最強使い魔軍団を従えて

K.K

文字の大きさ
42 / 54
水城の泉の家出事件

42

しおりを挟む
「エエエエエエエエエ「いつまで、エエ言っているんですか。」」

「ごめんなさい。それより、スイレンとスイナールが姉妹って本当なの。」

『本当だよ。』

 モコがソフィアは知らなかったの。とでも言いたげにソフィアを見る。確かに、よくよく考えるとスイレンとスイナールの顔は似ている。スイレンの髪を伸ばして、つり目にするとスイナールとそっくりである。

『性格は全然似ていないけど、顔は結構似ているよね。』

「スイナールは僕と違い、素直ではないですからね。」

「…素直?」

 スイレンには悪いとは思うが、ソフィアは苦笑いをする。ソフィアに対してスイナールは大体は何かに怒っていた。素直ではないと言われても、ソフィアはぴんとこない。

(私の前だとスイナールは自分の感情出しているよね。家族の前だと素直に慣れないのかな)

「はぁ、その顔だとソフィア様は分かっていませんね。まあ、天の邪鬼な妹も悪いですが、ソフィア様もかなり鈍感ですね。」


 考え続けるソフィアの横で、スイレンが妹を不敏に思い顔を手で隠して、タメ息を吐く。

『スイナールのツンデレは、分かりやすい方だけど、ツンが強くてデレが少ないから誤解されていのよ。って、前にハンナが言っていたよ。』

「そうですか。そう言えば、モコ様は私とスイナールが兄弟だと知っていましたが、スイナールと会ったことあるんですか?確かハンナがソフィア様に使い魔がいるとスイナールに知られないように、会わせないようにしていたと聞いていましたが、実際は違うんですか。」

 スイレンがふと思い出したように、モコに質問をする。ソフィアに使い魔が出来たと知れば、スイナールがショックを受ける。そう考えたハンナがモコとスイナールを会わせないように注意していたはずだ。
 
『ライに聞いたの。』

「ライか。」

「ライって誰?」

『「クリスの使い魔。」』

「お父様に使い魔なんて居たの。私は1度も会ったことないよ。」

 だが考えてみれば、分かりそうなことだ。普通は平民だろうが王族だろうが、全員が大人になるまでに使い魔を持つ。時々、例外で使い魔を持たない人もいるが、普通の人は使い魔と契約を結ぶ。但し、魔力が少ないと使い魔を数ヶ月に1度しか呼べないことがある。その為、今までクリスの使い魔と会ったことが無いのを、ソフィアは疑問にさえ思わなかった。

「でも、お父様の使い魔か。1度会ってみたいな。」

「僕が今すぐ会わせてあげるよ。」

 クリスの使い魔か。少し興味があるな。そんな感じでただ口にした言葉だった。だが、スイレンはそんなに会いたいのならすぐに会わせてあげよう。と、近くにある何の変哲もない1本の木の前に立つと、拳を振り上げ木を叩いた。

『お、おお、落ちるですぅ。』

『ソフィア捕まえて。』

「うん。」

 黄色い物体が叫びながら、ソフィアのいる方に向かって落下する。ソフィアはその物体を咄嗟に手でキャッチして、怪我が無いのを確認するとホッと息を吐いた。

「この子がもしかして『そうだよ。クリスの使い魔のライだよ。』」
 

 
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

私を見下していた婚約者が破滅する未来が見えましたので、静かに離縁いたします

ほーみ
恋愛
 その日、私は十六歳の誕生日を迎えた。  そして目を覚ました瞬間――未来の記憶を手に入れていた。  冷たい床に倒れ込んでいる私の姿。  誰にも手を差し伸べられることなく、泥水をすするように生きる未来。  それだけなら、まだ耐えられたかもしれない。  だが、彼の言葉は、決定的だった。 「――君のような役立たずが、僕の婚約者だったことが恥ずかしい」

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。

しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。 私たち夫婦には娘が1人。 愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。 だけど娘が選んだのは夫の方だった。 失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。 事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。 再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。

処理中です...