3 / 3
序章ー時渡りー
百眼神社
しおりを挟む
「え……」
走り続けてた私は、いつの間にかあの百眼神社の手前まで来てしまっていたらしい。
百岸町の外れにある林道の奥。
人間が作り出したであろう言い伝えにより、ここには人の気配どころか人間が歩いたような形跡すら残っていないようだった。
百眼神社へと続くであろう入り口には、何本も何本も建ち並ぶ鳥居達が苔や蔦に覆われながらも静かに佇んでいる。
その姿はまるで、誰かを待っているようにも見えた。
なぜこんな気味の悪い場所に、島の神様ともされている百眼神を祀《まつ》っているのだろう。
__あの例の言い伝えと、何か関係があるのだろうか?
いや、問題なのはそこではない。
そもそもなぜ、私はこんな奇妙な所に辿り着いてしまったのだろうか。
もしかして、これが俗に言う“神社に呼ばれた”という現象なのだろうか。
そんないくつもの疑問が頭を飛び交った私は、空恐ろしく感じた。
それはそうと、これからどうしようか。
母のいる家には、正直帰りたくないし、できればどこか遠くへ逃げてしまいたい。
それが私の本音であり、切実な願いでもあった。
だが、私はまだ十四歳。
こんな子供の私が家出を図った所で、行く宛がなかった。
中学生という立場の私にはアルバイトすらまともにできないため、一人で生活をするにはだいぶ無理があった。
仕方がないと諦めた私は、鳥居に背を向け元の道へ引き返すための足を一歩前へと踏み出した。
その時だった。
「助けて」
私の背後から突然、か細い女性の声が聞こえた。
こんな人里から忌み嫌われ疎外されているようなこの場に、人間がいたという事に私は驚きを隠せなかった。
それ以前に、先程見た時は人どころか人の気配すらなかったというのに、一体どこから声は聞こえているのだろうか。
恐る恐る声が聞こえた後ろを振り返ってみると、膝の上辺りまでしかない短い丈の浴衣に、底の高い下駄という、ある意味で現代を感じさせるような服装の女の子が一人、鳥居の前に立っていた。
その顔はお面で隠れているため見えなかったが、背の高さからして小学六年生くらいの子なのだろうと見た。
「助けてって、一体どうしたの?」
女の子は、黙りこくったまま私に背を向けた。
そして、小さな声で「着いてきて」と呟き、あの恐ろしい鳥居をくぐり駆け出した。
「あ、まって!」
ついて行ってはいけないというのは、充分分かってはいたが、馬鹿な私はそんな事も忘れ彼女のあとを追う事に決めた。
「はぁ、はぁ……。は、早いよ……っ」
軽い足取りで淡々と木のトンネルの中に建つ鳥居の中を駆けて抜けていく女の子を、私は息を切らしながら必死で追った。
「はやく」
そんな私を、女の子は容赦なく急かしてくる。
もう少し加減というものを知ってほしいと頭を悩ませるも、
どうしようもないと諦めた。
それよりも、なぜ彼女は私を百眼神社へと導くのだろうか。
そんな疑問を抱えながら、私女の子を追っていった。
しばらく歩いていると、いつの間にか百本目の鳥居の前に辿り着いてしまった。
「こっち」
そう言って、女の子は当たり前のように神社と鳥居との境界線として置かれた大きな鳥居の中へくぐり入っていった。
「これをくぐってしまったら、百眼神社に……」
まだ夕暮れではなさそうだった。
しかし、それでも入るか入らないか悩ましかった。
ここで引き返して逃げるという選択肢も、私にはあった。
だがそれをしてしまうと、
私は助けを求めてきた彼女を見捨ててしまう事になる。
それだけは避けたかった。
悩んだ末、私は勇気を出して鳥居をくぐり、神社の中へと足を踏み入れた。
「な、何これ……」
そこには何とも異様な光景が広がっていた。
まるで血のように真っ赤に映えた彼岸花が、神社の周りを取り囲むように一面に咲いている。
「なんで……」
普通、彼岸花が咲くのは九月のお彼岸の時期だ。
だが、今はまだ六月の初め。これが今咲いているというのは絶対にあり得ない事だった。
辺りをよく見渡すと、木々がこの神社を取り囲み存在を覆い隠しているようだった。
まだ昼間だというのに、この神社一帯だけが一段と薄暗かった。
鳥の声どころか、風の音すら聞こえない。
この世ではなくあの世のどこかにような、そんな気持ちにさせられるようだった。
「あ、あれ……あの子はどこ?」
そういえばあの女の子の姿がどこにもない。
何処かへ続いていそうな脇道はどこにも無さそうだし、
一体どこへ消えてしまったのだろう。
まさか私は、あの子の悪戯《いたずら》に見事引っかかってしまったのではないかと肩を落としため息を零した。
私も、いつまでもこんな所にいないでさっさと立ち去ってしまおうか。
そんな事も考えては見たものの、朝の事といいここまでの事といいさすがに参ってしまってそんな気力も持ちあわせていなかった。
とにかく、ひとまず休みたかった私はどこか座れる所をと辺りを見回してみた。
さすがに、こんな人沙汰もない様な所にベンチなどが置いてあるはずもなく、
仕方なく私はお寺で言う本殿へと続く階段の所まで歩いていき腰を降ろした。
「あの子、どこに行っちゃったんだろ……はぁ」
そんな事を考えていると突然、私を睡魔が襲う。
なぜ、こんな所で急に……。
とは言え、寝る事には忠実である私が、睡魔に勝てるはずなかった。
やむを得ず、私はその場で膝を抱えうずくまった。
「まぁ、そんなに眠らないだろうし……」
そんな浅はかな結論を出してしまった私は、そのまま膝に顔を埋め一人眠りについた。
顔を布で覆い隠している私と同じくらいの子供が一人、
狭く暗い部屋の中に閉じ込められ「ごめんなさい」と喚いていた。
声の高さからしてきっと男の子なのだろう。
怖い顔をした大人達が、男の子が中にいるというのにその小さな小屋に火を放った。
木造の建物なためか、一気に火が燃え広がった。
男の子は何も無いその部屋の中で「熱い、出して」と泣き叫んでいた。
そんな彼の叫びを耳にした大人達は、嘲笑いながら言い放った。
「お前も、百眼神と共にいなくなればいい」
まってやめて!その子を殺さないで
その子を…………!
__夢はそこで覚めた。
顔を上げると、辺りは先程よりもうんと薄暗くなってしまっていた。
私は一体、どれだけ眠っていたのだろうか。
ふと顔に違和感を感じた私は、恐る恐る自分の頬を撫でた。
「なん……で……」
そこで私は、我知らずの内に涙が両目からぽろぽろと零れ出しているという事に気が付いた。
私は何故泣いているのだろう。
と、疑問に思ったその時だった。
「アオ……イ……」
「……え!?」
突然、前方から私の名前を呼ぶ不気味な女性の声がした。
「………っ!」
顔を上げると、私から少し離れた先に髪の長い女性が立っていた。
その顔は、長い髪に覆われていて見えなかった。
だが、彼女の着ている白い着物のようなものはボロボロで、一部焦げたような跡があった。
彼女の容姿に心当たりがあった私は、一気に顔が青ざめた。
「百眼……神…!?」
「ようやく……ヨウ……ヤク………」
百眼神と思われる女性は、小さな声でそう呟きながらおぼつかない足取りでこちらへ向かってくる。
良く見ると、彼女の足は青白く爪が所々剥がれて正に“幽霊”そのもののようだった。
手の指だって、二、三本ほど無くなっている。
恐怖のあまり、私の身体はがくがくと震える。
早く、逃げなければ。
そんな事、頭の中では分かっていた。
だが、身体の方は言う事を聞かずただ後退りをする事しかできない。
そうこうしている間に、百眼神はどんどん私の方へと近付いてきた。
「逃げなきゃ……ぁ!」
ずっと後退りをして行った私は、すぐ後ろにあった神社の扉に背中をぶつけてしまった。
「………!!」
背後から、不気味な気配を感じた。
前方を振り返ってみると既に、百眼神は私の顔の前にまで近づいてきていた。
いきなり間近で“それ”を目にしてしまった私は、戦慄を覚えた。
彼女の髪の間から、百眼神の「顔」のようなものが見えたのだ。
鼻もなければ口もない。
あるのは無数の「目」だけ。
その無数の目達は、ただじっと私を見つめるだけだった。
「アオ………あの………こ………」
百眼神が何かを呟いたその時。
ふっ、と彼女の声が遠のいていく。
意識が途切れるのが分かった。
薄れゆく恐怖心と共に、私の瞼はゆっくりと落ちていった。
走り続けてた私は、いつの間にかあの百眼神社の手前まで来てしまっていたらしい。
百岸町の外れにある林道の奥。
人間が作り出したであろう言い伝えにより、ここには人の気配どころか人間が歩いたような形跡すら残っていないようだった。
百眼神社へと続くであろう入り口には、何本も何本も建ち並ぶ鳥居達が苔や蔦に覆われながらも静かに佇んでいる。
その姿はまるで、誰かを待っているようにも見えた。
なぜこんな気味の悪い場所に、島の神様ともされている百眼神を祀《まつ》っているのだろう。
__あの例の言い伝えと、何か関係があるのだろうか?
いや、問題なのはそこではない。
そもそもなぜ、私はこんな奇妙な所に辿り着いてしまったのだろうか。
もしかして、これが俗に言う“神社に呼ばれた”という現象なのだろうか。
そんないくつもの疑問が頭を飛び交った私は、空恐ろしく感じた。
それはそうと、これからどうしようか。
母のいる家には、正直帰りたくないし、できればどこか遠くへ逃げてしまいたい。
それが私の本音であり、切実な願いでもあった。
だが、私はまだ十四歳。
こんな子供の私が家出を図った所で、行く宛がなかった。
中学生という立場の私にはアルバイトすらまともにできないため、一人で生活をするにはだいぶ無理があった。
仕方がないと諦めた私は、鳥居に背を向け元の道へ引き返すための足を一歩前へと踏み出した。
その時だった。
「助けて」
私の背後から突然、か細い女性の声が聞こえた。
こんな人里から忌み嫌われ疎外されているようなこの場に、人間がいたという事に私は驚きを隠せなかった。
それ以前に、先程見た時は人どころか人の気配すらなかったというのに、一体どこから声は聞こえているのだろうか。
恐る恐る声が聞こえた後ろを振り返ってみると、膝の上辺りまでしかない短い丈の浴衣に、底の高い下駄という、ある意味で現代を感じさせるような服装の女の子が一人、鳥居の前に立っていた。
その顔はお面で隠れているため見えなかったが、背の高さからして小学六年生くらいの子なのだろうと見た。
「助けてって、一体どうしたの?」
女の子は、黙りこくったまま私に背を向けた。
そして、小さな声で「着いてきて」と呟き、あの恐ろしい鳥居をくぐり駆け出した。
「あ、まって!」
ついて行ってはいけないというのは、充分分かってはいたが、馬鹿な私はそんな事も忘れ彼女のあとを追う事に決めた。
「はぁ、はぁ……。は、早いよ……っ」
軽い足取りで淡々と木のトンネルの中に建つ鳥居の中を駆けて抜けていく女の子を、私は息を切らしながら必死で追った。
「はやく」
そんな私を、女の子は容赦なく急かしてくる。
もう少し加減というものを知ってほしいと頭を悩ませるも、
どうしようもないと諦めた。
それよりも、なぜ彼女は私を百眼神社へと導くのだろうか。
そんな疑問を抱えながら、私女の子を追っていった。
しばらく歩いていると、いつの間にか百本目の鳥居の前に辿り着いてしまった。
「こっち」
そう言って、女の子は当たり前のように神社と鳥居との境界線として置かれた大きな鳥居の中へくぐり入っていった。
「これをくぐってしまったら、百眼神社に……」
まだ夕暮れではなさそうだった。
しかし、それでも入るか入らないか悩ましかった。
ここで引き返して逃げるという選択肢も、私にはあった。
だがそれをしてしまうと、
私は助けを求めてきた彼女を見捨ててしまう事になる。
それだけは避けたかった。
悩んだ末、私は勇気を出して鳥居をくぐり、神社の中へと足を踏み入れた。
「な、何これ……」
そこには何とも異様な光景が広がっていた。
まるで血のように真っ赤に映えた彼岸花が、神社の周りを取り囲むように一面に咲いている。
「なんで……」
普通、彼岸花が咲くのは九月のお彼岸の時期だ。
だが、今はまだ六月の初め。これが今咲いているというのは絶対にあり得ない事だった。
辺りをよく見渡すと、木々がこの神社を取り囲み存在を覆い隠しているようだった。
まだ昼間だというのに、この神社一帯だけが一段と薄暗かった。
鳥の声どころか、風の音すら聞こえない。
この世ではなくあの世のどこかにような、そんな気持ちにさせられるようだった。
「あ、あれ……あの子はどこ?」
そういえばあの女の子の姿がどこにもない。
何処かへ続いていそうな脇道はどこにも無さそうだし、
一体どこへ消えてしまったのだろう。
まさか私は、あの子の悪戯《いたずら》に見事引っかかってしまったのではないかと肩を落としため息を零した。
私も、いつまでもこんな所にいないでさっさと立ち去ってしまおうか。
そんな事も考えては見たものの、朝の事といいここまでの事といいさすがに参ってしまってそんな気力も持ちあわせていなかった。
とにかく、ひとまず休みたかった私はどこか座れる所をと辺りを見回してみた。
さすがに、こんな人沙汰もない様な所にベンチなどが置いてあるはずもなく、
仕方なく私はお寺で言う本殿へと続く階段の所まで歩いていき腰を降ろした。
「あの子、どこに行っちゃったんだろ……はぁ」
そんな事を考えていると突然、私を睡魔が襲う。
なぜ、こんな所で急に……。
とは言え、寝る事には忠実である私が、睡魔に勝てるはずなかった。
やむを得ず、私はその場で膝を抱えうずくまった。
「まぁ、そんなに眠らないだろうし……」
そんな浅はかな結論を出してしまった私は、そのまま膝に顔を埋め一人眠りについた。
顔を布で覆い隠している私と同じくらいの子供が一人、
狭く暗い部屋の中に閉じ込められ「ごめんなさい」と喚いていた。
声の高さからしてきっと男の子なのだろう。
怖い顔をした大人達が、男の子が中にいるというのにその小さな小屋に火を放った。
木造の建物なためか、一気に火が燃え広がった。
男の子は何も無いその部屋の中で「熱い、出して」と泣き叫んでいた。
そんな彼の叫びを耳にした大人達は、嘲笑いながら言い放った。
「お前も、百眼神と共にいなくなればいい」
まってやめて!その子を殺さないで
その子を…………!
__夢はそこで覚めた。
顔を上げると、辺りは先程よりもうんと薄暗くなってしまっていた。
私は一体、どれだけ眠っていたのだろうか。
ふと顔に違和感を感じた私は、恐る恐る自分の頬を撫でた。
「なん……で……」
そこで私は、我知らずの内に涙が両目からぽろぽろと零れ出しているという事に気が付いた。
私は何故泣いているのだろう。
と、疑問に思ったその時だった。
「アオ……イ……」
「……え!?」
突然、前方から私の名前を呼ぶ不気味な女性の声がした。
「………っ!」
顔を上げると、私から少し離れた先に髪の長い女性が立っていた。
その顔は、長い髪に覆われていて見えなかった。
だが、彼女の着ている白い着物のようなものはボロボロで、一部焦げたような跡があった。
彼女の容姿に心当たりがあった私は、一気に顔が青ざめた。
「百眼……神…!?」
「ようやく……ヨウ……ヤク………」
百眼神と思われる女性は、小さな声でそう呟きながらおぼつかない足取りでこちらへ向かってくる。
良く見ると、彼女の足は青白く爪が所々剥がれて正に“幽霊”そのもののようだった。
手の指だって、二、三本ほど無くなっている。
恐怖のあまり、私の身体はがくがくと震える。
早く、逃げなければ。
そんな事、頭の中では分かっていた。
だが、身体の方は言う事を聞かずただ後退りをする事しかできない。
そうこうしている間に、百眼神はどんどん私の方へと近付いてきた。
「逃げなきゃ……ぁ!」
ずっと後退りをして行った私は、すぐ後ろにあった神社の扉に背中をぶつけてしまった。
「………!!」
背後から、不気味な気配を感じた。
前方を振り返ってみると既に、百眼神は私の顔の前にまで近づいてきていた。
いきなり間近で“それ”を目にしてしまった私は、戦慄を覚えた。
彼女の髪の間から、百眼神の「顔」のようなものが見えたのだ。
鼻もなければ口もない。
あるのは無数の「目」だけ。
その無数の目達は、ただじっと私を見つめるだけだった。
「アオ………あの………こ………」
百眼神が何かを呟いたその時。
ふっ、と彼女の声が遠のいていく。
意識が途切れるのが分かった。
薄れゆく恐怖心と共に、私の瞼はゆっくりと落ちていった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
嫌われたと思って離れたのに
ラム猫
恋愛
私は、婚約者のカイルに嫌われたと思った。冷たくそっけなく、近づくたびに避けられる日々。
距離を置くことを選び、留学の準備も進めて心を落ち着かせようとするけれど——。
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる