若者たち

ザボン

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第三章◆◆◆夏輝

第二十八話

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談話室が誰もいなくなると、扉を締め、普段は掛けない鍵を内側からした。
そして一気にカーテンを開けた。
夏輝はオナニーをしていた。
ハッとしてこちらを振り向いて、ペニスを隠した。
「良かったか?って、聞くまでもないな」俺はそう言って隠した両手をどけて、夏輝のペニスをシゴキ出した。「あ、あぁ」
そして夏輝を引っ張り出しカメラのアングルに入るマットレスのところまでつれてきた。
どうだ、あれがお前の求めてる世界だ。
俺は夏輝の耳元で言い、カメラに向けて夏輝のペニスをシゴキあげた。
あっあっ、とってもいいです。
もう完全に俺のやりたい放題だった。
俺は夏輝の上着も脱がせまっ裸にしマットの上に壁を向いてひざまづかせた。
そしてゆっくり上半身を倒し、ケツを持ち上げた。
夏輝の肛門は少し黒みがかっていた。そして短く細い毛が肛門の回りをぐるっと生えていた。
ペニスは極限状態のままだ。
「これは、どうだ」
と耳元でささやき、出しっぱなしだったジェルを中指にたっぷりつけ、一気に夏輝の中へ挿入した。
「ウプッ、ウー、、ンフ」
夏輝は肛門に指を入れられるのは、はじめてだったらしく、挿入した瞬間、ペニスが萎えた。しかし、中指の第1、第2間接を少し曲げながら、前立腺をクチュクチュと刺激すると、「ング、ング、ング」と言いながら、またペニスを極限まで勃起させた。

俺は、ここで今まで持ったことのない欲望が、どうしても頭から離れなくなっていた。

俺のペニスも実は半勃起していた。
動画の編集をしてたときも、出来上がった動画を皆で大笑いして観賞したときも、撮影会でポン太や斎藤を洗っていたときも、いつも半勃起していた。いや、完全に勃起していたときもあった。
男の裸で勃起することを自分のなかで認めていなかった。
しかし今は、夏輝の中へブチコミたい。と思ってしまった。

そう思うと、半勃起だった俺のペニスは極限化し、夢中でベルトを緩め、窮屈だったペニスを解放して、それを目の前の穴にぶちこんだ。
「痛っ、痛っっっっ、やめてください」
夏輝は叫びペニスが縮んでいった。
しかし、俺はもう止められなかった。
抜こうと必死になる夏輝のケツを両手でおさえ、夢中で抜差しした。
すると、夏輝の抵抗力が弱まり、そのうち「あ、あぁっ」と悶え出した。
俺は乱暴に夏輝を仰向けにして、両足を肩に担ぎ上げ、欲望を出しきった。
以前、オナニーで使ったオナホールより断然気持ちが良かった。
我慢しきれなくなり、激しく腰を動かし、夏輝の中に最後の一滴まで精液を絞り出した。

俺は射精して我に返った。
夏輝は既に射精しており、泣いていた。

俺はゆっくり、ゆっくりとペニスを夏輝の肛門から引き抜いた。
肛門は出血していて、流れ出る俺の精液を斑に赤く染めていた。

俺は夏輝に「悪かった」と謝ったが、夏輝は首を振るばかりだった。
俺は放心状態の夏輝の肛門をティッシュで拭いて、夏輝のペニスを少しギュとして残りの精液を絞り出してから、先っぽをティッシュでぬぐい、パンツとズボンを脇においた。
そして自分のペニスも、精液を絞り出してからティッシュでふき、パンツをはいた。
俺が着替え終わってもまっ裸のまま放心状態の夏輝を、仕方なく下半身に夏輝の服を掛けて、お姫様だっこで部屋まで戻った。
途中で誰かに会わないかヒヤヒヤしたが、誰にも会わなかった。
ベッドの下段にまっ裸のまま寝かせ、布団をかけ、俺は部屋を出た。

俺は談話室のカメラを回収し、後片付けを手早く行い、伸一と斎藤の部屋を訪ねた。
ドアを叩く前に、中の様子に聞き耳を立てると、「あ、あ、あー」とあえぎ声が聞こえた。
(こっちは大丈夫)と思い叩くのをやめ、談話室に戻った。
談話室には、誰でも使える共用パソコンが置いてあり、中から鍵をかけ、今日の映像をの確認をした。

それには、
斎藤が恥ずかしそうに、しかし、決心しズボンとパンツを下ろす場面
ワンワン姿勢をして、ギャラリーがざわつく場面
伸一が斎藤の肛門に松茸金具を挿入している場面
伸一が自分のペニスの先にストロー金具を突き刺す場面
斎藤が勃たなくて、俺が口移しで薬水を飲ませてる場面
ダイヤル回して二人が同時にイってる場面
ギャラリーに精液が振りかかり大騒ぎの場面
が、鮮明に記録されている。俺は満足げにうなずいた。
そして続きをみた。
夏輝の勃起したペニスを俺がシゴく場面
夏輝のケツの穴を確認している場面
そのケツの穴に、我慢しきれなくなり、俺がペニスを挿入している場面
仰向けにしてケツを掘ってる最中に、夏輝が射精した場面。
放心状態の夏輝のケツの穴を攻めまくり、俺が射精した場面
夏輝のケツの穴から俺がペニスを抜いた場面
完璧に映っていた。
俺は、悩んでいた。
どういう風に編集したら効果的だろう。

翌朝、そのまま寝落ちしたと思われる夏輝に「おはよう」と、声をかけた。
目を覚ました夏輝は「おはようございます」と、何事もなかったように挨拶をした。
(何もなかったことにするのかな?)
俺はそう思い、「昨日の伸一と斎藤の射精マシンは、どうだった?」
と、わざと聞いた。
「は、はい。凄く良かったです」
夏輝は適当に答えた。本当はそんなことより衝撃的なことがあったからだろう。
俺も普段通り接しているが、初めて男のケツの穴にペニスをぶちこんだので、いろいろ感慨深いところは、ある。
しかしいまは、初めてぶちこまれた後輩の心配をすることにした。
ベッドで上半身を起こした夏輝の横に座り、肩を抱き、耳元で「お尻は痛いか?薬塗ってやろうか?」と、囁いた。
夏輝は真っ赤になって、「やめてください」と恥じらった。
「ハハハ」と笑いながら、洗面所に向かった。
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