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生徒会庶務の夏祭り
(番外編)想定外の出来事
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「ふ~ん、ふふ~ん」
わたし、久遠有栖は鼻唄を歌いながらスマホに保存されている写真を見ていた。どれも今年の夏に撮った大切な思い出だ。
「ふふっ」
ある写真に目が止まり、つい笑みがこぼれてしまう。写真には、わたしが最近気になっている男の子がビショビショになってゲンナリしていた。(……これは、美智瑠ちゃんが海に落としたんだっけ?)
気になるとは言っても好きとかでは無いと思う……何と言うか、この男の子は面白い。文句を言いつつも仕事はするし(……変な言い訳をしてサボろうとするけど)、意外なアイデアを出してくれたりする。
最近は、彼の考えるであろう言い訳を先に潰すのが楽しみだったりする。
今回はどんな反応をするのかな?と彼の反応を想像しながら画面をスクロールしていると、着信が鳴った。
「もしもし、うん……えっ!先客がいたの!?うん……えっと、誰と行くのかな?」
すると、電話の向こうから彼が得意気に話してきた。
「……それなら仕方ないね。覆面警備係りってことで許してあげる」
電話の向こうから「結局、警備係りの仕事はあるのね……」とゲンナリした声が聞こえる。
「まあ、覆面警備係りだから目の前で問題が起きない限りは、普通に夏祭りを楽しんでていいよ~」
すると、電話の向こうからホッと息をつく音が聞こえた。
「もしかして、今さっき夏祭りに行く約束したとかじゃないよね?……ふ~ん、まあいっか。それじゃあ、当日は楽しんでね」
最後まで彼は「元々約束してましたよ……ええ、してました!」なんていうバレバレの嘘をついていたが、夏祭りに行く相手を見つけるという努力はしたので、見逃すことにした。
「まさか……本当に一緒に夏祭りに行く相手を見つけるとはね」
わたしの予定では彼が「別に行く相手がいなかったんじゃなくて、夏祭りが嫌いなだけですからね」なんて、言い訳をしながらも警備係りをしてくれて、途中で美智瑠ちゃんあたりが「暇だし、わたしたちもまわらないか?」とか言いだして皆で屋台をまわったり、最後には仕事をしながら花火でも見るつもりだったのだが……あれ?わたし、もしかして……
「……来年は、素直に誘おうかな」
わたしは写真を眺めながらそう呟いた。
わたし、久遠有栖は鼻唄を歌いながらスマホに保存されている写真を見ていた。どれも今年の夏に撮った大切な思い出だ。
「ふふっ」
ある写真に目が止まり、つい笑みがこぼれてしまう。写真には、わたしが最近気になっている男の子がビショビショになってゲンナリしていた。(……これは、美智瑠ちゃんが海に落としたんだっけ?)
気になるとは言っても好きとかでは無いと思う……何と言うか、この男の子は面白い。文句を言いつつも仕事はするし(……変な言い訳をしてサボろうとするけど)、意外なアイデアを出してくれたりする。
最近は、彼の考えるであろう言い訳を先に潰すのが楽しみだったりする。
今回はどんな反応をするのかな?と彼の反応を想像しながら画面をスクロールしていると、着信が鳴った。
「もしもし、うん……えっ!先客がいたの!?うん……えっと、誰と行くのかな?」
すると、電話の向こうから彼が得意気に話してきた。
「……それなら仕方ないね。覆面警備係りってことで許してあげる」
電話の向こうから「結局、警備係りの仕事はあるのね……」とゲンナリした声が聞こえる。
「まあ、覆面警備係りだから目の前で問題が起きない限りは、普通に夏祭りを楽しんでていいよ~」
すると、電話の向こうからホッと息をつく音が聞こえた。
「もしかして、今さっき夏祭りに行く約束したとかじゃないよね?……ふ~ん、まあいっか。それじゃあ、当日は楽しんでね」
最後まで彼は「元々約束してましたよ……ええ、してました!」なんていうバレバレの嘘をついていたが、夏祭りに行く相手を見つけるという努力はしたので、見逃すことにした。
「まさか……本当に一緒に夏祭りに行く相手を見つけるとはね」
わたしの予定では彼が「別に行く相手がいなかったんじゃなくて、夏祭りが嫌いなだけですからね」なんて、言い訳をしながらも警備係りをしてくれて、途中で美智瑠ちゃんあたりが「暇だし、わたしたちもまわらないか?」とか言いだして皆で屋台をまわったり、最後には仕事をしながら花火でも見るつもりだったのだが……あれ?わたし、もしかして……
「……来年は、素直に誘おうかな」
わたしは写真を眺めながらそう呟いた。
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