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12章 世界の法則
それぞれの役割 1
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魔導巨兵が放つ煌々とした魔法の輝き。
その光はまるで、山裾から顔を覗かせた太陽のように、新緑の森を照らし出す。
当然光は革命軍の下にまで届けられ、大勢の視線を集めた。
「なんだあの光は……」
魅入られるように視線を動かさず、ガンフは呟く。
周囲の兵士もみな、同様に一方を見つめていた。
冷静だったのは魔法学校の生徒リエントだ。
彼はすぐに異常を察知すると、右手の人差し指と親指を繋げ丸い円を作り出す。
その手を目の傍に持ってくると、中を覗き見た。
彼が行使した魔法は『千里眼』。巨鎧兵の操者が持つ、視界を繋ぐ魔法道具と類似した魔法だ。
彼の指の輪の向こうには、遠く離れたバルドリンガ軍の動向が映し出される。
立ち並ぶ巨鎧兵。目を血走らせ行軍する兵士たち。
リエントの息をのむ音が聞こえた。
暫し観察を続けたリエントが、突然叫び声を上げた。
「そんな!まさか……これは魔導砲!?」
その震える声を聞いて、ガンフも叫ぶ。
「魔導砲だと!?魔法都市が誇る、大量破壊兵器ではないか!バルドリンガはそんなものまで手に入れたというのか!?」
リエントはその疑問に答えることが出来なかった。
何故なら、魔導砲は既に装填の段階に移ってしまっているからだ。
「皆!直ぐにこの場から離れてください!魔導砲が来ます!」
少年の必死な叫びが、森に木霊する。
ローゼリエッタの指示に対し、迅速に行動が出来た革命軍だったが、リエントの指示に対してはその動きが緩慢だった。
そもそもの話、彼の叫ぶ『魔導砲』という兵器を見たことがない兵士が多数いたのだ。
知らぬ兵士からすれば、実際に体験したバルドリンガ軍の脅威の方が勝っていて、そこで事の優劣が決まる。
喚き散らすその様子から大層危ないものだというのは理解できたが、その回避方法が皆目見当がつかない。伝えられる方法も、この場から離れるという漠然としたものだ。
故に、一応少年の指示に従いはするのだが、ある葛藤に苛まれ動きが鈍る。
彼ら兵士の中で生まれていた葛藤は、どちらの指示に従うか、という物だった。
幼き魔法使いの指示は、この場を直ぐに離れろという物。
革命軍を指揮する少女の指示は、この場でバルドリンガとの戦闘に備えろという物。
『離れる』とは『逃げる』ことであると解釈した兵士たちは、その両極端な指示に困惑する。
だというのに、魔導砲の存在を知る者らは、一にも二にもその場から離脱しようとするのだから、革命軍がいたその場所は極度の混乱に満ちていた。
現状に目も当てられず、声を張り上げたのはガンフだ。
「狼狽えるでない!まずは即刻この場を離れるぞ!魔導砲が放たれては、我々がどれだけ束になっていても消し炭だ!」
この声によって、革命軍は直ぐにその場を離れる準備を始める。
葛藤に苛まれていた兵士たちの多くは、バルドリンガに滅ぼされたパラミシアの兵士たちだ。
彼らにとっては、つい最近顔を合わせた魔法使いの少年の言葉より、仕える主君の物のほうが重い。
そんな主の一言で、先程までの緩慢な動きが嘘のように、凄まじい速度で準備を終えていく。
着々と移動の準備が整う革命軍。移動に時間がかかる歩兵の中には、既にこの場を離れた者もいる。
後は巨鎧兵と残った僅かな兵士だけ。そんな状況で、一つの問題が頭を擡げた。
「王よ!ルージュの操者、シャルル様がいません!」
その言葉で、彼らは漸く気づいた。
シャルルは今、遥か後方にある世界樹の苗木にいるのだ。操者がいなければ、赤鉄の騎士は動かない。
限られた時間の中で、彼らは自身の事だけで手一杯だった。そしていつもはシャルルと同席するリエントもまた、バルドリンガ軍の動向を探る作業で思考が追い付かない状況だった。
結果、擁護のしようもない大失敗を彼らは犯してしまう。
「しまった!シャルル殿は今……あれは革命軍の最高戦力、失うわけには……リエント!君一人で操縦できないのか!?」
「む、無理です!僕が担当しているのは魔法行使の部分だけで、動かすなんてとても……」
突如上がった問題に、困惑を露わにする一同。
「くそう!誰か!元巨鎧兵団で操縦できるものはいないのか!?」
ガンフが周囲の兵士に怒鳴り散らすが、皆既に乗り込みも終え、一定数は離れてしまっている。
歯を噛みしめ、赤の巨鎧兵を諦めてその場を離れようとしたとその時。
赤鉄の騎士は独りでに動き始めた。
余りに突然の事で、思考が停止してしまったガンフは、立ち上がる赤鉄の騎士を見上げた。
やがて巨鎧兵が完全が立ち上がると、聞き覚えのある声が頭上から降り注ぐ。
「俺が操ります!皆急いで離脱してください!」
「その声は……」
ガンフの頭の中に一人の少年の顔が思い浮かんだ。
赤鉄の騎士を操る者。それはローゼリエッタの兄、アルストロイであった。
彼は緑の繭の中で、指輪に指を通しては必死に巨鎧兵を動かそうと画策する。
今は守護者としてローゼリエッタに付き従ってはいるが、兄妹がトレット家に引き取られた当時は、一緒に傀儡師として技術を学んでいたのだ。
昔の記憶を引っ張り出し、また、新たに作られた巨鎧兵の特徴を思い出しながら、操作を始める。
「これが、こうで……こっちが……右足か」
驚くべきはその構造。
アルストロイが昔、祖母に教わった技術の流用で操ることが可能だった。
「よし!何とか動かせそうだ!」
不安要素が解消され、早速場を離れようとする。
だが次は、バルドリンガ軍に異変が起きていた。
魔導砲から漏れていた光が、少しだけ弱まる。
それは、魔導砲発射の合図。充満していた魔力を弾として圧縮する一工程だ。
その変化を敏感に感じ取ったアルストロイは、バルドリンガ軍目掛けて駆けだした。
(あれこれ考えている暇はない!このまま放たれてはロゼが……!)
魔導砲と革命軍、そしてローゼリエッタがいる世界樹の苗木は、最悪なことに一直線上にある。
もし革命軍がこの場を逃げ果せても、放たれた魔導砲は巨木をなぎ倒していくだろう。
湧き上がる焦燥感。迫る死に恐怖し、死地へ向かう行為に歯を鳴らす。
下たる脂汗を拭うこともせず、勇気を振り絞るべく叫びをあげた。
「俺は……ロゼを守る盾なんだぁあ!!」
その叫びは、切り忘れていた拡声器を通って周囲を震わせる。
遠く離れたエルフの集落で、戦闘の準備を始めていた少女が、兄がいる筈の方角を見上げた。
その光はまるで、山裾から顔を覗かせた太陽のように、新緑の森を照らし出す。
当然光は革命軍の下にまで届けられ、大勢の視線を集めた。
「なんだあの光は……」
魅入られるように視線を動かさず、ガンフは呟く。
周囲の兵士もみな、同様に一方を見つめていた。
冷静だったのは魔法学校の生徒リエントだ。
彼はすぐに異常を察知すると、右手の人差し指と親指を繋げ丸い円を作り出す。
その手を目の傍に持ってくると、中を覗き見た。
彼が行使した魔法は『千里眼』。巨鎧兵の操者が持つ、視界を繋ぐ魔法道具と類似した魔法だ。
彼の指の輪の向こうには、遠く離れたバルドリンガ軍の動向が映し出される。
立ち並ぶ巨鎧兵。目を血走らせ行軍する兵士たち。
リエントの息をのむ音が聞こえた。
暫し観察を続けたリエントが、突然叫び声を上げた。
「そんな!まさか……これは魔導砲!?」
その震える声を聞いて、ガンフも叫ぶ。
「魔導砲だと!?魔法都市が誇る、大量破壊兵器ではないか!バルドリンガはそんなものまで手に入れたというのか!?」
リエントはその疑問に答えることが出来なかった。
何故なら、魔導砲は既に装填の段階に移ってしまっているからだ。
「皆!直ぐにこの場から離れてください!魔導砲が来ます!」
少年の必死な叫びが、森に木霊する。
ローゼリエッタの指示に対し、迅速に行動が出来た革命軍だったが、リエントの指示に対してはその動きが緩慢だった。
そもそもの話、彼の叫ぶ『魔導砲』という兵器を見たことがない兵士が多数いたのだ。
知らぬ兵士からすれば、実際に体験したバルドリンガ軍の脅威の方が勝っていて、そこで事の優劣が決まる。
喚き散らすその様子から大層危ないものだというのは理解できたが、その回避方法が皆目見当がつかない。伝えられる方法も、この場から離れるという漠然としたものだ。
故に、一応少年の指示に従いはするのだが、ある葛藤に苛まれ動きが鈍る。
彼ら兵士の中で生まれていた葛藤は、どちらの指示に従うか、という物だった。
幼き魔法使いの指示は、この場を直ぐに離れろという物。
革命軍を指揮する少女の指示は、この場でバルドリンガとの戦闘に備えろという物。
『離れる』とは『逃げる』ことであると解釈した兵士たちは、その両極端な指示に困惑する。
だというのに、魔導砲の存在を知る者らは、一にも二にもその場から離脱しようとするのだから、革命軍がいたその場所は極度の混乱に満ちていた。
現状に目も当てられず、声を張り上げたのはガンフだ。
「狼狽えるでない!まずは即刻この場を離れるぞ!魔導砲が放たれては、我々がどれだけ束になっていても消し炭だ!」
この声によって、革命軍は直ぐにその場を離れる準備を始める。
葛藤に苛まれていた兵士たちの多くは、バルドリンガに滅ぼされたパラミシアの兵士たちだ。
彼らにとっては、つい最近顔を合わせた魔法使いの少年の言葉より、仕える主君の物のほうが重い。
そんな主の一言で、先程までの緩慢な動きが嘘のように、凄まじい速度で準備を終えていく。
着々と移動の準備が整う革命軍。移動に時間がかかる歩兵の中には、既にこの場を離れた者もいる。
後は巨鎧兵と残った僅かな兵士だけ。そんな状況で、一つの問題が頭を擡げた。
「王よ!ルージュの操者、シャルル様がいません!」
その言葉で、彼らは漸く気づいた。
シャルルは今、遥か後方にある世界樹の苗木にいるのだ。操者がいなければ、赤鉄の騎士は動かない。
限られた時間の中で、彼らは自身の事だけで手一杯だった。そしていつもはシャルルと同席するリエントもまた、バルドリンガ軍の動向を探る作業で思考が追い付かない状況だった。
結果、擁護のしようもない大失敗を彼らは犯してしまう。
「しまった!シャルル殿は今……あれは革命軍の最高戦力、失うわけには……リエント!君一人で操縦できないのか!?」
「む、無理です!僕が担当しているのは魔法行使の部分だけで、動かすなんてとても……」
突如上がった問題に、困惑を露わにする一同。
「くそう!誰か!元巨鎧兵団で操縦できるものはいないのか!?」
ガンフが周囲の兵士に怒鳴り散らすが、皆既に乗り込みも終え、一定数は離れてしまっている。
歯を噛みしめ、赤の巨鎧兵を諦めてその場を離れようとしたとその時。
赤鉄の騎士は独りでに動き始めた。
余りに突然の事で、思考が停止してしまったガンフは、立ち上がる赤鉄の騎士を見上げた。
やがて巨鎧兵が完全が立ち上がると、聞き覚えのある声が頭上から降り注ぐ。
「俺が操ります!皆急いで離脱してください!」
「その声は……」
ガンフの頭の中に一人の少年の顔が思い浮かんだ。
赤鉄の騎士を操る者。それはローゼリエッタの兄、アルストロイであった。
彼は緑の繭の中で、指輪に指を通しては必死に巨鎧兵を動かそうと画策する。
今は守護者としてローゼリエッタに付き従ってはいるが、兄妹がトレット家に引き取られた当時は、一緒に傀儡師として技術を学んでいたのだ。
昔の記憶を引っ張り出し、また、新たに作られた巨鎧兵の特徴を思い出しながら、操作を始める。
「これが、こうで……こっちが……右足か」
驚くべきはその構造。
アルストロイが昔、祖母に教わった技術の流用で操ることが可能だった。
「よし!何とか動かせそうだ!」
不安要素が解消され、早速場を離れようとする。
だが次は、バルドリンガ軍に異変が起きていた。
魔導砲から漏れていた光が、少しだけ弱まる。
それは、魔導砲発射の合図。充満していた魔力を弾として圧縮する一工程だ。
その変化を敏感に感じ取ったアルストロイは、バルドリンガ軍目掛けて駆けだした。
(あれこれ考えている暇はない!このまま放たれてはロゼが……!)
魔導砲と革命軍、そしてローゼリエッタがいる世界樹の苗木は、最悪なことに一直線上にある。
もし革命軍がこの場を逃げ果せても、放たれた魔導砲は巨木をなぎ倒していくだろう。
湧き上がる焦燥感。迫る死に恐怖し、死地へ向かう行為に歯を鳴らす。
下たる脂汗を拭うこともせず、勇気を振り絞るべく叫びをあげた。
「俺は……ロゼを守る盾なんだぁあ!!」
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