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VSソラン①
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ソランとの決闘当日。
俺は、緊張からか早く目が覚めてしまう…ということもなく、決闘開始時間1時間前くらいまで結構ぐっすりと眠っていた。
前日、精神世界で修業していた影響だろうか、めちゃくちゃ疲れていたのだろう。
ただ、たくさん眠れたおかげか、起きたらすごくすっきりしていた。
起きたら時間が迫りすぎていたので、急いでワープゾーンをとおり朝食を食べ、準備をして、決闘会場まで向かった。
決闘会場は、城の裏側にある格闘技場だった。
どうやらここは、決闘という名目でよく使われているらしく、毎年闘技大会が開かれているほどらしい。
魔族という名前のイメージ通り、一応手合わせ名目の戦いは人気があるらしい。争いは好まないらしいが。
さっそく会場に入ると、異様な盛り上がりを見せていた。
やはり魔族というだけあって、人間に比べて異形の身体の持ち主が多くおり、歓声であろう声も叫び声のように聞こえるものもある。
「ようやく来たか!ノロマめ!」
会場に入って早々、対角に悪態をついてくる魔族が
いた。
肌は青白く頭に1本の赤い角が生えている。顔はイケメンよりだ。きっと彼がソランだろう。
「君がソランか!今日君を倒しに来た!」
「うるさい!元人間の雑魚が!お前達を俺は絶対に認めない!クレハは、小さい時から俺と仲良かったんだ!その俺に何の相談もなしに、勝手にパートナーを見つけたと言って帰ってきたかと思えば、ろくに挨拶もせずに!俺はお前達を絶対に認めない!大事な事だから何度でも言ってやる!バーカ!バーカ!」
おっと…なんだろう。元人間の雑魚という言葉をイケメンに言われたということで少しムカッとしたのに、最後のバーカバーカで印象が変わったぞ?こいつ
あれだな、たぶん弱いな。やられ役的な雰囲気を醸し始めたぞ。
「ふんっ!図星か?お前なんて、俺と俺の最強のリザード達でぼこぼこにしてやる。そして、クレハをお前の魔の手から必ず救い出してやる!」
「ん?ソラン…君はもしかしてクレハのことが好きなのか?あぁ、それで、認めたくないし、認めさせる方法を決闘に指定してきたんだな。あぁあぁ、そういうことか」
「そ...そんなわけないだろう!俺はクレハのことなんか………幼馴染に変な虫が付いたら駆除するのは...当たり前のことだろうが!いいから、早く剣を抜け!お前なんて、瞬殺だ!行くぞ!〈ファイ〉!〈スト〉!」
ソランの掛け声と同時に、ソランの背後から、リザードが2体現れた。
1体〈ファイアドリザード〉だろう方は額に火を灯した1メートルくらいのトカゲのような2足歩行のモンスター。もう1体の〈ストーンリザード〉だろう方は、手足が岩のようにゴツゴツしている2メートルくらいの2足歩行モンスター。確か、ソリティアさんの話だったらどちらもCランクのモンスターだったはず。
2体とソランの様子を見ながら俺も剣を構える。
会場も盛り上がってきた。
そこにソリティアさんが現れる。
「僭越ながら、私が審判をするわ。アテク様の命なの。文句言わないでね」
そう言いながら、僕とソラン達の間に立つ。
「それでは、試合、開始」
開始と同時に、リザード2体が距離を詰めて切りかかってくる。
〈ファイアドリザード〉は、炎をまとわせた腕をグルグル回しながら突進してきて、〈ストーンリザード〉は鋭くとがった爪で切りかかるように。
俺は後ろに飛んでかわす。
2体のリザードの攻撃は空ぶる。
さっきの場所にいたら2体のリザードに切り裂かれていた。
速さは俺の方が早い。爪のリーチは俺の短剣よりは短い。ただ、ストーンリザードは体格がある。
うーん、一発食らってみるか。
次の攻撃を迎え撃つため、その場から動かず、剣を構える。
「はっ!馬鹿が!諦めやがったか!行け!リザード達よ!」
また2体同時に俺の方へ突っ込んでくる。
今度はよけずに受け止めようと試みる。
ストーンリザードの爪を剣で受け止める。剣を傾けて受け流すが、ファイアドリザードの炎をまとった腕に横殴りに殴り飛ばされる。
『グガァァァ!!』
2体のリザードが雄たけびを上げる。
俺は壁に激突して座るように崩れた体勢から、膝を立ててゆっくり立ち上がる。
「うっ………やっぱりめちゃくちゃ痛いな……でも、昨日一昨日でクレハやソリティアさんと戦って負けまくったときの痛みよりは………全然マシだ!!」
「あー?雑魚がなんかほざいてやがるなぁ!俺に指一本も触れれないくせに、クレハのパートナーになるなんてふざけるのもたいがいにしろよ!クレハを幸せに出来るのは、俺みたいな強ーいテイマーみたいな魔族なんだよ!」
いや、まぁ、お前がそういうキャラなのはわかったけど、よくよく考えればこんな性根の腐ったようなしゃべり方のやつとクレハが、うまくいく気がしないんだけど。
何はともあれ、防戦一方っていうのも面白くないし。
ソランの実力も大体わかった。あ、ソランのテイムしているモンスターの実力か。
「じゃあ、そろそろ反撃しようか」
俺は、緊張からか早く目が覚めてしまう…ということもなく、決闘開始時間1時間前くらいまで結構ぐっすりと眠っていた。
前日、精神世界で修業していた影響だろうか、めちゃくちゃ疲れていたのだろう。
ただ、たくさん眠れたおかげか、起きたらすごくすっきりしていた。
起きたら時間が迫りすぎていたので、急いでワープゾーンをとおり朝食を食べ、準備をして、決闘会場まで向かった。
決闘会場は、城の裏側にある格闘技場だった。
どうやらここは、決闘という名目でよく使われているらしく、毎年闘技大会が開かれているほどらしい。
魔族という名前のイメージ通り、一応手合わせ名目の戦いは人気があるらしい。争いは好まないらしいが。
さっそく会場に入ると、異様な盛り上がりを見せていた。
やはり魔族というだけあって、人間に比べて異形の身体の持ち主が多くおり、歓声であろう声も叫び声のように聞こえるものもある。
「ようやく来たか!ノロマめ!」
会場に入って早々、対角に悪態をついてくる魔族が
いた。
肌は青白く頭に1本の赤い角が生えている。顔はイケメンよりだ。きっと彼がソランだろう。
「君がソランか!今日君を倒しに来た!」
「うるさい!元人間の雑魚が!お前達を俺は絶対に認めない!クレハは、小さい時から俺と仲良かったんだ!その俺に何の相談もなしに、勝手にパートナーを見つけたと言って帰ってきたかと思えば、ろくに挨拶もせずに!俺はお前達を絶対に認めない!大事な事だから何度でも言ってやる!バーカ!バーカ!」
おっと…なんだろう。元人間の雑魚という言葉をイケメンに言われたということで少しムカッとしたのに、最後のバーカバーカで印象が変わったぞ?こいつ
あれだな、たぶん弱いな。やられ役的な雰囲気を醸し始めたぞ。
「ふんっ!図星か?お前なんて、俺と俺の最強のリザード達でぼこぼこにしてやる。そして、クレハをお前の魔の手から必ず救い出してやる!」
「ん?ソラン…君はもしかしてクレハのことが好きなのか?あぁ、それで、認めたくないし、認めさせる方法を決闘に指定してきたんだな。あぁあぁ、そういうことか」
「そ...そんなわけないだろう!俺はクレハのことなんか………幼馴染に変な虫が付いたら駆除するのは...当たり前のことだろうが!いいから、早く剣を抜け!お前なんて、瞬殺だ!行くぞ!〈ファイ〉!〈スト〉!」
ソランの掛け声と同時に、ソランの背後から、リザードが2体現れた。
1体〈ファイアドリザード〉だろう方は額に火を灯した1メートルくらいのトカゲのような2足歩行のモンスター。もう1体の〈ストーンリザード〉だろう方は、手足が岩のようにゴツゴツしている2メートルくらいの2足歩行モンスター。確か、ソリティアさんの話だったらどちらもCランクのモンスターだったはず。
2体とソランの様子を見ながら俺も剣を構える。
会場も盛り上がってきた。
そこにソリティアさんが現れる。
「僭越ながら、私が審判をするわ。アテク様の命なの。文句言わないでね」
そう言いながら、僕とソラン達の間に立つ。
「それでは、試合、開始」
開始と同時に、リザード2体が距離を詰めて切りかかってくる。
〈ファイアドリザード〉は、炎をまとわせた腕をグルグル回しながら突進してきて、〈ストーンリザード〉は鋭くとがった爪で切りかかるように。
俺は後ろに飛んでかわす。
2体のリザードの攻撃は空ぶる。
さっきの場所にいたら2体のリザードに切り裂かれていた。
速さは俺の方が早い。爪のリーチは俺の短剣よりは短い。ただ、ストーンリザードは体格がある。
うーん、一発食らってみるか。
次の攻撃を迎え撃つため、その場から動かず、剣を構える。
「はっ!馬鹿が!諦めやがったか!行け!リザード達よ!」
また2体同時に俺の方へ突っ込んでくる。
今度はよけずに受け止めようと試みる。
ストーンリザードの爪を剣で受け止める。剣を傾けて受け流すが、ファイアドリザードの炎をまとった腕に横殴りに殴り飛ばされる。
『グガァァァ!!』
2体のリザードが雄たけびを上げる。
俺は壁に激突して座るように崩れた体勢から、膝を立ててゆっくり立ち上がる。
「うっ………やっぱりめちゃくちゃ痛いな……でも、昨日一昨日でクレハやソリティアさんと戦って負けまくったときの痛みよりは………全然マシだ!!」
「あー?雑魚がなんかほざいてやがるなぁ!俺に指一本も触れれないくせに、クレハのパートナーになるなんてふざけるのもたいがいにしろよ!クレハを幸せに出来るのは、俺みたいな強ーいテイマーみたいな魔族なんだよ!」
いや、まぁ、お前がそういうキャラなのはわかったけど、よくよく考えればこんな性根の腐ったようなしゃべり方のやつとクレハが、うまくいく気がしないんだけど。
何はともあれ、防戦一方っていうのも面白くないし。
ソランの実力も大体わかった。あ、ソランのテイムしているモンスターの実力か。
「じゃあ、そろそろ反撃しようか」
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