優しさ・気遣いポイントを使った男の異世界ゆっくり生活

シオジオスイッチ

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22話 カイルとイルナについて

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そうして、宿に戻ってきた僕達は、宿でご飯を食べて部屋でカイルとイルナについて話をしていた。

「それにしても、今日はカイルとイルナには驚かされたね。」

「はい、そうですね。魔法だけではなく耳や尻尾も少しだけですが生えてきましたし私と同じ獣人なのでしょうか。」 

そう、オークから僕を魔法で守ってくれた時に生えてきた耳や尻尾が生えてきたのだ。
シャニの言うとおり獣人なのだろうがすぐに、元に戻ったので僕も驚いた。

「でも、魔法を使う時にしか生えないみたいだね。」

「はい、どうやらそのようですね。」

どういう、条件で生えてくるかがまだ分からないのだが魔法を使う時にしかまだ見てないので魔法を使う時だけ生えるのだろう。

そしてあの時は、躊躇ったのだが僕も自分の成長も見たいしカイルとイルナのステータスを見ることにした。
シャニが強いのは分かってるけどシャニのも一応見とこう。

まずは、僕のから見てみることにした。

【 名 前 】 ショウ・ユウナギ
    【 種 族 】    人族
 【 年 齢 】 17
 【 レベル 】  9
 【 体 力 】 98
 【 魔 力 】 82
 【 攻撃力 】 81
 【 防御力 】 86
 【 俊敏性 】 104
 【 スキル 】 鑑定・アイテムボックス・水魔法・風魔法・回復魔法・奴隷解除・呪い解呪・生活魔法・拘束魔法・状態異常回復・魔力供給
 【専用スキル】    優しさ・気遣いポイント(29,000ポイント)
    【 称号 】       心優しき少年   異世界からの転生者

おぉ、レベルが6も上がってる。魔物も頑張って倒したおかげかな、それに俊敏性が3桁超えた1つでも3桁超えるのもがあるとやっぱり嬉しいね。

それにポイントも増えている。ミュゼのお願いを聞きラーナさんを助けたポイントと鋼の心の皆さんを助けたからだろう。

よし、次はシャニのステータスを見てみよう。

【 名 前 】 シャニ
    【 種 族 】    兎人族
 【 年 齢 】 15
 【 レベル 】 16
 【 体 力 】 2426
 【 魔 力 】 3852
 【 攻撃力 】 2012
 【 防御力 】 1324
 【 俊敏性 】 1675
 【 スキル 】 風魔法・氷魔法・身体能力向上・気配察知・投擲術・ナイフ術

シャニもレベル8上がっている。というか、何度見ても凄いなシャニのステータスは、それにシャニって能力の上がり方も凄いんだな。

最後は、肝心のカイルとイルナのステータスを見てみた。

【 名 前 】 カイル
    【 種 族 】    半栗鼠人族
 【 年 齢 】  5
 【 レベル 】  2
 【 体 力 】 324
 【 魔 力 】 421
 【 攻撃力 】 284
 【 防御力 】 413
 【 俊敏性 】 521
 【 スキル 】 風魔法・気配察知

【 名 前 】 イルナ
    【 種 族 】    半栗鼠人族
 【 年 齢 】  5
 【 レベル 】  2
 【 体 力 】 324
 【 魔 力 】 421
 【 攻撃力 】 284
 【 防御力 】 413
 【 俊敏性 】 521
 【 スキル 】 風魔法・気配察知

やっぱり、双子だからかな。ステータスは全く同じなんだな。

というか、当たり前のように僕より強いんだね。

僕ってまさかステータスだけで見ると弱すぎるんじゃないかな。

そしてカイルとイルナは、どうやら半栗鼠人族という人族と栗鼠人族の両方の血を持っているようだ。

それを、シャニに伝えてみると事にした。

「どうして、分かるのですか?」

そ、そうか普通は分かるはずないもんね、鑑定のスキルを持っていることも教えておこう。

「僕は、鑑定のスキルを持っているから今ステータスを見てみたんだ。」

「か、鑑定のスキルもお持ちなのですね。ショウさんは、凄いのですね。」

「いや、凄くはないよ。」

そう、謙遜していたら何故かシャニは頷き尊敬の目で見てきたが、それと同時に口を開いて話してきた。

「本当に凄いですよ。ですが、カイルとイルナは、人族と栗鼠人族の両方の血が入っているんですね。」

「うん、どうやらそうみたい。」

「そうですか·····」

シャニが、辛そうな顔をしていたのでやはり、半栗鼠人族なのはまずいことなのだろうか。

「もしかして、人族と獣人の両方の血を受け継いでいるってまずいの?」

「はい、わたしは気にしないんですが人族と獣人の両方の血が入っていると、周りから色々言われるだろうし、大変だということを聞きましたから。カイルとイルナも今まで大変な思いをしていたのでしょう。」

「そうなんだ·····」

僕は、それしか言えなかった。

僕がカイルとイルナと初めて会った時は、僕のことをすごく怖がっていたから、他の人に半栗鼠人族ということがバレて酷い仕打ちを今まで受けていたのだろう。

そう思うと、僕は口を開くことはできなかった。

シャニもそう思っているのだろうか、喋れずに黙っていたので今この場所では、かなり重い空気が流れていた。

「お兄ちゃん、どうしたの?」
「お姉ちゃんもお顔怖いよ。」

カイルとイルナは、さっきまで2人で話していたのだが、この空気を察したのか声をかけてきた。

心配してくれたのか、本当に優しい子達だな。
そう思い僕は、カイルとイルナの頭を撫でた。

「なんでもないよ。ね、シャニ。」

「はい、そうですね。」

僕やシャニは笑顔でカイルとイルナに答えた。

カイルとイルナは、頭を撫でられたのが嬉しいのか笑顔になっていたが、少し眠そうにしていた。今日は長く話しすぎたようだ。

「明日のこともあるし今日は、もう寝よっか。」

そうして、いつも通り4人でベッドに入った。
眠りにつく前にシャニが話しかけてきた。

「あの、ショウさんさっき話した事なのですが、人に話すのはやめときませんか。」

「そうだね、僕もそれがいいと思う。シャニ僕達だけは、カイルとイルナのそばにいてあげようね。」

もしかしたらこれから先、カイルとイルナが人族と獣人の両方の血を持っていることがバレる事もあるかもしれない。そして、邪険に扱う人もいるだろう。もちろんシャニにもだが僕だけは、一緒にいて支えてあげようと思った。

「はい、そうですね。」

「カイルとイルナを起こしちゃうと悪いし、寝よっか。おやすみシャニ」

「おやすみなさい、ショウさん」

そうして、今日も僕達は眠りについた。
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