強引に婚約破棄された最強聖女は愚かな王国に復讐をする!

悠月 風華

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第一章 最強聖女の復讐

第7話 「青空の国、インディゴ王国」

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日が昇るにつれ、私は忘れ去られた神殿から
隣国、インディゴ王国への旅路についていた。
このインディゴ王国は、天空の女神ファーマを
祖神として崇めているという。

とりあえず、インディゴ王国行きの
馬車に乗り込んだ私は、
早くデルソーレ王国のことなど忘れたくて、
青空が広がるインディゴ王国へと
やってきたのだった。

「ここが、インディゴ王国……」

本当に噂通り、
とても爽快な青空が広がるインディゴ王国。
街並みも綺麗だし、行き交う人々も
素敵な洋服に身を包んでいた。
私は先に宿を見つけるべく、至るところにある
案内掲示板を見ながら、
この街で有名な宿へとやってきた。


「いらっしゃい!一名様かな?」


「あ、はい」


「では、こちらのキーを」 


受付の人からこの宿についての説明を受けた後、
用意された部屋に浮き立った心持ちで向かう。
208号室。2階の右端から8番目にあるお部屋。
そこが今日、私が泊まる部屋になる。


「わ~!広い上にとってもオシャレ!」


私の泊まる部屋はアンティークな家具で
私が好きなシンプルかつオシャレな部屋だった。
とってもテンションが上がる!!
嫌なことなど私の中にはスッキリ無くなって、
ただただ国の外に出たことのない私にとって、
何とも言えない高揚感が沸き立つのが分かる。

「はぁ~ベッドもフカフカ……。
デルソーレ王国の王城のベッドも
フカフカではあったけど、
いっつも嫌な顔してベッドをセットするあの侍女も
いないからか、本当に極楽だなぁ……」


二人用の広いベッドに寝転んだ私は、
今のデルソーレ王国の様子を神聖力を使って
ビジョンで映し出す。
どうやらまだ魔物達に襲われてはいないようだが、
今までになかった疫病が流行り出しているらしい。


そんなことも露知らずなあの馬鹿王子は、
相変わらず昼夜問わず、あのエメラルダス嬢と
イチャイチャしているようだ。
これが次期国王の姿だと、
国民が知ればどうなる事やら。

まぁ、そんなことを思い付いても私は
国民に教えてなんてやらないけど。
それだったら別の者を
次期国王に祭り上げれば良いだけだと思う
胸糞悪い貴族たちが行動に移すだけだろう。

まぁ、堕落した国王と王太子よりも、
自分の子を国王にしようだなんて
考えてる輩が多いのだ。
そこはこれから破滅に向かう彼らに任せよう。


それにしては……エメラルダス嬢は、
王太子妃としての仕事を全て
自身の専属侍女にやらせているみたい。
これじゃあ、良き王妃になんてなれないわね?

しかも、私に婚約破棄をした後は真面目に
公務に取り組んでいたあの馬鹿王子も、
ここ最近は公務放ったらかしで、エメラルダス嬢と
国内で人気の高級料亭に行ったりと、
国庫をなんだと思ってるのかと
言わんばかりにお金を使っている。


そもそも、私の大切なペンダントを売るほど
クシオン殿下にはお金がなかったはずなのに……
あの大金はどこから出しているのかしら?
やっぱり私が目論んでいる通り、
王家の国庫からかしら?
なら、最初からそうすれば良かったのに……
なんて思わざるを得ない。


貴族の間では、貧相なお家柄は最近流行りの疫病に
罹っている者も多くなってきたようだけれど、
上級貴族には何の変化もなし。
一番苦しめたい相手には
今はまだ効いていないようだ。

まぁ、これからだし気長に破滅する時を待ちますか。
そうして、私はインディゴ王国の街を
気晴らしに散策することにした。
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