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第64話★幼なじみの教育
幼なじみの教育
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「おい、ちょっとまてよ」
俺はその子の腕を握って捕まえた。
その子は振り返り、怯えた目で俺を見た。
「あっ、タカシ」
幼なじみだ。
小学生の頃まではよく一緒に遊んでいたが、俺が中学に入り部活が忙しくなると近所に住んでいるタカシとは遊ばなくなった。
そして、そのまま月日は流れ、俺は高1となりここのコンビニでバイトをしている。
「ゆうちゃん」
タカシも俺の顔を見て驚いたようだ。
「タカシ、なに万引きなんかしてんだよ」
店の外だ。
商品は返してもらったので、あとは店長をうまくごまかさなくては。
「僕、こないだの模試の結果が良くなくて。こんなの持って帰ったらママに叱られると思って、もうどうでもいいやって、つい」
受験のストレスか。
ゆうちゃんは1歳下の中3だ。
成績が良くて俺の行っている高校なんかよりずっと偏差値が高い学校を目指してるはずだ。
おふくろがタカシのママと繋がっている。ママ友ネットワークというやつで、そこからの情報だ。
うちは母子家庭なので、小さい頃おふくろが急な残業の時はよくタカシの家で世話になった。
「まぁ、勉強は見てやれないけどストレス発散なら付き合えるから、たまにはうちに来いよ。おふくろも兄貴も帰り遅くて居ないし!」
タカシのうちとは歩いて3分くらいだ。
「うん、わかった。ゆうちゃんありがとう」
そう言って家に帰っていった。
◇◇◇
その日の夕方、さっそくタカシが来た。
「おお、よく来たな。上がれよ」
“ストレス発散なら付き合える”と言ったが、何をすればよいか、全然分からない。
「模試の結果、おばさんに話したのか?」
と聞くとコクリと頷いて
「家帰って模試結果を見直したら数学が15点で、マークシートの欄を途中から間違えてたんだ」
本番でそんな間違いしたら大変だが、凡ミスだ。まあそれが原因ならタカシのママもそんなに叱らなかったのだろう。
「へー、そうだったのか」
そう言ってから、しばらく無言が続いた。
相手は受験生だ。
高校の友達とはテレビやSNSの話をしているが、受験生は見てないだろう。
気まずい雰囲気の中、タカシが口を開いた。
「ストレス発散なら付き合ってくれるんでしょ?」
「お、おう。キャッチボールでもやるか?」
小学生の時、よく公園でやっていた。
タカシは首を振って、
「そんなことよりゆうちゃんに教えてほしい事があるんだ」
タカシに具体的な希望があるようでホッとした。
「おお、タカシがして欲しいことを言ってくれれば、何でも付き合ってやるよ」
「あの、オナニーやって見せてほしいんだ」
···
またしばらく沈黙が続いた。
「なんだって?」
「え、いや、だからオナニーだよ。知ってるんでしょ?」
「お、おお。知ってる」
「やった事、ある?」
「あ、ああ。···何度か」
「クラスの奴らがストレス発散はオナニーに限るって言ってたんだ。どうやってやるの?」
タカシはオナニーを知らないようだ。
あまりに唐突だったので驚いたが、内容を知らないのなら少し納得した。
俺が覚えたのは中1の秋頃だった。
タカシは中3になったばかりだが、もしもしたことがないのなら、少し遅い気もする。
まずはタカシに確認が必要だ。
行為そのものをしたことがないのか、“オナニー”と言う単語と結びついてないだけなのか?
(呼び方にはセンズリとかマスとかあるし)
「タカシ、その、興奮した時、チンチンが大きくなることあるよな?」
俺の質問に今度はタカシが驚いて
「え、えーと、う、うん」
と、顔を赤らめて言った。
「その時、チンチンからおシッコ以外の液体が出てきたことないか?」
「ない。いや、、、」
タカシは暫く言うか言わないかを悩んでるようだ。
「誰にも言わないから、言ってみな」
と言うと
「ひと月くらい前、明け方におしっこ漏らして飛び起きたんだ。トイレに行ってパンツを脱いだらちょっとしか漏れてなくて、白く濁ってネバネバでなんか変な臭いがして、、」
「タカシ、おめでとう。それは精通だ」
「え?なんか変な病気かと思って悩んでたのだけど、ゆうちゃんも出たことあるの?」
「ああ、その白く濁ったドロドロの正体はザーメンだ」
「ザーメン?なにそれ?」
本当にタカシは何も知らないようだ。
スマホで調べて
「ザーメンは精液の事、だって」
と、書いてあることを読んで、この納得のいかない解説に不満気だ。
「そうだ。子供の元だ。精液の中に無数の精子がいて、それが女の体に入ると卵子と結合して子供ができるんだ」
「ああっ、思い出した。保健の授業で勉強した。名称とか丸暗記したからピンと来なかったけど」
「そしてその精液を自分の意思で出すのがオナニーだ」
「へーっ、どうやって?」
···
ここでまた、しばらく沈黙があった。
ここまで“うぶ”だと友達にバカにされかねない。
幼なじみとしてはタカシを教育しないと!
「タカシ、やり方見せてやってもいいけど、俺だけだと恥ずかしいからお前も一緒にやってみろよ」
「えっ、ここでチンチン大きくするの?」
「ああ、ここでやり方覚えないと、学校でバカにされるぞ」
タカシは暫く考えて
「わかった」
と言って、ズボンとパンツを下ろした。
タカシは小柄で発育も遅いようだ。
毛は生えてるが、まだ生え揃っていない。
「恥ずかしいからゆうちゃんも脱いでよ」
とタカシが急かすので
「わかった、わかった。でも、ちょっと玄関の鍵かけてくるから。誰が入ってきたら大変だ」
と言って、玄関に向かいタカシが見えないところでパンツに手を突っ込んだ。その後“ガチャ”と鍵をかけてタカシの前に戻った。
「待たせたな」
と言いながら俺もジャージとボクサーパンツを一気に下ろした。
「わぁ、ゆうちゃんのチンチン、パパのと同じだ」
鍵をかけに行ったのは口実で、ベニスの皮を剥いたのだ。
タカシに対する見栄だ。
普段は被っているが縮んだ状態なら簡単に剥ける。
発育も個人差があるが、俺は早い方だと思う。
チン毛もワキ毛も生え揃い、チンコの大きさもそれなりになり、雄として整っていると自負している。
「ゆうちゃんのチンコ、なんで僕のと形が違うの?」
「タカシのは皮がかぶってるんだ。剥いてみな」
「え、どうやって」
と言いながら、自分のチンコの先っぽの皮を引っ張っている。
「違うよ、こうするんだよ」
俺はじれったくなり、タカシのチンコに手を伸ばしてムニュっと剥いた。
(あ、タカシのチンコ、触っちゃった)
タカシも驚いていたが、俺は平気な顔をして
「こうやってやるんだよ。痛くない?」
と聞いた。
「あ、ええ、うん。ちょっと痛い」
と言ったが、自分の剥けチンを見て
「大人のチンコはこんな仕組みになってるんだ」
とマジマジと観察した。
「それで、チンコを優しく握って全体を擦るんだ」
俺はシコシコと始めた。
タカシも俺の真似をしてペニスを刺激し始めた。
俺もタカシもムクムクとチンコを大きくなってきた。
「あ、あ、ゆうちゃん、気持ちがいい」
「そうだろ、これがオナニーだ。受験生には究極のストレス発散だ」
そう言いながらフル勃起となった自分のペニスをみせた。
少し痛いが、テカテカとしたピンクの亀頭の全容が剥き出しだ。
高校の友達が
“チンコが剥けたまま勃起できないとSEXできない”
と言っていたので、毎日湯船で勃起させ剥く練習をしている。
タカシは俺の勃起した剥けチンをみて
「本当に亀の頭みたいだ」
とつぶやいた。
タカシのチンコは大きくなるにつれ、カリ首のところの皮が引っ張られて赤くなっていく。
「イタタタタ、無理だぁ」
そして、皮を戻してしまった。
そしてタカシのペニスはその痛さで萎えてしまった。
「この剥けて勃起した状態でオナニーをして精液を出すんだ。射精って言うんだ」
タカシは右手で自分のペニスを握っていたが、左手を俺のペニスに伸ばした。
(あっ)
と思ったが、タカシはすでに俺の勃起ペニスを握って
「これが大人のチンコなんだね」
と笑顔を見せた。
「タ、タカシッ、そんな、、」
しかし、さっきは俺がタカシのチンコ(の皮)を触ったことを思い出した。
タカシは両方の手をゆっくりと動かし始めた。
(あっ、んふっ、気持ちがいい)
人にされるのは初めてだ。
「あっあっ、気持ちいい。ゆうちゃんも、気持ちいい?」
と喘ぎながら俺に聞いてきた。
俺は何も答えず、しかしタカシの手を振り払うことはできずに、タカシがやりやすいように股間を更に突き出した。
カリ首がヒリヒリするが、この気持ちよさに比べればどうって事ない。
剥いたままシコって射精までしたことは、まだ3回しかない。(被ったままの方が痛くもないし気持ちいいからだ)
「まだちょっと怖いから、ゆうちゃんから見せて」
タカシは利き手である右手に俺のチンコを持ち替えて、本格的に擦りだした。
「んん、んふっ、お前も、んんーっ」
「あれ、先っぽから水が出てきた。白くないし、おシッコ?」
「あ、垂れた。なんか粘っこいぞ、糸引いてる」
「ん、んふっ、それは、あっ、あっ、イ、イク」
俺はタカシが見ている前で射精した。
亀頭の先から飛び出したザーメンはフローリングにベチャと落ちた。
「わぁ、凄く飛んだ。これが精液か!精子、動いてないね」
俺が垂らしたザーメンをじっと観察してタカシはそういった。たぶんオタマジャクシのような白い精子が泳いでいるイメージなのだろう。
「どうだ、これがオナニーだ。普通は1人でやるものだけど。タカシもやってみな」
そう言うと、
「うーん、僕、やっぱりちょっと恥ずかしいから家でやってみるよ」
チンコを出したまま呆気にとられている俺に
「教えてくれてありがとう」
と言うと、パンツを引き上げて玄関を出ていってしまった。
その時、タカシが手にしていたスマホが“ビロン”となった。
(なんか、俺だけ射精させられて恥ずかしい)
あとからそんな事を思って、少しムカムカした。
◇◇◇
翌朝、おふくろと朝飯を食っていると
「そう言えば、最近タカシ君とは遊んだりしてるの?」
急に言われたので味噌汁をこぼしそうになった。
「あ、ああ。昨日タカシが受験勉強の気晴らしに遊びに来たから、少し相手してやった」
「そうなの」
そこで話は途切れて、2人黙々と朝食を食べた。
「なにして遊んだの?」
またしつこく聞いてきたので
「なんだっていいだろ」
と、少し怒り口調で答えた。
「タカシ君は受験生なんだから、邪魔しちゃダメよ。じゃあ行ってくるからね」
茶碗を食洗機に入れて、おふくろは仕事に出ていった。
◇◇◇
1人で部屋にいるとチャイムが鳴った。
玄関を出るとタカシが立っていた。
「おお、今日はなんだ?」
昨日、自分だけシコられて射精を曝したことで、タカシには少しムカついているが、“そんな事気にしてない”風に対応した。
“そんなことを気にしている小さなやつ”と思われたくないからだ。
「ゆうちゃん、ごめんなさい」
タカシがいきなり謝った。
「何のことだ?」
「昨日、部屋でこの動画見てたらお母さんに見つかっちゃって」
それは俺の部屋でタカシにシコられて射精した動画だ。
俺はタカシの手でチンコを刺激され、真っ赤な顔をして喘いでいる。タカシは俺の影で映ってない。
「な、なんでこんな動画があるんだよ」
「え、オナニーのやり方覚えようとスマホで撮ったんだけど、ダメだった?」
(あっ、俺が玄関に行ったときに録画スタートしたのか!)
「ダメに決まってるだろ、すぐ消せよ、、、この動画をタカシのママに見られたのか?」
「そうなんだ。“受験生のタカシにこんな事やらせて”って怒っちゃって」
「ママからおばさんに連絡行くかも」
最悪だ。
タカシのママからおふくろに伝わった事は、今朝のおふくろとの会話で明白だ。
しかし、タカシのママはなんて伝えたのだろうか?
“ゆうちゃんがタカシにオナニーを教えてた”
とでも言ったのだろうか?
「タカシのママは、俺のおふくろに何て連絡するだろう?」
俺はタカシに聞いてみた。
「動画を見せて“タカシにこんな事させてた”と言うと思う」
(ギクッ)
「ま、まさか、その動画、タカシのママに渡したのか?」
「えっと、ママがぼくのスマホから吸い上げて、僕のスマホからは消されちゃった」
タカシのママは俺の勃起ペニス射精動画を持っている。
頭の中が真っ白だ。
暫く放心状態が続いた。
やっと思考が再開された。
「タカシのスマホから消されたって、今再生して俺に見せたじゃん。消されてねーじゃん」
と言うと
「ああ、ゆうちゃんに事情を説明して謝るために、昨日友達に送った動画を送り返してもらったんだよ」
「その動画、友達に送ったのか?」
「うん、“オナニーってなんだろう”って一緒に話してたケンちゃんに。“いつも見てる動画と違ってモザイク無いからよくわかる”って、喜んでたよ」
何の悪びれもなくタカシは続けた。
モザイク付き動画をいつも見ているやつがオナニーを知らないなんて、ぜってー嘘だ。
そのケンって奴は毎晩エロ動画見てオナってるに違いない!
「あと、ゆうちゃんのズル剥けの大人チンコ、かっこいいって褒めてたよ」
握っていた手が怒りに震えた。
年下の幼馴染だと思い我慢していたがもう耐えられない。
「てめ」
「あっ」
同時に声を発した。
「ヤバい、塾の時間だ。じゃあね、バイバイ」
タカシは手を振ると走って帰ってしまった。
(くそー、このままじゃ俺のオナニー動画が拡散するぞ、タカシとケンって奴と、タカシのママのスマホから動画を消させないと)
そう考えていたが
(まさかタカシのママ、おふくろに転送してないよな)
と一抹の不安がよぎった。
すると
「裕二、ちょっと来なさい」
とリビングからおふくろに呼ばれた。
今、動画が転送されていたらと考えていたところなのでドキドキしながらリビングに降りて行った。
そこに怖い顔をしたおふくろとタカシのママ、兄貴までいた。
兄貴は5歳上の大学生で、おふくろが何かと頼って相談する存在だ。
「裕二、タカシにやらしいことさせたのか」
と、兄貴に聞かれた。
やっぱりその話だ!
「いや、それはタカシが万引きして····」
と、言い訳をしようとしたら
「タカシくんの万引きをネタにそんなことをさせたのね」
と、おふくろは更に怒った。
タカシのママは、タカシの万引きと聞き少し動揺したが、
「ほら、これが証拠よ」
と、持っていたタブレットをテレビに繋いで動画を再生した。
そこには後ろからペニスを擦られ喘いでいる俺の姿が映し出された。
大画面で見られている。
あまりの恥ずかしさに真っ赤になり、小さな声で「ゴメンナサイ」と呟いた。
兄貴はため息をつき、
「おふくろとタカシのお母さんとも話した。裕二には罰を受けてもらう」
3人の口元がちょっと緩んだ。
その後、おふくろとタカシのママが見ている前で兄貴に陰毛を剃られた。
泣いて「やめてくれ」と頼んだが許してもらえなかった。
おふくろとタカシのママに両腕を押さえられ、兄貴が俺の履いていたジャージのパンツと下着を脱がした。
「やめて、友達とスーパー銭湯に行かれなくなる」
俺の訴えも虚しく、最初ハサミで長い毛を切られて、その後シェービングクリームをつけてカミソリでジョリジョリと剃られた。
「よし、金玉の裏側までツルツルだ。自分のパイパンチンコ見て反省しろ」
とてもタカシのママに「動画を削除して」などと頼める状況でもなかった。
そしてツルツルになったチンコ丸出しの泣き顔で写真を撮られた。
「今度タカシに変なことしたら、この写真を近所に回覧するわよ」
と言って、タカシのママは帰っていった。
◇◇◇
「そうそう、この子。これは中3の時の運動会の写真よ」
「あら、イケメンじゃない。この子が男の子にいたずらを?」
「そうなのよ、それで罰として下の毛そられたらしいのよ」
「キャー、かわいそうに。多感な時期なのに」
「私、写真見せてもらったわ、内緒よって」
「あっ私も。高1の割に立派なのよ、裕二君の」
「きゃー」
「もう何見てるのよ」
「やだー」
「でも皮は被ってて····」
近所のママ友連中は内緒話でも大声で喋る。
マックの店内中に響き渡っている。
2つ隣の席に涙目の本人がいる事にも気付かないで、、
END
俺はその子の腕を握って捕まえた。
その子は振り返り、怯えた目で俺を見た。
「あっ、タカシ」
幼なじみだ。
小学生の頃まではよく一緒に遊んでいたが、俺が中学に入り部活が忙しくなると近所に住んでいるタカシとは遊ばなくなった。
そして、そのまま月日は流れ、俺は高1となりここのコンビニでバイトをしている。
「ゆうちゃん」
タカシも俺の顔を見て驚いたようだ。
「タカシ、なに万引きなんかしてんだよ」
店の外だ。
商品は返してもらったので、あとは店長をうまくごまかさなくては。
「僕、こないだの模試の結果が良くなくて。こんなの持って帰ったらママに叱られると思って、もうどうでもいいやって、つい」
受験のストレスか。
ゆうちゃんは1歳下の中3だ。
成績が良くて俺の行っている高校なんかよりずっと偏差値が高い学校を目指してるはずだ。
おふくろがタカシのママと繋がっている。ママ友ネットワークというやつで、そこからの情報だ。
うちは母子家庭なので、小さい頃おふくろが急な残業の時はよくタカシの家で世話になった。
「まぁ、勉強は見てやれないけどストレス発散なら付き合えるから、たまにはうちに来いよ。おふくろも兄貴も帰り遅くて居ないし!」
タカシのうちとは歩いて3分くらいだ。
「うん、わかった。ゆうちゃんありがとう」
そう言って家に帰っていった。
◇◇◇
その日の夕方、さっそくタカシが来た。
「おお、よく来たな。上がれよ」
“ストレス発散なら付き合える”と言ったが、何をすればよいか、全然分からない。
「模試の結果、おばさんに話したのか?」
と聞くとコクリと頷いて
「家帰って模試結果を見直したら数学が15点で、マークシートの欄を途中から間違えてたんだ」
本番でそんな間違いしたら大変だが、凡ミスだ。まあそれが原因ならタカシのママもそんなに叱らなかったのだろう。
「へー、そうだったのか」
そう言ってから、しばらく無言が続いた。
相手は受験生だ。
高校の友達とはテレビやSNSの話をしているが、受験生は見てないだろう。
気まずい雰囲気の中、タカシが口を開いた。
「ストレス発散なら付き合ってくれるんでしょ?」
「お、おう。キャッチボールでもやるか?」
小学生の時、よく公園でやっていた。
タカシは首を振って、
「そんなことよりゆうちゃんに教えてほしい事があるんだ」
タカシに具体的な希望があるようでホッとした。
「おお、タカシがして欲しいことを言ってくれれば、何でも付き合ってやるよ」
「あの、オナニーやって見せてほしいんだ」
···
またしばらく沈黙が続いた。
「なんだって?」
「え、いや、だからオナニーだよ。知ってるんでしょ?」
「お、おお。知ってる」
「やった事、ある?」
「あ、ああ。···何度か」
「クラスの奴らがストレス発散はオナニーに限るって言ってたんだ。どうやってやるの?」
タカシはオナニーを知らないようだ。
あまりに唐突だったので驚いたが、内容を知らないのなら少し納得した。
俺が覚えたのは中1の秋頃だった。
タカシは中3になったばかりだが、もしもしたことがないのなら、少し遅い気もする。
まずはタカシに確認が必要だ。
行為そのものをしたことがないのか、“オナニー”と言う単語と結びついてないだけなのか?
(呼び方にはセンズリとかマスとかあるし)
「タカシ、その、興奮した時、チンチンが大きくなることあるよな?」
俺の質問に今度はタカシが驚いて
「え、えーと、う、うん」
と、顔を赤らめて言った。
「その時、チンチンからおシッコ以外の液体が出てきたことないか?」
「ない。いや、、、」
タカシは暫く言うか言わないかを悩んでるようだ。
「誰にも言わないから、言ってみな」
と言うと
「ひと月くらい前、明け方におしっこ漏らして飛び起きたんだ。トイレに行ってパンツを脱いだらちょっとしか漏れてなくて、白く濁ってネバネバでなんか変な臭いがして、、」
「タカシ、おめでとう。それは精通だ」
「え?なんか変な病気かと思って悩んでたのだけど、ゆうちゃんも出たことあるの?」
「ああ、その白く濁ったドロドロの正体はザーメンだ」
「ザーメン?なにそれ?」
本当にタカシは何も知らないようだ。
スマホで調べて
「ザーメンは精液の事、だって」
と、書いてあることを読んで、この納得のいかない解説に不満気だ。
「そうだ。子供の元だ。精液の中に無数の精子がいて、それが女の体に入ると卵子と結合して子供ができるんだ」
「ああっ、思い出した。保健の授業で勉強した。名称とか丸暗記したからピンと来なかったけど」
「そしてその精液を自分の意思で出すのがオナニーだ」
「へーっ、どうやって?」
···
ここでまた、しばらく沈黙があった。
ここまで“うぶ”だと友達にバカにされかねない。
幼なじみとしてはタカシを教育しないと!
「タカシ、やり方見せてやってもいいけど、俺だけだと恥ずかしいからお前も一緒にやってみろよ」
「えっ、ここでチンチン大きくするの?」
「ああ、ここでやり方覚えないと、学校でバカにされるぞ」
タカシは暫く考えて
「わかった」
と言って、ズボンとパンツを下ろした。
タカシは小柄で発育も遅いようだ。
毛は生えてるが、まだ生え揃っていない。
「恥ずかしいからゆうちゃんも脱いでよ」
とタカシが急かすので
「わかった、わかった。でも、ちょっと玄関の鍵かけてくるから。誰が入ってきたら大変だ」
と言って、玄関に向かいタカシが見えないところでパンツに手を突っ込んだ。その後“ガチャ”と鍵をかけてタカシの前に戻った。
「待たせたな」
と言いながら俺もジャージとボクサーパンツを一気に下ろした。
「わぁ、ゆうちゃんのチンチン、パパのと同じだ」
鍵をかけに行ったのは口実で、ベニスの皮を剥いたのだ。
タカシに対する見栄だ。
普段は被っているが縮んだ状態なら簡単に剥ける。
発育も個人差があるが、俺は早い方だと思う。
チン毛もワキ毛も生え揃い、チンコの大きさもそれなりになり、雄として整っていると自負している。
「ゆうちゃんのチンコ、なんで僕のと形が違うの?」
「タカシのは皮がかぶってるんだ。剥いてみな」
「え、どうやって」
と言いながら、自分のチンコの先っぽの皮を引っ張っている。
「違うよ、こうするんだよ」
俺はじれったくなり、タカシのチンコに手を伸ばしてムニュっと剥いた。
(あ、タカシのチンコ、触っちゃった)
タカシも驚いていたが、俺は平気な顔をして
「こうやってやるんだよ。痛くない?」
と聞いた。
「あ、ええ、うん。ちょっと痛い」
と言ったが、自分の剥けチンを見て
「大人のチンコはこんな仕組みになってるんだ」
とマジマジと観察した。
「それで、チンコを優しく握って全体を擦るんだ」
俺はシコシコと始めた。
タカシも俺の真似をしてペニスを刺激し始めた。
俺もタカシもムクムクとチンコを大きくなってきた。
「あ、あ、ゆうちゃん、気持ちがいい」
「そうだろ、これがオナニーだ。受験生には究極のストレス発散だ」
そう言いながらフル勃起となった自分のペニスをみせた。
少し痛いが、テカテカとしたピンクの亀頭の全容が剥き出しだ。
高校の友達が
“チンコが剥けたまま勃起できないとSEXできない”
と言っていたので、毎日湯船で勃起させ剥く練習をしている。
タカシは俺の勃起した剥けチンをみて
「本当に亀の頭みたいだ」
とつぶやいた。
タカシのチンコは大きくなるにつれ、カリ首のところの皮が引っ張られて赤くなっていく。
「イタタタタ、無理だぁ」
そして、皮を戻してしまった。
そしてタカシのペニスはその痛さで萎えてしまった。
「この剥けて勃起した状態でオナニーをして精液を出すんだ。射精って言うんだ」
タカシは右手で自分のペニスを握っていたが、左手を俺のペニスに伸ばした。
(あっ)
と思ったが、タカシはすでに俺の勃起ペニスを握って
「これが大人のチンコなんだね」
と笑顔を見せた。
「タ、タカシッ、そんな、、」
しかし、さっきは俺がタカシのチンコ(の皮)を触ったことを思い出した。
タカシは両方の手をゆっくりと動かし始めた。
(あっ、んふっ、気持ちがいい)
人にされるのは初めてだ。
「あっあっ、気持ちいい。ゆうちゃんも、気持ちいい?」
と喘ぎながら俺に聞いてきた。
俺は何も答えず、しかしタカシの手を振り払うことはできずに、タカシがやりやすいように股間を更に突き出した。
カリ首がヒリヒリするが、この気持ちよさに比べればどうって事ない。
剥いたままシコって射精までしたことは、まだ3回しかない。(被ったままの方が痛くもないし気持ちいいからだ)
「まだちょっと怖いから、ゆうちゃんから見せて」
タカシは利き手である右手に俺のチンコを持ち替えて、本格的に擦りだした。
「んん、んふっ、お前も、んんーっ」
「あれ、先っぽから水が出てきた。白くないし、おシッコ?」
「あ、垂れた。なんか粘っこいぞ、糸引いてる」
「ん、んふっ、それは、あっ、あっ、イ、イク」
俺はタカシが見ている前で射精した。
亀頭の先から飛び出したザーメンはフローリングにベチャと落ちた。
「わぁ、凄く飛んだ。これが精液か!精子、動いてないね」
俺が垂らしたザーメンをじっと観察してタカシはそういった。たぶんオタマジャクシのような白い精子が泳いでいるイメージなのだろう。
「どうだ、これがオナニーだ。普通は1人でやるものだけど。タカシもやってみな」
そう言うと、
「うーん、僕、やっぱりちょっと恥ずかしいから家でやってみるよ」
チンコを出したまま呆気にとられている俺に
「教えてくれてありがとう」
と言うと、パンツを引き上げて玄関を出ていってしまった。
その時、タカシが手にしていたスマホが“ビロン”となった。
(なんか、俺だけ射精させられて恥ずかしい)
あとからそんな事を思って、少しムカムカした。
◇◇◇
翌朝、おふくろと朝飯を食っていると
「そう言えば、最近タカシ君とは遊んだりしてるの?」
急に言われたので味噌汁をこぼしそうになった。
「あ、ああ。昨日タカシが受験勉強の気晴らしに遊びに来たから、少し相手してやった」
「そうなの」
そこで話は途切れて、2人黙々と朝食を食べた。
「なにして遊んだの?」
またしつこく聞いてきたので
「なんだっていいだろ」
と、少し怒り口調で答えた。
「タカシ君は受験生なんだから、邪魔しちゃダメよ。じゃあ行ってくるからね」
茶碗を食洗機に入れて、おふくろは仕事に出ていった。
◇◇◇
1人で部屋にいるとチャイムが鳴った。
玄関を出るとタカシが立っていた。
「おお、今日はなんだ?」
昨日、自分だけシコられて射精を曝したことで、タカシには少しムカついているが、“そんな事気にしてない”風に対応した。
“そんなことを気にしている小さなやつ”と思われたくないからだ。
「ゆうちゃん、ごめんなさい」
タカシがいきなり謝った。
「何のことだ?」
「昨日、部屋でこの動画見てたらお母さんに見つかっちゃって」
それは俺の部屋でタカシにシコられて射精した動画だ。
俺はタカシの手でチンコを刺激され、真っ赤な顔をして喘いでいる。タカシは俺の影で映ってない。
「な、なんでこんな動画があるんだよ」
「え、オナニーのやり方覚えようとスマホで撮ったんだけど、ダメだった?」
(あっ、俺が玄関に行ったときに録画スタートしたのか!)
「ダメに決まってるだろ、すぐ消せよ、、、この動画をタカシのママに見られたのか?」
「そうなんだ。“受験生のタカシにこんな事やらせて”って怒っちゃって」
「ママからおばさんに連絡行くかも」
最悪だ。
タカシのママからおふくろに伝わった事は、今朝のおふくろとの会話で明白だ。
しかし、タカシのママはなんて伝えたのだろうか?
“ゆうちゃんがタカシにオナニーを教えてた”
とでも言ったのだろうか?
「タカシのママは、俺のおふくろに何て連絡するだろう?」
俺はタカシに聞いてみた。
「動画を見せて“タカシにこんな事させてた”と言うと思う」
(ギクッ)
「ま、まさか、その動画、タカシのママに渡したのか?」
「えっと、ママがぼくのスマホから吸い上げて、僕のスマホからは消されちゃった」
タカシのママは俺の勃起ペニス射精動画を持っている。
頭の中が真っ白だ。
暫く放心状態が続いた。
やっと思考が再開された。
「タカシのスマホから消されたって、今再生して俺に見せたじゃん。消されてねーじゃん」
と言うと
「ああ、ゆうちゃんに事情を説明して謝るために、昨日友達に送った動画を送り返してもらったんだよ」
「その動画、友達に送ったのか?」
「うん、“オナニーってなんだろう”って一緒に話してたケンちゃんに。“いつも見てる動画と違ってモザイク無いからよくわかる”って、喜んでたよ」
何の悪びれもなくタカシは続けた。
モザイク付き動画をいつも見ているやつがオナニーを知らないなんて、ぜってー嘘だ。
そのケンって奴は毎晩エロ動画見てオナってるに違いない!
「あと、ゆうちゃんのズル剥けの大人チンコ、かっこいいって褒めてたよ」
握っていた手が怒りに震えた。
年下の幼馴染だと思い我慢していたがもう耐えられない。
「てめ」
「あっ」
同時に声を発した。
「ヤバい、塾の時間だ。じゃあね、バイバイ」
タカシは手を振ると走って帰ってしまった。
(くそー、このままじゃ俺のオナニー動画が拡散するぞ、タカシとケンって奴と、タカシのママのスマホから動画を消させないと)
そう考えていたが
(まさかタカシのママ、おふくろに転送してないよな)
と一抹の不安がよぎった。
すると
「裕二、ちょっと来なさい」
とリビングからおふくろに呼ばれた。
今、動画が転送されていたらと考えていたところなのでドキドキしながらリビングに降りて行った。
そこに怖い顔をしたおふくろとタカシのママ、兄貴までいた。
兄貴は5歳上の大学生で、おふくろが何かと頼って相談する存在だ。
「裕二、タカシにやらしいことさせたのか」
と、兄貴に聞かれた。
やっぱりその話だ!
「いや、それはタカシが万引きして····」
と、言い訳をしようとしたら
「タカシくんの万引きをネタにそんなことをさせたのね」
と、おふくろは更に怒った。
タカシのママは、タカシの万引きと聞き少し動揺したが、
「ほら、これが証拠よ」
と、持っていたタブレットをテレビに繋いで動画を再生した。
そこには後ろからペニスを擦られ喘いでいる俺の姿が映し出された。
大画面で見られている。
あまりの恥ずかしさに真っ赤になり、小さな声で「ゴメンナサイ」と呟いた。
兄貴はため息をつき、
「おふくろとタカシのお母さんとも話した。裕二には罰を受けてもらう」
3人の口元がちょっと緩んだ。
その後、おふくろとタカシのママが見ている前で兄貴に陰毛を剃られた。
泣いて「やめてくれ」と頼んだが許してもらえなかった。
おふくろとタカシのママに両腕を押さえられ、兄貴が俺の履いていたジャージのパンツと下着を脱がした。
「やめて、友達とスーパー銭湯に行かれなくなる」
俺の訴えも虚しく、最初ハサミで長い毛を切られて、その後シェービングクリームをつけてカミソリでジョリジョリと剃られた。
「よし、金玉の裏側までツルツルだ。自分のパイパンチンコ見て反省しろ」
とてもタカシのママに「動画を削除して」などと頼める状況でもなかった。
そしてツルツルになったチンコ丸出しの泣き顔で写真を撮られた。
「今度タカシに変なことしたら、この写真を近所に回覧するわよ」
と言って、タカシのママは帰っていった。
◇◇◇
「そうそう、この子。これは中3の時の運動会の写真よ」
「あら、イケメンじゃない。この子が男の子にいたずらを?」
「そうなのよ、それで罰として下の毛そられたらしいのよ」
「キャー、かわいそうに。多感な時期なのに」
「私、写真見せてもらったわ、内緒よって」
「あっ私も。高1の割に立派なのよ、裕二君の」
「きゃー」
「もう何見てるのよ」
「やだー」
「でも皮は被ってて····」
近所のママ友連中は内緒話でも大声で喋る。
マックの店内中に響き渡っている。
2つ隣の席に涙目の本人がいる事にも気付かないで、、
END
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