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story10:秋は消え、夏は絶望した
あの悲劇から百年と数年。
オードニー男爵家で双子の姉妹が誕生した。
長女アスター、二女ラスタと名付けられた。
四季の聖職者のお告げで、この次の秋の聖女はオードニー男爵家長女アスターとお告げ受けた。
この次の夏の聖者はテキリアイ公爵長男アベルとお告げ受けアスターはアベルの婚約者に選ばれた。
アスターは、次期公爵家を支える夫人として、アベルに相応しい女性になるべくと一生懸命に努力を重ねた。
アベルもアスターの心な支えとなるように一緒に学び成長していた。
アスターをよく思わない人物がひとり、アスターの双子の片割れのラスタだ。
華やかさや欠けているアスターよりも、ラスタの方が時期公爵夫人に相応しいと懸念し、抗議を申しだていた。
この婚約は神のお告げあり、見た目が相応しいかどうかではないとオードニー夫妻はラスタに言い聞かせていた。
ラスタは母譲りの美しい見た目のプラチナブロンドの髪にグリーンの瞳。
反対に長女アスターは、ダークブラウンの髪にアンバーの瞳の地味目の少女だった。
ラスタは、恐ろしい計画を立てることにした。
誰もラスタの願いを叶えてくれないならアスターを消せばいい。
昔、兄が天はお召しになって弟に移ったことラスタは何かの本で読んだことがあった。
それを実行すればラスタは晴れて公爵夫人になれると喜んだ。
前は急げと思いラスタは公爵夫人に座を手に入れる為に毒を裏ギルトで購入した。
購入した毒をクッキーに混ぜて、アスターを呼んだ。
「お姉様、またにはピクニックへ出かけませんか?」
「ピクニック?」
「ええ、お弁当をシェフに作って貰ったのです。ずっと公爵夫人になる為に勉強すくめだったでしょう? 息抜きにどうかと思ったのです」
ラスタに嫌われていると思っていたアスターは、妹のラスタが気遣いにアスターは心から喜びふたつ返事で頷いた。
「どこまで行くの?」
「奥の方に綺麗な花畑があるです」
「そうなの」
ラスタが言うように綺麗な花畑が一面に広がっていた。
「知らなかったわ。こんなに綺麗な花畑があったなんて」
「私も最近知ったのですよ。お姉様にも見せたくて」
「ラスタ、ありがとう。私、ラスタに嫌われているとばっかりに思っていたわ」
バスケットからサンドイッチを取り出し、一緒に食べる。
何事もなく食べすすめて、おやつとして持ってきた例のクッキー。
「お姉様、私、お姉様の為にクッキーを作ってみたのです。食べてみて感想をください」
何も疑いもなくアスターはクッキーを口にした。
パリと口の中に痛みを感じると、喉が焼けるような息苦しさを感じた。
「ぅうう、‥‥――ら、‥‥すた」
力を振りかざしてラスタを見上げると、口角を上げて嬉しそうに見ているラスタの姿がアスターの瞳に映った。
「ど、――して、」
「お姉様が邪魔だったの。ラスタの幸せの為に消えてくれるよね?」
不敵な笑みを浮かべているラスタに恐怖がアスターを襲う。
「お姉様が悪いのよ。地味なお姉様より、美しいラスタの方が相応しいのに譲ってくれないから。お母様やお父様に頼んでもダメだったの。それなら、公爵になるアベル様に頼んだだけど馬鹿を言うなって、酷いよね? 私の方が相応しいと本当はみんな思っているのにお姉様がいるせいで、それが叶わないなんてアベル様も可哀想」
ラスタが何を言っているのか理解できないまま、アスターの意識が遠のき瞳を閉じた。
ラスタは計画通りに盗賊に襲われたふりをする為に服を破いて家に戻った。
「お母様、お父様――、お姉様が私を守る為に、っひく―――‥‥私が、っひく、ぴっく、‥にっく、に行こうと、‥‥誘った、ひっく、ばっかりに――ぅうう」
小刻みに震え、涙をポロポロと流す。
その話は婚約者のアベルにも伝わり、詳しく聞く為にラスタが落ち着くまでまち話を聞くことになった。
ラスタの話では、お弁当を持ってピクニックを楽しんだ後、家に帰る準備をしているときに盗賊に襲われ、一緒に逃げていたけど、このままじゃふたりとも捕まるからラスタだけでも逃げて、私はもうダメだと思うからラスタが公爵夫人としてアベル様を支えて欲しいと頼まれたのだと話した。
俯きながらポロポロと涙を流す横顔から見えてしまった。
口角を上げで微笑むアスターの妹の横顔を。
「お姉様が願いを叶えてくれますよね」
彼女が恐ろしく感じた。
「まだアスターが儚くなったと決まっていない。遺体が見つかるまでは私は、アスターの婚約者だ」
「お姉様は死んでいます」
「何故? 言い切れる?」
「盗賊に襲われたのですよ? 生きているわけありませんわ」
悲しんでいるように一切見えたない。
寧ろ―――。
「お姉様の最後の願いを叶えてくれないのですか、アベル様」
「よろ――」
父上が片手で防止するかのように止め、俺は言葉を飲み込んだ。
「一旦、家に帰って親子で話をさせてください」
「ふふ、結果は変わらないのに」
ラスタの態度に怒りを覚える。
拳を握り怒りに耐えた。
父上もラスタは何かとんでもないことを隠している事に気づいたに違いない。
だけど、それが何かは把握できていない。
「前々から俺の婚約者の座を狙って―――! 恐ろしい考えだが、盗賊に狙わさせ殺されたのか!?」
「そんな馬鹿な話はあるか! 天命以外に命を落とした場合、二度! 二度の秋の聖女は現れないだぞ!! 馬鹿でも知っている。幼い子すらも知っている事だぞ」
「そうだよな。馬鹿な真似はしないか」
「百年前のあの悲劇の二の舞じゃないか」
百年前に起きた、あの悲劇。
冬の季節で時がとってしまった、あの悲劇。
春の聖女が、あのまま儚くならずに奇跡的に目を覚ました四季の福日は忘れることなく今も引き継がれている。
境遇として親が子に見せる人形劇。
知らないはずはない。
「俺は、アスターの足取りを調べてみる」
「ああ、その方がいい」
夜も遅いと言うのに客人の知らせを受けた。
こんな時に、思う気持ちがあったが、客人の名を聞いて通すように使用人に伝える。
「こんな時間に如何したのでしょうか?」
「ラスタが部屋を離れている隙をみつけ、これをラスタの部屋から見つけたのです」
それは、四季の神についてある仮説が記事された本。
ある年、――聖者に選ばれた兄が儚くなり、弟に――聖者が移ったと記事されていた。
「まだ、調べておりませんが、ラスタの部屋からこの瓶を見つけました。私達男爵家の力ではこの瓶の成分を調べる財力も力もありません。考えたくもありませんが―――、ラスタが恐ろしく感じております」
オードニー男爵夫妻も、ラスタが何を隠している事に気づき行動に移したのだろう。
何も気づかないふりをして、無かったことにすることもできたはずだ。
「解りました。こちらで調べてみましょう」
「お願い致します」
調べた結果、黒。真っ黒。
その事実を知り、涙を流す男爵夫妻。
「まだ、お亡くなりになったと決まっていません。私は、アスターが生きている信じ探してみます」
「解りました」
俺は早速、アスターの足取りを探す為にまずこの辺に綺麗な花畑を知らないかと聞き回った。
ラスタに場所のことを聞くにも、あの場所には二度行くたくありませんわと言い聞き出せないでいる。
何日も、何日も――。
その間にラスタから検索があるもの全て無視をしてアスターを探している。
「アベル様、いい加減になさってください。現実を見てください。お姉様だって、そう願っています」
「アスターは生きている」
「死んでいますわ。お姉様が居なくなって何ヶ月になると思いでてますか!」
アスターが居なくなって半年が経とうとしている。
アスターの生存率は致命的だ。
だが、俺の奥底でアスターは生きていると叫んでいる。
諦めるわけにいかない。
「なんだ? 探されては困ることでもあるのか?」
「それは――」
だよな。
暴かれたら困るのはラスタ、君の方だからな。
俺はラスタを無視して、アスターを探しを再開した。
「綺麗な花畑‥‥? ああ、そう言えば、面白い話を耳にしたことがある」
「面白い話?」
「何かを守るように草木花が大きく育ち過ぎているらしい。綺麗かどうか解らないが」
何故か、この話に妙に惹かれた。
行け――、迎えろ――と、空耳が聞こえた気がした。
「ありがとう。行ってみるとするよ」
通りすがりの男の話に従い、そこに行ってみると、男が話通りに草木花が大きく育ち、まるで危険から何かを護っているようにも見える。
俺が近づくと、不思議な事が起きた。
道が切り開いた。
また、一歩踏み込むと道が切り開く、導かれるかのように歩む足を早めると人影がひとつ目に移った。
急いで駆け寄ると、俺が探し求めていたアスターの姿。
目を閉じて、動かない彼女、アスターの姿は半年経ったと思わないほど綺麗な姿をして、まるであのお伽噺話に出てくるお姫様のように思えた。
「物語りのようにキスで目を覚ましたりしてな」
アベルは自暴自棄になり、アスターの唇にひとつキスをした。
「アスター、愛している」
うっすらと瞼が開き、アンバー色の瞳がアベルを写した。
「アスター! アスター」
「何度も叫ばなくても聞こえていますわ」
「ああ、よかった。生きていた」
アスターが無事に生還したことで、ラスタの罪が明るみになりラスタは罪に囚われた。
囚われたラスタは―――。
「なんで生きているのよ! お姉様のせいで、ラスタの幸せは奪われた。ラスタの幸せの為に何で死んでくれないの! お姉様でしょう」
と、叫んでいる姿を見てアスターは悲しくて涙を流した。
ラスタの罪は重く。
火刑が言い渡された。
両親は、ラスタの罪を暴く協力をしたことで罪にとらわれること無かった。
オードニー男爵家で双子の姉妹が誕生した。
長女アスター、二女ラスタと名付けられた。
四季の聖職者のお告げで、この次の秋の聖女はオードニー男爵家長女アスターとお告げ受けた。
この次の夏の聖者はテキリアイ公爵長男アベルとお告げ受けアスターはアベルの婚約者に選ばれた。
アスターは、次期公爵家を支える夫人として、アベルに相応しい女性になるべくと一生懸命に努力を重ねた。
アベルもアスターの心な支えとなるように一緒に学び成長していた。
アスターをよく思わない人物がひとり、アスターの双子の片割れのラスタだ。
華やかさや欠けているアスターよりも、ラスタの方が時期公爵夫人に相応しいと懸念し、抗議を申しだていた。
この婚約は神のお告げあり、見た目が相応しいかどうかではないとオードニー夫妻はラスタに言い聞かせていた。
ラスタは母譲りの美しい見た目のプラチナブロンドの髪にグリーンの瞳。
反対に長女アスターは、ダークブラウンの髪にアンバーの瞳の地味目の少女だった。
ラスタは、恐ろしい計画を立てることにした。
誰もラスタの願いを叶えてくれないならアスターを消せばいい。
昔、兄が天はお召しになって弟に移ったことラスタは何かの本で読んだことがあった。
それを実行すればラスタは晴れて公爵夫人になれると喜んだ。
前は急げと思いラスタは公爵夫人に座を手に入れる為に毒を裏ギルトで購入した。
購入した毒をクッキーに混ぜて、アスターを呼んだ。
「お姉様、またにはピクニックへ出かけませんか?」
「ピクニック?」
「ええ、お弁当をシェフに作って貰ったのです。ずっと公爵夫人になる為に勉強すくめだったでしょう? 息抜きにどうかと思ったのです」
ラスタに嫌われていると思っていたアスターは、妹のラスタが気遣いにアスターは心から喜びふたつ返事で頷いた。
「どこまで行くの?」
「奥の方に綺麗な花畑があるです」
「そうなの」
ラスタが言うように綺麗な花畑が一面に広がっていた。
「知らなかったわ。こんなに綺麗な花畑があったなんて」
「私も最近知ったのですよ。お姉様にも見せたくて」
「ラスタ、ありがとう。私、ラスタに嫌われているとばっかりに思っていたわ」
バスケットからサンドイッチを取り出し、一緒に食べる。
何事もなく食べすすめて、おやつとして持ってきた例のクッキー。
「お姉様、私、お姉様の為にクッキーを作ってみたのです。食べてみて感想をください」
何も疑いもなくアスターはクッキーを口にした。
パリと口の中に痛みを感じると、喉が焼けるような息苦しさを感じた。
「ぅうう、‥‥――ら、‥‥すた」
力を振りかざしてラスタを見上げると、口角を上げて嬉しそうに見ているラスタの姿がアスターの瞳に映った。
「ど、――して、」
「お姉様が邪魔だったの。ラスタの幸せの為に消えてくれるよね?」
不敵な笑みを浮かべているラスタに恐怖がアスターを襲う。
「お姉様が悪いのよ。地味なお姉様より、美しいラスタの方が相応しいのに譲ってくれないから。お母様やお父様に頼んでもダメだったの。それなら、公爵になるアベル様に頼んだだけど馬鹿を言うなって、酷いよね? 私の方が相応しいと本当はみんな思っているのにお姉様がいるせいで、それが叶わないなんてアベル様も可哀想」
ラスタが何を言っているのか理解できないまま、アスターの意識が遠のき瞳を閉じた。
ラスタは計画通りに盗賊に襲われたふりをする為に服を破いて家に戻った。
「お母様、お父様――、お姉様が私を守る為に、っひく―――‥‥私が、っひく、ぴっく、‥にっく、に行こうと、‥‥誘った、ひっく、ばっかりに――ぅうう」
小刻みに震え、涙をポロポロと流す。
その話は婚約者のアベルにも伝わり、詳しく聞く為にラスタが落ち着くまでまち話を聞くことになった。
ラスタの話では、お弁当を持ってピクニックを楽しんだ後、家に帰る準備をしているときに盗賊に襲われ、一緒に逃げていたけど、このままじゃふたりとも捕まるからラスタだけでも逃げて、私はもうダメだと思うからラスタが公爵夫人としてアベル様を支えて欲しいと頼まれたのだと話した。
俯きながらポロポロと涙を流す横顔から見えてしまった。
口角を上げで微笑むアスターの妹の横顔を。
「お姉様が願いを叶えてくれますよね」
彼女が恐ろしく感じた。
「まだアスターが儚くなったと決まっていない。遺体が見つかるまでは私は、アスターの婚約者だ」
「お姉様は死んでいます」
「何故? 言い切れる?」
「盗賊に襲われたのですよ? 生きているわけありませんわ」
悲しんでいるように一切見えたない。
寧ろ―――。
「お姉様の最後の願いを叶えてくれないのですか、アベル様」
「よろ――」
父上が片手で防止するかのように止め、俺は言葉を飲み込んだ。
「一旦、家に帰って親子で話をさせてください」
「ふふ、結果は変わらないのに」
ラスタの態度に怒りを覚える。
拳を握り怒りに耐えた。
父上もラスタは何かとんでもないことを隠している事に気づいたに違いない。
だけど、それが何かは把握できていない。
「前々から俺の婚約者の座を狙って―――! 恐ろしい考えだが、盗賊に狙わさせ殺されたのか!?」
「そんな馬鹿な話はあるか! 天命以外に命を落とした場合、二度! 二度の秋の聖女は現れないだぞ!! 馬鹿でも知っている。幼い子すらも知っている事だぞ」
「そうだよな。馬鹿な真似はしないか」
「百年前のあの悲劇の二の舞じゃないか」
百年前に起きた、あの悲劇。
冬の季節で時がとってしまった、あの悲劇。
春の聖女が、あのまま儚くならずに奇跡的に目を覚ました四季の福日は忘れることなく今も引き継がれている。
境遇として親が子に見せる人形劇。
知らないはずはない。
「俺は、アスターの足取りを調べてみる」
「ああ、その方がいい」
夜も遅いと言うのに客人の知らせを受けた。
こんな時に、思う気持ちがあったが、客人の名を聞いて通すように使用人に伝える。
「こんな時間に如何したのでしょうか?」
「ラスタが部屋を離れている隙をみつけ、これをラスタの部屋から見つけたのです」
それは、四季の神についてある仮説が記事された本。
ある年、――聖者に選ばれた兄が儚くなり、弟に――聖者が移ったと記事されていた。
「まだ、調べておりませんが、ラスタの部屋からこの瓶を見つけました。私達男爵家の力ではこの瓶の成分を調べる財力も力もありません。考えたくもありませんが―――、ラスタが恐ろしく感じております」
オードニー男爵夫妻も、ラスタが何を隠している事に気づき行動に移したのだろう。
何も気づかないふりをして、無かったことにすることもできたはずだ。
「解りました。こちらで調べてみましょう」
「お願い致します」
調べた結果、黒。真っ黒。
その事実を知り、涙を流す男爵夫妻。
「まだ、お亡くなりになったと決まっていません。私は、アスターが生きている信じ探してみます」
「解りました」
俺は早速、アスターの足取りを探す為にまずこの辺に綺麗な花畑を知らないかと聞き回った。
ラスタに場所のことを聞くにも、あの場所には二度行くたくありませんわと言い聞き出せないでいる。
何日も、何日も――。
その間にラスタから検索があるもの全て無視をしてアスターを探している。
「アベル様、いい加減になさってください。現実を見てください。お姉様だって、そう願っています」
「アスターは生きている」
「死んでいますわ。お姉様が居なくなって何ヶ月になると思いでてますか!」
アスターが居なくなって半年が経とうとしている。
アスターの生存率は致命的だ。
だが、俺の奥底でアスターは生きていると叫んでいる。
諦めるわけにいかない。
「なんだ? 探されては困ることでもあるのか?」
「それは――」
だよな。
暴かれたら困るのはラスタ、君の方だからな。
俺はラスタを無視して、アスターを探しを再開した。
「綺麗な花畑‥‥? ああ、そう言えば、面白い話を耳にしたことがある」
「面白い話?」
「何かを守るように草木花が大きく育ち過ぎているらしい。綺麗かどうか解らないが」
何故か、この話に妙に惹かれた。
行け――、迎えろ――と、空耳が聞こえた気がした。
「ありがとう。行ってみるとするよ」
通りすがりの男の話に従い、そこに行ってみると、男が話通りに草木花が大きく育ち、まるで危険から何かを護っているようにも見える。
俺が近づくと、不思議な事が起きた。
道が切り開いた。
また、一歩踏み込むと道が切り開く、導かれるかのように歩む足を早めると人影がひとつ目に移った。
急いで駆け寄ると、俺が探し求めていたアスターの姿。
目を閉じて、動かない彼女、アスターの姿は半年経ったと思わないほど綺麗な姿をして、まるであのお伽噺話に出てくるお姫様のように思えた。
「物語りのようにキスで目を覚ましたりしてな」
アベルは自暴自棄になり、アスターの唇にひとつキスをした。
「アスター、愛している」
うっすらと瞼が開き、アンバー色の瞳がアベルを写した。
「アスター! アスター」
「何度も叫ばなくても聞こえていますわ」
「ああ、よかった。生きていた」
アスターが無事に生還したことで、ラスタの罪が明るみになりラスタは罪に囚われた。
囚われたラスタは―――。
「なんで生きているのよ! お姉様のせいで、ラスタの幸せは奪われた。ラスタの幸せの為に何で死んでくれないの! お姉様でしょう」
と、叫んでいる姿を見てアスターは悲しくて涙を流した。
ラスタの罪は重く。
火刑が言い渡された。
両親は、ラスタの罪を暴く協力をしたことで罪にとらわれること無かった。
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