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GW騒動
GW騒動⑤
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「はいはーい、どうもご無沙汰しております。」
ルーティーンの如く挨拶をこなしているのはわたくしこと赤城 飛翔でございます。
……特に語ることも無いんでおさらいコーナー行きますか?行きましょう!
それでは、前回のおさらいですね。いやぁ……まさか、雛田さんにバレていたとは!(フラグを建てておいて何を言っているんだろうね)そして仕方なく打ち明ける彼……ていう感じですかね?
「今回はそんな彼がどうするのか?という話ですねそれではどうぞ!」
……何と言うかわたくしのコーナー段々短くされてません!?
俺達は遊園地を出てから地元まで戻ってきていて、近くにファミレスがあったのでそこで話すことにした。
メニューを頼み終わると、雛田さんがもう待ちきれないという様子で問いかけてきた。
「ちゃんと話してくれるんだよね?」
「まあ、話すと長いんだけどさ……」
それから俺は雛田さんに、俺がどうして二重人格者になったのか、何故隠していたのか、夜になるとエセ大魔王と入れ替わる……等々話した。
すると、俺の話に疑問があったのか雛田さんが質問してきた。
「赤城君がみんなに二重人格のことを隠していたのって、その……大魔王さん?が恥ずかしいからなの?」
「まあ、大体そんな感じかな」
「たぶんだけど、赤城君が隠したがっていた理由は違うと思うよ……」
雛田さんは真面目な顔つきでそう言う。
……俺は本当にあのエセ大魔王が恥ずかしいから隠したいと思ってるんだけどな……
雛田さんは俺が納得出来ないみたいな顔をしていたのでさらに続けてきた。
「その……恥ずかしいからっていうのもあるとは思うよ。けど、赤城君の根っこにある理由はもっと別のことなんじゃないの?」
「…………」
……少し考えてみるが他の理由なんて思い付かなかった
すると、雛田さんが仕方ないなぁという感じで一言だけ言った。
「赤城君は怖かったんだよ」
「えぇーっと、何が?」
……俺には全く分からないのでそう尋ねた
「だから……みんなに二重人格者ってことがバレて気味悪がられることとか、大魔王さん?がいじめ……とまではいかなくてもみんなと仲良くできないこととかがさ……
そういう意味じゃ赤城君は大魔王さん?を守りたかったのかもね……」
雛田さんはそんなことを言う。
……今にして思うと、始めはそんな理由だったのかもしれないな……(確かに子供の頃友達の親が変な目で見ていて、それが嫌だった気もする……)
「雛田さんってスゴいな……その、俺ですら忘れてた理由がわかるなんてさ」
俺は思ったことをそのまま告げていた
「……そんなことないよ……わたしなんて……(あの子も救えなかったんだし)」
雛田さんは少し落ち込んだ様子でそう言った。
「あの子って誰なんだ?」
……俺は鈍感系主人公じゃないのでそう聞いた。そもそも主人公って言うほど個性無いしな……いや、俺けっこう個性強いかもな。二重人格者だし
そんなことを俺が考えていると、渋々雛田さんが 答えてくれた
「わたしに救えなくて赤城君に救えた子……」
……そんな奴いるか?そもそも俺は誰かを救う何て大それたこと出来ないし……
俺が全く思い付けないでいると、雛田さんが話始めた。
「赤城君って、知ってほしくないことは気付くのに、こういうことは鈍感だよね?」
「いやいや、俺はけっこう敏感だと思うぞ」
「はぁ……そういうところ何だけどなぁ……(わたしの気持ちにも気づいてるか解らないし……)それより!あの子が誰かってことだよね?」
「お、おう……」
俺は雛田さんが小声で呟いたことが気になって少し返事に詰まってしまった
……え!雛田さんの気持ち?てっきり俺のこと好きでいてくれてると思ってたけど……俺が気づいていないということは、俺の考えていることと逆……まさか!雛田さんは俺のことが嫌い……
「あの子っいうのは……その……昴なんだけどね……」
「あぁ~、昴ね。はいはい、昴……」
……俺は雛田さんが俺のことを嫌っているという事実がショックで適当に答えていた。……まて!今意外な名前が……
「って!昴ぅぅ~~~!!!???あの子って昴かよ~~~!!!」
「きゃっ!」
俺が突然立ち上がり叫んだので雛田さんを驚かせてしまった。
……やっぱり驚いてる雛田さんも可愛いなぁ……じゃない!それに雛田さんは俺のこと嫌いだしなぁ……はぁ
俺が叫んだ後落ち込んだのを不思議に思ったらしい雛田さんが俺を心配してくれる
「あ、赤城君大丈夫?」
「あ、あぁもう落ち着いた。それで何で昴なんだ?もしかしてアイツの……」
「うん……記憶のことは知っているよ。わたし、昴と……元親友だったからね……それに元協力者だったし……」
雛田さんが意外なことを言った。
……昴とは何かあるとは思ってたけどまさか、元協力者だったとは……
「もしかしてクラスの女子に昴が天然キャラだって広めたのは……」
「わたしだね……それに赤城君がしてた作戦は、わたしが中学のときにしてたことと同じだったし……」
雛田さんは少し目線を逸らしながら言った
……そうだったのか。やけに作戦が上手くいくと思ってたけど雛田さんも中学のときにこの作戦していたのか……そりゃあアイツの天然キャラはすぐに広まるよなぁ。
「けどさぁ、それだと雛田さんがアイツを助けられなかった。何てことにはならなくないか?俺もアイツにしてやったことはそれくらいだし……」
どうして雛田さんが昴を救えなかった、なんて言うのか気になって俺はそう尋ねた。
「まあ、わたしも色々と協力はしてたけど……昴の悩みだけは解決出来なかったんだよね……だけど、赤城君は解決したでしょ?」
雛田さんは俺を少し羨ましがる様に見ながらそう言ってきた。
「昴の悩みって、『自分ってものがよくわからない』とか『そんな自分が好きなことしていいのか』ってやつか?」
「……うん」
雛田さんは小さく頷く。
「けど……俺はその悩み解決してなんか無いぞ。ただ俺の考えをアイツに無理やり押し付けただけだしな……」
「赤城君はそう思ってるかもしれないけど、昴にとっては違うよ。だからかな……最近の昴は毎日楽しそうだもん……」
「それでもやっぱり俺は何もしてないよ。もし解決したように見えるんならアイツが自分で解決したんだよ」
「(またそんなこと言い出すし……けど、赤城君のそういうところを含めてわたしもあの子も……)」
……?やべぇ今雛田さんが何て言ったのか聞き取れなかった……そういうところに何て言ったんだろ?でもわざわざ聞き直すのもなぁ。よし!話題を変えよう
「少し気になってたんだけど……何で元親友なんだ?別に今も仲良さそうに見えるんだけど?」
……俺は雛田さんと昴はクラスでもけっこうな仲良しコンビだと思う。よく一緒に弁当食べたり買い物に一緒に行ったりしていると聞くからな。(主に昴から)
これだけ仲良しなら親友と言ってもいいはずなのに、何故か雛田さんは元親友と言う。それに……昔何かあったなら今も仲良く出来ないと思うしな……
「少し話したく無いかなぁ……」
俺が考えごとをしていると雛田さんが伏し目がちにそう言った。
「あ、ごめん……無神経な質問だったな……それじゃあ……」
と、俺が別の話題を探そうとしていると
「やっぱり話す!」
「いやいや、無理に話さなくていいって!」
俺には雛田さんが少し無理をしているように見えたのでそう言った。
「……たぶん、このままだと昴とはただの友達で終わりな気がするの……そんなの絶対にイヤ……だから話すよ、それで……赤城君!」
「は、はい!なんでしょうか姫?」
突然名前を呼ばれ、ビックリしてしまったせいか変なことを言ってしまった。
「その……話すから……わたしに、協力してもらってもいい?」
雛田さんは上目遣いで、そう頼んできた。もちろん姫発言はスルーしていた。
雛田さんにそんな顔されたら断れないな……
「まあ、人生相談マスターの俺に任せな!」
俺は少し恥ずかしかったので、ちょっとふざけてそう言った。
「ふふっ、人生相談かぁ……そう言えばわたし人生相談するの始めてかも……よろしくお願いします。赤城先生!」
俺がふざけたせいか雛田さんもノリノリで先生!なんて言ってきた……危うく俺の変なスイッチが入りかけたぜ、流石は雛田さんだなぁ……等と変なことを考えていると雛田さんが話始めた。
「話すとかなり長いんだけど……まずは、どうしてわたしと昴が仲良しになったか……から話そっか」
そうして、俺にとって『三度目』の人生相談がスタートした
ルーティーンの如く挨拶をこなしているのはわたくしこと赤城 飛翔でございます。
……特に語ることも無いんでおさらいコーナー行きますか?行きましょう!
それでは、前回のおさらいですね。いやぁ……まさか、雛田さんにバレていたとは!(フラグを建てておいて何を言っているんだろうね)そして仕方なく打ち明ける彼……ていう感じですかね?
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……何と言うかわたくしのコーナー段々短くされてません!?
俺達は遊園地を出てから地元まで戻ってきていて、近くにファミレスがあったのでそこで話すことにした。
メニューを頼み終わると、雛田さんがもう待ちきれないという様子で問いかけてきた。
「ちゃんと話してくれるんだよね?」
「まあ、話すと長いんだけどさ……」
それから俺は雛田さんに、俺がどうして二重人格者になったのか、何故隠していたのか、夜になるとエセ大魔王と入れ替わる……等々話した。
すると、俺の話に疑問があったのか雛田さんが質問してきた。
「赤城君がみんなに二重人格のことを隠していたのって、その……大魔王さん?が恥ずかしいからなの?」
「まあ、大体そんな感じかな」
「たぶんだけど、赤城君が隠したがっていた理由は違うと思うよ……」
雛田さんは真面目な顔つきでそう言う。
……俺は本当にあのエセ大魔王が恥ずかしいから隠したいと思ってるんだけどな……
雛田さんは俺が納得出来ないみたいな顔をしていたのでさらに続けてきた。
「その……恥ずかしいからっていうのもあるとは思うよ。けど、赤城君の根っこにある理由はもっと別のことなんじゃないの?」
「…………」
……少し考えてみるが他の理由なんて思い付かなかった
すると、雛田さんが仕方ないなぁという感じで一言だけ言った。
「赤城君は怖かったんだよ」
「えぇーっと、何が?」
……俺には全く分からないのでそう尋ねた
「だから……みんなに二重人格者ってことがバレて気味悪がられることとか、大魔王さん?がいじめ……とまではいかなくてもみんなと仲良くできないこととかがさ……
そういう意味じゃ赤城君は大魔王さん?を守りたかったのかもね……」
雛田さんはそんなことを言う。
……今にして思うと、始めはそんな理由だったのかもしれないな……(確かに子供の頃友達の親が変な目で見ていて、それが嫌だった気もする……)
「雛田さんってスゴいな……その、俺ですら忘れてた理由がわかるなんてさ」
俺は思ったことをそのまま告げていた
「……そんなことないよ……わたしなんて……(あの子も救えなかったんだし)」
雛田さんは少し落ち込んだ様子でそう言った。
「あの子って誰なんだ?」
……俺は鈍感系主人公じゃないのでそう聞いた。そもそも主人公って言うほど個性無いしな……いや、俺けっこう個性強いかもな。二重人格者だし
そんなことを俺が考えていると、渋々雛田さんが 答えてくれた
「わたしに救えなくて赤城君に救えた子……」
……そんな奴いるか?そもそも俺は誰かを救う何て大それたこと出来ないし……
俺が全く思い付けないでいると、雛田さんが話始めた。
「赤城君って、知ってほしくないことは気付くのに、こういうことは鈍感だよね?」
「いやいや、俺はけっこう敏感だと思うぞ」
「はぁ……そういうところ何だけどなぁ……(わたしの気持ちにも気づいてるか解らないし……)それより!あの子が誰かってことだよね?」
「お、おう……」
俺は雛田さんが小声で呟いたことが気になって少し返事に詰まってしまった
……え!雛田さんの気持ち?てっきり俺のこと好きでいてくれてると思ってたけど……俺が気づいていないということは、俺の考えていることと逆……まさか!雛田さんは俺のことが嫌い……
「あの子っいうのは……その……昴なんだけどね……」
「あぁ~、昴ね。はいはい、昴……」
……俺は雛田さんが俺のことを嫌っているという事実がショックで適当に答えていた。……まて!今意外な名前が……
「って!昴ぅぅ~~~!!!???あの子って昴かよ~~~!!!」
「きゃっ!」
俺が突然立ち上がり叫んだので雛田さんを驚かせてしまった。
……やっぱり驚いてる雛田さんも可愛いなぁ……じゃない!それに雛田さんは俺のこと嫌いだしなぁ……はぁ
俺が叫んだ後落ち込んだのを不思議に思ったらしい雛田さんが俺を心配してくれる
「あ、赤城君大丈夫?」
「あ、あぁもう落ち着いた。それで何で昴なんだ?もしかしてアイツの……」
「うん……記憶のことは知っているよ。わたし、昴と……元親友だったからね……それに元協力者だったし……」
雛田さんが意外なことを言った。
……昴とは何かあるとは思ってたけどまさか、元協力者だったとは……
「もしかしてクラスの女子に昴が天然キャラだって広めたのは……」
「わたしだね……それに赤城君がしてた作戦は、わたしが中学のときにしてたことと同じだったし……」
雛田さんは少し目線を逸らしながら言った
……そうだったのか。やけに作戦が上手くいくと思ってたけど雛田さんも中学のときにこの作戦していたのか……そりゃあアイツの天然キャラはすぐに広まるよなぁ。
「けどさぁ、それだと雛田さんがアイツを助けられなかった。何てことにはならなくないか?俺もアイツにしてやったことはそれくらいだし……」
どうして雛田さんが昴を救えなかった、なんて言うのか気になって俺はそう尋ねた。
「まあ、わたしも色々と協力はしてたけど……昴の悩みだけは解決出来なかったんだよね……だけど、赤城君は解決したでしょ?」
雛田さんは俺を少し羨ましがる様に見ながらそう言ってきた。
「昴の悩みって、『自分ってものがよくわからない』とか『そんな自分が好きなことしていいのか』ってやつか?」
「……うん」
雛田さんは小さく頷く。
「けど……俺はその悩み解決してなんか無いぞ。ただ俺の考えをアイツに無理やり押し付けただけだしな……」
「赤城君はそう思ってるかもしれないけど、昴にとっては違うよ。だからかな……最近の昴は毎日楽しそうだもん……」
「それでもやっぱり俺は何もしてないよ。もし解決したように見えるんならアイツが自分で解決したんだよ」
「(またそんなこと言い出すし……けど、赤城君のそういうところを含めてわたしもあの子も……)」
……?やべぇ今雛田さんが何て言ったのか聞き取れなかった……そういうところに何て言ったんだろ?でもわざわざ聞き直すのもなぁ。よし!話題を変えよう
「少し気になってたんだけど……何で元親友なんだ?別に今も仲良さそうに見えるんだけど?」
……俺は雛田さんと昴はクラスでもけっこうな仲良しコンビだと思う。よく一緒に弁当食べたり買い物に一緒に行ったりしていると聞くからな。(主に昴から)
これだけ仲良しなら親友と言ってもいいはずなのに、何故か雛田さんは元親友と言う。それに……昔何かあったなら今も仲良く出来ないと思うしな……
「少し話したく無いかなぁ……」
俺が考えごとをしていると雛田さんが伏し目がちにそう言った。
「あ、ごめん……無神経な質問だったな……それじゃあ……」
と、俺が別の話題を探そうとしていると
「やっぱり話す!」
「いやいや、無理に話さなくていいって!」
俺には雛田さんが少し無理をしているように見えたのでそう言った。
「……たぶん、このままだと昴とはただの友達で終わりな気がするの……そんなの絶対にイヤ……だから話すよ、それで……赤城君!」
「は、はい!なんでしょうか姫?」
突然名前を呼ばれ、ビックリしてしまったせいか変なことを言ってしまった。
「その……話すから……わたしに、協力してもらってもいい?」
雛田さんは上目遣いで、そう頼んできた。もちろん姫発言はスルーしていた。
雛田さんにそんな顔されたら断れないな……
「まあ、人生相談マスターの俺に任せな!」
俺は少し恥ずかしかったので、ちょっとふざけてそう言った。
「ふふっ、人生相談かぁ……そう言えばわたし人生相談するの始めてかも……よろしくお願いします。赤城先生!」
俺がふざけたせいか雛田さんもノリノリで先生!なんて言ってきた……危うく俺の変なスイッチが入りかけたぜ、流石は雛田さんだなぁ……等と変なことを考えていると雛田さんが話始めた。
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