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アキとハル
お前とオレ
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アキは、弱い自分も、我儘な自分も、汚い自分も、何も着飾らないありのままの自分をオレに見せてくれる。
「ハルの前では、いいヤツを演じても意味がない」
そう言って、皆の前では強がって笑顔を見せていても、オレの前では弱音を吐いて子供のように泣きじゃくる。
オレだけが見られるアキの姿。
愛されている者の特権。
オレはどうだ?
アキだからこそ、弱い自分、汚い自分は見られたくない。
もしアキがオレの闇の部分を知って、離れていってしまったら……。
体が闇で覆われそうになったら、一人で戦えばいい。
今までもそうしてきたじゃないか。
オレはいつも笑って、アキを包んでやればいいんだ。
それが、アキの望んでいる事。
「なぁハル、何か悩んでんの? 俺には弱いとこ見せてもいいんだぜ?」
何気ない日常。いつもと変わらぬ夕食の風景。
テーブルの上では、昨日から煮込んであるシチューが美味しそうな湯気をあげている。
「何も悩んでねぇよ。考え過ぎなんじゃねぇの?」
何でだ? いつもと変わらないように、笑顔も言動もスゲー注意して過ごしているのに。
アキにはバレているのか?
テーブルの下の裾を、ぎゅっと掴む。
「嘘付けよ。泣きたいんだろ?」
優しい声に、張りつめていたものが緩む。
アキの笑顔がぼやけだして、次に見えたのは黒くて毛の立った布だった。
アキの胸に顔を埋めたらスゲー安心して、久しぶりに子供のように泣きじゃくった。
「ハルがさ、自分の弱い部分とか見せたくないんなら別に見せなくてもいいから。俺が気付いた時は、こうやって勝手に慰めてやる。迷惑だって言われてもやるから。ほら、俺って我儘だろ?」
オレの髪を撫でる大きな掌。
その掌と同じ位温かな笑い声に、オレも一緒に笑う。
「何でそんなに優しいんだよ?」
「ハルの優しさが移ったからだろ?」
オレの両頬を包み額をくっつけて、悪戯っ子のような笑みを浮かべるアキ。
そうだよな。
お前は、お前。オレは、オレ。
構成する細胞も違えば、過ごしてきた日々も違う。
お前はお前らしく。オレはオレらしく。
お前の足りない部分を、オレが少しでも補えたらいい。
反対に、お前にもオレの足りない部分を補って欲しい。
欠点ばかりだから、明日は少しでも成長しようって、命ある限り未来を求めていくんだ。
オレがお前を愛しているのも、お前の中にあるオレにはないお前らしさに惹かれ、お前の欠点を愛しく思い、それを克服しようとする姿に心打たれたから。
オレも無理せず、オレらしく明日を求めていくな。
そんなオレを愛してくれた、お前と共に。
「ハルの前では、いいヤツを演じても意味がない」
そう言って、皆の前では強がって笑顔を見せていても、オレの前では弱音を吐いて子供のように泣きじゃくる。
オレだけが見られるアキの姿。
愛されている者の特権。
オレはどうだ?
アキだからこそ、弱い自分、汚い自分は見られたくない。
もしアキがオレの闇の部分を知って、離れていってしまったら……。
体が闇で覆われそうになったら、一人で戦えばいい。
今までもそうしてきたじゃないか。
オレはいつも笑って、アキを包んでやればいいんだ。
それが、アキの望んでいる事。
「なぁハル、何か悩んでんの? 俺には弱いとこ見せてもいいんだぜ?」
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「嘘付けよ。泣きたいんだろ?」
優しい声に、張りつめていたものが緩む。
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「ハルがさ、自分の弱い部分とか見せたくないんなら別に見せなくてもいいから。俺が気付いた時は、こうやって勝手に慰めてやる。迷惑だって言われてもやるから。ほら、俺って我儘だろ?」
オレの髪を撫でる大きな掌。
その掌と同じ位温かな笑い声に、オレも一緒に笑う。
「何でそんなに優しいんだよ?」
「ハルの優しさが移ったからだろ?」
オレの両頬を包み額をくっつけて、悪戯っ子のような笑みを浮かべるアキ。
そうだよな。
お前は、お前。オレは、オレ。
構成する細胞も違えば、過ごしてきた日々も違う。
お前はお前らしく。オレはオレらしく。
お前の足りない部分を、オレが少しでも補えたらいい。
反対に、お前にもオレの足りない部分を補って欲しい。
欠点ばかりだから、明日は少しでも成長しようって、命ある限り未来を求めていくんだ。
オレがお前を愛しているのも、お前の中にあるオレにはないお前らしさに惹かれ、お前の欠点を愛しく思い、それを克服しようとする姿に心打たれたから。
オレも無理せず、オレらしく明日を求めていくな。
そんなオレを愛してくれた、お前と共に。
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