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とある休日談
とある休日談②
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「ヒナ……その私と付き合ってくれない?」
「え?嫌ですよ、せっかくの休日なんだから寝かせて下さい」
「え、え~!?」
和泉さんはかなり驚いたのか口をポカーンと開けたままになっている。……うん?当然のことを言っただけなんだけど、何を驚いているんだ?というか、俺の方が驚かされてるんですけど……
「ねえ、ヒナ」
「なんです、和泉さん?」
「えっとね別にデートとかじゃなくて、ちょっとだけ私に付き合ってほしいだけで……」
「あっ、はい。だから分かってますよ」
「うんうん。分かればいいの。って、えっ!?分かってるのに断るの!?(……おかしいな都さんや有栖さんはこの誘いかたで大丈夫って言ってたのに……)」
何だか今日の和泉さんは見ていて面白いが、最後に不穏なことを呟いた気がする。
「和泉さん、もしや会長さんか久遠さんに何か頼まれたんですか?」
「い、いや……ヒナに用があるのは私で、二人にはヒナをどうやったら外に出せるか相談しただけで」
「まあ、大体のことは分かりました。あの二人に変なこと教えてもらったんでしょ?俺が外に出るかどうかはおいといて、普通に用件言ってくださいよ」
「そ、そう?私もやりにくかったからちょうどいいかも。それじゃあ、早速ヒナにお願いがあるんだけど……」
そうして、いつものように、和泉さんが若干申し訳なさそうに、俺へのお願いを話始めた。
「……という訳なんだけど、私と付き合ってくれない?」
和泉さんの話によるとこういうことらしい……一昨日の金曜日、いつも通り生徒会の活動を終えた帰り道のことだそうだ。和泉さんは、電車通学らしく、いつもと同じように電車に乗って家の近くの駅で電車から降り、あとは、駅から5分ほど歩けば家につくはずだったのだが、その日は駅前で大学生くらいの男3人組にナンパされてしまい、断ってもしつこく迫ってきたらしい。一応、その場を通りかかった親切な女子高生に助けられたらしいのだが、それから和泉さんは男の人が怖くなってしまったのだという。生徒会にいる以上、男子生徒とも話さないといけないので、何とか男の人に慣れるために、今日1日ヒナと過ごせば?というアドバイスを受け俺のところに来たらしい。……それにしても、「付き合って付き合って」て言って変に勘違いされても知りませんよ?まあ、俺は勘違いなんてしませんけど……
「はあ、大体事情は分かりましたけど、別に俺じゃなくても他の人に頼めばよくないですか?会長さんとか男っぽいし」
「都さん……は、女の子だからダメだと思うの!」
あれ?ちょっと和泉さん、あなた今悩みませんでした?まあ、気持ちはわかりますけどね。俺も会長さんは男装すれば普通の男より男っぽいと思いますし。
「じゃあ、他の男子に頼めばよくないですか?男友達くらいいるでしょ?」
「……い」
「はい?」
「いない……です」
「……」
悲しいことを聞いてしまった気がする。和泉さんは普通にいい人っぽいので、男友達くらいいるかと思ったがそうでもないようだ。
少しくらいフォローしとこう、なんか和泉さん泣きそうだし……
「まあ、大丈夫っすよ。俺なんて女友達どころか男の友達もいないですし」
「ヒナも大変だね」
「俺は気楽でいいんですけどね」
「そうだよね!」
「お、おう……」
俺の言葉に共感するところがあったのか、和泉さんが俺の手をガシッと掴む。会長さんほど力がないので、ちょっとこしょばゆい。というか、恥ずかしい。
「和泉さん、そろそろ離してもらっても?」
「あ!ごめん!」
「ふぅ、それじゃあ仕方ないですから、付き合いますよ」
「え、え~!!!」
そんなに驚くことですかね?と思い、和泉さんを見るが和泉さんは俺の後ろの方を見ていた。……あれ?じゃあ今の声は?……
俺も恐る恐る後ろを見てみると……
「お、お、お……お兄ちゃんに彼女が!?」
妹の由依が訳の分からないことを言って突っ立っていた。
「え?嫌ですよ、せっかくの休日なんだから寝かせて下さい」
「え、え~!?」
和泉さんはかなり驚いたのか口をポカーンと開けたままになっている。……うん?当然のことを言っただけなんだけど、何を驚いているんだ?というか、俺の方が驚かされてるんですけど……
「ねえ、ヒナ」
「なんです、和泉さん?」
「えっとね別にデートとかじゃなくて、ちょっとだけ私に付き合ってほしいだけで……」
「あっ、はい。だから分かってますよ」
「うんうん。分かればいいの。って、えっ!?分かってるのに断るの!?(……おかしいな都さんや有栖さんはこの誘いかたで大丈夫って言ってたのに……)」
何だか今日の和泉さんは見ていて面白いが、最後に不穏なことを呟いた気がする。
「和泉さん、もしや会長さんか久遠さんに何か頼まれたんですか?」
「い、いや……ヒナに用があるのは私で、二人にはヒナをどうやったら外に出せるか相談しただけで」
「まあ、大体のことは分かりました。あの二人に変なこと教えてもらったんでしょ?俺が外に出るかどうかはおいといて、普通に用件言ってくださいよ」
「そ、そう?私もやりにくかったからちょうどいいかも。それじゃあ、早速ヒナにお願いがあるんだけど……」
そうして、いつものように、和泉さんが若干申し訳なさそうに、俺へのお願いを話始めた。
「……という訳なんだけど、私と付き合ってくれない?」
和泉さんの話によるとこういうことらしい……一昨日の金曜日、いつも通り生徒会の活動を終えた帰り道のことだそうだ。和泉さんは、電車通学らしく、いつもと同じように電車に乗って家の近くの駅で電車から降り、あとは、駅から5分ほど歩けば家につくはずだったのだが、その日は駅前で大学生くらいの男3人組にナンパされてしまい、断ってもしつこく迫ってきたらしい。一応、その場を通りかかった親切な女子高生に助けられたらしいのだが、それから和泉さんは男の人が怖くなってしまったのだという。生徒会にいる以上、男子生徒とも話さないといけないので、何とか男の人に慣れるために、今日1日ヒナと過ごせば?というアドバイスを受け俺のところに来たらしい。……それにしても、「付き合って付き合って」て言って変に勘違いされても知りませんよ?まあ、俺は勘違いなんてしませんけど……
「はあ、大体事情は分かりましたけど、別に俺じゃなくても他の人に頼めばよくないですか?会長さんとか男っぽいし」
「都さん……は、女の子だからダメだと思うの!」
あれ?ちょっと和泉さん、あなた今悩みませんでした?まあ、気持ちはわかりますけどね。俺も会長さんは男装すれば普通の男より男っぽいと思いますし。
「じゃあ、他の男子に頼めばよくないですか?男友達くらいいるでしょ?」
「……い」
「はい?」
「いない……です」
「……」
悲しいことを聞いてしまった気がする。和泉さんは普通にいい人っぽいので、男友達くらいいるかと思ったがそうでもないようだ。
少しくらいフォローしとこう、なんか和泉さん泣きそうだし……
「まあ、大丈夫っすよ。俺なんて女友達どころか男の友達もいないですし」
「ヒナも大変だね」
「俺は気楽でいいんですけどね」
「そうだよね!」
「お、おう……」
俺の言葉に共感するところがあったのか、和泉さんが俺の手をガシッと掴む。会長さんほど力がないので、ちょっとこしょばゆい。というか、恥ずかしい。
「和泉さん、そろそろ離してもらっても?」
「あ!ごめん!」
「ふぅ、それじゃあ仕方ないですから、付き合いますよ」
「え、え~!!!」
そんなに驚くことですかね?と思い、和泉さんを見るが和泉さんは俺の後ろの方を見ていた。……あれ?じゃあ今の声は?……
俺も恐る恐る後ろを見てみると……
「お、お、お……お兄ちゃんに彼女が!?」
妹の由依が訳の分からないことを言って突っ立っていた。
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