優しさ・気遣いポイントを使った男の異世界ゆっくり生活

シオジオスイッチ

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20話 助けた皆さんと一緒にお昼ご飯

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さて、何を作るか。といってもそういえば、ファングバードのお肉はもう全部使ったしどうしよう?

冒険者の人って解体とかできる人もいるのかな。
気になったので僕は、聞いてみた。

「みなさんは、解体とかできるのですか?」

「ん、オークぐらいな解体は一応できるけどどうしたんだ?」

「いえ、お肉がなくてですね。」

「お肉ってことは、料理するのか、きみ?」

こう聞くって事は、普通冒険者の人は外で料理をあまりしないのか。

そういえば、まだ名前を名乗ってなかったな。

「はい、まぁ一応あとまだ、名乗ってませんでしたね。僕は、ショウといいます。」

こうして、いつものようにシャニとカイルとイルナも名前を名乗った。

「どうも、ご丁寧に俺は一応鋼の心スティールハートのリーダーである。ラズインという」

ラズインさんは20代後半の身長は180cmぐらいありガタイもよく大きな剣を装備していた怖そうな雰囲気なんかがあるが話してみると凄く優しい人だ。

ラズインさんから他のメンバーも紹介された。同じく剣使いであるルッツさん。そして槍使いのゲオリルさん。そして弓使いであるルーナさんに杖を持っていて回復をしていたフナンナさんだ。残りのメンバーは20代前半ぐらいだ。

どうやら、ランクは最近Cランクになったそうで、軽く見てみる程度でビラの森に入ったそうなのだがそこでボーアボア1匹と戦っていたところをオークの集団に見られて襲われたらしい。

「そうして、たまたま逃げたところに僕達がいたということですか。」

そう言いながら僕は解体してもらってオークの肉を料理して作った。しょうが焼きとスープを皆さんに運んだ。

ちなみに残りのオークはアイテムボックスに入れて置いた。

この人達は、信頼できそうなので見せても平気かと思ったからである。

最初は、アイテムボックス持ちかと少し驚いていたが羨ましいなと言われた。

「ああ、そうだ。ショウ達がいてくれたおかげで助かった。そして、料理もすまない。」

「いえ、大丈夫ですよ。」

僕は、全員に料理を配り終えて、いつも通り「いただきます」と言いお昼ご飯を食べた。

「ショウさん、今日も美味しいです。」

まずは、シャニが褒めてくれた。その後にカイルとイルナも笑顔で「「美味しい」」と言ってくれた。

あまり、料理は作れないけど美味しいと言われるのはすごく嬉しかった。

鋼の心の皆さんを見てみると、美味しそうに食べてくれた。

「外でこんなに、美味しいものを食べられるなんて最高だな。」

「はい、体が温まるスープもいただきましたし。すごくありがたいです。」

ゲオリルさんとフナンナさんがまずは、褒めてくれた。その後に他の3人も美味しいと言ってくれた。

皆さんのお口にも合うようでよかった。

「外でご飯を食べる時は、日持ちがいいものしか食べれないから、毎日食べられるカイルくんとイルナちゃんは、羨ましいなー」

ルッツさんが、カイルとイルナに向かって言っていた。

「うん、お兄ちゃんのお料理は美味しいよ。」

「イルナもお兄ちゃんのお料理食べてる時は幸せだよ。」

「本当にいいお兄さんでいいねー」

2人はそう言ってくれた。ルーナさんはそう言いカイルとイルナの頭を撫でていた。カイルとイルナは、僕とシャニ以外に撫でてもらったことはないのでかなり照れていた。

カイルとイルナも恥ずかしがってはいるが敵意がない人には大丈夫なようで良かった。それに最近は言葉もかなり話してくれる。

「そういえば、ショウくんやシャニちゃんもだけどカイルくんとイルナちゃんもかなり強いんだな。」

「そうですね。カイルとイルナが魔法を使って倒すところを初めて見ましたので驚きました。」

ルッツさんがそう言っていて、僕も思い出した。カイルとイルナが魔法を使えることや耳や尻尾も生えた事を鋼の心の皆さんは、獣人だからといって差別はしないのでよかった。

「え、そうなの!」

「はい、今までは危なくて僕の近くにいるように言っていたので。」

「ルッツ恩人にあまり、詮索するなよ。」

ラズインさんは、そう言ってくれた本当にすごくありがたいです。

「あ、すまなかった。」

「いえ、平気ですよ。」

僕もカイルやイルナについては、気になるところだが鋼の心の皆さんもいるし驚いてしまったらあれなので、今は鑑定でステータスを見ることはやめておこう。

などと僕が考えていたらゲオリルさんが口を開いて聞いてきた。

「そういえば、ショウくん達は冒険者のランクはどのくらいなの?」

「えっと、まだなって日が浅いのでGランクですよ。」

そう笑顔で僕が言うとかなり驚かれた。

「え、ジェネラルオークを倒せるのにGなの。」

「またまたゲオリルはすぐ騙される、冗談に決まってるよ。」

「いえ、本当にGですよ。ほらこれがギルドカードです。」

ゲオリルさんやルーナさんが冗談でしょ。みたいに言ってきたので僕はギルドカードを見せた。

「ほ、本当にGランクだ。」

そんな驚くことなのだろうか。まぁ、ジェネラルオークは強い魔物だしビラの森はCランクの冒険者が入るのに適しているので確かに驚くかと思っていると。

「お前達、誰だって最初はGランクから始まるんだ。俺達だってそうだったろ。」

ラズインさんは、落ち着いてそう言ってくれた。

そうだ最初は、誰だってGランクから始まるので僕達も頑張って少しずつ上げていこうと思う。

そうして、お昼を食べ終えて僕が片付ける時もルーナさんやフナンナさんは、シャニと一緒にカイルとイルナと遊んでくれている。

男性陣は、周りを警戒してくれているので安心だ。

まぁ、シャニがいるので何とかなると思うのだが非常に助かる。

片付けも終わったので僕達は、そろそろ帰ろうかなと思って鋼の心のメンバーに聞いてみた。

「僕達は、もう今日は帰ろうと思うのですが皆さんはどうするのですか?」

「俺達も、今日は運が悪かったからな俺達も帰ることにする。」

確かにあんなことがあったからね。

それなら、帰りも話を聞きたいし帰りも一緒に帰る事を提案してみる。

「そうですか、なら皆で一緒に帰りませんか。」

「ああ、ショウ達が一緒なら安心だからなそうさせてもらうよ。」

そう言って、皆で街に戻ることにした。
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