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天敵
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ネズミと生命を刈り取る為の鬼ごっこを繰り広げ、疲れ果てたあの日から一ヶ月が経過し、迷宮の攻略はといえば39階層まで攻略を終え、四十階層の階段手前まで到達していた。
攻略のスピードは大分スローになったが、これは自分のモチベーションが落ちたからとかではなく、単純に敵の厄介さが増した事と、一フロア当たりの広さが激増した事が要因となっている。
レベルアップに必要な経験値が増えたのか、レベルの上昇は緩やかになったのが残念だが......ステータスは順調に伸び、装備も結構整ってきているのでまだ攻略に詰まってはいない。
──────────────────────────────
吉持ㅤ匠
闘人
Lv:1→42
HP:100%
MP:100%
物攻:80→110
物防:1
魔攻:40→60
魔防:1
敏捷:80→110
幸運:10
残SP:4→86→6
魔法適性:炎
スキル:
ステータスチェック
血液貯蓄ㅤ残117.3L
不死血鳥
状態異常耐性Lv7
拳闘Lv5
鈍器Lv8
小剣術Lv4
簡易鑑定
空間把握Lv7
投擲Lv7
歩法Lv4
■■■■■■
装備:
魔鉄の金砕棒
肉食ナイフ
魔虎皮のシャツ
悪魔大土蜘蛛のバンテージ
合成皮革のズボン
再生獣革のブーツ
魔鉱のブレスレット
悪夢の棍棒
剛腕鬼の金棒
丈夫なリュック
厚手の肩掛け鞄
黒革のナイフホルダー
予備の服一式×3セット
ババァの店の会員証ㅤ残高740
魔石多数
──────────────────────────────
コレが自分の一ヶ月の成果、現在のステータスと持ち物。
かなりスキルもステータスも、もちろん持ち物や装備もグレードアップしたと言っていいだろう。すぐに破けて使えなくなるので、服の予備は何着が用意し、普段着もなるべく頑丈な物を揃えていった。
ババアの店で良さそうな物品を買い漁った為に思ったよりも残高が増えなかったが、快適さには変えられない。
腰巻きとして使っていた悪魔大土蜘蛛の反物はババアに見せた所、売るよりも加工して使えと助言をしてくれたのでこうなった。
加工はババアがやってくれた。料金は取られたが必要経費、武器を振るう時のグリップ力の上昇と共に、防御時の補助や拳での攻撃力も上がったので助かっている。
因みにこのババア、物の売買だけではなく忘れかけていた人との会話を思い出させてくれるので、このダンジョンを進む上で精神的な部分でも大いに支えになってしまった。
もっと頻繁に出てきてくれてもいいのにと思う自分が少しだけ情けない。
20階層以降では二回出てきてくれた。確定で出てくる30階層のボス後と、ランダムでの出現で33階層で一回。
定期的なババア出現のおかげで、まだ人で居られているのだ。
もっと早く楽に進めるようになりたい。もっと強くなって気に食わないヤツを圧倒したい。そしてもっと色んな物が欲しい。
アハハハハ......自分はまだまだ頑張れる。お前らの血肉と経験値、そして使えるアイテムや武器を寄越せ。
この殺伐とした日常に、もっと愉悦を。
普段なら一度ここで休憩を取る所だが、今のコンディションがとても良くモチベーションが高い事と、いつもババアが買い物をした後に休ませてくれるそのサービスが心地良いので、一気に進む事に決めた。
◇◆原初ノ迷宮第四十層◆◇
階段を降りボス部屋の前に到着、そしてボス戦が終わればババアの店。さっさと終わらせよう......
今回は投擲武器を大量に仕入れたい。店のラインナップが自分好みな事を祈ろりながらボス部屋の扉を開け中に入った。
中はこれまでのボス部屋とは雰囲気が全く別物で、墓標のような物が三つ並んでおり、おどろおどろしい......ホラー映画やホラーゲームのような雰囲気を醸していた。
──────────────────────────────
カースドレイス
レベル:52
──────────────────────────────
──────────────────────────────
シックレイス
レベル:53
──────────────────────────────
──────────────────────────────
ウーンドレイス
レベル:55
──────────────────────────────
開けていた扉が自動で閉まると墓標が淡く光を放ち、半透明のモンスターが浮かび上がってきた。
ステータスチェックで相手を確認すると、レイスという名のモンスターであると判明する......
お化けや幽霊といった所謂ゴーストのような存在。
「アハハ......これ、ちょっと不味いんじゃないかな......呪いと病気と......後もう一つはなんだろう? 碌でもないモノなんだろうなってのはわかるけど......」
想像通りの相手ならば自分にとって天敵以外の何者でもない。
浮いていて物理は効果がない。そして、呪いなどの普通に生きていれば受ける事の無いデバフ持ち。
幸い一定のラインを越えるか、こちらから攻撃を仕掛けなければ相手はこれ以上動かない。
どうすればいいのか......
「ここまでが順調すぎたから仕方ないのはわかるけど......こう敵が出現する場合には特攻武器やら攻略のヒントみたいな物を道中で入手させるだろ......こんな相手が出るなんて予兆ここまで全く無かったじゃないか。
こうなると魔法での攻撃をするしかないよな......自分の持つ炎属性が効くのか......効かなかった場合、外に出る事は無理だから詰むぞ......」
天敵且つ強敵を前にして、必死に思考を巡らせ、対レイスへの対抗策を探り始めた
──────────────────────────────
吉持ㅤ匠
闘人
Lv:42
HP:100%
MP:100%
物攻:110
物防:1
魔攻:60
魔防:1
敏捷:110
幸運:10
残SP:6
魔法適性:炎
スキル:
ステータスチェック
血液貯蓄ㅤ残117.3L
不死血鳥
状態異常耐性Lv7
拳闘Lv5
鈍器Lv8
小剣術Lv4
簡易鑑定
空間把握Lv7
投擲Lv7
歩法Lv4
■■■■■■
装備:
魔鉄の金砕棒
肉食ナイフ
魔虎皮のシャツ
悪魔大土蜘蛛のバンテージ
合成皮革のズボン
再生獣革のブーツ
魔鉱のブレスレット
悪夢の棍棒
剛腕鬼の金棒
丈夫なリュック
厚手の肩掛け鞄
黒革のナイフホルダー
予備の服一式×3セット
ババァの店の会員証ㅤ残高740
魔石多数
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攻略のスピードは大分スローになったが、これは自分のモチベーションが落ちたからとかではなく、単純に敵の厄介さが増した事と、一フロア当たりの広さが激増した事が要因となっている。
レベルアップに必要な経験値が増えたのか、レベルの上昇は緩やかになったのが残念だが......ステータスは順調に伸び、装備も結構整ってきているのでまだ攻略に詰まってはいない。
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吉持ㅤ匠
闘人
Lv:1→42
HP:100%
MP:100%
物攻:80→110
物防:1
魔攻:40→60
魔防:1
敏捷:80→110
幸運:10
残SP:4→86→6
魔法適性:炎
スキル:
ステータスチェック
血液貯蓄ㅤ残117.3L
不死血鳥
状態異常耐性Lv7
拳闘Lv5
鈍器Lv8
小剣術Lv4
簡易鑑定
空間把握Lv7
投擲Lv7
歩法Lv4
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装備:
魔鉄の金砕棒
肉食ナイフ
魔虎皮のシャツ
悪魔大土蜘蛛のバンテージ
合成皮革のズボン
再生獣革のブーツ
魔鉱のブレスレット
悪夢の棍棒
剛腕鬼の金棒
丈夫なリュック
厚手の肩掛け鞄
黒革のナイフホルダー
予備の服一式×3セット
ババァの店の会員証ㅤ残高740
魔石多数
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コレが自分の一ヶ月の成果、現在のステータスと持ち物。
かなりスキルもステータスも、もちろん持ち物や装備もグレードアップしたと言っていいだろう。すぐに破けて使えなくなるので、服の予備は何着が用意し、普段着もなるべく頑丈な物を揃えていった。
ババアの店で良さそうな物品を買い漁った為に思ったよりも残高が増えなかったが、快適さには変えられない。
腰巻きとして使っていた悪魔大土蜘蛛の反物はババアに見せた所、売るよりも加工して使えと助言をしてくれたのでこうなった。
加工はババアがやってくれた。料金は取られたが必要経費、武器を振るう時のグリップ力の上昇と共に、防御時の補助や拳での攻撃力も上がったので助かっている。
因みにこのババア、物の売買だけではなく忘れかけていた人との会話を思い出させてくれるので、このダンジョンを進む上で精神的な部分でも大いに支えになってしまった。
もっと頻繁に出てきてくれてもいいのにと思う自分が少しだけ情けない。
20階層以降では二回出てきてくれた。確定で出てくる30階層のボス後と、ランダムでの出現で33階層で一回。
定期的なババア出現のおかげで、まだ人で居られているのだ。
もっと早く楽に進めるようになりたい。もっと強くなって気に食わないヤツを圧倒したい。そしてもっと色んな物が欲しい。
アハハハハ......自分はまだまだ頑張れる。お前らの血肉と経験値、そして使えるアイテムや武器を寄越せ。
この殺伐とした日常に、もっと愉悦を。
普段なら一度ここで休憩を取る所だが、今のコンディションがとても良くモチベーションが高い事と、いつもババアが買い物をした後に休ませてくれるそのサービスが心地良いので、一気に進む事に決めた。
◇◆原初ノ迷宮第四十層◆◇
階段を降りボス部屋の前に到着、そしてボス戦が終わればババアの店。さっさと終わらせよう......
今回は投擲武器を大量に仕入れたい。店のラインナップが自分好みな事を祈ろりながらボス部屋の扉を開け中に入った。
中はこれまでのボス部屋とは雰囲気が全く別物で、墓標のような物が三つ並んでおり、おどろおどろしい......ホラー映画やホラーゲームのような雰囲気を醸していた。
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カースドレイス
レベル:52
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シックレイス
レベル:53
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ウーンドレイス
レベル:55
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開けていた扉が自動で閉まると墓標が淡く光を放ち、半透明のモンスターが浮かび上がってきた。
ステータスチェックで相手を確認すると、レイスという名のモンスターであると判明する......
お化けや幽霊といった所謂ゴーストのような存在。
「アハハ......これ、ちょっと不味いんじゃないかな......呪いと病気と......後もう一つはなんだろう? 碌でもないモノなんだろうなってのはわかるけど......」
想像通りの相手ならば自分にとって天敵以外の何者でもない。
浮いていて物理は効果がない。そして、呪いなどの普通に生きていれば受ける事の無いデバフ持ち。
幸い一定のラインを越えるか、こちらから攻撃を仕掛けなければ相手はこれ以上動かない。
どうすればいいのか......
「ここまでが順調すぎたから仕方ないのはわかるけど......こう敵が出現する場合には特攻武器やら攻略のヒントみたいな物を道中で入手させるだろ......こんな相手が出るなんて予兆ここまで全く無かったじゃないか。
こうなると魔法での攻撃をするしかないよな......自分の持つ炎属性が効くのか......効かなかった場合、外に出る事は無理だから詰むぞ......」
天敵且つ強敵を前にして、必死に思考を巡らせ、対レイスへの対抗策を探り始めた
──────────────────────────────
吉持ㅤ匠
闘人
Lv:42
HP:100%
MP:100%
物攻:110
物防:1
魔攻:60
魔防:1
敏捷:110
幸運:10
残SP:6
魔法適性:炎
スキル:
ステータスチェック
血液貯蓄ㅤ残117.3L
不死血鳥
状態異常耐性Lv7
拳闘Lv5
鈍器Lv8
小剣術Lv4
簡易鑑定
空間把握Lv7
投擲Lv7
歩法Lv4
■■■■■■
装備:
魔鉄の金砕棒
肉食ナイフ
魔虎皮のシャツ
悪魔大土蜘蛛のバンテージ
合成皮革のズボン
再生獣革のブーツ
魔鉱のブレスレット
悪夢の棍棒
剛腕鬼の金棒
丈夫なリュック
厚手の肩掛け鞄
黒革のナイフホルダー
予備の服一式×3セット
ババァの店の会員証ㅤ残高740
魔石多数
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