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「何か取り込み中か?それとも、ドミニクが我儘を言って困らせているのかな?」
背後から、突如声をかけられドミニクが硬直している。
相変わらず、陛下を前にすると借りてきた猫の様だ。
「いえ、こちらの不注意で心配させてしまっただけです。陛下は、お供の方々をどうされたのです?」
宰相殿と2人だけで東屋の外にいるので、護衛はどうしたのかと一応聞いたのだ。
もっとも、気配は下の詰所にあるのを知っている。
「セイ殿がそれを聞くか?下の詰所に置いてきた。未だにサムの安否が不明なので、暫くは交代で詰めさせる」
諸々省いた応えだが、アルフレッドとグレンが了承するように拱手していた。
「先程の報告ですが、詳細は薬師長が持参してます」
視線でライを示せば、陛下の顔が多少強張っている。
精霊王と知っているだけに、対応がぎこちないのは仕方ない。
「取り敢えず、お茶でも如何ですか?他にも問題が出たようですし」
チラッとアルフレッドに目配せし、茶の用意を促す。
「…また、問題が増えたのか?全く忙しないな」
「セイ様。取り敢えず、食事はもう宜しいので?」
宰相殿が、ドミニクを見遣って尋ねてくる。
「下がれ」と露骨に言っているのと大差ない態度だ。
「ドミニク、まだ何か用があるのか?」
陛下も、完全に部外者として扱っている。
子供に対する態度としては、頂けないほどの冷たさだ。
「…退席します。陛下、御前を失礼します」
圧力に負けるように、渋々下がっていくが、此方を見る目は恨みがましげだ。
成人したとも思えない幼稚さに眉を顰め、内心甘やかし過ぎたかと自分を責めていた。
「セイ殿が、憂いる必要はない。あれの方が年は上だ」
「教育係はアルフレッドですから、そのうち落ち着きます」
何故だか、2人がかりで慰めてくる。
「御二方、それは暗に私を責めてませんか?」
アルフレッドが、着席を促しながら半眼になって睨んでいた。
親が責任転嫁する気かと、言外で責めている。
「いや、別にそういうつもりではない。単なる言葉の綾だ」
「私も安心させる為で、他意はないです。誤解しないで下さい」
妙に2人とも慌てていて、アルフレッドが裏の長だというのも強ち嘘ではなさそうだ。
「冗談ですよ。セイ様、公務ではしっかりなさってますから、ご安心下さい。此処で見せる顔は、甘えているだけです」
それはそれでどうかと思え、微妙な気がする。
大の大人が、子供に甘えてどうするのだと、げんなりしてきた。
「アルフ、それ何時か成長するものなのか?」
「…それは何とも言いかねます。長い目で観られては?」
アルフレッドは、目をしっかり逸らせ、気休めの言葉を添えてくれた。
幼子のそれは微笑ましいが、大人が駄々を捏ねても可愛くはないのだがと、口元が軽く引き攣った。
背後から、突如声をかけられドミニクが硬直している。
相変わらず、陛下を前にすると借りてきた猫の様だ。
「いえ、こちらの不注意で心配させてしまっただけです。陛下は、お供の方々をどうされたのです?」
宰相殿と2人だけで東屋の外にいるので、護衛はどうしたのかと一応聞いたのだ。
もっとも、気配は下の詰所にあるのを知っている。
「セイ殿がそれを聞くか?下の詰所に置いてきた。未だにサムの安否が不明なので、暫くは交代で詰めさせる」
諸々省いた応えだが、アルフレッドとグレンが了承するように拱手していた。
「先程の報告ですが、詳細は薬師長が持参してます」
視線でライを示せば、陛下の顔が多少強張っている。
精霊王と知っているだけに、対応がぎこちないのは仕方ない。
「取り敢えず、お茶でも如何ですか?他にも問題が出たようですし」
チラッとアルフレッドに目配せし、茶の用意を促す。
「…また、問題が増えたのか?全く忙しないな」
「セイ様。取り敢えず、食事はもう宜しいので?」
宰相殿が、ドミニクを見遣って尋ねてくる。
「下がれ」と露骨に言っているのと大差ない態度だ。
「ドミニク、まだ何か用があるのか?」
陛下も、完全に部外者として扱っている。
子供に対する態度としては、頂けないほどの冷たさだ。
「…退席します。陛下、御前を失礼します」
圧力に負けるように、渋々下がっていくが、此方を見る目は恨みがましげだ。
成人したとも思えない幼稚さに眉を顰め、内心甘やかし過ぎたかと自分を責めていた。
「セイ殿が、憂いる必要はない。あれの方が年は上だ」
「教育係はアルフレッドですから、そのうち落ち着きます」
何故だか、2人がかりで慰めてくる。
「御二方、それは暗に私を責めてませんか?」
アルフレッドが、着席を促しながら半眼になって睨んでいた。
親が責任転嫁する気かと、言外で責めている。
「いや、別にそういうつもりではない。単なる言葉の綾だ」
「私も安心させる為で、他意はないです。誤解しないで下さい」
妙に2人とも慌てていて、アルフレッドが裏の長だというのも強ち嘘ではなさそうだ。
「冗談ですよ。セイ様、公務ではしっかりなさってますから、ご安心下さい。此処で見せる顔は、甘えているだけです」
それはそれでどうかと思え、微妙な気がする。
大の大人が、子供に甘えてどうするのだと、げんなりしてきた。
「アルフ、それ何時か成長するものなのか?」
「…それは何とも言いかねます。長い目で観られては?」
アルフレッドは、目をしっかり逸らせ、気休めの言葉を添えてくれた。
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