35 / 61
生徒会庶務の夏祭り
生徒会庶務の夏祭り①
しおりを挟む
夏祭り……
その言葉を聞いて何を想像するだろうか?
ある人はズラリと並ぶ屋台や提灯かもしれないし、はたまたある人は鳴り響く笛や太鼓の音かもしれない。……浴衣姿のかわいい女子?ちょっと、俺とは関係ない人たちだな。
とにもかくにも、夏祭りに悪いイメージを持っている人は少ないはずだ。
では、そんなクリーンで素晴らしいイメージを持たれている夏祭りへ、風紀を守る警備係りとして向かうとしたらどうだろう?
イベントや祭りごとがあると必ず何処からか湧いてくるお調子者が、女子にナンパしていたら止めないといけないし。「お前どこ中だ~!」「何こっち見てんだよー!」とかどうでもいいことを叫びながらケンカする中学生のケンカも止めないといけないし。迷子がいたら一緒に親を探さないといけないし……あっ、これは大切な仕事だ。
とにもかくにも、夏祭りとは参加するだけなら楽しいのだが、いざ関係者側に入ると、一気にブラックな側面を出してくるという、ツンデレの逆みたいなものなのだ。……デレツンと言うのかな?
という訳で、俺はもう一度スマホに写る文字列を眺める。
『今年も生徒会は、夏祭りに警備係りとして参加するので、予定の無い人は必ず出席するように。
ちなみに、ヒナは強制参加です!
無いとは思うけど、もしも、誰かと行く約束していたらわたしに連絡下さい。 久遠有栖』
久遠さんが強すぎる!……あの人、俺が思い付きそうな言い訳潰すの上手すぎでしょ!
俺がここ最近の久遠さんに恐怖を抱いていると、部屋の扉がバタン!と勢いよく開いた。
「お兄ちゃん!頼みがあるの」
そんなことを言いながら部屋に入ってきたのは、妹の由依だった。
「無理だ。俺は忙しいから」
「そんな訳ないじゃん。そんなことより、お兄ちゃん今年は警備係りで夏祭りいくんでしょ?」
「……たぶんな。それがどうかしたのか?」
「探して欲しい人がいるんだけど……」
珍しく妹が俺に頼みごとがあるなどと言うから、何かと思えば人探しのお願いだった。しかも相手が男というテニスバカの妹からは考えられない相手だった。
「ふ~ん、でもお前夏祭り行くんだろ?」
「行くけど、友達には会わせたくないというか……とにかく頼んだよ!」
由依はそれだけを言うと、勢いよく扉を閉めて出ていった。
「余計に夏祭り行きたくなくなってきた……」
実を言うと、夏祭りには行ってもいいのだ。もちろん参加者としてだが……
そのためにも、誰か誘えないかなぁとアドレス帳を見るが、名前が皆無だった。あるのは家族と生徒会のメンバー、あとは数少ない友人のような存在の山下くらいで……あれ?もう一ページあるぞ?……
今までアドレス帳は一ページしか無かったはずなのに、いつの間にか二ページ目が出来ていた。
スマホの画面を下にスクロールすると……
「あっ……そう言えば、連絡先交換したんだっけか」
俺は早速アドレス帳に載っていた人物に電話をかけた。
「もしもし?急にすいません。よかったら、今度の夏祭り俺と行きません?」
その言葉を聞いて何を想像するだろうか?
ある人はズラリと並ぶ屋台や提灯かもしれないし、はたまたある人は鳴り響く笛や太鼓の音かもしれない。……浴衣姿のかわいい女子?ちょっと、俺とは関係ない人たちだな。
とにもかくにも、夏祭りに悪いイメージを持っている人は少ないはずだ。
では、そんなクリーンで素晴らしいイメージを持たれている夏祭りへ、風紀を守る警備係りとして向かうとしたらどうだろう?
イベントや祭りごとがあると必ず何処からか湧いてくるお調子者が、女子にナンパしていたら止めないといけないし。「お前どこ中だ~!」「何こっち見てんだよー!」とかどうでもいいことを叫びながらケンカする中学生のケンカも止めないといけないし。迷子がいたら一緒に親を探さないといけないし……あっ、これは大切な仕事だ。
とにもかくにも、夏祭りとは参加するだけなら楽しいのだが、いざ関係者側に入ると、一気にブラックな側面を出してくるという、ツンデレの逆みたいなものなのだ。……デレツンと言うのかな?
という訳で、俺はもう一度スマホに写る文字列を眺める。
『今年も生徒会は、夏祭りに警備係りとして参加するので、予定の無い人は必ず出席するように。
ちなみに、ヒナは強制参加です!
無いとは思うけど、もしも、誰かと行く約束していたらわたしに連絡下さい。 久遠有栖』
久遠さんが強すぎる!……あの人、俺が思い付きそうな言い訳潰すの上手すぎでしょ!
俺がここ最近の久遠さんに恐怖を抱いていると、部屋の扉がバタン!と勢いよく開いた。
「お兄ちゃん!頼みがあるの」
そんなことを言いながら部屋に入ってきたのは、妹の由依だった。
「無理だ。俺は忙しいから」
「そんな訳ないじゃん。そんなことより、お兄ちゃん今年は警備係りで夏祭りいくんでしょ?」
「……たぶんな。それがどうかしたのか?」
「探して欲しい人がいるんだけど……」
珍しく妹が俺に頼みごとがあるなどと言うから、何かと思えば人探しのお願いだった。しかも相手が男というテニスバカの妹からは考えられない相手だった。
「ふ~ん、でもお前夏祭り行くんだろ?」
「行くけど、友達には会わせたくないというか……とにかく頼んだよ!」
由依はそれだけを言うと、勢いよく扉を閉めて出ていった。
「余計に夏祭り行きたくなくなってきた……」
実を言うと、夏祭りには行ってもいいのだ。もちろん参加者としてだが……
そのためにも、誰か誘えないかなぁとアドレス帳を見るが、名前が皆無だった。あるのは家族と生徒会のメンバー、あとは数少ない友人のような存在の山下くらいで……あれ?もう一ページあるぞ?……
今までアドレス帳は一ページしか無かったはずなのに、いつの間にか二ページ目が出来ていた。
スマホの画面を下にスクロールすると……
「あっ……そう言えば、連絡先交換したんだっけか」
俺は早速アドレス帳に載っていた人物に電話をかけた。
「もしもし?急にすいません。よかったら、今度の夏祭り俺と行きません?」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる