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英雄
森の狩人 1
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ラインハルトが法国を旅立ってからひと月が経つ頃、その身は大陸の東側にある王国にあった。
そこはかつて、魔族と人間との間で起きた大戦の中心となった場所。魔族と魔物、そして人間が数多の命を散らした場所である。もう十年も前の話ではあるが、いまだ戦火の傷跡が残る個所も多い。
その大きな亀裂や、瓦解したままの家屋を眺めながら、ラインハルトは王都へと辿り着いた。
「大陸全土を見渡しても、これだけ大きな傷もそうはなかろうに」
王都は王城の周囲に位置し、更に周囲を高い防壁が囲っている。先ほどの台詞は防壁の外の景色を見てのものだったが、中に入ればまた別の驚きが彼を襲う。
辿り着いたは王都の大通り。そこは法国の大通りとは比べようもない程に賑やかで活気があり、人でごった返していた。この大陸のすべての人間がここに集まっているのでは。そう思わせる人だかりだ。
ラインハルトは大通りを上っていく。もともと王城は、小高い丘の上に作られた城であり、街は中心部に向かうほど高台になっている。故に暫く通りを上っていれば、防壁越しに周囲の草原が一望できるようになる。当時は素晴らしい景観だっただろうそこも、今では各所で地面がえぐれ、大きな穴や岩塊が転がっている。
その凄惨な光景を眺めながら、ラインハルトは当時の戦場をかける自らの姿を思い浮かべた。
かち合い鳴り響く刀剣。四方からあがるけたたましい破裂音。人間の絶叫と獣の雄叫びが交差し、両軍の強者が次々と命を落とす。
(ふふふ……俺もその戦場を共に駆けたかった、などと願うのは不遜にあたるだろうか)
わずかに自傷の籠った嘲笑を浮かべたラインハルトは、少しばかりの旅道具が入った袋を肩にかけなおし、槍を包んだ布の塊を手に王都の散策を再開した。
一時が過ぎ、彼は英雄が所属するという弓兵団の元を訪れていた。
場所は王城にほど近い貴族区の一角。以前は貴族区も限られた住民しか立ち入ることを許されなかったが、弓兵団の拠点ができるとともにその制限も解除された。貴族の反発も大きかったが、それ以上に戦いを終結まで誘った英雄の声を無下にできるはずもなく、現状に落ち着いたのだった。ただ貴族区にあるものが全てではない。実のところ、町の至るところに支部が置かれており国の民は常時駆け込めるような体制が取れていた。
弓兵団の本部は、法国の城の中を思わせる内装となっていた。壁にかかるはさぞ名のある画家が描いたのだろう作品が並び、その下には綺麗に手入れされている花が花瓶に生けられ、更に眼下には真っ赤な絨毯が敷き詰められている。ここが王の住まう城であるといわれても、ラインハルトには納得できてしまうだろう。
ラインハルトが建物内に入ると、すぐさま元気な声が響いた。
「いらっしゃいませ! こちらへどうぞ!」
声の方を向けば金の長い髪を束ねた綺麗な女が一人。受付らしい仕切りの向こう側で柔らかに微笑んでいる。
声に誘われるままラインハルトが近づくと、女はひとつ可愛らしく頭を下げた。
「ようこそネイノート弓兵団へ。なにかご依頼ですか?」
「すまないが、ネイノート・フェルライト様はおられるだろうか」
その問いかけとラインハルトが所持する布の塊を見て、受付嬢は何か悟ったような表情を浮かべた。
「ああ、入団希望の方ですか? 申し訳ありませんが現在新団員の受け入れは……」
布の塊を弓と勘違いされたのだろうか。ラインハルトはすぐに首を振る。
「いや、入団のつもりではない」
その言葉に女性は怪訝な表情を浮かべる。
「あの、失礼ですがどちら様でしょうか? 本日来客があるといった連絡は受けておりませんが」
「旅の思い出にちょっと会ってみたかったんだ」
「思い出作り……ですか? ええと……少々お待ちください」
受付嬢はほとほと困り果てた顔でそういうと、受付から続く奥の部屋へと入って行ってしまった。
少し経ち、奥から同じ女が返って来る。続けて彼女の後ろに一人の屈強な男もついてきた。
「お待たせしました。こちらの副団長がお話を伺います」
副団長と呼ばれた男は、受付から出るとラインハルトへと近づく。
「この弓兵団の副団長をしているロンダニアだ。宜しくな」
気さくに手を差し伸べるロンダニア。ラインハルトは差し出されたその手に手を合わせた。
「宜しく」
言葉少なめに挨拶をすます。それからラインハルトは、ロンダニアの見分を始めた。
高級とはいいがたいが質の良い鎧を身に着け、今まで見たこともない特徴的な弓を携えている。中でも興味を惹かれたのは、彼の腰あたりに下がっている刀剣だ。そこらの剣士顔負けとも思える業物。弓兵に似つかわしくないそれを見て、ラインハルトは一つ尋ねる。
「……弓だけでなく剣も使うんだな」
するとロンダニアも同じく腰に視線を落とすと、苦笑いを浮かべた。
「ああこれか? まぁ、いくら弓兵といえど白兵戦を度外視してはいられないからな。もしもの時の護身用さ。団長ともなればこんなもの必要ないんだが……」
興味を持たれたことがうれしいのか、はたまた新調したばかりの刀剣だからか、少々見せびらかすように剣の柄に手をかける。
話は剣から団長の話へと変わり、ロンダニアは饒舌に語り始める。それを見かねてか、彼の背後にいる受付嬢が、ロンダニアに声をかけた。
本題を思い出したロンダニアは一つ咳払いをして話を戻す。
「ん゛んっ! 話を戻そう……時々いるんだよ。旅の思い出作りに我が団長を訪ねたいという君みたいな輩が。団長も人が良いから、少しでもそういう話が耳に入ったらどんなに忙しくても顔を出してくれるんだが、残念ながら今は東の森で休暇中だ。諦めてくれ」
「休暇中? 復帰までどのくらいかかるんだ?」
「緊急の案件があればすぐに呼び出さざるを得ないが、幸いなことに現在は俺たちだけでも済む案件ばかりだ。暫くは呼び戻すつもりはないから、いつ戻るかもわからん」
こういった話はこれまでも何度かあったのだろう。ロンダニアは散々といった風にため息をついてそう語った。しかしラインハルトとてそう簡単に諦めることはできない。
「そこをどうにかならないか?」
一方ロンダニアも頑なだ。
「無理だ。我々一同、常日頃彼に頼りっぱなしなんだ。休みくらい人並みに取ってもらいたいからな」
話が平行線へと入り、水掛け論となることが分かった瞬間、ラインハルトは手法を変える。
「そうか……ここはあきらめて引き下がるとしよう。東の森にいるのなら仕方ないものな」
それだけを言い残し、ラインハルトは踵を返す。だがそこへ、ロンダニアの慌てた声が飛んできた。
「ちょ、ちょっとまて! お前絶対行く気だろう!? ただでさえ稀な休息日なんだ。静かに過ごさせてやってくれ!」
少々強めに腕をつかまれ、後ろに引き寄せられる。それを疎ましく感じたラインハルトは、布の塊を突き出した。
突き刺すつもりなどはさらさらない。だが念には念を入れて柄の方で肩当たりを制す。
ロンダニアは咄嗟の事に驚き、槍で押されるまま手を放し後退してしまった。
「すまないが俺にも事情がある。いつ戻るかもわからないなどと言われれば、こちらから出向くしかあるまい」
ラインハルトは肩を押していた槍を引き寄せると、くるくると回転させる。それからロンダニアへ背を向けると、脱兎のごとく駆けだした。
「お、おい! 待て!」
ロンダニアも後を追うが……
「……くそ! 足の速い奴め」
建物を飛び出したころには、ラインハルトの姿はどこにもなかった。
ロンダニアは肩で息をしながらカウンターの女性の元へと歩み寄る。
「全く、寄る年の波には勝てん」
「何を言ってるんですか、もう! まだまだお若いでしょうに」
「世辞などいらん。……仕方がない。やりたくはなかったが……ネイに連絡を頼む」
「かしこまりました」
女は頭を下げると奥の部屋へと引っ込んでいく。その姿を見送ったロンダニアは、ラインハルトが出ていった建物の入り口を見ると大きなため息をついた。
そこはかつて、魔族と人間との間で起きた大戦の中心となった場所。魔族と魔物、そして人間が数多の命を散らした場所である。もう十年も前の話ではあるが、いまだ戦火の傷跡が残る個所も多い。
その大きな亀裂や、瓦解したままの家屋を眺めながら、ラインハルトは王都へと辿り着いた。
「大陸全土を見渡しても、これだけ大きな傷もそうはなかろうに」
王都は王城の周囲に位置し、更に周囲を高い防壁が囲っている。先ほどの台詞は防壁の外の景色を見てのものだったが、中に入ればまた別の驚きが彼を襲う。
辿り着いたは王都の大通り。そこは法国の大通りとは比べようもない程に賑やかで活気があり、人でごった返していた。この大陸のすべての人間がここに集まっているのでは。そう思わせる人だかりだ。
ラインハルトは大通りを上っていく。もともと王城は、小高い丘の上に作られた城であり、街は中心部に向かうほど高台になっている。故に暫く通りを上っていれば、防壁越しに周囲の草原が一望できるようになる。当時は素晴らしい景観だっただろうそこも、今では各所で地面がえぐれ、大きな穴や岩塊が転がっている。
その凄惨な光景を眺めながら、ラインハルトは当時の戦場をかける自らの姿を思い浮かべた。
かち合い鳴り響く刀剣。四方からあがるけたたましい破裂音。人間の絶叫と獣の雄叫びが交差し、両軍の強者が次々と命を落とす。
(ふふふ……俺もその戦場を共に駆けたかった、などと願うのは不遜にあたるだろうか)
わずかに自傷の籠った嘲笑を浮かべたラインハルトは、少しばかりの旅道具が入った袋を肩にかけなおし、槍を包んだ布の塊を手に王都の散策を再開した。
一時が過ぎ、彼は英雄が所属するという弓兵団の元を訪れていた。
場所は王城にほど近い貴族区の一角。以前は貴族区も限られた住民しか立ち入ることを許されなかったが、弓兵団の拠点ができるとともにその制限も解除された。貴族の反発も大きかったが、それ以上に戦いを終結まで誘った英雄の声を無下にできるはずもなく、現状に落ち着いたのだった。ただ貴族区にあるものが全てではない。実のところ、町の至るところに支部が置かれており国の民は常時駆け込めるような体制が取れていた。
弓兵団の本部は、法国の城の中を思わせる内装となっていた。壁にかかるはさぞ名のある画家が描いたのだろう作品が並び、その下には綺麗に手入れされている花が花瓶に生けられ、更に眼下には真っ赤な絨毯が敷き詰められている。ここが王の住まう城であるといわれても、ラインハルトには納得できてしまうだろう。
ラインハルトが建物内に入ると、すぐさま元気な声が響いた。
「いらっしゃいませ! こちらへどうぞ!」
声の方を向けば金の長い髪を束ねた綺麗な女が一人。受付らしい仕切りの向こう側で柔らかに微笑んでいる。
声に誘われるままラインハルトが近づくと、女はひとつ可愛らしく頭を下げた。
「ようこそネイノート弓兵団へ。なにかご依頼ですか?」
「すまないが、ネイノート・フェルライト様はおられるだろうか」
その問いかけとラインハルトが所持する布の塊を見て、受付嬢は何か悟ったような表情を浮かべた。
「ああ、入団希望の方ですか? 申し訳ありませんが現在新団員の受け入れは……」
布の塊を弓と勘違いされたのだろうか。ラインハルトはすぐに首を振る。
「いや、入団のつもりではない」
その言葉に女性は怪訝な表情を浮かべる。
「あの、失礼ですがどちら様でしょうか? 本日来客があるといった連絡は受けておりませんが」
「旅の思い出にちょっと会ってみたかったんだ」
「思い出作り……ですか? ええと……少々お待ちください」
受付嬢はほとほと困り果てた顔でそういうと、受付から続く奥の部屋へと入って行ってしまった。
少し経ち、奥から同じ女が返って来る。続けて彼女の後ろに一人の屈強な男もついてきた。
「お待たせしました。こちらの副団長がお話を伺います」
副団長と呼ばれた男は、受付から出るとラインハルトへと近づく。
「この弓兵団の副団長をしているロンダニアだ。宜しくな」
気さくに手を差し伸べるロンダニア。ラインハルトは差し出されたその手に手を合わせた。
「宜しく」
言葉少なめに挨拶をすます。それからラインハルトは、ロンダニアの見分を始めた。
高級とはいいがたいが質の良い鎧を身に着け、今まで見たこともない特徴的な弓を携えている。中でも興味を惹かれたのは、彼の腰あたりに下がっている刀剣だ。そこらの剣士顔負けとも思える業物。弓兵に似つかわしくないそれを見て、ラインハルトは一つ尋ねる。
「……弓だけでなく剣も使うんだな」
するとロンダニアも同じく腰に視線を落とすと、苦笑いを浮かべた。
「ああこれか? まぁ、いくら弓兵といえど白兵戦を度外視してはいられないからな。もしもの時の護身用さ。団長ともなればこんなもの必要ないんだが……」
興味を持たれたことがうれしいのか、はたまた新調したばかりの刀剣だからか、少々見せびらかすように剣の柄に手をかける。
話は剣から団長の話へと変わり、ロンダニアは饒舌に語り始める。それを見かねてか、彼の背後にいる受付嬢が、ロンダニアに声をかけた。
本題を思い出したロンダニアは一つ咳払いをして話を戻す。
「ん゛んっ! 話を戻そう……時々いるんだよ。旅の思い出作りに我が団長を訪ねたいという君みたいな輩が。団長も人が良いから、少しでもそういう話が耳に入ったらどんなに忙しくても顔を出してくれるんだが、残念ながら今は東の森で休暇中だ。諦めてくれ」
「休暇中? 復帰までどのくらいかかるんだ?」
「緊急の案件があればすぐに呼び出さざるを得ないが、幸いなことに現在は俺たちだけでも済む案件ばかりだ。暫くは呼び戻すつもりはないから、いつ戻るかもわからん」
こういった話はこれまでも何度かあったのだろう。ロンダニアは散々といった風にため息をついてそう語った。しかしラインハルトとてそう簡単に諦めることはできない。
「そこをどうにかならないか?」
一方ロンダニアも頑なだ。
「無理だ。我々一同、常日頃彼に頼りっぱなしなんだ。休みくらい人並みに取ってもらいたいからな」
話が平行線へと入り、水掛け論となることが分かった瞬間、ラインハルトは手法を変える。
「そうか……ここはあきらめて引き下がるとしよう。東の森にいるのなら仕方ないものな」
それだけを言い残し、ラインハルトは踵を返す。だがそこへ、ロンダニアの慌てた声が飛んできた。
「ちょ、ちょっとまて! お前絶対行く気だろう!? ただでさえ稀な休息日なんだ。静かに過ごさせてやってくれ!」
少々強めに腕をつかまれ、後ろに引き寄せられる。それを疎ましく感じたラインハルトは、布の塊を突き出した。
突き刺すつもりなどはさらさらない。だが念には念を入れて柄の方で肩当たりを制す。
ロンダニアは咄嗟の事に驚き、槍で押されるまま手を放し後退してしまった。
「すまないが俺にも事情がある。いつ戻るかもわからないなどと言われれば、こちらから出向くしかあるまい」
ラインハルトは肩を押していた槍を引き寄せると、くるくると回転させる。それからロンダニアへ背を向けると、脱兎のごとく駆けだした。
「お、おい! 待て!」
ロンダニアも後を追うが……
「……くそ! 足の速い奴め」
建物を飛び出したころには、ラインハルトの姿はどこにもなかった。
ロンダニアは肩で息をしながらカウンターの女性の元へと歩み寄る。
「全く、寄る年の波には勝てん」
「何を言ってるんですか、もう! まだまだお若いでしょうに」
「世辞などいらん。……仕方がない。やりたくはなかったが……ネイに連絡を頼む」
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