私を見つけて!  転生令嬢は失った婚約者との運命を取り戻したい

耳おれ猫

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神のいとし子

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「おぎゃあ!おぎゃあ!」

 赤ちゃんの泣き声が産室に響き渡った瞬間、生まれたばかりの赤ちゃんはまばゆい光に包まれた。
産室にいた医者や助産師、おつきの侍女から驚きの声があがる。

「神のいとし子だ!生まれた女の子は神のいとし子だぞ!」

「奥方様、気をたしかにもってくださいませ。お嬢様がお生まれになりましたよ。しかもこのお嬢様は”神のいとし子でいらっしゃいました!」

 子を産み落として疲労困憊の母親は、かすれた声で聞いた。

「神のいとし子?」

「お生まれになった瞬間、お嬢様が神の光に包まれました。お嬢様は将来得難いスキルを頂かれるのでしょう」

 母親は、青白さを通り越した真っ白な顔色で「そう…」と答えると辛そうに目をつむってしまった。

「奥方様の出血が止まらないわ!旦那様をお呼びして!早く!」

 慌てて呼びに飛び出した侍女によって急いで部屋に飛び込んできたレーシング子爵は、妻がいるベッドに駆け寄った。

「ミランダ!ミランダ!しっかりしろ!子供が生まれたら皆でピクニックに行こうって言ってたじゃないか!ミランダ愛してる!私や子供たちを置いていかないでくれ!」

「あなた…子供た…ちを…よろし…く…」

 最後の力を振り絞って声を出した夫人は、夫の目を見つめて一粒の涙を流し夫に後を託した。

 こうしてレーシング子爵夫人ミランダは、5才の息子と生まれたばかりの娘を残してこの世を去ったのだった。  ミランダ夫人の葬儀には、近隣からたくさんの貴族家の当主や夫人が参列した。
 レーシング子爵領の隣に位置するゴルシラック伯爵領からは、伯爵とミランダ夫人の従妹にあたる伯爵夫人が参列した。

「ああ、ミランダ…あなたがこんなに早く逝ってしまうなんて…」

 棺に取りすがって泣く夫人をそっと抱き、涙を押さえる親友のゴルシラック伯爵にレーシング子爵は声を抑えて話しかけた。

「サムディル、聞いてくれ。ミランダが産んだ女の子は神のいとし子”だそうだ。」

「なんだって!それは本当か!」

 声を抑えるように指示し、レーシング子爵は話し出した。

「娘が生まれた瞬間、まばゆい光が子供の身体を包んだそうだ。部屋にいた医者や助産師には固く口止めしたが、どこから話が漏れるかわからない。私はどうしたら良いのだろう?」

 この世界では大気に魔素があり、貴族の子供が13才になると【神授の儀式】を受けることで、与えられたスキルの魔法を使うことができるようになる。
 しかしここでも例外があり、生まれた瞬間に神の光に包まれた赤ちゃんは、”神のいとし子”と呼ばれ、一生に1回だけ特別なスキルを使えると言われていた。
 過去には地形を変えたり季節を変化させたりと、普通では得られない特別なスキルを持った子供達もいたが、特別なスキルを得たからといって幸せになれるとは限らなかった。
一生に1回しか使えないスキルを王族や上位貴族など権力者に利用される事が多く、力を使った後は罪を着せられて処刑される事もあったという。

「バルト、生まれた子供がどんなスキルを与えられるかわからないが、うちの三男と結婚させないか?うちはこう見えても”南のゴルシラック”だ。ベリルに嫁がせるなら王家には無理だが、公爵や侯爵、辺境伯辺りの横やりからは守ってやれるぞ」

「三男のベリル君か。たしかうちの娘より半年早く生まれたんだったな。しかし娘は生まれたばかりだぞ。幼い頃に婚約者を決めてしまって良いのか?」

「母親は仲の良い従妹同士、ミランダは私も妹のように思っていた。そのミランダが命をかけて産み落とした子だ。ベリルも好きになるにきまっている。ベリルもゴルシラックの男だ。”南のゴルシラック”の名にかけて守るさ」

 こうして生まれたばかりのルルレット・レーシング子爵令嬢と生後半年のベリル・ゴルシラック伯爵令息は正式に婚約を国に届け出たのだった。



 (13年後)

 ゴルシラック伯爵家とレーシング子爵家があるラジル王国は、シズラク大陸随一の大国である。首都シャッセンには世界中から物が集まり、手に入らない物はないといわれるほど繁栄した都だった。
 王国の経済を支える貴族の一つがゴルシラック伯爵家で、次の代には侯爵家になるのではと言われていた。
その領都であるシラックスは、大きな港湾都市としてラジル王国の物流を支え、港には多くの船が行きかっていた。
 そんな街を治めるのがサムディル・ゴルシラック伯爵である。
伯爵には妻と18才と16才と13才の三人の息子がいた。
 上の息子は今年結婚し、伯爵の後継になるべく勉強に励み、真ん中の息子も兄を補佐するため王都の学校に通って
いた。
 そして下の息子、ベリル・ゴルシラックは銀色の髪に碧の瞳を持つ大層美しい少年で、小さい頃から身体を鍛え、大人の伯爵家の騎士でも負かすほどの実力を身に着けていた。
彼が14才になったら王都の王立騎士団に入って出世し、ゴルシラック伯爵家の名を王国中に広めてくれるだろうと家中の誰もが思っていたのだった。


「ルル!今日は誕生日のお祝いに来てくれてありがとう!」

「ベリル、13才のお誕生日おめでとう!これ私が詩集したブックカバーなんだけど良かったら使ってね」

「うわぁ、ありがとう!かわいい小鳥だね。ルルが刺繍したなんて嬉しいよ。ところで何回針で指を刺したの?」

「ひどい!小鳥じゃなくてゴルシラック家の紋章にある鷲なのに!それに指を針で刺したりなんかしないわ!」

「あはは、この鳥よくよく見たら鷲に見えてきたよ。ありがとうルル!」


 ルルと呼ばれた女の子が、”神のいとし子”と呼ばれる特別なスキルを持つ娘、ルルレット・レーシングである。
レーシング子爵家の長女でもうすぐ13才になるルルレットは、濃い赤茶色の髪に黒い瞳をもつ、かわいらしい少女に成長していた。

 13才の誕生日を迎えるベリルは、この日の前に王都からシーサッド枢機卿を迎え、先に【神授の儀式】を済ませていた。【神授の儀式】を先に受けて、珍しいスキルや価値があるスキルを得た時は、こうやって祝いのパーティで披露するのが貴族家の習わしだったのである。

 会場の大広間にはシーサッド枢機卿とゴルシラック伯爵が立ち、ベリルにスキルが書かれた証書を授与した。
ベリルの証書に書かれたスキルは【風魔士】。風の魔法使いが憧れる強力なスキルだ。
 港で繁栄しているゴルシラック家では、船の操船に役立つ風や水のスキルが喜ばれる。
長男は【大風魔師】という風系の最強スキル。次男は「【水の使い手】という水系スキル。
そしてベリルが風系のスキルを得られて、祝いのパーティーは更に盛り上がったのであった。

「ルルレット、ちょっと来なさい」

 そう呼ばれてパーティー会場から離れた部屋に通されたルルレットは、部屋にゴルシラック伯爵夫妻。父のレーシング伯爵、そして何かの器具を持ったシーサッド枢機卿の姿を見つけ、今から何が行われるのか悟った。

「私の神授の儀式ですね」

「何も緊張する必要はないんだ、ルルレット。シーサッド枢機卿はとても徳の高いお方。おまえの幸せに繋がるようなスキルに導いてくださるはずだ」

 父の落ち着いた声にルルレットは覚悟を決めた。自分が”神のいとし子”で、それは人に悪用されやすい特別なスキルなのだと小さい頃から度々聞かされていたのだ。
ここでシーサッド枢機卿という高位の神官に導かれて受けた方がルルレットの為だと保護者達が決めたのなら、その通りに動くまでだと思った。

「それではルルレット、こちらに来てこの水晶玉に手をかざしなさい」

「はい」

 ルルレットは机の上に乗った水晶玉に近寄り手をかざした。
すると水晶玉が一瞬強く光り、シーサッド枢機卿が「これは…」と呟いた。

「転生…と出ています」

 周りにいた大人達も「転生…ですか?」と明らかに動揺しているのが窺えた。

「転生って何ですか?」ルルレットは父とシーサッド枢機卿の顔を交互に見ながら聞いた。

「私もこのスキルは初めて聞きました。とても珍しいスキルです。意味は一度死んでから別の人生を歩み直すという事になります」

「シーサッド枢機卿、このスキルなら権力者に悪用されるような物騒なスキルには思えないのですが?」

「皆さんが心配しておられる、悪用されるようなスキルではないでしょう。しかし転生するような命にかかわる危機がルルレット嬢の身に起きるでしょう。私はそれをとても心配しています」

「シーサッド枢機卿のおっしゃる通りだ。権力者に目を付けられる危険性は無いかもしれないが、ルルレットの未来に転生しなければならない事が起こるかもしれない。私も注意するが、ルルレットも危ない所には近づかないでおくれ」

 父の真剣なまなざしにルルレットは「はい」と返事をした。

 その頃、大広間で多くの女性達に囲まれたベリルは機嫌が悪くなる一方だった。
魔法系のゴルシラック伯爵家に珍しく、ベリルは剣を好んで鍛え、成長期途中特有のしなやかな肉体を持つ。
さらに兄たちに女顔とからかわれる美しい顔立ちは、パーティに参加した女性たちの気持ちを鷲掴みにしたのだ。
 しかしベリルにとっては女性達の化粧品と香水の匂いが鼻にまとわりつき、気分が悪くなってきて全然楽しくない。ベリルはさっき会った婚約者の姿を思い浮かべた。
 赤ん坊の頃婚約したというルルレットは、化粧臭くもなく、淡いピンクのドレスが似合ってかわいかった。
自分で刺繍したというブックカバーは、ゴルシラック家の紋章にある鷲が丁寧に刺繍されて見事だった。
あまりうれしかったのでベリルは舞い上がってしまい、何回針で指をついたの?と意地悪を言ってしまった。
 何てことだ。行動を振り返れば、あれは婚約者に対する態度ではない。ルルレットに意地悪を言った事をもっときちんと謝らなければ。
 ベリルは囲んだ女性達に謝りながら会場を後にして、ルルレットを探しにいくことにした。

 昼は暑かったのに、日が落ちた庭園は涼しい風が吹いていた。
庭園に降りる階段の柱の陰に腰かけたルルレットを見つけたベリルは、そっと声をかけた。

「ルルレット、さっきは意地悪言ってごめんね。鷲の刺繍に小鳥って言ったり、指を針で刺した?とか、婚約者に対する態度じゃないよね。その…照れちゃってさ。本当はブックカバーをもらってとても嬉しかったんだよ」

「あっ、ベリル! あ…いいの。喜んでもらえて良かったわ」

「……」

 そのままルルレットはなぜか黙ってうつむいてしまった。

「どうしたのルルレット、何かあった?」

 下を向いたルルレットは、重い口を開いた。

「さっき私もシーサッド枢機卿と、父様とゴルシラックのおじさまとおばさまに立ち会っていただいて、【神授の儀式】をしたの。
 そこで私のスキルは【転生】だっていわれたの。意味は一度死んでから別の人生を歩み直すんですって。私、死んじゃうの?私死ぬの怖い!お父様やベリルと別れて別の人生なんてしたくない!私だけ何でこんなスキルになったんだろう…」

 我慢していたものが溢れたのかルルレットは泣き出してしまった。
一瞬、言われたことに驚いたベリルだったが、ルルレットを抱き寄せ覚悟を決めたように言った。

「僕が探す。ルルレットが転生して別の人生を歩み直すなら、どんな姿になっても僕が探し出してやる。そうして二人で幸せに暮らそう」

「ベリル…」泣きながらルルレットは、ベリルの胸に顔を埋めた。




「あら、ベリルを呼んで慰めてもらおうと思っていたのに、ベリルはしっかりルルレットの騎士をしているじゃありませんか」

 落ち込んでいるルルレットを物陰から見守っていたゴルシラック夫妻とレーシング子爵だったが、ルルレットにかける言葉が見つからず考えあぐねていた。
そこで夫人がベリルを呼んでくると大広間に向かったのだ。
探しに行っても息子は見つからないし、保護者3人でどうしようかと考えていたのだ。
 庭で仲良く寄り添うベリルとルルレットを見て、これなら大丈夫そうだと夫と子爵を誘ってそっと大広間に戻ったのだった。







 
 
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