこころして、慈しみ、知恵をもって久米君に向き合っていたならば・・・彼の心を「正しき道」にとどめておくことができたはずです。」

 そんな木之本の威圧に表情を変えることなく周は続けた。

「あなたは責務を果たさなかった。それは、家庭道徳と国家倫理の破綻を招きかねないってわかってますか?」



 表情を崩さない姿に苛立った木之本は

「道徳とか国家とか、そんなんどーでもええわ!こんなこと、二度とやらんといてくれる?ええ迷惑やねん!」

 靴の中から、両面テープで貼られたプレートを剥がし、周の足元へ投げつけた。



 力が入ってしまった指先に、針が刺さる。



 チックとした痛さに「あーーーーーもう‼」声を上げ、鬱陶しさを振り払う。



「多様性は世の中に混乱をもたらすだけです。そうでなくても、人種間や宗教間で戦争が起こってしまう。人は何千年経っても同じことを繰り返し成長していません。」

 直射日光で熱されたアスファルトに転がったプレートを見下ろし、再び木之本に視線を合わせた。



「それやったら!あんたも成長してへんってことやろ!」

 木之元の息が更に上がる。



 蝉の大合唱が呪文のように、耳の中でハウリングする。

 それにしても、息がなかなか落ち着かない。



「社会は、男と女で成り立っているんです。そこには「秩序」と「調和」が必要なんです。あなたがその「役目」を果たすことができなかったことが悲劇の一因であることを、どうか忘れないでください。」



 大きなため息と共に下げた頭を左右に振る。

「さっきから何言ってんや・・・。」

 俯いたまま呟く木之本は、慣れていない全力疾走と真夏の直射日光で、軽い立ち眩みを起こした。



「我々は未完成なのです。プロパガンダとなる存在は必要ないのです。」

 さらに意味不明な言葉の連続で、話が全くできない事態に視界が揺れるような感覚に陥ってしまう。





「だから、その最大の原因を粛清します。」



「は???」



 聞き違いかと驚き顔を上げた木之本の先に、立つ周は光の中で黒く映り揺れていた。



 顔を勢いよく上げた反動なのか、一気に血の気が引き気持ち悪くなってしまう。



 途端に吐き気が襲う。



「熱中症?」思わず口を手で押さえ、うずくまる木之元は、呼吸が上手くできない状態になってしまった。





 太陽熱で焼けた鉄板のようになっているアスファルトに、しゃがみ込み、息を荒くしている木之本を見下ろした周は、ため息と一緒に呟いた。



「あなたが犠牲になることはないのに・・・・天罰ね・・・・。」

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