166 / 403
第46話 流行(4)
外に出ると再び焦げるような日差しが降り注ぎ、涼夏がうんざりしたように目を細くした。
「日差しが痛い」
「今、太陽が痛いようって言った?」
「言ってないな」
「涼夏って、ハンドスピナー回してても、太陽が痛いようとか言っても絵になるからズルイよね」
「一瞬、尊み秀吉とか流行ってたし、親父ギャグが見直される日も来るかもね」
それは来なくていい。私はああいうのはちょっと寒く感じるから、陽キャにはなれそうもない。
陰になるので1本裏の通りを歩くと、不意に涼夏が足を止めて手を合わせた。何かと思ったら、1年くらい前に涼夏に叩かれた場所である。敢えてスルーすると、涼夏が不服そうに頬を膨らませた。
「コンビニっていうと、話題のカヌレは食べた?」
あくまで無視してそう聞くと、涼夏は諦めたように首を振った。
「食べてないな。今日食べよう」
カヌレはフランスの洋菓子で、ゼリーのカップを引っくり返したような形をしているが、最近発売されたのはドーナツの形で、真ん中に生クリームが詰まっている。新発売の上、動画サイトで紹介されたとかで話題になっている。
「ハロハロもカヌレも食べたら太りそう」
私がお腹をさすりながらそう言うと、涼夏が私のお腹をじっと見つめた。
「半分こする?」
「じゃあ、私が食感と味を担当するから、涼夏はカロリーを担当して」
「超越した半分こだな」
涼夏が笑いながら私のお腹の肉をつまもうとしたが、幸いにも何も挟めずに終わった。言うほど太っていない。
モールの近くのコンビニに入ると、エアコンが涼しくて気持ち良かった。私はメロン、涼夏は桃のハロハロを買って、イートインスペースに座る。
「これも半分こしよう」
涼夏がにこにこしながら、長いスプーンを突き立てた。
「じゃあ、私は桃の『兆』の部分をもらう」
「桃の兆し? 意味がわからんけど、カッコイイな」
「クリームとハロを一緒に食べると美味しいんだよね」
スプーンですくって口に入れると、甘さと冷たさに思わず頬が緩んだ。シャクシャクしている。
「ハロハロメロンはロがたくさんあるな」
「ロに文字を入れてください」
「『兆』入れる?」
「ハ兆ハ兆メ兆ン」
ちょっと面白かったので二人で笑ったが、冷静に考えると全然面白くなかった。とりあえず絢音に「ハキザシハキザシメキザシン」と送ったので、返事を期待したい。
今日、絢音がオルチャンメイクという単語を言っていたので、涼夏とメイクの話をする。そういえば、朝も少しだけプチプラの話題が出た。奈都はまったく興味がなさそうだったが、涼夏はそうではない。
「種類いっぱいあるし、安くて可愛くて肌に合うのが見つかると、喜びしおしお。喜び組に入れる」
「わかる。奈都は全然理解してくれない」
「適材適所だな」
「さっきから日本語おかしいから」
時間をかけてハロハロを平らげると、涼夏が追加でカヌレを買ってきてくれた。見た目は完全にドーナツだ。
「ドーナツは穴が空いてるからカロリーが低いのに、そこにクリームを詰めたらギルティーだよね」
私が冷静にそう指摘すると、涼夏が袋を開けながら「これはカヌレだ」と言った。
「それはわかってる」
「まあ、カロリーが凝縮しがちな真ん中の部分をくり抜くことで、カロリーを抑えてるのはドーナツと同じだな」
涼夏がそう言いながら端をかじった。無言で手渡されたので、私も端をかじる。パリッとサクッの中間くらいの硬さで、中はしっとりとして大人の味がした。
「これは上品な食べ物だね」
「フランスだしね。ブエノス・アイレス」
「なんだっけそれ」
「スペイン語の挨拶」
「フランス全然関係なかった」
ようやくクリームに辿り着くと、大体予想通りの味になった。カロリーを食べている気がする。そう感想を述べると、涼夏がいたずらっぽく笑った。
「カロリーだけ引き受けようか?」
そういえばそんな話をしていた。味だけ楽しむというのは、利き酒みたいなものだろうか。
いいとこ取りで悪い気がするが、涼夏がどうしてもカロリーだけ引き受けたそうに目を輝かせていたので、仕方なくクリームと一緒に一口頬張った。
もぐもぐと味わってから、周囲の目がないことを確認して顔を近付ける。一応口元を隠しながら、咀嚼したカヌレを涼夏に口移しすると、涼夏はうっとりした表情でしばらく口を動かしてから飲み込んだ。
「美味しい」
「涼夏は頭がおかしい」
「考案したのは私じゃない」
「考えるのとするのじゃ、大違いだから」
「思い付きもしなかった私は、頭がおかしくない」
涼夏が無罪を主張する。どっちもどっちだろうか。
時間を確認しがてらスマホを見たが、絢音からの返事はなかった。外に出ると暑さはだいぶ和らいでいた。恵坂と違って大してすることがないので、そのまま隣のショッピングモールに入る。
「流行を追うのは悪くない」
ブラブラとモールの中を歩きながら涼夏が言った。どこから話が繋がっていたのかわからなかったので、「カヌレ?」と聞くと、涼夏は大きく頷いた。
「ミーハーだって言われたらそうかも知れないけど、常に新しい感性に触れるって言い換えると、急に文化的な響きになる」
他にも、クラスの話題についていけるとか、新しい発見があるとか、確かにメリットは多い。だからこそ流行を取り入れている人は多いのだろう。
メイクだって、チークが濃かった時期もあれば、唇が赤かった時期もあるし、涙袋しか勝たん時代もあった。
少し前は白こそ正義だったが、絢音の言っていたルーズソックスの時代は黒こそ正義だった。いわゆるコギャルというやつだ。あれも何も可愛く思えないから、今私たちがしているメイクも、未来の女子高生には全然可愛く思えないかもしれない。
涼夏とプチプラを眺めていると、絢音から返事が来た。
『ハロハロメロンまでは解析できたけど、キザシがどこから来たのか、まったくわからない。わかれる?』
わかれるというのは新しい日本語だ。涼夏がグループに投稿されたメッセージを自分のスマホで見ながら、勝ち気に微笑んだ。
「ハロハロだけでもすごいな。確か、絢音と別れてからしか言ってないよね?」
「そうだね」
いきなり答えを言ってもつまらないと思い、「涼夏は違うのを食べた。そしてそれを半分こした」と書いておいた。
既読になってすぐ、考えるエビのスタンプが飛んできたので、絢音の話をしながら買い物に戻った。
モールのベンチに座って、人気YouTuberのコスメ紹介動画を見ていたら、絢音から「桃か!」とメッセージが飛んできた。賢い子だ。
『それだ。すごいね。涼夏が木、私が兆を食べた』
『飛躍的な発想だけど、答えられるだけの情報はあった。ちょっと悔しい』
『悔しさをバネにして。ブエノス・アイレス!』
挨拶で締めくくると、絢音から「どういう話からブエノス・アイレスが出てきたのか気になって、夜も眠れない」と送られてきた。
若干の違和感があったので検索すると、ブエノス・アイレスはアルゼンチンの首都だった。語源はスペイン語らしいので、30%くらいは正解と言っていい。
明日話すと送ると、悲しみのエビのスタンプが送られてきた。涼夏と二人でくすくす笑う。
そもそもブエノス・アイレスがスペイン語の挨拶だったとして、カヌレの話題からその言葉が出てくるのはおかしい。桃と違って答えを聞いても感動がないから、今夜電話で教えてあげよう。
「さあ、流行探しを続けよう」
腰を上げて、涼夏が私の手を引いた。
いつからそういう遊びになったのかはわからないが、新しい感性に触れるのは大切だ。涼夏の手をギュッと握る。
「可愛いハンドスピナーないかな」
涼夏が歯を見せて笑った。
残念だけど、それはないと思う。
「日差しが痛い」
「今、太陽が痛いようって言った?」
「言ってないな」
「涼夏って、ハンドスピナー回してても、太陽が痛いようとか言っても絵になるからズルイよね」
「一瞬、尊み秀吉とか流行ってたし、親父ギャグが見直される日も来るかもね」
それは来なくていい。私はああいうのはちょっと寒く感じるから、陽キャにはなれそうもない。
陰になるので1本裏の通りを歩くと、不意に涼夏が足を止めて手を合わせた。何かと思ったら、1年くらい前に涼夏に叩かれた場所である。敢えてスルーすると、涼夏が不服そうに頬を膨らませた。
「コンビニっていうと、話題のカヌレは食べた?」
あくまで無視してそう聞くと、涼夏は諦めたように首を振った。
「食べてないな。今日食べよう」
カヌレはフランスの洋菓子で、ゼリーのカップを引っくり返したような形をしているが、最近発売されたのはドーナツの形で、真ん中に生クリームが詰まっている。新発売の上、動画サイトで紹介されたとかで話題になっている。
「ハロハロもカヌレも食べたら太りそう」
私がお腹をさすりながらそう言うと、涼夏が私のお腹をじっと見つめた。
「半分こする?」
「じゃあ、私が食感と味を担当するから、涼夏はカロリーを担当して」
「超越した半分こだな」
涼夏が笑いながら私のお腹の肉をつまもうとしたが、幸いにも何も挟めずに終わった。言うほど太っていない。
モールの近くのコンビニに入ると、エアコンが涼しくて気持ち良かった。私はメロン、涼夏は桃のハロハロを買って、イートインスペースに座る。
「これも半分こしよう」
涼夏がにこにこしながら、長いスプーンを突き立てた。
「じゃあ、私は桃の『兆』の部分をもらう」
「桃の兆し? 意味がわからんけど、カッコイイな」
「クリームとハロを一緒に食べると美味しいんだよね」
スプーンですくって口に入れると、甘さと冷たさに思わず頬が緩んだ。シャクシャクしている。
「ハロハロメロンはロがたくさんあるな」
「ロに文字を入れてください」
「『兆』入れる?」
「ハ兆ハ兆メ兆ン」
ちょっと面白かったので二人で笑ったが、冷静に考えると全然面白くなかった。とりあえず絢音に「ハキザシハキザシメキザシン」と送ったので、返事を期待したい。
今日、絢音がオルチャンメイクという単語を言っていたので、涼夏とメイクの話をする。そういえば、朝も少しだけプチプラの話題が出た。奈都はまったく興味がなさそうだったが、涼夏はそうではない。
「種類いっぱいあるし、安くて可愛くて肌に合うのが見つかると、喜びしおしお。喜び組に入れる」
「わかる。奈都は全然理解してくれない」
「適材適所だな」
「さっきから日本語おかしいから」
時間をかけてハロハロを平らげると、涼夏が追加でカヌレを買ってきてくれた。見た目は完全にドーナツだ。
「ドーナツは穴が空いてるからカロリーが低いのに、そこにクリームを詰めたらギルティーだよね」
私が冷静にそう指摘すると、涼夏が袋を開けながら「これはカヌレだ」と言った。
「それはわかってる」
「まあ、カロリーが凝縮しがちな真ん中の部分をくり抜くことで、カロリーを抑えてるのはドーナツと同じだな」
涼夏がそう言いながら端をかじった。無言で手渡されたので、私も端をかじる。パリッとサクッの中間くらいの硬さで、中はしっとりとして大人の味がした。
「これは上品な食べ物だね」
「フランスだしね。ブエノス・アイレス」
「なんだっけそれ」
「スペイン語の挨拶」
「フランス全然関係なかった」
ようやくクリームに辿り着くと、大体予想通りの味になった。カロリーを食べている気がする。そう感想を述べると、涼夏がいたずらっぽく笑った。
「カロリーだけ引き受けようか?」
そういえばそんな話をしていた。味だけ楽しむというのは、利き酒みたいなものだろうか。
いいとこ取りで悪い気がするが、涼夏がどうしてもカロリーだけ引き受けたそうに目を輝かせていたので、仕方なくクリームと一緒に一口頬張った。
もぐもぐと味わってから、周囲の目がないことを確認して顔を近付ける。一応口元を隠しながら、咀嚼したカヌレを涼夏に口移しすると、涼夏はうっとりした表情でしばらく口を動かしてから飲み込んだ。
「美味しい」
「涼夏は頭がおかしい」
「考案したのは私じゃない」
「考えるのとするのじゃ、大違いだから」
「思い付きもしなかった私は、頭がおかしくない」
涼夏が無罪を主張する。どっちもどっちだろうか。
時間を確認しがてらスマホを見たが、絢音からの返事はなかった。外に出ると暑さはだいぶ和らいでいた。恵坂と違って大してすることがないので、そのまま隣のショッピングモールに入る。
「流行を追うのは悪くない」
ブラブラとモールの中を歩きながら涼夏が言った。どこから話が繋がっていたのかわからなかったので、「カヌレ?」と聞くと、涼夏は大きく頷いた。
「ミーハーだって言われたらそうかも知れないけど、常に新しい感性に触れるって言い換えると、急に文化的な響きになる」
他にも、クラスの話題についていけるとか、新しい発見があるとか、確かにメリットは多い。だからこそ流行を取り入れている人は多いのだろう。
メイクだって、チークが濃かった時期もあれば、唇が赤かった時期もあるし、涙袋しか勝たん時代もあった。
少し前は白こそ正義だったが、絢音の言っていたルーズソックスの時代は黒こそ正義だった。いわゆるコギャルというやつだ。あれも何も可愛く思えないから、今私たちがしているメイクも、未来の女子高生には全然可愛く思えないかもしれない。
涼夏とプチプラを眺めていると、絢音から返事が来た。
『ハロハロメロンまでは解析できたけど、キザシがどこから来たのか、まったくわからない。わかれる?』
わかれるというのは新しい日本語だ。涼夏がグループに投稿されたメッセージを自分のスマホで見ながら、勝ち気に微笑んだ。
「ハロハロだけでもすごいな。確か、絢音と別れてからしか言ってないよね?」
「そうだね」
いきなり答えを言ってもつまらないと思い、「涼夏は違うのを食べた。そしてそれを半分こした」と書いておいた。
既読になってすぐ、考えるエビのスタンプが飛んできたので、絢音の話をしながら買い物に戻った。
モールのベンチに座って、人気YouTuberのコスメ紹介動画を見ていたら、絢音から「桃か!」とメッセージが飛んできた。賢い子だ。
『それだ。すごいね。涼夏が木、私が兆を食べた』
『飛躍的な発想だけど、答えられるだけの情報はあった。ちょっと悔しい』
『悔しさをバネにして。ブエノス・アイレス!』
挨拶で締めくくると、絢音から「どういう話からブエノス・アイレスが出てきたのか気になって、夜も眠れない」と送られてきた。
若干の違和感があったので検索すると、ブエノス・アイレスはアルゼンチンの首都だった。語源はスペイン語らしいので、30%くらいは正解と言っていい。
明日話すと送ると、悲しみのエビのスタンプが送られてきた。涼夏と二人でくすくす笑う。
そもそもブエノス・アイレスがスペイン語の挨拶だったとして、カヌレの話題からその言葉が出てくるのはおかしい。桃と違って答えを聞いても感動がないから、今夜電話で教えてあげよう。
「さあ、流行探しを続けよう」
腰を上げて、涼夏が私の手を引いた。
いつからそういう遊びになったのかはわからないが、新しい感性に触れるのは大切だ。涼夏の手をギュッと握る。
「可愛いハンドスピナーないかな」
涼夏が歯を見せて笑った。
残念だけど、それはないと思う。
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。