スライム2体しかテイムできませんでした。

ジミー凌我

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魔術師キューリと弟子になった僕

魔術師キューリと弟子になった僕⑤

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「……。センタ。もう魔力なくなったの?」
 数十分して、ラティとグラムが森の修復殻戻ってきたときには、僕は息を絶え絶えにして横になっていた。
「あぁ……。ラティ…グラム…。おかえり。もう森の修復は終わったんだね……。ふぅ」
「もう魔力が切れたのね。仕方ないわね。私が回復してあげるわ……。そのために、キューリは私にも紹介したんだろうし……」
 そういうと、ラティが僕のそばまで飛んできて、手をかざした。
「〈マジックリーフヒール〉」
 すると、ラティの手から僕の体に緑色の光が少しずつ送り込まれてきた。
「この魔法は、私の植物を操る魔力で地中にあるいろんな植物の根を介して、少しずつ魔力を分けてもらってあなたに送っているのよ。……あら、知らなかった?植物にも魔力が通っているものがあるのよ。魔法が使えるわけではないけどね。で、魔法は何発くらい打てて、どれくらいマスターしたの?この数時間で」
 僕は少しずつ魔力が回復してきて、ようやく動かせるようになった体を起こし、頭を掻きながら結果を報告した。
「えーと、あはは……まだ〈カラーバブル〉しか練習してないんだけど。5発打ったら、魔力が切れちゃって……。あ、でも1回目は1色の泡を3個しか出せなかったけど、3回目には1色の泡を10個は出せるようになって、5回目は2色分の泡を出せるようになったんだよ!魔力が切れかけてて、1個ずつしか出せなかったけど。でも、魔力が切れたら本当にフラッとなって倒れるもんなんだね……。あはは……」
 ラティは、僕の話を聞きながら、驚いたり、ため息をついたりしていた。
「私がいるって言っても、あんまり無茶をしない方がいいわよ。魔力が切れたら倒れるだけじゃなく、その状態が続いたり、何度も繰り返したりすると魔力適性があっても魔法が使えなくなることもあるんだから。気をつけなさい!でも、5回目ですでに2色だせたこともすごいし、すでに泡を10個も出せるなんて…。魔力量は少ないけど、魔法の才能はあるかもしれないわね。それに経験を積むことで魔力量も増えていくから、あなたの魔力量はきっとさっきよりも増えているはずよ」
 魔力量が少ないのか…。Eランクの魔法だったら何発くらい打てるのがいいんだろう?
「回復してくれて、ありがとう。ラティ。ねぇ、〈カラーバブル〉はどれくらいを目標にしたらいいかな?」
 うーん…とうなりながらラティは1分ほど考えてくれた。
「そうねぇ。あなたが目標にするなら…14日目に決闘の本番だとして、修業期間が13日だから、〈カラーバブル〉をマスターするのに、4日間で5色で20個の泡を出せるようになればいいかな。魔力の絶対量の成長具合は個人差があるから、何発打てるようになるかはそれ次第ね」
 なるほど……。5色20個か……。僕はあと何回魔力の限界を迎えるんだろう…。あ、でも、それをすると魔力がなくなるかもしれないリスクもあるのか。そこの見極めを大事にしてうまくラティに回復してもらわないといけないのか……。大変だ。
「……。わかったよ。ラティ。回復はよろしくね」

 そこから、何度倒れかけただろうか……。
 危なくなりそうだったら、ラティは回復をしてくれて、なんとか息が絶え絶えになり横たわることはなく、1日目の修業を終えることが出来た。
 というより、夜になって、泡の色がわかりづらくなってきたので、1日目ということもあり、一旦修業は終えることになったのだ。

 
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