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森へ
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ヘンゼルは薄く開けられた扉ごしに、夫婦の会話を盗み聞いていた。
なんと恐ろしいこと!ヘンゼルは身がすくみ、ガクガクと足が震えるのを感じた。なんとかしなくては。
しばらくじっと考えたあと、ヘンゼルは夫婦に気付かれないように裏口の扉をあけて外へ出て、手ごろな大きさの白い石をポケットいっぱいにかき集めた。
ポケットがずっしりと石で重くなると、ヘンゼルは満足して部屋に戻り、すやすやと寝息をたてている妹グレーテルの眠るベットに潜り込んだ。
次の日、両親はヘンゼルとグレーテルを連れて、森の奥深くへと分け入っていった。両親はわざと細いけもの道を選んで歩いたが、ヘンゼルは列の一番後ろから注意深く、みつからないようにポケットから白い石をぽたり、ぽたりと落としていった。
森の中心に着くと、両親はたき火をおこして彼等を座らせ、木の実や山菜を取ってくる間、ここで待って居なさいと言い残して立ち去った。
夜になっても両親が戻ってこなかったので、兄妹はヘンゼルが落とした白い石を頼りに家に戻っていった。
白い石は、ぴかぴかと月の光を反射してよく光ったので、ヘンゼルとグレーテルは迷う事なく、まっすぐに家に辿り着く事ができた。
けもの道をとぼとぼと歩き、家に辿り着いて扉を叩くと、両親は黙って二人を迎え入れた。
数日後、両親はまたもや彼等を森に置いていく相談をしていた。
ヘンゼルは今回も勘よくそれを察し、目印となる白い石をポケットいっぱいに集めるために、裏口からこっそりと抜け出ようとしたが今回はそれは適わなかった。
ヘンゼルの行動に気がついたおかみさんが、扉に外からしっかりと鍵をかけてしまったせいである。
ヘンゼルは困惑したままベッドに戻り、眠りについた。他に策は何も思い付かなかった。
なんと恐ろしいこと!ヘンゼルは身がすくみ、ガクガクと足が震えるのを感じた。なんとかしなくては。
しばらくじっと考えたあと、ヘンゼルは夫婦に気付かれないように裏口の扉をあけて外へ出て、手ごろな大きさの白い石をポケットいっぱいにかき集めた。
ポケットがずっしりと石で重くなると、ヘンゼルは満足して部屋に戻り、すやすやと寝息をたてている妹グレーテルの眠るベットに潜り込んだ。
次の日、両親はヘンゼルとグレーテルを連れて、森の奥深くへと分け入っていった。両親はわざと細いけもの道を選んで歩いたが、ヘンゼルは列の一番後ろから注意深く、みつからないようにポケットから白い石をぽたり、ぽたりと落としていった。
森の中心に着くと、両親はたき火をおこして彼等を座らせ、木の実や山菜を取ってくる間、ここで待って居なさいと言い残して立ち去った。
夜になっても両親が戻ってこなかったので、兄妹はヘンゼルが落とした白い石を頼りに家に戻っていった。
白い石は、ぴかぴかと月の光を反射してよく光ったので、ヘンゼルとグレーテルは迷う事なく、まっすぐに家に辿り着く事ができた。
けもの道をとぼとぼと歩き、家に辿り着いて扉を叩くと、両親は黙って二人を迎え入れた。
数日後、両親はまたもや彼等を森に置いていく相談をしていた。
ヘンゼルは今回も勘よくそれを察し、目印となる白い石をポケットいっぱいに集めるために、裏口からこっそりと抜け出ようとしたが今回はそれは適わなかった。
ヘンゼルの行動に気がついたおかみさんが、扉に外からしっかりと鍵をかけてしまったせいである。
ヘンゼルは困惑したままベッドに戻り、眠りについた。他に策は何も思い付かなかった。
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