七つの器

osasimi

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嫉妬の器1

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七つの星が命の星に降り注ぎ浄化を始めた。だが星の力にも限りがあった。命の星に遺された僅かな汚れが作った小さな物語。

「どしたの「レヴィ」ちゃん」
「ファ~「シィラ」ごメン眠くて眠くて」
「早く探索行くよ」
昔私達人間を七つの隕石が襲った。地球の全ての大陸に降り注いだ隕石その傷跡を今も残し続けている。
大地の殆どが砂漠になった。
実は隕石が食べれるものである事を知った私達は嘗てアメリカ大陸と呼ばれた場所で隕石を食べて生活している。
今は隕石を採取しに来たのである。
すふと
トントンとシィラに背中を叩かれた。
「シィラどうしたの?」
「観てあそこ」
「あ…居たね」
目はへこんだタイヤのような形
鉄クズで出来た体
粗大ゴミで作ったような手
環境破壊の賜物の様な見た目
奴らは隕石が溜め込んだ温室効果ガスや海に捨てられたゴミから産まれた怪物その名も「屑塊(クッカイ)」
奴らからは金属が出てくる故資源を集める為殺す事にしている。
「いっせーのーせで行くよシィラ!」
「いっせーのーせ!」
2人は高く飛んだ。そして
「ゴォォォォォォォォォォン」
轟音が鳴り響いた。
「やっぱ叩き心地が違う!力が入りやすい!」
「良いなぁレヴィちゃん…アタシも新しいの作ろぉ」
屑塊から取れた金属でハンマーを作り屑塊を解体する。
叩いた瞬間他の屑塊がこちらを向いた。
「攻撃した瞬間こっち向くんだよなぁ。こいつらに仲間意識あるのかなぁ?良いなぁいっぱい仲間いて」
数十分後
「よし!終わった…シィラいっぱい持ってて良いな」
「レヴィちゃん良いでしょぉ。隕石取って帰ろう」
カリッカリッ
「美味いな!塩がいっちゃん美味しいよ」
「お塩より砂糖で揚げた方が美味しいよぉ」
植物や海は今も尚健在であり調味料などは調達可能である。
「明日は遂に決行日だね」
「レヴィちゃん私出来るかなぁ」
「シィラ…きっとできるよ」
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