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プロローグ 初ログイン
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高校一年生の終業式が終わり、夏休みになって一週間が経ったこの日。
僕は友人の成瀬友哉《なるせともや》に『日本の最新技術を一緒に体験しよう』みたいな感じでしつこく勧められ、押しに負けてゲームを購入してしまった。
「友の奴、今まで以上に押しが強かったなぁ……」
僕は生まれてから一回もゲームをやったことがなかった。それを知っていた友哉も今までは積極的に勧めてはこなかったのだが何でだろう……。
今回、勧められたゲームのタイトルは《グレイド・リヴァー・オンライン》と言うものだ。
世界で初めて開発に成功したダイブ型……ゲームの……VR……何とかというらしいが、とにかくゲームの中のアバターを自分の体みたいに動かせるらしい。
しばらく僕が部屋のテーブルに置いてあるゲームパッケージを眺めていると、布団の上に置いてあったスマホが鳴る。
友哉からの電話だった。
「もしもし、友、どうしたの?」
「今日、グレイド・リヴァー・オンラインに一緒にログインすると、言ってたじゃん?」
「うん。それよりログインって何だけ?」
「ログインと言うのはゲームにアクセスすることだよ! 本当に何も知らないんだな!」
「……ごめん」
「約束したんだけどさぁ……お母さんの頭から角が生えちゃったみたいで、今日はログインできないや。ごめん!」
「それはしょうがないね! 分かったよ」
「本当にごめん! 明日から始めるからさぁ! ゲームをやってみた感想を聞かせてくれよ!」
「りょーかい」
「じゃぁね!」
「じゃぁ! また明日!」
「おう!」
通話を終えた後、僕はスマホを再びベッドに投げる。
困ったなぁ……。友哉があれこれ教えてくれるはずだったのになぁ……。しまいには感想を教える約束までしてしまった。今日は一人でゲームをやらなければならないわけだ。
下調べでもしてゲームを始めよっかなぁ……。いやいや待てよ、下調べしたらゲームの面白さが半減しちゃうか。やっぱりしないで始めることにする。
僕はゲームパッケージの封を開けてゲームを始めることにする。
確か、トイレに行きたいときやお腹がすいたときはゲーム内で教えてくれるんだったよな。
「よし! やってみますか!」
僕は念のためトイレと水分補給を済まして、ベッドに横になる。そしてヘルメットみたいなものを頭にかぶって、ゲームが始まるのを待つ。
「あれ! 全然始まらないなぁ……何か叫ばないといけなかったけ?」
誰も聞いていないのでもちろん質問は返ってこない。とりあえず僕はいろいろ叫んでみる。
「ゲームスタート!」
「始まれぇ!」
「リンクスタート!」
どれだけ叫んでも始まる気配がない、どういう事なんだ。
僕はヘルメットみたいなものを取って起き上がり、何かを忘れていないか調べる。
「わかんないなぁ……。友に電話してみよ」
僕は枕元に移動させたスマホを手に取って電話を掛ける。
「もしもし! 悠どうした?」
「……えっと、ゲームを始めれないんだけど何でなのか分かる?」
「ゲームが始めれないかぁ……ゲームソフトを本体に入れていないんじゃないの?」
僕はゲームソフトを探す。するとゲームソフトは封を開けていなかった。
「……あっ!」
「ゲームソフト入れるの忘れていたでしょ?」
「……はい。」
「悠はあいかわらず面白いな!」
「うるしゃい!」
友哉に電話越しにゲラゲラと笑われてしまったので、死にたいほど恥ずかしくなってしまい日本語じゃない言葉を発してしまった。
「じゃぁ! 感想、楽しみにしているよ!」
「うん! またね!」
最後の最後まで友哉は笑っていた気がする。まだ体がほてっているのを感じる。
「仕切り直しだ!」
僕はゲームソフトをしっかりと差し込むのを確認して再びベッドに横になり、ゲームが始まるのを待った。
三秒後、僕の意識は現実世界の体から切り離されゲームの中に飛んでいった。今度はちゃんと始めれたようだ。
意識が現実世界の体から切り離されてから数秒後、僕は小さな空間に立っていた。
近くに鏡があったので、容姿を見て見ると黒髪にダークブラウンの瞳、落ち着いた体型でジャニーズ顔の僕がいた。
「現実世界の僕そのものじゃん!」
ゲーム世界でも現実世界と全く変わらない姿なんだ。リアリティーがあって面白いかも。
「こんにちは、新規ユーザーの方ですね」
突然、空中から声が聞こえた。声をする方を見て見るとそこにはメイドのような格好をした美人のお姉さんがいた。
「どうして飛んでいるのですか?」
「こういう設定ですので……」
「設定って何?」
「では新規ユーザーの方、まずは名前を打ち込んでください」
完全にスルーされてしまった。僕はあまり気にせずに言われた通りに手を動かす。
現実世界みたいに自らの意思で手が動く。(すごいな、このゲーム!)
「……えっと。……名前は」
僕は日比谷悠斗《ひびやゆうと》と言う名前だから、本名をもじって《ヒビト》にしよう。
友哉が言うには本名を名前にする人はいないらしいからもじってみた。
僕は打ち込めと言われたところに《ヒビト》と打ち込んだ。
「次は初期武器を選んでください」
初期武器と言うのは初めに使うことのできる武器のことだったはずだ。
「どれどれ!」
選べる武器の一覧を見て見ると名前が書いてあった。種類は両手剣、片手剣、槍、斧、短剣、杖、弓の七種類から選べるみたいだ。
「やっぱり男のロマンは剣だよなぁ……剣にも二種類あるのかぁ……どっちにしようかなぁ……剣道もやっていたし、大きいほうにしようっと」
僕は大剣を選んだ。背中にはずっしりとした重みが伝わってくる。
「よし! これで準備完了だな!」
僕が今から飛び込む世界に胸を膨らませているとお姉さんが何かを言ってきた。
「ユーザー登録は終わりました。楽しんでください」
その言葉と同時に僕の体は光に包まれていく。
僕は友人の成瀬友哉《なるせともや》に『日本の最新技術を一緒に体験しよう』みたいな感じでしつこく勧められ、押しに負けてゲームを購入してしまった。
「友の奴、今まで以上に押しが強かったなぁ……」
僕は生まれてから一回もゲームをやったことがなかった。それを知っていた友哉も今までは積極的に勧めてはこなかったのだが何でだろう……。
今回、勧められたゲームのタイトルは《グレイド・リヴァー・オンライン》と言うものだ。
世界で初めて開発に成功したダイブ型……ゲームの……VR……何とかというらしいが、とにかくゲームの中のアバターを自分の体みたいに動かせるらしい。
しばらく僕が部屋のテーブルに置いてあるゲームパッケージを眺めていると、布団の上に置いてあったスマホが鳴る。
友哉からの電話だった。
「もしもし、友、どうしたの?」
「今日、グレイド・リヴァー・オンラインに一緒にログインすると、言ってたじゃん?」
「うん。それよりログインって何だけ?」
「ログインと言うのはゲームにアクセスすることだよ! 本当に何も知らないんだな!」
「……ごめん」
「約束したんだけどさぁ……お母さんの頭から角が生えちゃったみたいで、今日はログインできないや。ごめん!」
「それはしょうがないね! 分かったよ」
「本当にごめん! 明日から始めるからさぁ! ゲームをやってみた感想を聞かせてくれよ!」
「りょーかい」
「じゃぁね!」
「じゃぁ! また明日!」
「おう!」
通話を終えた後、僕はスマホを再びベッドに投げる。
困ったなぁ……。友哉があれこれ教えてくれるはずだったのになぁ……。しまいには感想を教える約束までしてしまった。今日は一人でゲームをやらなければならないわけだ。
下調べでもしてゲームを始めよっかなぁ……。いやいや待てよ、下調べしたらゲームの面白さが半減しちゃうか。やっぱりしないで始めることにする。
僕はゲームパッケージの封を開けてゲームを始めることにする。
確か、トイレに行きたいときやお腹がすいたときはゲーム内で教えてくれるんだったよな。
「よし! やってみますか!」
僕は念のためトイレと水分補給を済まして、ベッドに横になる。そしてヘルメットみたいなものを頭にかぶって、ゲームが始まるのを待つ。
「あれ! 全然始まらないなぁ……何か叫ばないといけなかったけ?」
誰も聞いていないのでもちろん質問は返ってこない。とりあえず僕はいろいろ叫んでみる。
「ゲームスタート!」
「始まれぇ!」
「リンクスタート!」
どれだけ叫んでも始まる気配がない、どういう事なんだ。
僕はヘルメットみたいなものを取って起き上がり、何かを忘れていないか調べる。
「わかんないなぁ……。友に電話してみよ」
僕は枕元に移動させたスマホを手に取って電話を掛ける。
「もしもし! 悠どうした?」
「……えっと、ゲームを始めれないんだけど何でなのか分かる?」
「ゲームが始めれないかぁ……ゲームソフトを本体に入れていないんじゃないの?」
僕はゲームソフトを探す。するとゲームソフトは封を開けていなかった。
「……あっ!」
「ゲームソフト入れるの忘れていたでしょ?」
「……はい。」
「悠はあいかわらず面白いな!」
「うるしゃい!」
友哉に電話越しにゲラゲラと笑われてしまったので、死にたいほど恥ずかしくなってしまい日本語じゃない言葉を発してしまった。
「じゃぁ! 感想、楽しみにしているよ!」
「うん! またね!」
最後の最後まで友哉は笑っていた気がする。まだ体がほてっているのを感じる。
「仕切り直しだ!」
僕はゲームソフトをしっかりと差し込むのを確認して再びベッドに横になり、ゲームが始まるのを待った。
三秒後、僕の意識は現実世界の体から切り離されゲームの中に飛んでいった。今度はちゃんと始めれたようだ。
意識が現実世界の体から切り離されてから数秒後、僕は小さな空間に立っていた。
近くに鏡があったので、容姿を見て見ると黒髪にダークブラウンの瞳、落ち着いた体型でジャニーズ顔の僕がいた。
「現実世界の僕そのものじゃん!」
ゲーム世界でも現実世界と全く変わらない姿なんだ。リアリティーがあって面白いかも。
「こんにちは、新規ユーザーの方ですね」
突然、空中から声が聞こえた。声をする方を見て見るとそこにはメイドのような格好をした美人のお姉さんがいた。
「どうして飛んでいるのですか?」
「こういう設定ですので……」
「設定って何?」
「では新規ユーザーの方、まずは名前を打ち込んでください」
完全にスルーされてしまった。僕はあまり気にせずに言われた通りに手を動かす。
現実世界みたいに自らの意思で手が動く。(すごいな、このゲーム!)
「……えっと。……名前は」
僕は日比谷悠斗《ひびやゆうと》と言う名前だから、本名をもじって《ヒビト》にしよう。
友哉が言うには本名を名前にする人はいないらしいからもじってみた。
僕は打ち込めと言われたところに《ヒビト》と打ち込んだ。
「次は初期武器を選んでください」
初期武器と言うのは初めに使うことのできる武器のことだったはずだ。
「どれどれ!」
選べる武器の一覧を見て見ると名前が書いてあった。種類は両手剣、片手剣、槍、斧、短剣、杖、弓の七種類から選べるみたいだ。
「やっぱり男のロマンは剣だよなぁ……剣にも二種類あるのかぁ……どっちにしようかなぁ……剣道もやっていたし、大きいほうにしようっと」
僕は大剣を選んだ。背中にはずっしりとした重みが伝わってくる。
「よし! これで準備完了だな!」
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その言葉と同時に僕の体は光に包まれていく。
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