Daruma

ザボン

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Daruma

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すると子供たちの後ろの方から「GO AWAY!」と英語が聞こえ、アジア人が檻を覗きこみ「え?多胡か?」と話しかけられた。
驚いて顔をあげると大学の水野先生がそこにいた。
驚きのあまり声が出ずにいると「お前は女子高生を殺して死刑になったと聞いていたが?」と、水野先生も少し唖然として言葉を発した。
俺はハッと我に返り「先生助けてください、国家の陰謀で性奴隷として連れてこられたのです。俺は無実です」と慌てて訴えた。
すると船から荷物を下ろしていた黒人が水野先生に文句を言って追払らおうとしている。
「わ、わかった。お前のことは調べてみる」
水野先生はそれだけ言うと、恰幅のよい黒人たちに怒鳴られ、どつかれて、その場を去っていった。
一途の望みができた。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

連れていかれたのは郊外の一軒家だった。
そこの男に引き渡されて、何やら書類のやり取りをして、俺をつれてきた黒人は帰っていった。
俺は薄いラグパンだけ履かされ、床に座っている。
ここには40才くらいの父親と、多分20才前の息子、父親の弟と思われる30才前後の男の三人が暮らしており、なんとアジア人だった。
家族だと思ったのは、みんな顔がどことなく似ていたからだ。
若い二人はかなりハンサムでモテるだろう。父親だって年相応にフケてはいるが、なかなかだ。
見かけは日本人と変わらないが、しゃべる言語は違う。
カレンダーに書かれているメモの文字はハングル文字だった。
連れてこられたときは「同じアジア系だ、助かった!」と考えたが、全く甘かった。
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