最強使い魔軍団を従えて

K.K

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クラス対抗屋台バトル

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「さあ皆さん午後の授業を始めます。席に着いて…皆さんどうしたんですか!?」

 午後の授業を始めようと、教室に入ったサラは驚きで声を荒らげる。それもその筈だ。教室に居る生徒の約半分。詳しく言うとイオとリオを除いた男子全員が精気を失ったように机にうつ伏せになっていた。

「あんなカワイイ子が偽物なのか。」

「あの容姿であの年齢は詐欺だろう。」

「俺たちは騙されていたのか。」

「先生、男子のことは無視して下さい。」

「そうよ。女を見た目だけで判断する男達のことなんて放って置いて下さい。」

 男子を見る女子の目には軽蔑の色がある。その目に男子は慌てて背筋を伸ばす。このクラスは女子の方が男子より立場が上のようだ。視線だけで、男子を思うように動かす。

「他の男子に比べて、イオ様とリオ様は良いわよね。」

「分かるわ。ルースの衝撃発言を普通に受け止める懐の豊かさ。本当に素敵だわ。」

「そんな事ないよ。僕は女の子は誰でも何歳でもカワイイと思っているだけだよ。」

「俺はルースより、興味がある子が…何でもない。」

「「「キャー。」」」

 クラスの女子から悲鳴が上がる。リオの女の子は皆カワイイと言う発言に頬を赤く染める人もいれば、イオの意味深い発言に絶叫している者もいる。
 女子も結局は顔なのか。と、今度は逆に女子に軽蔑の目を向ける男子。彼等はある意味似た者同士だった。

 そして、ソフィアとルースはと言うとーー

「何で皆叫んでいるの。」

「私に聞かれても分からないよ。」

 クラスの反応に着いていけず、2人で首を傾げていた。それを暖かい目でモコが見つめる。完全にクラスで浮いていた。

「皆さん授業中ですよ。この時間は班で決定した屋台の出し物を発表して貰います。この班から順番に発表して下さい。」

 だが授業中となれば話は別である。生徒達は静かになり、順番に自分達の屋台の出し物を発表していく。やはり食べ物系に人気が集中しており、今の所全ての班が食べ物を売ると言っていた。そして、ソフィアの班に順番が回ってきた。

「僕たちの班はクッキーの販売をします。カワイイ女の子にはサービスするから、皆来てね。」

「クッキーの販売なんて珍しいわね。」

 他の班は唐揚げや焼き鳥といった、沢山食べる男性が好みそうな肉料理が多い。当然そうではない班もあるが、クッキーを販売するという班はサラにとって初めての事で興味を持ったのだ。

「僕たちの班は、ソフィア以外料理が出来なくて、クッキーなら前日に作れるのと、簡単だから僕たちにも作れると言われて決めたんです。」

「そうですか。確かに全員で作るのは良いことです。ですが、結果が出ないと商人失格です。少しでも沢山売れるように、自分達で工夫をして下さい。」

 ルースは考える。確かに、クッキーは屋台で買う人は少ないかもしれない。自分自身がソフィアの手作りクッキーとクレープ、どちらを食べたいかと聞かれれば迷わずクレープを選ぶ。他の人も自分と同じかも知れない。味は他と比べて断然美味しいがひとつも売れなければ、その価値は理解してもらえない。
 とは言え、今更クレープに変更してソフィアの負担を増やす訳にも行かない。自分たちでも手伝えるから選んだクッキーなのだ。

「何かないのかな。こう他の人が食べてもいい。食べたいかと思える何か…モヤモヤするよ。」

「値段を低く設定してお得感を出す。」

「それだと、利益が余り出ませんよ。一体何個売るつもり何ですか?」

 いつの間にか他の班の発表は後回しにされて、クラス全員で難題に立ち向かうように考え出す。因みに文句を言う生徒はいない。自分が良いアイディアを出したのを切っ掛けに女子はイオとリオと仲良くなろうと、男子はソフィアと一部の男子は年齢を知ってもルースと仲良くなろうとしていた。

「それなら、クラス全員で協力するのはどうかな。」

 そして、逸速く難題の答えを見付け出したのはソフィアだった。だが、ソフィアにクラス中の視線が集まる前で自分の意見を言える筈はなく…。

「…な、何でもないです。」

 気弱スイッチが入り、自分の机の下に隠れてしまうソフィアだった。
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