ぎゅっ。

桜花(sakura)

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解読せよ?

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  『匕 山 手 目 二  L  石 ワ ハ 土 く ≠山』 


  不思議な漢字に。記号に。カタカナに。アルファベット?    

  の羅列……  

(な、なんで?)  


 けど……面白そう……  

(う~ん)   

    少し悩んだけど……  

(あ!)  


 これは多分……    

  マミは、紙に。  『出塚 拓眞?』   と書いて。おずおずと自信無げに差し出すと。  


「正解!」  

 と、 うれしそうな声音で。   

  彼は、微笑んで。  


「キミも、お題ちょうだい」   


  なんでか『出塚 拓眞』のトコに。赤ボールペンでテストの採点の時みたいに、花丸マークで囲んである紙が、マミの所へ再び返ってきて。    



      ちょっと謎だけど 。面白かったし。と。


   『フ  ∨  申 、 口  ≡ 天 ネ』 

 「解読せよ!」   

  と。 言葉も添えて、彼の元に再び返すと 彼は嬉しそうに笑って。  

「フムフム」   と。   


   左手で、 アゴをさすりながら彼が考えている。 


   拓眞は、「フムフム」と、 無意識に粒やきながら考えて。  


 「お!」   解けたっ!   


 っていう風に。ニッと。笑うと。


  『神咲 マミ』  


 と。書いて。  


 マミとは反対に、自信満々に紙を差し出して来た彼。  


「正解です……」   


 凄い、ちっちゃな声でそう返してきた彼女に、拓眞は思わず笑っちゃって。  

 ムッ。   


 ちょっぴりムッとした表情をした、彼女に。    

拓眞は。  

(やべっ)   と。  「 ごめんね笑って。あのさ……」    


 マミは、今さらだけと。  



 (なんでこんな状況になってんの?)  


 ? マークを浮かべて。 思い返そうと思うた途端。  


「え?」   

 
 目の前に座る、青年が又、不思議な事を提案してきて……    


  何度目かの、固まって動けない状況に陥ったのだった。     
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