傍観者を希望

静流

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2日後に薬草園の方へ行く旨を、報告しにアルフレッドが離れると、グレンが荷物を片手に現れた。

スッと拱手して、「本日より宜しくお願いします」と綺麗な礼をしてきた。

一瞬見惚れていたが、身に覚えがない挨拶を受けているのに気付いた。

「グレン、悪いがどういうことだ?」

怪訝な態度を隠さずに問えば、逆に心外だと言わんばかりの表情だ。

「先程、お許し頂きましたが、お忘れでしょうか?」

かなり嫌味が籠った返答に、顔が引き攣る。

解らないなんて言わせないと、目がものを言っていて怖いほどだ。

茶会で許可した事かと振り返り、護衛騎士の件だとは判る。
だが、今まで通りが何故、荷物と挨拶に繋がるんだと首を傾げる。

「確かに護衛騎士として、何があっても側にいることは許したが、今まで通りだろう?」

「ええ、護衛騎士として、お側にいることを許可頂きました」

にっこりと告げながら、言質は頂きましたと念押しされる。

未だに困惑顔をしていると、「こちらで常時控えさせて頂きます」と、突き付けてきた。

「だが、それではグレンはいつ休むんだ?それに、恋人や結婚、友人との付き合いに支障をきたすだろう」

今迄は、夕方には緑雲宮から退出させていた。
結界を張れば防衛に問題はないし、禁足地に訪ねる者もいないので、夜は下がって貰っていたのだ。


だが、グレンは下がらずに控えるという。

そうすると、休憩や個人の時間まで拘束させてしまう。

若手で、結婚希望者が多数いると噂がある期待の星が、何を言っているんだか。

半ば本気で呆れたが、それ以上にグレンを怒らせてしまった。

聴いたことがない低い声で、「専任の護衛騎士が何たるかご存知ですよね」と脅す様にいわれた。
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