上 下
6 / 12

⑥俺はチキン

しおりを挟む
 

 あるとき親父が60で亡くなった……


突然だったため、強いショックを受け、立ち直るのに時間がかかった。


生活リズムや、食生活は乱れ、体はだらしなく、覇気も無くなってしまった。


 しかし、半年がたったころ、少し立ち直り、散歩をすることにした。


まったく何もやる気になれなかったから、たかが散歩なのに、それを積極的に行える自分が少し嬉しかった。


散歩の途中、とある老夫婦に出会ってしまった。


奴らは、人に気を遣うことが、できなくて、話しも面白くない上に長い……


とんだ、災難だ。


ばばあの世間話が始まると案の定、話しは面白くなかったうえに、長かった。


最後に、ジジイが最後に言ってきた。


「最近、体、だらしないんじゃないの?苦労が足りん!」


イラっと来た。


「お前こそ、苦労が足りてねーから、まだ死んでないんじゃねーの?」



って、切り返せたら、かっこよかったのになー(泣)
しおりを挟む

処理中です...