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全て聞き出した後、少々可哀想に思えた義兄の記憶を操作して、報告してお茶を飲んだだけに書き換えさせて貰った。
時間的に可笑しくても、その辺は誤魔化して煙に撒くことにした。
「義兄さん、長々と付き合わせて悪かった。気を付けて帰って下さい」
見送りながら、そう言葉を添えれば、苦笑を返される。
「セイ殿。やはり義兄さんと呼ばれるのは、申し訳ないが違和感があります。出来れば、カイトとお呼び下さい。勿論、敬称は不要でお願いします」
「しかし、交流はなくても、血の繋がりは否定できません。流石に義兄を呼び捨てでは、不敬が過ぎると誹りを受けますよ」
やんわりと断りをいれる。
しかし、精霊の子に敬称を付けられる方が、問題だと聞く耳を持たない。
それに関しては、王子殿下たちにも言われている。
故に、敬称をつけるのを諦めたが、家族にまで禁止されるのは、嬉しくない。
「では、カイト義兄さんと呼ばせて頂きます。異議は却下ですから、ご了承下さい」
敢えて微笑みを浮かべて、言い放った。
反論を却下だと先に宣言したので、口を戦慄かせている。
前より悪化したと、後悔しているようだ。
「お言葉を返すようですが、敬称が付いてますよね?不要だと申し上げた筈ですが」
それでも、一応伺うように進言してくる。
そう固辞する方が、よほど無礼だと気付かない義兄に、苛立ちが募る。
「失礼ながら、セイ様に対する暴言が目にあまります。いったい何様のおつもりです?」
アルフレッドが苦言を呈してきた。
流石に、宮司長に楯突くほど愚かではない。謝罪をし、言い募るのは辞めた。
だが、納得してないと顔に出ている。
上手く立ち回る、狸や狐の域にはまだ及ばない。
勘は良いようだが、臨機応変さに欠ける。
領主としての手腕は、恐らく今一つだと判定を下す。
白髪の老家令が、上手く導いてくれるよう願うばかりだ。
学園の内情も、何処から手をつけるべきか、判らなくなり五里霧中状態。
血縁上の実家は、混沌とした様相を醸し出している。
どちらも、知らない方が良かったと、泣き言を漏らしても可笑しくない内容だった。
義兄は、親を反面教師にしたのだろうが、表面上は正反対でも根っこは似た者親子だ。
精霊の子と崇める一方で、何処か自分より下に見ている。
言葉や態度の端々で感じられ、結局は母親と大差ない主観を持っているようだ。
陛下に、交渉してまで勝ち取った温情を、後悔する事にだけはならないで欲しいものだ。
不安と呆れが入り混じったまま、カイトを見送った。
来た時より、心持ち荒くなった足取りで去っていく姿は、苛立ちが滲み出ている。
何とも、腹芸に向いていない、素直さが妙に鼻についた。
時間的に可笑しくても、その辺は誤魔化して煙に撒くことにした。
「義兄さん、長々と付き合わせて悪かった。気を付けて帰って下さい」
見送りながら、そう言葉を添えれば、苦笑を返される。
「セイ殿。やはり義兄さんと呼ばれるのは、申し訳ないが違和感があります。出来れば、カイトとお呼び下さい。勿論、敬称は不要でお願いします」
「しかし、交流はなくても、血の繋がりは否定できません。流石に義兄を呼び捨てでは、不敬が過ぎると誹りを受けますよ」
やんわりと断りをいれる。
しかし、精霊の子に敬称を付けられる方が、問題だと聞く耳を持たない。
それに関しては、王子殿下たちにも言われている。
故に、敬称をつけるのを諦めたが、家族にまで禁止されるのは、嬉しくない。
「では、カイト義兄さんと呼ばせて頂きます。異議は却下ですから、ご了承下さい」
敢えて微笑みを浮かべて、言い放った。
反論を却下だと先に宣言したので、口を戦慄かせている。
前より悪化したと、後悔しているようだ。
「お言葉を返すようですが、敬称が付いてますよね?不要だと申し上げた筈ですが」
それでも、一応伺うように進言してくる。
そう固辞する方が、よほど無礼だと気付かない義兄に、苛立ちが募る。
「失礼ながら、セイ様に対する暴言が目にあまります。いったい何様のおつもりです?」
アルフレッドが苦言を呈してきた。
流石に、宮司長に楯突くほど愚かではない。謝罪をし、言い募るのは辞めた。
だが、納得してないと顔に出ている。
上手く立ち回る、狸や狐の域にはまだ及ばない。
勘は良いようだが、臨機応変さに欠ける。
領主としての手腕は、恐らく今一つだと判定を下す。
白髪の老家令が、上手く導いてくれるよう願うばかりだ。
学園の内情も、何処から手をつけるべきか、判らなくなり五里霧中状態。
血縁上の実家は、混沌とした様相を醸し出している。
どちらも、知らない方が良かったと、泣き言を漏らしても可笑しくない内容だった。
義兄は、親を反面教師にしたのだろうが、表面上は正反対でも根っこは似た者親子だ。
精霊の子と崇める一方で、何処か自分より下に見ている。
言葉や態度の端々で感じられ、結局は母親と大差ない主観を持っているようだ。
陛下に、交渉してまで勝ち取った温情を、後悔する事にだけはならないで欲しいものだ。
不安と呆れが入り混じったまま、カイトを見送った。
来た時より、心持ち荒くなった足取りで去っていく姿は、苛立ちが滲み出ている。
何とも、腹芸に向いていない、素直さが妙に鼻についた。
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