66 / 292
66
しおりを挟む
「専任の護衛騎士」と言われて、グレンの今までの立ち位置を考えれば、名言されてなかっただけで、最初からずっと私個人に付けられた騎士だった。
だとすれば、長い間冷遇し続けていたことになる。
専任の護衛騎士は、相手に自分の人生を全て掛けて仕える。
一般的に、王や王妃に仕えるが、稀に宰相にも付くことがある。
例外で、精霊の子も含まれる。
事例として記憶していたが、自分の事として認識してなかった。
幼少期は人間嫌いだという事で、大目に見られていたのだろう。
敢えて誰も指摘してこなかった。
一生を掛けてもいいと思い、承諾した相手に対して問うことではなかった。
知らずにし続けた行為も、掛けてしまった言葉も無かったことには出来ない。
グレンの騎士としての誇りを傷付けてしまったと、自責の念にかられた。
青ざめて、目を見開いた時点で、理解した事が伝わっていた。
セイ様の目に陰りが落ちたのに気付き、逆にサッと頭が冷めていく。
護衛騎士が、毎晩自室へ帰される事に苛立ち、仲間に陰で批判されているのも追い討ちをかけていた。
信用されてないのかといえば、違い。
他の者同様に保護対象にされていたのは、護衛として情けなくもなる。
セイ様に悪意が一欠片もないと、解っているだけに怒るわけにもいかず。
中途半端過ぎる現状に、行き場のない感情が溜まっていた。
茶会の席で、護衛騎士として認識されてない事に気付いたが、主張すれば許可を頂けて胸を撫で下ろした。
これで漸く本来の任務につけると、喜び勇んだら、一気に冷水を掛けられ、先程の許可は何だったのかと、たまりに溜まっていた鬱憤が噴き出す。
セイ様の反応が、更に火に油を注いでいった結果。
我を忘れて怒りをぶつけるという、暴挙を引き起こした。
責はセイ様にあると、言えないことはない。
だが、護衛騎士が主人に感情的に怒る時点で、非はこちらにある。
その上、幾ら大人染みていても、未成年者に過ぎないセイ様に何を求めているんだと、冷静になれば成るほど情けなくなった。
だとすれば、長い間冷遇し続けていたことになる。
専任の護衛騎士は、相手に自分の人生を全て掛けて仕える。
一般的に、王や王妃に仕えるが、稀に宰相にも付くことがある。
例外で、精霊の子も含まれる。
事例として記憶していたが、自分の事として認識してなかった。
幼少期は人間嫌いだという事で、大目に見られていたのだろう。
敢えて誰も指摘してこなかった。
一生を掛けてもいいと思い、承諾した相手に対して問うことではなかった。
知らずにし続けた行為も、掛けてしまった言葉も無かったことには出来ない。
グレンの騎士としての誇りを傷付けてしまったと、自責の念にかられた。
青ざめて、目を見開いた時点で、理解した事が伝わっていた。
セイ様の目に陰りが落ちたのに気付き、逆にサッと頭が冷めていく。
護衛騎士が、毎晩自室へ帰される事に苛立ち、仲間に陰で批判されているのも追い討ちをかけていた。
信用されてないのかといえば、違い。
他の者同様に保護対象にされていたのは、護衛として情けなくもなる。
セイ様に悪意が一欠片もないと、解っているだけに怒るわけにもいかず。
中途半端過ぎる現状に、行き場のない感情が溜まっていた。
茶会の席で、護衛騎士として認識されてない事に気付いたが、主張すれば許可を頂けて胸を撫で下ろした。
これで漸く本来の任務につけると、喜び勇んだら、一気に冷水を掛けられ、先程の許可は何だったのかと、たまりに溜まっていた鬱憤が噴き出す。
セイ様の反応が、更に火に油を注いでいった結果。
我を忘れて怒りをぶつけるという、暴挙を引き起こした。
責はセイ様にあると、言えないことはない。
だが、護衛騎士が主人に感情的に怒る時点で、非はこちらにある。
その上、幾ら大人染みていても、未成年者に過ぎないセイ様に何を求めているんだと、冷静になれば成るほど情けなくなった。
0
あなたにおすすめの小説
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる