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学校の秘密2
しおりを挟むもぶ美side
私は桜ヶ丘高等学校に通う田中もぶ美。今日から2年生になります。
私の通う学校はいわゆる腐女子や腐男子といったblを好む生徒が多くて、クラスの八割くらいはそうなんじゃないかなって言うほど。
まぁ私もその内の一人なんですけどね。
元々興味があるわけじゃなかったんだけど、高校入学時に、うちのクラスの佐原先生と隣のクラスの那賀先生との絡みが尊過ぎて、あっという間に腐った者たちの仲間入り。今じゃ、得意な絵を活かしてbl同人誌などを書いている。うちの学校の先生達がモデルなのは内緒。
ちなみに私は「ながさは派」。
だって、あの小さくてどこが気だるげな雰囲気のエリート美青年の佐原先生が、高身長俺様ドSメガネの那賀にガンガン犯されてるって考えたらやばくない???あ、鼻血が、、。
私の仲良い友達で、もぶ子がいるんだけど。もぶ子は「さはなが派」らしい。あっちの派閥的には、僕っ子の佐原先生が那賀先生を犯すのが良いらしい。よくわかんないけどね。いくら友達って言っても、受け攻めは譲れない。だからその話はお互いの地雷になっている。1年の時は凄い戦争が起きたからな、、
ところで、私は今日は委員会の活動があって早めに学校に来ている。もぶ子も一緒だ。
「もぶ子おはようー」
「もぶ美もおはよう」
「ねぇ、聞いた?うちらのクラス副担の人来るらしいよ」
「え、そーなの」
「新任の先生が来るんだって。どんな人だろうね。」
「ながさはの間に入るのかー、、、その人大変そうだなー。」
「確かにねー。さはながだけどね。」
そんな会話をしてると、前から校長先生とその後ろにもう1人の先生が来ていた。
「あ、あの人じゃない?」
もぶ子が目を輝かせながら言った。もちろん私も期待の眼差しでその先生の顔が見える瞬間を待つ。なにせこの学校、やたら配属されてくる先生の顔が良いのだ。腐女子からしたら、楽園である。
「おや、2人ともおはようございます。」
校長先生がにっこりと微笑む。校長先生も普通にダンディーなおじさんでカッコイイんだよな。そんなことを考えていると、新任の先生が声をかけてきた。
「おはようございます。今日からこの学校の先生になりました入江晃平です。よろしくね!」
、、、、は?
いやいや、顔良すぎでしょ。え、待って直視出来ない何このイケメン。笑顔の暴力だわこんなの。え、何、この人が私達の副担になるの?そんなことあっていいの?私たち前世でとんでもない善行を行ったんじゃない。
もぶ子を見たら顔を真っ赤にして、口が閉じないのか、ぽっかり空けて間抜けな顔になっている。大丈夫、多分私も同じ顔してるから。
「あ、あ、あの、、、はい、よろしく、お願いします、、、、。」
「お願い、、します、、。」
そう言うと、入江先生は
「うん!2人ともいい子だね。」
ぐはっ!もう無理だ!キラキラすぎる笑顔に心臓が耐えられない!!
私たちは先生達を取り残して一目散に駆け出した。
そして、私たちは予感した。また今年も新たな争いが起こることになると、、。
案の定、全校集会での皆の反応は私たちと同じもので、入江先生のイケメン具合に反応がついて行ってなかった。
しかも、佐原先生が入江先生のことを、晃平呼びしたうえに頭ポンポンしたものだから何人か意識を飛ばしかけてた。あれはやばい。
後日、新たに佐原×入江の「さはいり派」と、那賀×入江の「ながいり派」が爆誕した。
その2つは新勢力ながら、非常に強い勢いで仲間を増やしていき、また学校で火種が飛ぶことになる話はまた今度しよう。
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