144 / 183
成長記録
しおりを挟む
クソゲーの初回プレイをしてから、一週間が経過した。
その間に俺のスキル運用も上達したようで、敵が倒されてから消滅するまでのタイムラグがほとんど無くなった。......まぁ、未だにそこしか成長させられていないんだけど。
難易度調整は加減が難しく、ハードがハードと思えないくらい温いと言われたので、難易度上げてみたらやりすぎと苦言を呈される。難しいデス。
あんこ、ピノちゃん、ヘカトンくんのエースクラスはルナティックで詰んでいる。意地があるようで難易度調整しようか持ち掛けるも、このままでいいと固辞される。
悔しそうにしているあんこ、ピノちゃん、ヘカトンくんに無差別乱射はしないのか聞いてみたけど、それだと訓練にならないって怒られた。
すぐ楽な方に逃げてしまう俺と違って、この子たちは偉い......どうしよう、パパは自分が情けなく思えててきちゃった。
難易度ルナティックまではゲームと同じ感覚でやってもらっていい。
ほぼ同じ敵が、ほぼ同じ行動パターンをし、ほぼ決まったペースで出現する。
敵の動きや攻撃パターンをよく観察しながら覚えればいいんだよとアドバイスをすると、何度か頷いた後にやる気満々になった。
現実だとヘルモードクリアくらいで無双できそうだけど、俺やこの子たちに何か不測の事態が起きてしまったらと考えると、どうしても過保護気味な思考になってしまう。
もし、あのジジイみたいなのが出てきたら......っていう懸念もあるし、やり過ぎくらいで丁度いいんだと思っておく。
それと、皆が楽しんでプレイしているのもあるし、真面目な顔で挑んでいる姿も尊いものがある。
鳥ちゃんズは堅実なプレイでメキメキと成長している。
ダイフクは長距離射撃の精密さが群を抜いている。頭部破壊の上手さや早さはウチの子一の腕前だろう。
連射性能は低いけど、他の子と一緒に居る時は無敵かもしれない。
ツキミちゃんは中距離のスペシャリストに仕上がりつつある。威力は低いものの連射性能が高く、主に下半身を撃ち抜くスタイル。
相手の機動力を封じればワタシの火力でも問題ないって言い切った時はカッコよかった。
部位破壊や部位のダメージ蓄積にも対応できるようにしないとあかん......って難易度調整のヒントを貰ってしまった。
オールマイティに何でも熟すあんことピノちゃんのダブルエース。
弾幕要員であり最後の砦なヘカトンくん。
長距離スナイパーのダイフクと、中距離から敵対者の機動力を絶対殺すウーマンのツキミちゃん。
人間共が相手なら今の時点でも、全人類が一斉に襲いかかって来ても余裕で対処できるだろう。人類相手なら。
しかしあのジジイレベルを相手にすると仮定するならまだ足りないだろう......
あれ!?
なんか最初の目標からズレてきている気がする。まぁいいか......ウチの子たちが楽しそうにしてくれているなら。
楽しそうで嬉しそうな姿。それがこの世で最も優先されるべき事柄なんだから。
◇◇◇
またまた一週間が過ぎた。
もう山は完全に冬景色になり、朝起きてから最初にやる雪掻きが日課になっている。
これは拠点の周りだけスキルは使わずにやっている。他は収納したり消し飛ばしたり。
牛牧場は全くのノータッチ。ヤツらの行動範囲にある雪は、いつも少ない。
これはオス牛共のトレーニングのせいで、火魔法の得意な牛が、魔法で燃え盛りながら駆け回って雪を溶かしているから。
溶かした雪を水魔法の得意な牛が水辺に流し込み、土魔法の得意な牛が地面を整備している。
......まぁなんだ、スクスク成長しているので文句はないけど、何になろうとしているんだお前達は。
そしてメス牛も進化したのがチラホラ出てきているので、今後の楽しみが増えてきている。
牛たちは放置すればするほど美味しくなっていくので、挑まれない限りはそのままにしてある。
妊娠しているメス牛は、お腹がパツンパツンになっていてそろそろ出産しそうな雰囲気。がんばれおかーさん!
そして俺は空いた時間に狩りに行き、解体の練習を頑張っている。真冬なのに冬眠する動物が少ないのはありがたい。
結構上達したと感じているので、そろそろ牛を捌いてみてもいいんじゃないかと思っている。
ゲームのクオリティは、動きの滑らかさが格段に上昇した。他は全然まだまだです......すみません。
あんことピノちゃんとヘカトンくんは、未だにルナティックに苦戦しているけど、かなりの成長をしている。皆で挑めばルナティッククリアできるだろう。
蓄積ダメージや部位破壊等の仕様を追加したので、多少やりやすくなっていると思われる。前より楽くなったとも言われたし......ごめんね。
ダイフクとツキミちゃんは、とうとうヘルモードをクリアした。めっちゃはしゃぎながら喜んでるダイフクとツキミちゃんを見て、パパは不覚にも涙を流してしまいました。子の成長はいつ見ても素晴らしいものであります。
その日の夕飯にはお赤飯を用意した。
ダイフクだけは気に入ってくれたみたいだけど、他の子にはあまりウケなかった。
いつになってもいいから、いつかお米大好きになってくれる日が来てほしい。
お祝いのご飯と言えばお赤飯かなーと思っていたけど、次回からは別の物を用意しましょう。
尾頭付きの鯛とか、めげずに米系の鯛めしとかにしたら喜んでくれるかな......それともローストビーフとかの方がいいかな?
......んー、次回のお祝い時には両方用意してみよう。考えても何があの子たちに刺さるのかわからないから、数打って当てよう。
これらの料理はいつ用意してもいいんだけど、俺の中では特別な時のご飯って印象が強いからそうしてみたいというわがまま。
気に入ってくれなかった場合はショックを受けるんだけど、俺自身が好きだから一人で処理できるので無問題。
あ、はい、おかわりですね。りょーかい。
食後、ずっと特訓を頑張ってくれた皆に普通のマッサージを施していく。ピノちゃんとダイフクは、提案した瞬間に警戒しやがったけど、やってやってと喜びながらせがむあんことツキミちゃんを先に施術しているのを見せると、ようやく警戒を解いた。
そんなに露骨に警戒されると、いっその事フリなのかなって思っちゃうじゃないか。やったら怒るからやんないんだけど(半ギレ)。
そのクセやり始めるとあら不思議......気持ちよさそうに蕩けちゃう。マッサージってスキルがいずれ生えたりするのかなーと思いながら、ウチの子自慢のプリティボディを揉みほぐしていく。
施術中に寝ちゃったピノちゃんが可愛かったです。
その後はお風呂に入り、明日はお休みにして一日中遊ぼうねと伝えてから解散。
ずっと寝惚けてたピノちゃんが俺から離れなかったので一緒に就寝。
途中で寂しくなったらしいツキミちゃんも乱入してきて幸せだった。
◇◇◇
この日の夜、爆睡していた俺は部屋の中に侵入してきたヘカトンくんに頭を揺すられて起こされる。
ピノちゃんとツキミちゃんを起こさない為の配慮だと思うんだけど、頭だけ揺さぶられて若干気持ち悪い。
「......まだ眠いんだけどなぁ......ヘカトンくんどーしたのかな?」
『お腹が大きいウシが苦しそうにしてるけど、どうしていいかわからないから呼びにきた』
寝起きでボーッとしていた頭が、一気に覚醒する。
......まさか......出産!?
「まじか......うん、起こしてくれてありがとう。多分このまま放っておいても大丈夫だと思うけど、万が一に備えて様子を見てくるよ」
『大丈夫なの?』
「平気平気。牛の子どもが産まれるんだよ。病気じゃないから大丈夫。ありがとね、ヘカトンくんは休んでていいよ」
『わかった』
帰っていくヘカトンくんを見送り、俺は牛の元へ向かう。
出産で気が立っているかもしれないから、久しぶりの犯人スーツを装着し、限界まで気配を殺して闇に紛れて牛たちを見守る。
夜の冬山......精神的にキツかったけど、そこから二時間ほどで無事に牛は出産を終えた。
難産かすんなり産まれたかは、知識が無いからよくわからないけど、母子ともに健康そうでよかった。
十分ほど観察を続けたけど問題はなさそうなので、産まれたての仔牛と出産を終えた母牛に、いらん情が移らないうちにそそくさと退散した。
まぁアレだ......出産おめでとうございます。スクスク育っておくれやす。
その間に俺のスキル運用も上達したようで、敵が倒されてから消滅するまでのタイムラグがほとんど無くなった。......まぁ、未だにそこしか成長させられていないんだけど。
難易度調整は加減が難しく、ハードがハードと思えないくらい温いと言われたので、難易度上げてみたらやりすぎと苦言を呈される。難しいデス。
あんこ、ピノちゃん、ヘカトンくんのエースクラスはルナティックで詰んでいる。意地があるようで難易度調整しようか持ち掛けるも、このままでいいと固辞される。
悔しそうにしているあんこ、ピノちゃん、ヘカトンくんに無差別乱射はしないのか聞いてみたけど、それだと訓練にならないって怒られた。
すぐ楽な方に逃げてしまう俺と違って、この子たちは偉い......どうしよう、パパは自分が情けなく思えててきちゃった。
難易度ルナティックまではゲームと同じ感覚でやってもらっていい。
ほぼ同じ敵が、ほぼ同じ行動パターンをし、ほぼ決まったペースで出現する。
敵の動きや攻撃パターンをよく観察しながら覚えればいいんだよとアドバイスをすると、何度か頷いた後にやる気満々になった。
現実だとヘルモードクリアくらいで無双できそうだけど、俺やこの子たちに何か不測の事態が起きてしまったらと考えると、どうしても過保護気味な思考になってしまう。
もし、あのジジイみたいなのが出てきたら......っていう懸念もあるし、やり過ぎくらいで丁度いいんだと思っておく。
それと、皆が楽しんでプレイしているのもあるし、真面目な顔で挑んでいる姿も尊いものがある。
鳥ちゃんズは堅実なプレイでメキメキと成長している。
ダイフクは長距離射撃の精密さが群を抜いている。頭部破壊の上手さや早さはウチの子一の腕前だろう。
連射性能は低いけど、他の子と一緒に居る時は無敵かもしれない。
ツキミちゃんは中距離のスペシャリストに仕上がりつつある。威力は低いものの連射性能が高く、主に下半身を撃ち抜くスタイル。
相手の機動力を封じればワタシの火力でも問題ないって言い切った時はカッコよかった。
部位破壊や部位のダメージ蓄積にも対応できるようにしないとあかん......って難易度調整のヒントを貰ってしまった。
オールマイティに何でも熟すあんことピノちゃんのダブルエース。
弾幕要員であり最後の砦なヘカトンくん。
長距離スナイパーのダイフクと、中距離から敵対者の機動力を絶対殺すウーマンのツキミちゃん。
人間共が相手なら今の時点でも、全人類が一斉に襲いかかって来ても余裕で対処できるだろう。人類相手なら。
しかしあのジジイレベルを相手にすると仮定するならまだ足りないだろう......
あれ!?
なんか最初の目標からズレてきている気がする。まぁいいか......ウチの子たちが楽しそうにしてくれているなら。
楽しそうで嬉しそうな姿。それがこの世で最も優先されるべき事柄なんだから。
◇◇◇
またまた一週間が過ぎた。
もう山は完全に冬景色になり、朝起きてから最初にやる雪掻きが日課になっている。
これは拠点の周りだけスキルは使わずにやっている。他は収納したり消し飛ばしたり。
牛牧場は全くのノータッチ。ヤツらの行動範囲にある雪は、いつも少ない。
これはオス牛共のトレーニングのせいで、火魔法の得意な牛が、魔法で燃え盛りながら駆け回って雪を溶かしているから。
溶かした雪を水魔法の得意な牛が水辺に流し込み、土魔法の得意な牛が地面を整備している。
......まぁなんだ、スクスク成長しているので文句はないけど、何になろうとしているんだお前達は。
そしてメス牛も進化したのがチラホラ出てきているので、今後の楽しみが増えてきている。
牛たちは放置すればするほど美味しくなっていくので、挑まれない限りはそのままにしてある。
妊娠しているメス牛は、お腹がパツンパツンになっていてそろそろ出産しそうな雰囲気。がんばれおかーさん!
そして俺は空いた時間に狩りに行き、解体の練習を頑張っている。真冬なのに冬眠する動物が少ないのはありがたい。
結構上達したと感じているので、そろそろ牛を捌いてみてもいいんじゃないかと思っている。
ゲームのクオリティは、動きの滑らかさが格段に上昇した。他は全然まだまだです......すみません。
あんことピノちゃんとヘカトンくんは、未だにルナティックに苦戦しているけど、かなりの成長をしている。皆で挑めばルナティッククリアできるだろう。
蓄積ダメージや部位破壊等の仕様を追加したので、多少やりやすくなっていると思われる。前より楽くなったとも言われたし......ごめんね。
ダイフクとツキミちゃんは、とうとうヘルモードをクリアした。めっちゃはしゃぎながら喜んでるダイフクとツキミちゃんを見て、パパは不覚にも涙を流してしまいました。子の成長はいつ見ても素晴らしいものであります。
その日の夕飯にはお赤飯を用意した。
ダイフクだけは気に入ってくれたみたいだけど、他の子にはあまりウケなかった。
いつになってもいいから、いつかお米大好きになってくれる日が来てほしい。
お祝いのご飯と言えばお赤飯かなーと思っていたけど、次回からは別の物を用意しましょう。
尾頭付きの鯛とか、めげずに米系の鯛めしとかにしたら喜んでくれるかな......それともローストビーフとかの方がいいかな?
......んー、次回のお祝い時には両方用意してみよう。考えても何があの子たちに刺さるのかわからないから、数打って当てよう。
これらの料理はいつ用意してもいいんだけど、俺の中では特別な時のご飯って印象が強いからそうしてみたいというわがまま。
気に入ってくれなかった場合はショックを受けるんだけど、俺自身が好きだから一人で処理できるので無問題。
あ、はい、おかわりですね。りょーかい。
食後、ずっと特訓を頑張ってくれた皆に普通のマッサージを施していく。ピノちゃんとダイフクは、提案した瞬間に警戒しやがったけど、やってやってと喜びながらせがむあんことツキミちゃんを先に施術しているのを見せると、ようやく警戒を解いた。
そんなに露骨に警戒されると、いっその事フリなのかなって思っちゃうじゃないか。やったら怒るからやんないんだけど(半ギレ)。
そのクセやり始めるとあら不思議......気持ちよさそうに蕩けちゃう。マッサージってスキルがいずれ生えたりするのかなーと思いながら、ウチの子自慢のプリティボディを揉みほぐしていく。
施術中に寝ちゃったピノちゃんが可愛かったです。
その後はお風呂に入り、明日はお休みにして一日中遊ぼうねと伝えてから解散。
ずっと寝惚けてたピノちゃんが俺から離れなかったので一緒に就寝。
途中で寂しくなったらしいツキミちゃんも乱入してきて幸せだった。
◇◇◇
この日の夜、爆睡していた俺は部屋の中に侵入してきたヘカトンくんに頭を揺すられて起こされる。
ピノちゃんとツキミちゃんを起こさない為の配慮だと思うんだけど、頭だけ揺さぶられて若干気持ち悪い。
「......まだ眠いんだけどなぁ......ヘカトンくんどーしたのかな?」
『お腹が大きいウシが苦しそうにしてるけど、どうしていいかわからないから呼びにきた』
寝起きでボーッとしていた頭が、一気に覚醒する。
......まさか......出産!?
「まじか......うん、起こしてくれてありがとう。多分このまま放っておいても大丈夫だと思うけど、万が一に備えて様子を見てくるよ」
『大丈夫なの?』
「平気平気。牛の子どもが産まれるんだよ。病気じゃないから大丈夫。ありがとね、ヘカトンくんは休んでていいよ」
『わかった』
帰っていくヘカトンくんを見送り、俺は牛の元へ向かう。
出産で気が立っているかもしれないから、久しぶりの犯人スーツを装着し、限界まで気配を殺して闇に紛れて牛たちを見守る。
夜の冬山......精神的にキツかったけど、そこから二時間ほどで無事に牛は出産を終えた。
難産かすんなり産まれたかは、知識が無いからよくわからないけど、母子ともに健康そうでよかった。
十分ほど観察を続けたけど問題はなさそうなので、産まれたての仔牛と出産を終えた母牛に、いらん情が移らないうちにそそくさと退散した。
まぁアレだ......出産おめでとうございます。スクスク育っておくれやす。
10
あなたにおすすめの小説
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる