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第四章:別れと、はじまりと未来へ
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王立学園を卒業後、私とリュカ様は国民に祝福されて結婚式を挙げた。
王族の結婚式だからか何時間も掛けて御式をし、パレードまである。座ったままずっと笑顔を作って手を振ったりしていたら疲れた。私、よく頑張ったと思う。褒めて。
アシュリお義母様は、私とリュカ様の結婚式を見送るとにっこりと微笑んで手を振った。私も手を振りかえした。そして、キラキラと光る天使の橋に導かれるかのようにスッと消えた。
そうか。きっと、幸せになるのを見届けたかったのかな。
念入り侍女に磨かれ薔薇の香りのオイルで全身をくまなく揉みほぐされた。――初夜。
考えただけでドキドキしてきた。散々、頭の中で鍛えられた身体を見たいと思っていたけど、いざ叶うとなると心臓が持たない。侍女がそのまま待っていれば良いと言っていたけど、ドキドキのしすぎて死にそう。
――ガチャ……。
音が聞こえて、リュカ様が入ってきた。あ……、寝巻きがエロい。チラッと上半身が見えている。えろ、すぎる!
「ステラ」
「は、ハイイ」
声が裏返った。
声が甘すぎる。いつも以上に甘すぎる。
私は、ベットの上で正座をした。
「よろしくお願いします」
何がよろしくなのかも解らないけど。
「此方こそ」
どうしましょう。お顔が見られません。
リュカ様が動く気配がして、ゆっくりと顔を上げると、フルートグラスに何かを注いだ。
「蜂蜜酒だが飲む?」
確か、読んだ漫画で初夜のときに呑むお酒として蜂蜜酒が出てきた。美味しそうって思っていた。未成年だったから飲んだことは無いけど。
私はこくりと頷いた。それからの記憶が無い。
俺がステラの待つ寝室へ入ると彼女が緊張している事が伝わった。
ベットの上で正座をする。
「よろしくお願いします」
「此方こそ」
緊張を解そうかと思いステラに蜂蜜酒を勧める。
「蜂蜜酒だが飲む?」
ステラがこくりと頷いたから、彼女に蜂蜜酒を入れたフルートグラスを渡す。
「甘くて美味しい」
ごくりと、ステラがひと口飲んだのを確認して、俺も蜂蜜酒を飲んだ。
「……りゆーか……さぁーま」
気づけば半分以上を残して呂律が回っていないステラがいた。
「酔っている?」
「……よ、て……しぇん」
酔っている奴は皆んな同じことを言う。俺はこれ以上、ステラにお洒はダメだと思い彼女からフルートグラスを受け取るために、俺が持っていたフルートグラスを置く。
「そのグラス、俺に渡そうか?」
「やあ!」
まだ、半分以上残っていた蜂蜜酒を一気に飲み干した。
「えへへ」
笑いながらステラは俺を押し倒し、跨った。下から見上げることはそう無く、酔っている姿を見るのも初めてで、可愛いと思う。
「りゆーか」
「どうした?」
「ふふ、……しゅ、ごぉーい……きんぬく」
ペタペタと触るステラ。どうするべきか悩む。
「めえろん」
「めえろん?」
「ぱん……あり、ましゅう」
「は?!」
「いた……らき、ましゅ」
「は?」
ステラの顔が近づいてきたと思ったら、俺の肩を噛んだ。あろうことか、むしゃむしゃと、痛くは無いが、何か食べ物を間違えられている。そして、そのまま夢の中へ落ちた。
「おやすみ」
ステラを横に寝かせて、俺は誓う。ステラにお洒は人前は禁止をするべきだと。
悶々と眠れずに俺は朝を迎えた。
「蜂蜜酒を飲んでからの記憶が無い」
「ああ、……ステラ。人前では絶対にお洒を飲むべきでは無い」
「あの、……私(メロンパンを食べる夢を見ていたけど、……もしかして――)」
ステラは、リュカの肩に歯型がある事に気づいた。そして、青褪める。
「酔っている姿は、可愛いかったが」
リュカは少しだけ悪戯心が芽生えた。昨日の仕返しと言わんばかりにステラを押し倒してにっこりと笑う。
「あんな事をしておいて、ひとりだけ勝手に……ねえ」
「ご、ごごごごめんなさい!! リュカさまの好きにしてくださああぁぁああい」
「――では、遠慮なく」
リュカがステラの頬に触れると、顔を茹蛸のように真っ赤に染め、目を強く瞑って固まっている。
「気絶した」
リュカは笑う。
発言は、……頭の中はと言うべきか、変態なのに初心な彼女に。初夜はまだまだ先になりそうだと、残念にも思うけど、心の準備ができるまで待とうと思った。
気絶して、寝ているステラのおでこにキスする。
ステラが目覚めたのはお昼過ぎ。
シェフが軽食のお野菜とハムとチーズを挟んだサンドイッチを用意してくれて、リュカ様と一緒に食べている。いろいろ初夜にやらかした。王侯貴族にとって夫婦になりましたという大事な儀式みたいな感じなんだよね? ……え、ってことは、私たちまだ夫婦じゃないの? え、うそ。そんなことってある? 神様の前で誓ったのに? 少しだけ思い出してきたけど、リュカ様のお肩がメロンパンだった。
あ、それにしても――。
〈メロンパンが食べたい〉
咳き込む声が聞こえた。
「メロンパンが食べたいのか?」
「――え、……ええぇえ、エスパー!?」
「声に出ていた」
「また、私。変なことを!!?」
「いつものことだ」
「いつも、変なこと言っているの!? 私?」
「いや、変と言うよりは面白いかな」
知らないうちに私、やらかしていた? ま、だけど、リュカ様は気にしていないように見えるけど、そこまでやらかしてはいない?
「ご馳走様」
「ごちそうさまです」
メロンパンが食べたくなった私は今、厨房を借りてメロンパンを作ろうとしている。
「まずはパン生地からね」
無塩バター以外の材料、強力粉、溶き卵、グラニュー糖、塩、ドライイースト、お湯をボールに入れて混ぜ合わせる。一塊になったらボールから取り出して、台に乗せて無塩バターを馴染ませるように表面がつるんとするまで捏ねる。生地を丸めて一次発酵させる。
「次はクッキー生地……今日はこの辺りで終わって、続きは夜ね」
夜にまた厨房を借りて続きをする。
ボールに卵とグラニュー糖を入れて白くなるまで混ぜる。溶き卵を加えて混ぜて、振るった薄力粉を入れて混ぜる。生地をまとめて棒状にし、ラップに包み冷蔵で寝かせる。明日にしよう。
「メロンパンは発酵できるレンシが無いと不便ね」
翌朝、続きをした。
パン生地をガス抜きをし、6等分に分けて丸めて、濡れた布巾をかぶせて10分休ませて置いて。クッキー生地も同じように6等分にして、棒で伸ばす。パン生地の上にクッキー生地を乗せて包み、あとは焼くだけ。
「上手くできているかな?」
ドキドキしながら焼き上がるのを待った。そして、竈門からメロンパンを取り出して、手で切って食べてみる。……上手くできている。よかった。
ステラはメロンパンと紅茶をシェフに運んでもらった。
「これが、メロンパン……」
俺は、これに間違えられたのか?
やはり、ステラの考えている事が理解できないと再確認にしたリュカだった。
♢♦︎♢
【 メロンパン 】
パン生地
強力粉――150g
上白糖――25g
溶き卵――S1個
微温湯――20cc
無塩バター――20g
ドライイースト――3g
塩――3g
クッキー生地
薄力粉――100g
発酵バター――30g
(または有塩バター)
グラニュー糖――50g
バニラオイル――2、3滴
溶き卵――S1個
作り方
○クッキー生地
01――発酵バターとグラニュー糖を混ぜ、バニラオイル、溶き卵とを2、3回に分けて加える。
02――ふるった薄力粉を加えて切るように混ぜ、まとまりができたら、クッキー生地をラップで包み冷蔵庫で休ませます。
○パン生地
01――ボールに強力粉とドライイーストを混ぜる。
02――溶き卵、塩、微温湯を一緒に加えて、半分くらい入れてざっくりと混ぜ捏ねる。様子を見ながら残りを加えていく。
03――一塊になっらボールから取り出して、生地を台の上で伸ばすように捏ねる。生地が手にくっつかないようなって、つるつるになるまで捏ねる。
04――室温に戻したバターを加えて、捏ねる。生地を伸ばしたときに、指が透けて見えるくらい薄く伸びたら完了です。
05――生地をまるめて40℃で30分ほど発酵させる。
○仕上げ
01――一次発酵が終わった生地を6等分しに 、なるようにまるめてラップをかぶせ、室温で15分休ませます。
02――手のひらでしっかり押してガスを抜き、再度まるめなおします。
03――冷蔵庫で休ませておいたクッキー生地を6等分にしてまるめ、ラップで挟んで棒で伸ばします。パン生地よりひとまわり大きくなるように伸ばしてください。
04――メロンパンの切れ目を此処で入れてください。
05――クッキングシートにメロンパン生地を並べ、35℃で50分ほど発酵させます。生地がひとまわり大きくなったら発酵完了のサインです。
06――190℃にオーブンを予熱し、発酵したメロンパン生地を入れて12分程焼きます。表面がこんがり焼ければ完成です。
王族の結婚式だからか何時間も掛けて御式をし、パレードまである。座ったままずっと笑顔を作って手を振ったりしていたら疲れた。私、よく頑張ったと思う。褒めて。
アシュリお義母様は、私とリュカ様の結婚式を見送るとにっこりと微笑んで手を振った。私も手を振りかえした。そして、キラキラと光る天使の橋に導かれるかのようにスッと消えた。
そうか。きっと、幸せになるのを見届けたかったのかな。
念入り侍女に磨かれ薔薇の香りのオイルで全身をくまなく揉みほぐされた。――初夜。
考えただけでドキドキしてきた。散々、頭の中で鍛えられた身体を見たいと思っていたけど、いざ叶うとなると心臓が持たない。侍女がそのまま待っていれば良いと言っていたけど、ドキドキのしすぎて死にそう。
――ガチャ……。
音が聞こえて、リュカ様が入ってきた。あ……、寝巻きがエロい。チラッと上半身が見えている。えろ、すぎる!
「ステラ」
「は、ハイイ」
声が裏返った。
声が甘すぎる。いつも以上に甘すぎる。
私は、ベットの上で正座をした。
「よろしくお願いします」
何がよろしくなのかも解らないけど。
「此方こそ」
どうしましょう。お顔が見られません。
リュカ様が動く気配がして、ゆっくりと顔を上げると、フルートグラスに何かを注いだ。
「蜂蜜酒だが飲む?」
確か、読んだ漫画で初夜のときに呑むお酒として蜂蜜酒が出てきた。美味しそうって思っていた。未成年だったから飲んだことは無いけど。
私はこくりと頷いた。それからの記憶が無い。
俺がステラの待つ寝室へ入ると彼女が緊張している事が伝わった。
ベットの上で正座をする。
「よろしくお願いします」
「此方こそ」
緊張を解そうかと思いステラに蜂蜜酒を勧める。
「蜂蜜酒だが飲む?」
ステラがこくりと頷いたから、彼女に蜂蜜酒を入れたフルートグラスを渡す。
「甘くて美味しい」
ごくりと、ステラがひと口飲んだのを確認して、俺も蜂蜜酒を飲んだ。
「……りゆーか……さぁーま」
気づけば半分以上を残して呂律が回っていないステラがいた。
「酔っている?」
「……よ、て……しぇん」
酔っている奴は皆んな同じことを言う。俺はこれ以上、ステラにお洒はダメだと思い彼女からフルートグラスを受け取るために、俺が持っていたフルートグラスを置く。
「そのグラス、俺に渡そうか?」
「やあ!」
まだ、半分以上残っていた蜂蜜酒を一気に飲み干した。
「えへへ」
笑いながらステラは俺を押し倒し、跨った。下から見上げることはそう無く、酔っている姿を見るのも初めてで、可愛いと思う。
「りゆーか」
「どうした?」
「ふふ、……しゅ、ごぉーい……きんぬく」
ペタペタと触るステラ。どうするべきか悩む。
「めえろん」
「めえろん?」
「ぱん……あり、ましゅう」
「は?!」
「いた……らき、ましゅ」
「は?」
ステラの顔が近づいてきたと思ったら、俺の肩を噛んだ。あろうことか、むしゃむしゃと、痛くは無いが、何か食べ物を間違えられている。そして、そのまま夢の中へ落ちた。
「おやすみ」
ステラを横に寝かせて、俺は誓う。ステラにお洒は人前は禁止をするべきだと。
悶々と眠れずに俺は朝を迎えた。
「蜂蜜酒を飲んでからの記憶が無い」
「ああ、……ステラ。人前では絶対にお洒を飲むべきでは無い」
「あの、……私(メロンパンを食べる夢を見ていたけど、……もしかして――)」
ステラは、リュカの肩に歯型がある事に気づいた。そして、青褪める。
「酔っている姿は、可愛いかったが」
リュカは少しだけ悪戯心が芽生えた。昨日の仕返しと言わんばかりにステラを押し倒してにっこりと笑う。
「あんな事をしておいて、ひとりだけ勝手に……ねえ」
「ご、ごごごごめんなさい!! リュカさまの好きにしてくださああぁぁああい」
「――では、遠慮なく」
リュカがステラの頬に触れると、顔を茹蛸のように真っ赤に染め、目を強く瞑って固まっている。
「気絶した」
リュカは笑う。
発言は、……頭の中はと言うべきか、変態なのに初心な彼女に。初夜はまだまだ先になりそうだと、残念にも思うけど、心の準備ができるまで待とうと思った。
気絶して、寝ているステラのおでこにキスする。
ステラが目覚めたのはお昼過ぎ。
シェフが軽食のお野菜とハムとチーズを挟んだサンドイッチを用意してくれて、リュカ様と一緒に食べている。いろいろ初夜にやらかした。王侯貴族にとって夫婦になりましたという大事な儀式みたいな感じなんだよね? ……え、ってことは、私たちまだ夫婦じゃないの? え、うそ。そんなことってある? 神様の前で誓ったのに? 少しだけ思い出してきたけど、リュカ様のお肩がメロンパンだった。
あ、それにしても――。
〈メロンパンが食べたい〉
咳き込む声が聞こえた。
「メロンパンが食べたいのか?」
「――え、……ええぇえ、エスパー!?」
「声に出ていた」
「また、私。変なことを!!?」
「いつものことだ」
「いつも、変なこと言っているの!? 私?」
「いや、変と言うよりは面白いかな」
知らないうちに私、やらかしていた? ま、だけど、リュカ様は気にしていないように見えるけど、そこまでやらかしてはいない?
「ご馳走様」
「ごちそうさまです」
メロンパンが食べたくなった私は今、厨房を借りてメロンパンを作ろうとしている。
「まずはパン生地からね」
無塩バター以外の材料、強力粉、溶き卵、グラニュー糖、塩、ドライイースト、お湯をボールに入れて混ぜ合わせる。一塊になったらボールから取り出して、台に乗せて無塩バターを馴染ませるように表面がつるんとするまで捏ねる。生地を丸めて一次発酵させる。
「次はクッキー生地……今日はこの辺りで終わって、続きは夜ね」
夜にまた厨房を借りて続きをする。
ボールに卵とグラニュー糖を入れて白くなるまで混ぜる。溶き卵を加えて混ぜて、振るった薄力粉を入れて混ぜる。生地をまとめて棒状にし、ラップに包み冷蔵で寝かせる。明日にしよう。
「メロンパンは発酵できるレンシが無いと不便ね」
翌朝、続きをした。
パン生地をガス抜きをし、6等分に分けて丸めて、濡れた布巾をかぶせて10分休ませて置いて。クッキー生地も同じように6等分にして、棒で伸ばす。パン生地の上にクッキー生地を乗せて包み、あとは焼くだけ。
「上手くできているかな?」
ドキドキしながら焼き上がるのを待った。そして、竈門からメロンパンを取り出して、手で切って食べてみる。……上手くできている。よかった。
ステラはメロンパンと紅茶をシェフに運んでもらった。
「これが、メロンパン……」
俺は、これに間違えられたのか?
やはり、ステラの考えている事が理解できないと再確認にしたリュカだった。
♢♦︎♢
【 メロンパン 】
パン生地
強力粉――150g
上白糖――25g
溶き卵――S1個
微温湯――20cc
無塩バター――20g
ドライイースト――3g
塩――3g
クッキー生地
薄力粉――100g
発酵バター――30g
(または有塩バター)
グラニュー糖――50g
バニラオイル――2、3滴
溶き卵――S1個
作り方
○クッキー生地
01――発酵バターとグラニュー糖を混ぜ、バニラオイル、溶き卵とを2、3回に分けて加える。
02――ふるった薄力粉を加えて切るように混ぜ、まとまりができたら、クッキー生地をラップで包み冷蔵庫で休ませます。
○パン生地
01――ボールに強力粉とドライイーストを混ぜる。
02――溶き卵、塩、微温湯を一緒に加えて、半分くらい入れてざっくりと混ぜ捏ねる。様子を見ながら残りを加えていく。
03――一塊になっらボールから取り出して、生地を台の上で伸ばすように捏ねる。生地が手にくっつかないようなって、つるつるになるまで捏ねる。
04――室温に戻したバターを加えて、捏ねる。生地を伸ばしたときに、指が透けて見えるくらい薄く伸びたら完了です。
05――生地をまるめて40℃で30分ほど発酵させる。
○仕上げ
01――一次発酵が終わった生地を6等分しに 、なるようにまるめてラップをかぶせ、室温で15分休ませます。
02――手のひらでしっかり押してガスを抜き、再度まるめなおします。
03――冷蔵庫で休ませておいたクッキー生地を6等分にしてまるめ、ラップで挟んで棒で伸ばします。パン生地よりひとまわり大きくなるように伸ばしてください。
04――メロンパンの切れ目を此処で入れてください。
05――クッキングシートにメロンパン生地を並べ、35℃で50分ほど発酵させます。生地がひとまわり大きくなったら発酵完了のサインです。
06――190℃にオーブンを予熱し、発酵したメロンパン生地を入れて12分程焼きます。表面がこんがり焼ければ完成です。
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