BLUE DREAMS

オトバタケ

文字の大きさ
45 / 46
要くんと唯斗さん

遊園地

しおりを挟む
『おい唯斗、Wデートしよーぜ』
「はぁ? なに言ってんの?」
『じゃあ次の月曜って事で。よろしくー!』
「ちょっと、待てって!」
『ツーツー』

 ライバルチームに所属していて、小、中と同じ少年サッカークラブで球を追いかけ回していた親友に、無理矢理約束させられた月曜日。
 雲一つない晴天。柔らかい日差しは春のようで、冬とは思えないほど暖かい。

「Wデートって、誰を連れてくるんですかね?」

 ハンドルを握る要くんが楽しそうに話し掛けてくる。
 親友との待ち合わせ場所は、郊外の遊園地だ。
 ヤツが一方的に喋って、俺が何の返事も返していないのに用件を言い終わると電話を切りやがったんで、行くつもりなんてなかった。
 だけど、要くんに話したら面白そうですねって楽しそうに言うもんだから、仕方なくそこに向かっている。
 遠くに観覧車が見えてきた。本当、憂鬱……。

「唯斗さん、聞いてます?」
「えっ……あぁ、なんかチームメイトの恋人が出来たとか言ってたよ」

 親友も俺達と同類だから、恋人は当然男。

「へー、誰なんでしょうね?」

 ヤツのチームには同類はいなかったはずだから、恋人はたぶんノンケ。
 あの人ですかね、まさかあの人じゃないですよね、ってクスクス笑いながら予想をしている要くん。
 俺はそれに、うんうんって生返事をするのが精一杯だ。
 嫌だよ、なんで遊園地なわけ? 子供じゃないんだから、もっと大人なスポットにしようよ。

「はぁー」

 折角の要くんとの遠出デートなのに、俺の口から出るのは溜め息ばかり。

「唯斗さん、大丈夫ですか? なんだか今日は調子が悪そうですよ?」
「うん……だって要くんが、昨日あんなに頑張るから」

 信号待ちで心配そうに俺の顔を覗いてきた要くんの顔が、みるみる赤くなっていく。
 真っ赤な顔でハンドルを握る彼の横顔を見たら笑えてきて、少し気分が明るくなった。

 駐車場に入ると、見覚えのある車がすぐに目に入った。
 その横に車を止めると、二つの影が近付いてきた。

「よっ!」

 嬉しそうな笑みを浮かべて右手を挙げる親友の後ろで、親友に手を引かれて恥ずかしそうに立っているのは……

「きっ、喜一!?」

 大声をあげたのは要くんだ。
 まさか親友の恋人が自分の高校の同級生だったとは想像していなかったみたいで、ぽかーんと口を開いて固まっている。
 端正な顔も、それじゃ台無しだよ。でも、そういう顔も可愛いな……。

「行くぞっ!」

 ノリノリの親友の声によって、俺と要くん、親友と喜一くんのWデートは始まった。

 ゲートをくぐって最初にあったアトラクションはバイキングだ。
 定員百人の大きなもので、船尾に付けられた海賊の人形が落ちるんじゃないかってほど高く上がっては落ちていってる。
 当然ながら、その動作の繰り返しだ。

「よし、これに乗るぞー」

 俺達の前を歩いていた親友が、誰の意見も聞かずに勝手に列に並んだ。
 当たり前のようにその後をついていく要くんに、渋々俺もそこに並ぶ。

「二人は、いつから付き合ってるの?」
「リーグ優勝した日から……」
「へー、じゃあまだ付き合い始めたばかりなんだ。でも喜一がねー」
「要だって。二人のことを聞いて、なんで?って思ったもん」
「なんで、なんで? なの?」

 ぼーっと揺れる船を目で追ってると、同級生の二人が目の前で会話を始めた。
 俺には余り見せない、少年の顔で会話を楽しんでいる要くん。
 この子は、俺の知らない要くんを知っているんだよな。
 この子が親友の恋人だっていうのは分かってるよ。でも、なんだか要くんをとられたみたいで悔しい。寂しいよ……。

「唯斗さん?」

 大人げないって分かっていたけど、これ以上俺の知らない要くんの姿を見たくなくて、要くんの手を掴んで俺の方に引き寄せる。

「喜一、おいで」

 パンフレットを見て次のアトラクションを何にするか考えていた親友が、喜一くんの手を握って隣に立たせ、パンフレットを指さして本日のデートプランを話している。
 髪が触れ合う位置まで顔を近付けられて耳まで赤く染める喜一くんだけど、その顔は凄く幸せそうだ。
 親友の目が異様に優しいのが気持ち悪いけど。

「唯斗さん、すいません」
「へ?」

 目の前の不思議なカップルの様子を眺めていたら、繋がれた手の先から聞こえた声。
 申し訳なさそうな表情の、その顔を覗き込む。

「寂しい思いさせちゃいましたね。もう、唯斗さんを独りぼっちになんてしませんから」

 真っ赤になりながらも真っ直ぐで強い眼差しで俺を見つめる要くんが、誓いをたてるようにゆっくりと喋る。

「そうだよ。俺、寂しいと死んじゃうから気を付けてよね」
「何ですかそれ? 唯斗さんはウサギですか?」

 俺の言葉に吹き出して、柔らかな笑みを浮かべる要くん。俺も一緒に笑う。
 凄く暖かい。幸せだなー。
 と、思ったのも束の間。幸せは泡のように消え、再び闇が体中を包む。
 死刑台の階段を昇るように重い足を無理矢理動かして天国へと続く船に乗り込んで、その時を待つ。
 七つの海をなんたらかんたら……と海賊が威勢良く喋る。
 後ろの方から子供の笑い声が聞こえる。
 そうだ。ここは楽しい場所なんだよ。
 笑おう、笑えば楽しくなる。
 だっ、駄目だ。笑顔を作ろうと思っても筋肉が拒否をする。
 ついに、その時がきた。

「ひぇぇ~~~」

 この船は天国行きではなかった。
 凄い勢いで地獄の底へと落ちていった。

「大丈夫ですか?」
「ぅん……」

 内臓が上下する感覚がする。
 頬に触れてくる要くんの掌が温かい。
 そんな泣きそうな顔をしないでよ。大丈夫、ちゃんと生きているから。
 笑顔で答えたいのに、体が言う事を聞かない。

「何? 唯斗、もうへばってんの?」

 ギャハハと楽しそうに笑う親友。
 ギッて睨みつけると、俺の表情を見た年下の恋人に「駄目じゃないですかー」と言われ、口を押さえてスマンって目で俺を見る。

「じゃあ、次はあれにするか?」

 親友が指差す先にあるのは、古びた洋館だ。
 明るい園内で、そこだけ淀んだ空気が流れている。

「喜一、怖かったら遠慮なく抱きつけよ」
「だっ、大丈夫ですから……」

 親友に腰を抱かれ、大丈夫なの?ってくらいの真っ赤な顔になって首を横に振る喜一くん。

「唯斗さん?」

 突然腕を絡めた俺に、びっくりした顔で周りの様子を窺う要くん。
 俺達のがラブラブなんだもん。遠恋だけど、毎日顔を合わせているお前らなんかより、強い絆で結ばれて愛し合ってるんだもんっ!
 脳ミソも揺れて掻き回された俺は、意味もなく親友達に対抗意識を燃やす。

「いや~、怖かった怖かった」

 嬉しそうに笑う親友。
 喜一くんの顔は、さっきよりも赤みを増している。要くんの赤とは比べものにならない位の濃い赤だ。
 一体、何をしたんだよ? 俺達よりも凄い事をしたのか?
 くそー、負けるもんか。

「んー、次はあれにするぞ!」

 ぐるっと園内を見渡して親友が指差したのは、青空に舞う龍のようなレーンだ。
 白いその体内を、赤い物体がガタガタと弾丸のように駆け抜けていく。
 何故、そんなにグルグル回る? 何故、重力に逆らう?

「唯斗さん、やめときます?」

 親友達について、何とかその物体の前まで辿り着く事は出来たが、列に並ぶ事を拒んで動かない足。
 列の最後尾では、また親友が喜一くんにちょっかいを出して喜んでいる。

「大丈夫」

 要くんの手を引いて、その後ろに並ぶ。
 あの船だって乗れたんだ、龍なんかに負けるもんか。愛の力は何よりも勝るってとこを見せてやる!
 二度目の死刑台へと続く階段を昇る。
 スムーズに動く足。どうだ、愛の力は凄いだろ!
 赤い弾丸に乗り込み、胸の前に下ろされたバーをぎゅっと握る。

「唯斗さん……」
「ん?」

 要くんが俺の左手の上に右手を重ねて、安心させるように微笑みかけてくれる。
 大丈夫、龍なんかに負けないから。
 ガタガタと音を立てて動き始める弾丸。

「ひぇぇ~~~」

 見事に龍に食べられました。





「唯斗さん?」
「んー」

 ジェットコースターが乗り場に戻ってきた。
 唯斗さんは真っ青な顔をして、目にいっぱい涙を溜めている。
 凄く辛そうな唯斗さんには悪いのだけれど、その顔が物凄く色っぽくて、少し体の中が熱くなってしまう。

「立てますか?」
「立たせて……」

 両手を伸ばして僕を見上げる唯斗さん。
 やばいですよ、抑制が効かなくなっちゃいますよ。
 その手を掴んでなんとかジェットコースターから唯斗さんを降ろすと、ふらふらと僕に体を預けてきた。
 苦手ならば、乗らなければよかったのに。変な対抗意識を燃やして、無理をして。
 本当に、子供みたいなんだから。本当に、唯斗さんは可愛いな。
 でも、これ以上は無理をさせられない。
 ゆっくり階段を降りて、木陰のベンチに唯斗さんを座らせる。

「唯斗さん、帰りましょ」
「え……でも……」
「無理しなくていいですよ。もう十分楽しみましたから。ね?」
「ぅん」

 こくんと頷いた唯斗さんの頬を一度撫でて、先に帰ることを事を伝えに行く。

 助手席の唯斗さんは、開けた窓の外をぼんやりと眺めている。
 少し冷たい風が、車内を通りすぎていく。

「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない……」
「え……」

 元気のない声に、ハザードをたいて路肩に車を止める。

「気分がよくなるまで休憩しましょう」
「うん。遊園地で休む」
「え、また行くんですか?」
「うん。あそこにあるよ」

 唯斗さんが指差す先には、外壁に観覧車やジェットコースターの模型のついた、お城のような建物がある。
 あの怪しげなネオンは、いわゆるひとつの……ラブホテル!?

「休んでいこーよ」

 そんな濡れた瞳で見ないで下さい。そんな甘い声を出さないで下さい。
 車は再び、遊園地のゲートをくぐるのでした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

タトゥーの甘い檻

マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代) どのお話も単体でお楽しみいただけます。 ​「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」 ​真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。 ​それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。 「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。 アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。 ​ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。 愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。 ​「……お前のわがままには、最後まで付き合う」 ​針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。 執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。

消えない思い

樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。 高校3年生 矢野浩二 α 高校3年生 佐々木裕也 α 高校1年生 赤城要 Ω 赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。 自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。 そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。 でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。 彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。 そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

処理中です...