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第一章
召喚されしもの
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ここはとある異世界。世界は魔法や魔獣がデフォルト。
そこに様々な魔法を研究している一人の女性がいた。
彼女の名はマリス。
幼少期より精霊の声が聞こえるという生まれながらの特性を持って生まれた彼女は周囲から天才ともてはやされてきた。
そして本人もそれは満更ではなく周囲の期待に添えようと日々研究を重ね、魔術の奥義を掴もうとしていた。
彼女が編み出した魔法は魔法界を揺るがすような発見を数多く生み出した。
彼女の住むミズカルド王国の王様からも勲章を授かり彼女は世に知らぬものの無い大賢者という二つ名を授かった。
そんな彼女は今度は次元に干渉する魔法を研究していた。
彼女の住む世界の真理は彼女の類稀なる才能と研究によってほぼ解明されつつあった。、
しかし、この世界は果たして一つなのだろうか、時間や空間は有限なのだろうか、という一つの疑問に差し掛かった時に彼女の新たな研究が始まった。
時間と空間。
時間は流れ、未来へと進んでいく。その一方通行に彼女は疑問に思った。実際に彼女はこの世界の時間にある程度干渉できる魔法を生み出している。
それは彼女の寿命である。体の細胞は日々衰え、老廃物と化しまた新たな細胞を生み出していく。細胞を生み出す力が衰えていくことが老化、そして寿命である。
彼女は自身の身体に魔法を施し、老化に耐えうる肉体を得ていた。それが彼女の寿命を伸ばしている。時間の流れに抵抗するという彼女の魔法である。
そうして彼女は日々魔法の研究を行なっている。
おびただしい時間を費やし彼女はとうとう次元に干渉する魔法を編み出した。
この世界と繋がるどこかに繋がるために様々な言の葉、魔法陣、精霊の力、供物、あらゆるものを用意し、彼女は次元をひらく魔法を唱えた。
永い詠唱を終え最後の言葉を結んだ時、彼女は目を開けた。
何もない
おかしい、彼女は首をかしげた。これで合っているはずなのだが。
その時、不意に建物が揺れた。
いや、地面が揺れたのだ。
凄まじい轟音と共に、揺れが始まった。
マリスは立っていられなくなり、床に手をついた。
尚も激しく揺れが続く。
そのうち目の前が真っ暗になった。
場面は変わり、現代。
一ノ瀬海斗は川のほとりに膝を抱えて座っていた。目は涙ぐんでいた。
夕方の時刻。遠くに車のクラクションの音が聞こえたり、川の舗道を、どこかの運動部が声を上げながらランニングをしている。
いつもの風景。だが、このいつもの風景は今日で終わることにした。
彼は学校でいじめにあっていた。
中学校でひどいいじめにあってから、高校は地元の中学校からかなり離れたところに進学をしたが、そこでも馴染めなかった。
いじめはいじめられる方にも原因がある、と言われるけど自分のどこにいじめられる原因があるのかわからないし、教えてくれるような友達もいない。
もう疲れた。
海斗は睡眠薬と手錠と遺書を用意していた。
遺書にはいじめを受けている加害者の名前が記載されている。
自分は彼らに殺されたのだ、そういうことにして自殺をしようとしていた。
それに、睡眠薬と手錠をしていれば確実に溺れるだろうと考えた。それに、睡眠薬を服用して手錠をかけていれば、警察も犯罪の線を考えるだろう。この方法で彼らに社会的に復讐をしてやろうと考えていた。
しかし、いざ実行するとなると周りに人気がなくなるまで待たなければならない。
周りは学校帰りの学生や健康のためランニングしている年配の方も結構通る。
周りの人気を気にしながらひとしきり待っているうちに、辺りは真っ暗になっていた。
もうそろそろだな、海斗は覚悟を決めた。、
傍に置いていた睡眠薬を瓶ごとあおりスボーツドリンクで流し込んだ。
通販で購入した手錠を掛けて、川淵へと近づいていく。
薬の効き目はまだ無い。少し怖くなってきた。
いや、もう少し薬が効いてくれば頃合だ。
しばらく立ち尽くして身体に異変が来るのを待っていた。
身体がふわふわしたような感覚になってきた。よし、時間だ。
水の中に足を踏み入れようとしたその時、川の水面が勢いよく渦を巻き始めた。
なんだ、幻覚かな。
海斗はぼうっとした頭の中で思った。幻覚なら関係ないや。
川瀬に一歩足を踏み入れたその時。
渦の中から横たわった人が宙に舞い始めた。
海斗はその光景をぼんやりと見ていた。これは幻覚なんだ、僕に関係ない。
宙に浮く横たわった人影は急に眩しい光を放った。
その光に海斗は目が眩み意識が少し明瞭になった。
あまりの光量に圧されるように海斗は尻餅を着いた。
宙に浮く人影は横たわったまま川瀬にするすると移動し、海斗の傍にすぅっと落下した。
何なんだこれは、海斗は混乱した。睡眠薬の幻覚はこんなものを生み出すものなのか、目の前の不思議な光景に意識が混濁しながら海斗は目の前が暗くなっていった。
「もし、そこのそなた」
海斗は声と共に揺り起こされた。目を開くことはできたが身体は麻酔を撃たれたかのように鈍く動くことができない。
目だけを向けてみると、そこには長い銀髪の女性が海斗を覗き込んでいる。
「きみは?」
海斗は傍の女性に声をかけた。身体が鈍くなってるので声が上手く出ているかわからなかった。
「予の名はマリス、ここはどこじゃ?」
奇妙な問いかけだった。ここは現代で日本で元号は令和に変わった。でも、ぼくは相変わらず学校でいじめられている。友達もいない、親はぼくに期待しているみたいだけど期待されてもどうしようも無い。もう疲れたんだ。
そんなことを頭の片隅で思いながらもマリスの問いかけに応えた。
「ここは〇〇県だよ、きみは旅行者?迷子になったの?」
同い年かそれ以下に見えた彼女に言葉遣いは自然と同年代に話すのと同じような言葉遣いになった。
「〇〇県?、そんな国は予の居る世界には無いな」
「ということは、次元干渉の魔法が成功したということか!?」
彼女は独り言を呟いた後に顔に満面の笑みを浮かべた。
なんだろ、この人、電波なひとかな?
海斗は心の中で毒づいた。
やばいな、関わり合ってはいけないひとだ。
立ち上がろうとしたところで、身体に力が入らない。
睡眠薬をあれだけ飲んだのだから身体に異変をきたしている。
まずい。動けない。
海斗は不安になった。自殺はまた機会を改めればいいが目の前の電波な人から離れなくてはいけない。しかし、身体が動かない。どうすれば。
「どうした?具合が悪いのか?」
マリスが海斗に声をかけた。
「いや、大丈夫だよ、なんでも無いよ」
そうは言いつつ身体が動かない。
「そなた、顔色が悪いのう」
マリスは海斗の顔色を見て言った。そうしてしばらく海斗の顔をまじまじと見て宣言した。
「そなた、何か薬を服用しているだろう?その薬はそなたの身体に良くないものじゃぞ」
ぴしゃりと海斗に言い放った。海斗はどきりとした。なんでそんなすぐに当てることができるんだ?この人はぼくと同い年なのに。看護師の卵か何かなのか?
「せっかくの縁だ、そなたの身体を治してやろう」
そういうとマリスは小さな声でぶつぶつと呟き始めた。
海斗はその様子を見て更に引いた。やばいこの人、へんな宗教の人だ、恩を売って壺を高額で買わされるやつだ、まずいまずい。
すると、マリスの両掌から小さな光が生まれた。掌の間の小さな光をそうっと抱えるようにしながらマリスは海斗の胃のあたりに掌をかざした。
すると光は海斗の胃の中に吸い込まれていった。
なんだ、この手品は?こんな手品でぼくに壺を買わせる気だな、騙されないぞ。
顔を真っ青にしながら海斗はその光景を眺めていた。
すると、身体のだるさがすうっと溶けてなくなった。
「??」
海斗は驚いた。小さな光が身体の中に入った瞬間、胃のあたりから身体全体に光が行き届いたような感覚に襲われて、身体に力が入る感覚が戻ったことを認識した。
「治った、、、」
海斗は頭の中もクリアになっていることを知った。
彼女は何なんだ?
「きみはいったい何をしたの?」
マリスは当たり前のように言った。
「魔法じゃ、そなたは知らぬのか?」
海斗はクリアになった頭で衝撃を受けた。魔法?魔法?!ゲームで当たり前のように使う魔法がこの現代に存在するの?!
「ゲームの中でしかないと思っていた、本当に存在するんだ魔法が、、」
海斗の心にはさっきまでの自殺を決行せざるを得ないような闇い虚無感や絶望感が霧散していた。そのくらい間近に見た不思議な現象は海斗の心に光を灯した。
「ゲーム?なんだそれは?魔法の一種か?」
マリスはキョトンとした。
「ゲームしらないの?任〇〇スイッ〇とか〇〇4とか」
「何じゃそれは?それにそもそも此処がどういう世界であるのか全く分からないのじゃ」
「とにかくこの世界の理を知りたいのじゃ。そこで、予はそなたの身体を治してやったじゃろ?その見返りにこの世界のことを教えてくれぬか」
え?何この人?怪しい宗教の人なのか?!
まさかさっきのは手品でぼくに高価な壺を買わせるためのテクニックなのか?
それともそういう詐欺師なのか?
うーん、困った、、、。
そこに様々な魔法を研究している一人の女性がいた。
彼女の名はマリス。
幼少期より精霊の声が聞こえるという生まれながらの特性を持って生まれた彼女は周囲から天才ともてはやされてきた。
そして本人もそれは満更ではなく周囲の期待に添えようと日々研究を重ね、魔術の奥義を掴もうとしていた。
彼女が編み出した魔法は魔法界を揺るがすような発見を数多く生み出した。
彼女の住むミズカルド王国の王様からも勲章を授かり彼女は世に知らぬものの無い大賢者という二つ名を授かった。
そんな彼女は今度は次元に干渉する魔法を研究していた。
彼女の住む世界の真理は彼女の類稀なる才能と研究によってほぼ解明されつつあった。、
しかし、この世界は果たして一つなのだろうか、時間や空間は有限なのだろうか、という一つの疑問に差し掛かった時に彼女の新たな研究が始まった。
時間と空間。
時間は流れ、未来へと進んでいく。その一方通行に彼女は疑問に思った。実際に彼女はこの世界の時間にある程度干渉できる魔法を生み出している。
それは彼女の寿命である。体の細胞は日々衰え、老廃物と化しまた新たな細胞を生み出していく。細胞を生み出す力が衰えていくことが老化、そして寿命である。
彼女は自身の身体に魔法を施し、老化に耐えうる肉体を得ていた。それが彼女の寿命を伸ばしている。時間の流れに抵抗するという彼女の魔法である。
そうして彼女は日々魔法の研究を行なっている。
おびただしい時間を費やし彼女はとうとう次元に干渉する魔法を編み出した。
この世界と繋がるどこかに繋がるために様々な言の葉、魔法陣、精霊の力、供物、あらゆるものを用意し、彼女は次元をひらく魔法を唱えた。
永い詠唱を終え最後の言葉を結んだ時、彼女は目を開けた。
何もない
おかしい、彼女は首をかしげた。これで合っているはずなのだが。
その時、不意に建物が揺れた。
いや、地面が揺れたのだ。
凄まじい轟音と共に、揺れが始まった。
マリスは立っていられなくなり、床に手をついた。
尚も激しく揺れが続く。
そのうち目の前が真っ暗になった。
場面は変わり、現代。
一ノ瀬海斗は川のほとりに膝を抱えて座っていた。目は涙ぐんでいた。
夕方の時刻。遠くに車のクラクションの音が聞こえたり、川の舗道を、どこかの運動部が声を上げながらランニングをしている。
いつもの風景。だが、このいつもの風景は今日で終わることにした。
彼は学校でいじめにあっていた。
中学校でひどいいじめにあってから、高校は地元の中学校からかなり離れたところに進学をしたが、そこでも馴染めなかった。
いじめはいじめられる方にも原因がある、と言われるけど自分のどこにいじめられる原因があるのかわからないし、教えてくれるような友達もいない。
もう疲れた。
海斗は睡眠薬と手錠と遺書を用意していた。
遺書にはいじめを受けている加害者の名前が記載されている。
自分は彼らに殺されたのだ、そういうことにして自殺をしようとしていた。
それに、睡眠薬と手錠をしていれば確実に溺れるだろうと考えた。それに、睡眠薬を服用して手錠をかけていれば、警察も犯罪の線を考えるだろう。この方法で彼らに社会的に復讐をしてやろうと考えていた。
しかし、いざ実行するとなると周りに人気がなくなるまで待たなければならない。
周りは学校帰りの学生や健康のためランニングしている年配の方も結構通る。
周りの人気を気にしながらひとしきり待っているうちに、辺りは真っ暗になっていた。
もうそろそろだな、海斗は覚悟を決めた。、
傍に置いていた睡眠薬を瓶ごとあおりスボーツドリンクで流し込んだ。
通販で購入した手錠を掛けて、川淵へと近づいていく。
薬の効き目はまだ無い。少し怖くなってきた。
いや、もう少し薬が効いてくれば頃合だ。
しばらく立ち尽くして身体に異変が来るのを待っていた。
身体がふわふわしたような感覚になってきた。よし、時間だ。
水の中に足を踏み入れようとしたその時、川の水面が勢いよく渦を巻き始めた。
なんだ、幻覚かな。
海斗はぼうっとした頭の中で思った。幻覚なら関係ないや。
川瀬に一歩足を踏み入れたその時。
渦の中から横たわった人が宙に舞い始めた。
海斗はその光景をぼんやりと見ていた。これは幻覚なんだ、僕に関係ない。
宙に浮く横たわった人影は急に眩しい光を放った。
その光に海斗は目が眩み意識が少し明瞭になった。
あまりの光量に圧されるように海斗は尻餅を着いた。
宙に浮く人影は横たわったまま川瀬にするすると移動し、海斗の傍にすぅっと落下した。
何なんだこれは、海斗は混乱した。睡眠薬の幻覚はこんなものを生み出すものなのか、目の前の不思議な光景に意識が混濁しながら海斗は目の前が暗くなっていった。
「もし、そこのそなた」
海斗は声と共に揺り起こされた。目を開くことはできたが身体は麻酔を撃たれたかのように鈍く動くことができない。
目だけを向けてみると、そこには長い銀髪の女性が海斗を覗き込んでいる。
「きみは?」
海斗は傍の女性に声をかけた。身体が鈍くなってるので声が上手く出ているかわからなかった。
「予の名はマリス、ここはどこじゃ?」
奇妙な問いかけだった。ここは現代で日本で元号は令和に変わった。でも、ぼくは相変わらず学校でいじめられている。友達もいない、親はぼくに期待しているみたいだけど期待されてもどうしようも無い。もう疲れたんだ。
そんなことを頭の片隅で思いながらもマリスの問いかけに応えた。
「ここは〇〇県だよ、きみは旅行者?迷子になったの?」
同い年かそれ以下に見えた彼女に言葉遣いは自然と同年代に話すのと同じような言葉遣いになった。
「〇〇県?、そんな国は予の居る世界には無いな」
「ということは、次元干渉の魔法が成功したということか!?」
彼女は独り言を呟いた後に顔に満面の笑みを浮かべた。
なんだろ、この人、電波なひとかな?
海斗は心の中で毒づいた。
やばいな、関わり合ってはいけないひとだ。
立ち上がろうとしたところで、身体に力が入らない。
睡眠薬をあれだけ飲んだのだから身体に異変をきたしている。
まずい。動けない。
海斗は不安になった。自殺はまた機会を改めればいいが目の前の電波な人から離れなくてはいけない。しかし、身体が動かない。どうすれば。
「どうした?具合が悪いのか?」
マリスが海斗に声をかけた。
「いや、大丈夫だよ、なんでも無いよ」
そうは言いつつ身体が動かない。
「そなた、顔色が悪いのう」
マリスは海斗の顔色を見て言った。そうしてしばらく海斗の顔をまじまじと見て宣言した。
「そなた、何か薬を服用しているだろう?その薬はそなたの身体に良くないものじゃぞ」
ぴしゃりと海斗に言い放った。海斗はどきりとした。なんでそんなすぐに当てることができるんだ?この人はぼくと同い年なのに。看護師の卵か何かなのか?
「せっかくの縁だ、そなたの身体を治してやろう」
そういうとマリスは小さな声でぶつぶつと呟き始めた。
海斗はその様子を見て更に引いた。やばいこの人、へんな宗教の人だ、恩を売って壺を高額で買わされるやつだ、まずいまずい。
すると、マリスの両掌から小さな光が生まれた。掌の間の小さな光をそうっと抱えるようにしながらマリスは海斗の胃のあたりに掌をかざした。
すると光は海斗の胃の中に吸い込まれていった。
なんだ、この手品は?こんな手品でぼくに壺を買わせる気だな、騙されないぞ。
顔を真っ青にしながら海斗はその光景を眺めていた。
すると、身体のだるさがすうっと溶けてなくなった。
「??」
海斗は驚いた。小さな光が身体の中に入った瞬間、胃のあたりから身体全体に光が行き届いたような感覚に襲われて、身体に力が入る感覚が戻ったことを認識した。
「治った、、、」
海斗は頭の中もクリアになっていることを知った。
彼女は何なんだ?
「きみはいったい何をしたの?」
マリスは当たり前のように言った。
「魔法じゃ、そなたは知らぬのか?」
海斗はクリアになった頭で衝撃を受けた。魔法?魔法?!ゲームで当たり前のように使う魔法がこの現代に存在するの?!
「ゲームの中でしかないと思っていた、本当に存在するんだ魔法が、、」
海斗の心にはさっきまでの自殺を決行せざるを得ないような闇い虚無感や絶望感が霧散していた。そのくらい間近に見た不思議な現象は海斗の心に光を灯した。
「ゲーム?なんだそれは?魔法の一種か?」
マリスはキョトンとした。
「ゲームしらないの?任〇〇スイッ〇とか〇〇4とか」
「何じゃそれは?それにそもそも此処がどういう世界であるのか全く分からないのじゃ」
「とにかくこの世界の理を知りたいのじゃ。そこで、予はそなたの身体を治してやったじゃろ?その見返りにこの世界のことを教えてくれぬか」
え?何この人?怪しい宗教の人なのか?!
まさかさっきのは手品でぼくに高価な壺を買わせるためのテクニックなのか?
それともそういう詐欺師なのか?
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