転生転移転禍為福〜こんなクソゲー作るんじゃなかった⁈〜

やた

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♯12 先っちょだけは大概ずっぽり【ルディ編】

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暖かい日差しの中、白を基調としただだっ広い部屋の窓辺で、僕は姉さんとミーチェと3人で仲良くティータイムを楽しんでいた。

あんなことをした僕に姉さんは変わらず笑顔を向けてくれている。



あんなこと…?



あんなことって何だっけ…?





僕はティーポットを手に取り姉さんのカップに紅茶を注ぎながら考える。

ティーポットを机に置くと、手には『マジックエナジー』の瓶を持っていた。



何で僕は『魔力を回復するための栄養ドリンク』を持ってるんだっけ?



僕はその小瓶の蓋を開けて姉さんのティーカップの中に注ぐ。


あれ…?
僕何でこんなものいれたんだっけ…?


ふと視線を上げるといつのまにか周りは真っ暗闇になっていた。


不安と恐怖で辺りを見渡すと、後ろに気配を感じるので振り返ると目の前が手のひらで覆われた。

何が起こったかわからないけど、感覚的にはおそらく顔面を手で鷲掴みにされるみたいだ。

驚いてその手を振り払おうとしても全然離れない。



「許さない。」



耳元で姉さんの声がして全身の血の気が引いて、まるで手足が氷のように冷たくなって動けない。

「こんな記憶消してやる」

記憶…?
僕、姉さんに何かしちゃったのだろうか…?


「お前なんかこの家の子供じゃないくせに。」


姉さん…?
何を言ってるの…?

僕は姉さんの弟だよ…?


「嘘をつくな。お前は偽物の家族だ。」


僕が…偽物の家族…?

僕はこの家の子供じゃないってこと…?

まさかそんな…

そんなことって…

そんな…そんな…




そんな幸せなことってある?!




僕は、僕の顔を鷲掴んでる姉さんらしきものに手を伸ばした。

「じゃあそれなら僕と姉さんは結婚できるね!!」

そう言って抱きつこうと思った時。


ドサッ


「ゔ?!」

頭と腰に打撃を感じて目を開くと硬い床が目の前にあった。

「ったぁ…」

ぶつけた頭を押さえながら起き上がると、腕の中には昔姉さんの部屋から借りた…というか借りパクしてそのままのクッションがあった。

姉さんの香りがするものを抱いて寝てたからか、内容はうろ覚えだけど姉さんの夢を見た気がする。

ここはどこだろうかと思って視線を少し上に上げると自分のベッドが視界に入った。

あれ、寝ぼけて落ちたのか?

そう思って立ちあがろうとするも、打撃痛だけでない痛みが全身を襲う。


「ぐぅ…?!」

思わず声が漏れた。

1番痛い腰をさすろうと手を当てると触り心地が素肌で思わず思考が固まる。

よくよく自分の体を眺めてみると、いつもは寝巻に着替えてねてるはずなのに、全裸だった。

「っつー?!」

驚いて仰け反ると、また全身に痛みが走り思わず声にならない悲鳴が漏れた。

あ…あれ…?


僕…きのうなんかしたっけ…?


◇◇◇

リグは毎朝の習慣である白湯をサリーにティーカップに注いでもらい、ベッドの淵に腰をかけながらそれを寝起きの体にゆっくりと流し込む。

「あぁ…しみわたるなぁ…」

リグは空腹の胃に染み渡る白湯に思わず独り言を呟きながらベットから立ち上がり、朝日を浴びるために窓際に立つ。

清々しいほどの雲ひとつない晴天に、リグは伸びをして体内時計のリセットをする。

そんな長閑な朝のルーティンをこなしているリグの耳に、廊下からバタバタという荒々しくスリッパで走る音がきこえてきた。

ドンドンドン

「姉さん!!話があるんだけど!!」

ドアを叩きながら息を切らして怒鳴るその声に、サリーがリグの方をチラッとみる。

リグはまるで何も聞こえていないかのように太陽に向かって手を翳して清々しい顔をしていた。

ドンドンドン

「姉さん!!起きてるよね??」


「どうされますか?」
サリーが訝しげな顔をしながらリグに伺うと、リグは、「はぁ」とため息をつき、「開けていいよ」と返した。

リグとしてはいつもと変わりない朝のルーティンをこなして何事もなかったかのように振る舞えば、もしかしたらあれは夢オチでしたー、とかならないかなー?と淡い期待をしてみたが、そんなご都合展開には当然の如くならなかったことに肩を落としたのである。

サリーがドアを開けると飛び込むようにルディが部屋の中に入ってきた。

そのルディの姿を見てリグがため息をついた。

「ルディ?そんな寝巻きのままで屋敷をうろちょろしてたらお父様とお母様に見つかったら怒られるよ?しかもソレで私の部屋に入ってきたのもバレたら絶対怒るだろうし。しかもボタンだいぶ掛け違えてるし。」

「へ?!」
ルディはリグに指摘されて慌てて自分の前を確認して、急いで服を着たせいでとんでもなく乱れてる己の姿に気付き赤面しながらボタンを直す。

「サリー朝食の準備してきて。ルディも準備しないと朝食に遅れたらみんなに心配されるよ?」

リグは察しろと言わんばかりにサリーに部屋から出ていくように指示してソファに腰を下ろすと、寝るためにゆるく編んでいた髪を解き、食事をとりやすいようにうしろに束ねてリボンで結んだ。


この家では小さい頃から『リグだけ』は食事を自室で取っていた。

理由は単純に家族全員が揃う席でみんなと顔を突き合わせるのが気まずいからだ。

リグの父は不器用なので『リグの母が大変なことになってる時期』に『別の女性に手を出してしまった過去の自分』のことをいまだに消化できずにいる。
そのためリグの継母のアンジュやその子供のルディやミーチェと、リグが一緒にいるところを見ると気まずさで極端に口数が減り仏頂面になるのだ。

実際はアンジュが仕組んだ『例のこと』で父は無実なのだが、『唯一その事実を知れるはずのイベント』をリグが秘密裏に潰したため、当人はそんなことは知る由もなく、不憫なことにまだ罪悪感を抱えているのである。

かと言って父がアンジュに対して愛がないのかといえば、そうではなく、アンジュの娘であり、聖女のミーチェに関してはちゃんと父との血が繋がっているので、そういうことはちゃっかりできるくらいにはお互いが愛し合っている。

それに父はリグにもちゃんと愛情があるようで、リグと父が2人きりの時は普通に会話を交わせるし、『酒に酔ってない時』は不器用なりにもわりと親バカの部類であるとリグは感じていた。

しかし父としてはどうしても彼女たちとリグが並んでいるところを見るとどうやって接していいかわからなくなるようだった。

リグが前世の記憶を取り戻す前までは、そんな父の態度を、自分を嫌っているのだと思い込んでいたが、今となってはだいたい理解している。

ただ単純に父は不器用なのだと。

なのでリグ本人は父に仏頂面をかまされても、もはや何とも思わないが、やはり側から見れば父がリグやアンジュ達に冷たく当たるように見えてしまうようだった。

アンジュはアンジュで『例の一件』以来は全くリグに干渉しようとしないが、それより以前はあからさまにリグが視界に入ると嫌そうな顔をしていた。
リグが記憶を取り戻す前や、『ゲーム内の設定』では、普通に父の見ていないところでリグに手も上げていた。

そんな微妙な空気をミーチェやルディの目に触れると教育的にもよろしくないのと、使用人たちの間で余計な噂の種になるので、結局リグは自分の意思で自室で食事を取るのが1番問題が起きないと考えたのだ。


リグの命令に頭を下げて出ていったサリーを横目で見て、ルディは口を開いた。

「姉さん!その…昨日の…」

ルディは寝ぼけた頭で昨日のことを思い出したその勢いで、自分のしてしまったことのとんでもなさにあわててリグのもとまできたものの、いざ本題に入ろうと思ったら何と切り出すかも何も頭に浮かんでいなかったので、言葉に詰まってしまった。

「昨日?」

そんなルディの思いもよそに、リグがキョトンとした顔で聞き返すとルディが目を見開いた。

「ま、まさか、お、覚えてないの?!」

「ん?なにが?」

リグが渾身のすっとぼけがおをして首を傾げながらルディを見つめた。

「え、、まさか、ぼくの記憶がおかしい…?あんな夢みたいなこと…妄想しすぎて…?いや、そんなはずは…僕は姉さんの部屋で眠ったはずだから…姉さんは僕を部屋まで運んだはずだし…あれ…?もしかしてそれすらも…夢…?」

リグが様子を見ようと思いしらばっくれると、ルディが勝手に思考の迷走を始めたので、これはもしかしたらルディのほうが勝手に夢オチ展開に思考を片付けてくれるかもしれないぞ?とリグは思って観察する。

「いや、でもおかしい!僕だったら服をあんなふうに畳まないし!それに…」

そう言ってルディは黙った。

ルディとしても、昨日の出来事が非現実的すぎて、夢か現実かどうかを確かめるために、この部屋に来る前に引き出しに入っていた例の薬が一本まるまる空になっているのをちゃんと確認していた。

ルディは改めて確信を持ってリグに向き直る。

「昨日のこと!!何でしらばっくれるの?!姉さんはもうなかったことにして僕を切り捨てようとしてるってこと?!」

ルディが涙目で訴えるので、リグはやっぱりそんなに現実は甘くないかと思いため息をついた。

そして無詠唱でルディや家のものに気づかれないように注意を払いながら自室の空間に防音の結界を張って、ルディと目線を合わせるために立ち上がった。


「ルディ。その前にまずなにか言うことはないの?」

リグが冷たい視線でルディを見つめるとルディがビクッと肩を震わせた。

「あっえっと、、ご、ごめんなさい!!あんな、、取り返しのつかない、、こと、、で、でも!!姉さん!僕は!!昨日も伝えたけど!僕は、男として、そういう意味で!本気で姉さんのこと好きなんだ!」

そう言って真剣な顔でリグを見つめるルディは、微かに震えていた。
それに気づいたリグは、ルディの本気度を改めて目の当たりにして、ゆっくりと目を閉じて、ため息をついた。

「まず、理由はなんであれ、あんなもの使って合意なく行為を強要するのは犯罪だから。」

リグがゆっくりと目を開いてルディを見つめると、ルディはまたビクッと肩を震わせた。

「それは、、」

「ん?」

青ざめるルディにリグは容赦なく表情でルディの返答を促す圧をかけた。

「その通りです、、ごめんなさい、、」

ルディはその威圧に耐えられなくなって、目を逸らしてボソボソと呟いた。
しかしすぐにギュッと拳を握り、ここで屈したら終わりだと自分を奮い立たせた。

「それは悪かったと思ってる。でも、、僕は!もう、自分の気持ちに嘘はつかない!姉さんにあんなことをした責任、ちゃんととりたいとおもってる!」

真っ直ぐにリグを見つめるルディの瞳を見てリグはそうきたか、と思いごくりと唾を飲んだ。

「そう…責任ねえ、、」

リグとしてはルディの罪悪感を煽って、しっかりと常識的な見解を述べたうえで、

『でも昨日は状況が状況だったし?
冷静じゃなかったし?
私も無自覚で思わせぶりなことを長年したし?
そりゃ男の子だし?
お年頃だし?
ムラっとすることもあるし?
だから今回は表に出さずに許そう!
なのであなたも心にしまってね?
しかし2度目は無いがな!
そして私は今後あなたと距離を置く!』

的な展開でルディを丸め込み、キョウダイであんなことした事実も闇へ葬り去り、ルディとの距離も取ろうと考えてたリグだったが、ルディの想像以上の決心の硬さにどうしたものかと思考を巡らせた。

そしてため息をついて口を開く。

「ねえルディ。私たちはどういう関係かわかってるよね?」

リグはルディの目を見つめてゆっくりと諭すように言葉をかけた。

ルディはその問いにビクッと肩を震わせてリグから視線を逸らした。
「それは、、きょう…だい…です…」

「血のつながったキョウダイはこの国の法律では結婚できないのはわかるよね?」

リグはルディの反応を見て、これならいけるかもしれないと思い路線をここに絞って説得を試みる。

「それは、、そうだけど、、」

だんだんとルディの声が小さくなっていく。

「ルディはどうやって責任を取るつもりだったの?」

ここぞとばかりにリグも捲し立てる。

「それはっ…一生姉さんのために僕の人生を捧げる…覚悟はできてる…から!だからっその…!」

ルディが声を振り絞って意を決したようにリグの方に視線を戻したので、リグはその視線をしっかりと正面から捉えてピシャリと言い放つ。

「それ、私が望んでいなかった場合、『責任を取る』ではなく、『エゴの押しつけ』だよね?」

「うっ…」

リグの正論にルディが小さく声を漏らし、俯いた。
その様子を見て、リグはさらに叩きつける。

「酷なこと言うようだけど、あなたが弟である限り、私に『そういう意味』で、あなたができることはないから。」

その言葉にルディはもう何も言い返せずに俯いてぎゅっと拳を握りしめた。

リグはルディの今にも泣き出しそうなその姿を見て、人を叱り慣れていないせいでとてつもない罪悪感に押しつぶされそうになるも、自分が言ってることは間違っていないぞと、自分に言い聞かせる。

そして、ちゃんと情に流されずハッキリ自分の考えを伝えることを再度決心して、リグは一度深呼吸してから、また口を開く。

「でも。今回は私も悪かったとおもってる。」

「え?」

ルディが予想外のリグの言葉に、思わず顔を上げた。

「ルディの気持ちには少しびっくりはしたけど。ルディが私をそういうふうに、『1人の女性として見てくれている』と言う気持ち自体を否定するつもりはない。」

リグがじっとルディを見つめると、リグの言葉の意味を時間差で理解したルディはみるみると顔が明るくなっていった。

「え…それって…!僕のその、、この、気持ちを理解してくれるってこと…??ありがとう!!姉さんならわかってくれるって信じてた!」

「だからルディの気持ち考えないでずっとあんな接し方してたら、私がもしルディの立場だったら、辛いと思うから。それはごめんなさい。」

そんなルディをまっすぐに見つめながら、リグは淡々と続けた。

「じ、じゃあ!これからは姉さんも僕のことも、男として見てくれるってこと…?であってる??」

突然のリグの受け入れるような発言に、実感が持てないルディは戸惑いながらも、期待に満ちた瞳でリグの目をまっすぐに見つめた。

「うん、そうだね。」

リグがルディの言葉を肯定すると、ルディはパッと表情が明るくなり、嬉し涙を滲ませながら、おもわずリグに抱きついた。

「ね、ねえさん!!僕、嬉しい!ずっと、ずっとずっと、弟としてしか見られていないのが辛かったから…!」

しかし、リグはそのルディの肩を掴んでゆっくりと自分から引き剥がした。

「だから、1人の男性として、あなたと節度を守って接しようと思う。」

そう言って真剣な瞳でリグはルディを見つめた。

「ん、、?え、、?節度?それって、、?」

先ほどまで自分を受け入れてもらえたと思い、喜びでいっぱいだったルディだが、リグの表情と発言の意味が自分の意図してるものと違うことに気づき、ルディは必死に頭をフル回転させて考える。

そして一つの思考に辿り着き、ハッとして目を見開いた。

「そ、それは…!やだ!!やっぱり僕と距離を取るってこと…?僕を切り捨てるってこと?!それはちがう!!そうじゃなくて!!僕は!!」

リグの発言の意図をルディが理解したことを確認したリグは、小さくため息をついた。

「あなたの気持ちを知ってしまった以上、そして私がその気持ちに答えられない以上、それは無理だよ。」

リグは諭すように優しい声色でルディに言った。
しかしルディはブンブンと首を横に振って、涙をポロポロと流しながらリグに抱きついた。

「いやだ!!それはいやだ!ごめんなさい!許して!!もうあんなことしないから!!僕にとって姉さんと一緒にいれることは唯一の幸せなんだ!僕のたった一つの幸せを奪わないでよ!姉さん!」

リグは一瞬またルディを自分から引き剥がそうと思ったが、あまりにも可哀想になるくらいに泣きじゃくるルディに、罪悪感でぐりぐりと心臓を抉られて、出しかけた手をそっと引っ込めた。

「じゃあ今まで通りに接して、ルディは私を諦められるの?」

「あき、、らめる、、?別に諦めなくても、僕の気持ちの問題だから姉さんには関係ないでしょ?!もうあんなことしないし!だから許してほしい!」

リグに抱きつきながら、ルディは顔を上げて潤んだ瞳の上目遣いでリグの顔を覗き込んだ。

そのなんともいえない憐憫心を刺激するルディの仕草に、リグは罪悪感で心臓が握りつぶされて破裂するんじゃないかと思ったが、同情してはダメだ、突き放さなくてはダメだと必死に自分に言い聞かせて、その思いを顔に出さないように表情筋に力を入れた。

「許す許さないの問題じゃないよ。というか、私は昨日のことは別に怒ってないから。」

そう言ってリグはルディの肩をつかみまた自分から引き剥がした。

するとルディは先ほどまで溢れ出していた涙を全て引っ込めて、目を皿のようにしてリグを見つめた。

「え、、?あんなことされて怒ってないの、、?」

ルディとしては、まさかあんな酷いことをしたのにそこがどうでもいいことのように簡単に許されていることに思わず不意を突かれて涙が引っ込んでしまったのだ。

なんなら、ルディとしての今の最優先事項は、『怒りに任せてやってしまったその取り返しのつかない行い』のせいで、『軽蔑されて自分が突き放されようとしている』のを、なんとしてでも謝って懇願して、それが無理なら開き直って『あの行為』を正当化してでもそれを阻止するのがメインだと思ってこの部屋に飛び込んできていたので、一気によくわかんなくなって頭が真っ白になってしまったのだ。

あれ、じゃあ姉さんはなんで僕を突き放そうとしてるんだっけ?と首を傾げてしまうほどに。

一方、リグとしては、今回の一番の問題点は『薬を使ったこと』も『無理強いしたこと』も確かにダメだと思うが、『キョウダイだからダメ』と言う点だと思っていたので、微妙に会話に食い違いが生まれたのである。

そのルディの戸惑う様子に、リグは、あれ?私発言間違えたか?とも思うも、もう引っ込みがつかないのでそのまま流すことにする。

「でもそもそも私は『弟』であるルディのその気持ちに応えられないから。ルディのその気持ちが報われることは天地がひっくり返ってもあり得ないよ。」

そのリグの拒絶の言葉に、ルディはまたハッとなって、リグの言葉を否定する。

「そんなこと!今はそうでも!まだわかんないじゃん!!この先、人間なんだから、気持ちなんていくらでも変わるかもしれない!!それに姉さんはいつも誰とも結婚する気ないって言ってた!じゃあ僕だってまだ姉さんとずっと一緒にいれる可能性はあるってことじゃんか!」

そういえばキョウダイという点でも問題があったんだったとルディは改めて気を取り直してリグに向き直る。

「人の気持ちがこの先どうなるかわからないのは確かにその通りだと思う。それに私は誰とも結婚する気がないとも確かに言ったし、今もそう思ってる。」

リグはルディの言葉をちゃんと拾って今度こそ取りこぼしなく論破しようと身構える。

「でも、じゃあ聞くけど。周りに祝福されなくてもルディは胸を張って幸せと言える?」

そのリグの姿勢にルディも真っ直ぐリグの瞳を見て迎え撃つ。

「もちろん!」

「お父様とお母様を悲しませても?」

「僕は姉さんがいればいい!!」

「ミーチェに心配かけても?」

「っ…」

トントンとリグの問いに即答していたルディだが、ミーチェの名前が出るとぴくっと片眉をあげ、口を閉じた。

リグはやっぱり『この世界に愛されしヒロイン』のミーチェの名前は効果が抜群だなと思った。

「それは、、でも、、姉さんと一緒にいれるなら僕は姉さんを選ぶ!」

しかしルディは少し迷った後に、キッパリとリグの瞳を見つめて言い放った。

「そう…」

リグはそこまでルディの意思が固いという事実にまた肩を落とすも、ここで負けてなるものかとまた気合を入れる。

「その気持ちを貫くせいでうちの公爵家に迷惑がかかる可能性は考えなかった?」

「そんなの関係ない!!姉さんと一緒にいれるなら僕は公爵家だって捨てる覚悟はある!!」

しかしルディは胸を張ってその問いもバッサリと切り捨てた。

リグはそのルディの態度に、ため息をつき一呼吸おくとまた口を開いた。

「わかった、じゃあ具体的な話をしよう。もしルディと私が結ばれたとしたら、おそらく国や他の貴族からの信頼を失うのは予想できるよね?」

今までと打って変わって鋭い声色になったリグに、ルディは少し肩をすぼめた。

「えっ、、でも、、今時は貴族の間でも自由恋愛が増えてきたし、、」


「いくら自由といえど、きょうだいが結ばれることは法的に禁止されているよね?公爵家は国の重要な役割を担っているのに、法律を破って恋愛に走るような人がいる家だと思われたら?忠誠心や判断力を疑われるかもしれない。そしたらうちの持つ政治的な影響力や権威が失われることにつながる可能性があると思わない?」

「それは、、」

リグのど正論にルディは返す言葉もなく口を噤んだ。
しかしリグはそんなルディをよそに淡々と続ける。

「国や貴族だけじゃないよね?うちの領民からも、倫理観や道徳心、正義感を疑われることになるかもしれない。領民から税を納めてもらってる以上、うちは領民の生活を守る責任があるのに、そんな民を不安にさせるようなことはあってはならないと私は思う。私たちの自由っていうのは、ちゃんと義務を果たした上で成り立つ自由なんじゃないかな。だから私も、結婚するつもりはないとは言ったけど、家のために必要な結婚なら、もちろんするつもり。」

もうルディはリグの言葉を、ただただ俯いて聞くしかできなくなっていた。

「それにもし気持ちを押し通したとして、そのせいで名誉が傷つけられたこの家を、ミーチェは当主となって1人で支えていかなくてはいけないの。周りからたくさんひどいことを言われるかもしれないし、ひどいことをされるかもしれない。爵位剥奪もあるかもしれない。でも、頼れるキョウダイもいない。」

「それは、、、」

リグがミーチェの名前を出すと、俯いていたルディがぴくっと肩を震わせて拳を握った。
しかしなにも言葉が浮かばずまた黙りこくった。

それを見てリグは少しきついことを言いすぎたかと思い、心臓がギュッと締め付けられるような感覚になるも、ふぅ、と息を吐いて続ける。


「でも、私はこの考え方をあなたに押し付けるつもりはないし、確かに私も、ルディのいう通り、恋愛は自由であるべきだと思う。だから、ルディの気持ち自体は予想してなかったから驚きはしたけど、否定しないし、私のことを好きって言ってくれたことは単純に嬉しい。」

そのリグの、嬉しい、という言葉にルディがまたぴくっと反応する。
しかし明らかに期待できる言葉が続かないことを理解して、ルディはただただ下を俯くしかできなかった。

「でも、例え私があなたをそういう目で見ることが今後あったとしても、『私』はミーチェに辛い想いをさせる選択肢はとれない。だから私がルディを選ぶことは永遠にないってこと。」

そうリグが言い切ると、ルディは俯いたままだったが、微かに拳が震えていた。

その様子にリグは論破しきったぞという気持ちと同時に、反論できないほど完膚なきまでにルディを叩いてしまった罪悪感で心臓に五寸釘を打ち付けられたような気分になった。

でもここでそういう『情』は良くないと思い、自分に言い聞かせるようにもう一度口を開いた。
 
「ルディが私の弟である以上、私はあなたを選ばない。」

ダメ押しのようなリグの言葉に、ルディはまたグッと何かを堪えるように拳を握りしめたが、しばらくして「はぁ」とため息を吐いた。

「そう…わかった。姉さんの言ってることはいつも正しいよ…僕も…その通りだと思うよ。」

ルディはずっと俯いていた顔を上げ、リグの瞳をまっすぐと見つめた。

ルディの泣き腫らした目をみて、リグはとんでもなく残酷なことをしているような気分になり、思わず自分まで苦しくなって目を瞑りそうになるも、ここでそういうブレた態度を取るのは良くないと思い、グッと堪えて鋭い表情を作る。

「でも僕はまだ出来損ないの子供だから、そんな簡単に割り切れない。」

溢れそうになる涙を必死に堪えてルディは深く息を吐いた。

「だから、頑張って、この気持ち消化するから。今までとおなじ姉さんの弟で居させてほしい。」

ルディの真剣な表情に、リグは一瞬『いいよ』と言ってしまいそうになり開きかけた口を慌てて閉じ、必死に脳内で、いや、ちがうだろ?!ダメだから、ダメダメダメダメと念仏のように唱え邪念を振り切る。

「ルディ、だから、それはできないって言ったでしょ?」

決死の覚悟でリグがルディに言い聞かすと、ルディはリグの手を両手で掴んで跪き、自分の顔の近くでぎゅっと握り、『お願い』のようなポーズを作った。

「わかってるよ。だから、あと一年!あと一年だけ!お願い姉さん!」

ルディはうるうるとさせた熱い瞳をリグに向けて、じっと見つめる。

リグはその瞳に、さっきの覚悟の鎧は一瞬で粉砕され、同情心に押しつぶされそうになるも、ルディのお願いの内容をよくよく考えてハッとなる。

いやいやいや、というか、よくよく考えたらそんな、先っちょだけ!みたいなお願いのされ方されても困るし!?

じゃあ、先っちょだけならいいよと許したが最後、最後までズッポリと相場が決まっているのだ。

この手の類いのお願いは絶対にちょっとでも許したらいけないのである、と、リグは心の中でグッと拳を握る。

ルディはそんなリグの戸惑いの表情を見てもう一押しだと口を開く。

「あと一年。一年たったら、僕もこの家のために姉さんが選んだ人と婚約するから!だから後一年だけ…姉さんのたった1人の弟でいさせて…」

リグはルディの予想外の発言に、目を見開いた。

「え、、?いや、そこまでしろとは言わないけど…ルディにもミーチェにも、自由に恋愛して欲しいとは思ってるし…」

さっきまでは家のために自由は選ぶなみたいな圧力で正論パンチを決め込んだリグだが、そうルディの口からはっきり言われると、それはそれでなんだか申し訳ない気持ちになり言葉を濁した。

確かに、自由恋愛が許されるようになってきたとはいえ、リグがエイトリウスと婚約をしているように、家の利害で恋愛関係なく結婚することはこの世界の貴族には現代でもザラにある。

でもこの流れでそういうことをルディの口から言われるとリグとしてはなんともいえない気持ちになってしまった。

そんな複雑な表情をするリグに、ルディは哀愁が漂うような儚げな笑顔を作った。

「だって、たぶんどうせこの先も姉さん以上にすきになれるひとなんていないもん。姉さんじゃないなら誰と結婚したって僕に取っては同じだよ。だったら少しでも家の役に立つ人と結婚したほうがいいでしょう?」

リグの心臓をぶっとい杭が貫いた。

かと思うくらいの衝撃が走った。

つらい、辛すぎる、、こんないたいけで健気なかわいい弟に、こんな辛い選択を強いてしまっているのが自分かと思うと、わかった!姉さんと一緒にこの家を出て旅に出よう!という言葉が喉まで出かかったが、いや、まてまてまて、だからそれはダメだろうと自分にツッコミを入れる。

というか、思い出せ…?
この目の前の野生で生きられなさそうな小動物のような顔をしたかわいい生き物は、昨日バケモノのように散々私を凌辱したドSヤンデレ絶倫魔獣だぞ?!

騙されちゃいけないとリグは首を振って深呼吸をする。

ルディはそんなリグを見つめて、握っていたリグの手を口元に持っていって目を閉じキスを落とした。

「姉さんが大事に思う、この家のために。」

「うぐっ」

思わずリグは声を漏らして胸を押さえた。

いや、わかってる、全部全部わかっている。
流石に昨日のルディの本性を目の当たりにして、馬鹿みたいに全てを信じるようなことはしない。
これらは全て賢いルディの打算的な行動でもあるとわかっている。

しかしルディが自分を慕う気持ちは嘘偽りはないだろうし、自制が効かないほど好きすぎて手を出してしまったのも事実であるし、その気持ちを苦渋の選択で諦めて誰とでも結婚してもいいと言っていることもまた事実なのである。

リグは呼吸がままならなくなりながらも必死に情をかけてはダメダメダメと自分に言い聞かせる。

「あ、ごめん!今のそういう意味じゃない!そんな顔しないで?僕にとって姉さんへの気持ちは大事な思い出だってことが言いたかったの。この思い出があれば、この先頑張れるから…」

ルディが眉尻を下げながらニコッと笑ってリグの手を離した。

その表情を見て、リグはため息をついた。
そしてここが妥協のしどころかと決意を固める。

「わかった。ごめんねルディ。ありがとう。じゃあ、一年だけね?一年だけ今まで通りに接するよ。そして一年後、私がちゃんとあなたに相応しい素敵な女性をみつけてくるから。」

そう言ってリグはルディの頭を撫でた。

「んーん、姉さんは悪くないよ。僕が姉さんを好きになったことがいけないんだよ。」

リグに頭を撫でられながら、ルディは嬉しそうに顔を綻ばせた。

「ねえ、姉さん、ハグしていい?」

「え、、?」

許した途端のルディの距離の詰め方の早さに、リグが一瞬身構える。

いやほら、だからダメだって言ったじゃん?!
先っちょだけとか言っといて、これじゃあ最後までズッポリコースじゃん?!

リグはここは対応を誤ってはいけないと必死にどうするべきかと思考を巡らせる。

「弟なのにダメなの?」

しかしルディは容赦のない小動物のような懇願する瞳攻撃でリグに追い打ちをかける。

「いや、うーん、、そうはいうものの私自身もそろそろ成人も近いし?弟妹断ちしなきゃ良くないなって思ってたところだから?そういうのはちょっと、今回の話関係なく?やめていこうかな?って思ってて、だから、その、、」

ここで流されては良くないとリグも必死に抵抗を見せるも、ルディのうるうるした瞳にリグの語尾がだんだんと小さくなった。

「え??なんで??さっきあと一年はって約束したじゃん!?いつもハグしてくれてたよね?いつも通りだよね??」

ルディのぴえん顔懇願アタックにリグは心臓がキュッとなって手で胸を抑える。

いや今までは確かにそうだけども…でもそういうスキンシップを許容してたのが原因で結局ルディが自分にそう言う感情を抱いた原因にもなったわけで…だからここでちゃんときっぱり断るのが正解なわけで…

リグが必死に脳内で反抗を試みるも、ルディがここぞとばかりに追い打ちをかける。

「ねぇ?約束したよね?約束破るの?僕は約束守って一年後姉さんじゃない好きでもない人と結婚するのに??」

「ぐぬぅっ」
リグは罪悪感でのぶとい呻き声をあげて胸を押さえた。

そしてしばらく俯いてどうするべきか考えたのち、深いため息をついた。

「はぁぁ…。わかった。はい。おいで。」

リグは渋い顔をしながらルディに向かって両手を広げた。

もう先っちょゆるしたら最後まで受け入れるのが許した側の責任なのだろうと心の中で呟く。

「やったぁ!ありがとう姉さん!」

ルディは心から嬉しそうな満面の笑みをうかべてリグに抱きついた。

リグも自分の情に流されやすさにため息が漏れるも、先っちょ…じゃなかった、一年、一年だけだからと自分に言い訳をしてルディの背中に手を回した。

ルディはリグの首元に頬擦りをしてぎゅとリグを抱きしめる手に力を込めた。

そして。

リグにバレないようにニヤリと口元を釣り上げた。




「あ、ねえルディ」

リグが突然思い出したように口を開く。

「ん?」

ルディは何食わぬ顔にもどり、依然としてリグに抱きついたまま返事をした。


「あの薬の残り、だして?」

「え、、?」

リグの唐突な『当然持っているでしょ?』というような口ぶりにルディには不意を突かれて思わずギクリと肩を揺らした。

「あ、やっぱりまだあるんだ」

「あっ、、いや、もうないよ?」

リグの問いがカマカケだと気づいたルディはしまったと思い動揺してしまい、つい続け様に微妙なニュアンスで否定してしまった。

「ねぇ、私が誰にも気づかれずルディの部屋に入れるのわかってるよね?」

「っ、、」

しかし情に弱いリグでも締めるところはしっかりと締めるので、ルディの動揺に追い打ちをかける。

「私はルディを信じてる」

その言葉にルディの体がぴくりと跳ねた。
そしてため息をつき抱きついていた腕を緩めリグから離れた。

「、、、わかった、、もってくる、、」

これ以上抵抗したら信頼を失うと思ったルディは渋々リグに了承してしょんぼりと肩を落とした。

「どこで手に入れたの?あんなモノまさか買ったとかじゃないよね?」

リグから離れたルディの顔を覗き込みながらリグはルディの嘘を見極めるためにルディの瞳をじっと見つめながら問いかける。

「まさか?!僕がずっと片想いしてるって知った友達から押し付けられたんだよ!!僕だってこんな本当にヤバいモノだってしらなかったんだよ!!」

そのルディの様子を訝しげにリグが眺める。

「ほんと!信じて!」

ルディはそこは嘘はついていないので、疑われてなるものかと必死に訴えた。

その様子を見てリグがまあ、こっちは嘘はついていなさそうだなと思いとりあえずルディを信じることにした。

「わかった。じゃあ今すぐ持ってきて?あと、服もちゃんと着替えてきなさい。」

「はい、、」

リグに叱られたルディは渋い顔をして部屋から出て行った。


それを見送りリグは「はぁぁぁ」と大きなため息をついて脱力してソファに沈むように腰を下ろした。

自分が重要に思うことは全部伝えたし、ルディも理解してくれているような反応はしていた。

あそこまで言ったら流石のルディも今回のことが『外に悟られるような言動』は避けてくれるだろうし…たぶん?…それに難題である『気持ちを諦めさせる問題』も、一応一年という期限で確約をとった。

だから今回の話し合いは成功したと言ってもいいとは思う。

思うのだが。

リグはなんだか逆にルディに丸め込まれてしまったような気がしてならなかった。

「絶対私が指摘しなかったら薬また使う気だったでしょあれ」

リグは誰もいない部屋でボソッと独り言をつぶやいて頭を抱えた。
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