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二回目の入院

双子の真実を二人に語る

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「そうだよね。あたしも最初そう思った!」 
「最初ってことは、今までどういう関係だと思ってたんだよ。」 
そして私はみこと顔を合わせ意気を心の中で合わせる。 
「「友達!」」成功だ! 
「え?一緒に住んでたのに?」 う。そこか。
 「私達今まで一緒に暮らしてなかったの。生き別れた双子って事みたいなんだ。」 すると二人は涙を流していた。 
「ちょ!何で二人とも泣いてるの?!」みこは聞いた。 
「だってぇ。感動の再会だよぉ?自分だったらって考えちゃって、涙が勝手に…」 「俺も。お前ら苦労したなぁ。女の友情も悪くねぇなぁ。(泣)」 号泣してるし!それを見てて私はもらい泣き! 
「お姉ちゃんまで泣いたらあたし!お姉ちゃんと会えてうれじいがっだよぉ!」
 皆して泣いているので看護師さんが慌てて様子を見に来た。 
「ど、どうして皆泣いてるの?!」 
「田中双子の感動の再会を皆で聞いてたんですぅ。ぞじだら、ないぢゃでぇ!」  泣きながら未来ちゃんは説明した。 皆は思いだし泣きをした。 
「そうだったのね。私もそういう子達に会ってきたわ。」 
「そうなんですか?」 
「ええ。その子達は一緒に住んでいたけど、全く気付かなかったらしい。」
 「それはさすがにちょっと…」と皆苦笑い。 
「さすがに私もビックリしたわ。」 
「ですよね。」 
「それじゃ青春楽しんで。」と看護師さんはニコニコしながら部屋を出て行った。
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