暗黒神

kento911

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第1章 ザングースとウィングース

一話 双子の神

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   時は千年ほど遡る。

   天界エンジェルズゲートに住む神の一人、雷神グース銀の女神ウィーンの間に双子が生まれた。
    
   兄のほうは髪が黒く、目は鋭く、筋肉質で、戦闘は強そうだが、近寄ってくるなというオーラが出ており250歳(人間でいう5歳)になっても友達はできなかった。
   一方で弟のほうは髪は銀髪、目は青く、とても優しく、兄とは違って男の友達も多く、女の友達も多く、だれに対してもやさしい、まさに天界エンジェルズゲートの神だった。

   300歳になると、兄の方は武芸を始めた。父の雷の力を受け継いでおり、彼の繰り出す稲妻ライトニングは300代の子供たちの中で、最も強かった。400歳になり、彼らの父、雷神グースは彼らに名前を付けようとした。悩んだ末に、天界エンジェルズゲートで一番腕が良い占い師を訪ねたところ、その占い師は、

  「弟はいい子だね。兄とは違って武芸をしていないけど、この子も相当な力を秘めているよ。将来はあんたを抜いて光明神の一人となると予言するよ。名前は、父と母の名前をとって白銀の雷熊ウィングースとするといいね。でも兄の方は・・・・」

   と言って口ごもった。

  「どうしたんですか?」
   と雷神グースが尋ねると、

  「いっていいかい?聞くと後悔するよ。」

  「それでもいいです。いってください!」

  「この子は暗黒神となる。それも暗黒神のリーダーだ。今すぐこの子を暗黒界デーモンズゲートに送りな!名前は黒光の黒雷神ザングース!」

   と叫んだ。親二人が口も利けずにいると、

  「テレポート!」と叫び黒光の黒雷神ザングースを送ってしまった。

  雷神グース銀の女神ウィーンは何も言えなかった。この占い師の言うことなのだから正しいに決まっている。しかし、自分たちが400年間育ててきた子を暗黒神呼ばわりされることに強い怒りを感じた。確かに、黒光の黒雷神ザングースから出ているオーラは、暗黒神に近いものだった。でもやはり怒りは消えない。すぐ隣にいる白銀の雷熊ウィングース

  「お兄ちゃんどこ行ったの?」
  と言っているが何と答えればよいかわからない。仕方ないので、白銀の雷熊ウィングースに、

  「お兄ちゃんは今,君の敵になったんだ。だから君はお兄ちゃんを殺さなければいけないんだ。」
   というと、白銀の雷熊ウィングース

  「わかった。僕、お兄ちゃんみたいに武芸に励んで、いつかお兄ちゃんを、絶対に、絶対に殺す。




  その頃、暗黒界デーモンゲートの暗黒庁では・・・・・

  「うわ、魔方陣だ!」
  「天界エンジェルズゲートの魔方陣だぞ!」
  「誰かテレポートされてきたぞ。」
  「子供だ!」
  「暗黒神のオーラが出てるぞ!」

  そこに、うわさを聞いて暗黒神【鬼神ギャング】がやって来た。

  「その少年は天界エンジェルズゲート雷神グース銀の女神ウィーンの子だ!」
  「「「えええー!」」」
  「しかし、なぜかその子は暗黒神になりそうだ。よし、その子をグラージエン城に送りたまえ。」
  「でも、あの城は次期暗黒神が住む城では・・・」
  「何を言っている。その子が次期暗黒神の一人だだ。」



  それから600年たち、光明神との戦に敗れ、暗黒神は滅び、その後、光明神の間で内戦がおこり光明神も滅び、次期暗黒神、としてグラージエン城に住んでいた黒光の黒雷神ザングースたちが八暗黒神となり、白銀の雷熊ウィングースたちが、八光明神となった。

そして今に至るのだ。  
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