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カルピス味****
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「うわ、カルピス味やん。」
一体どんな能力なんやろう。
全く想像がつかなくてワクワクする。
俺は剣に力を込め、何かを飛ばす様なイメージをした。
「うわ!!」
敵が悲鳴をあげる。
顔を上げると、白い液体でびちゃびちゃになった敵がいた。
「な、なんだこれ!
気持ち悪りぃ!!」
相当ビビってる様に見えた。
しかし、何処かで嗅いだ事のある匂い…。
「あ!!牛乳や!」
俺は叫んだ。
「何!?牛乳だと!?」
敵も困惑してるが俺も相当焦ってる。
なんやねん、牛乳って。
ダメージゼロやん。
「最悪だ。
何という屈辱…。」
いや、精神的には相当なダメージらしい。
「俺の攻撃が物理的なもんばっかやと思うなよ!
精神的にお前を追い詰めて叩きのめしたるわ!」
いや、まぁ俺も今精神的ダメージを与える攻撃があるって知ったんですけどね。
「ええい!こうなったら開き直ればいいだけだ!
くらえ!勇者!」
敵が俺に近づいてくる。
それに連れて強くなっていく牛乳臭。
「おぇ…。」
俺はもう限界だった。
あの牛乳、ちょっと腐ってる…。
「ちょ!ちょ!タンマ、タンマ!
ストーーップ!」
俺の声に反応して敵も律儀に止まる。
「なんだよ。」
「お前、臭い。無理。」
「は!?何言ってんだよ。
昨日ちゃんと風呂入ったし!」
ムキになって敵が言い返して来た。
「いや、風呂とか知らんし。
それに臭いの牛乳やから。」
「うっ、確かに臭うかもしれん。」
「いや、だいぶと臭ってまっせ。
あー、あと牛乳ずっと肌につけたまんまやったら肌荒れるし。」
「え!そうなのか…?」
「いや、知らんけど。」
新喜劇の様に敵がコケる。
「しらねぇのかよ!」
「とりまさぁ、帰って風呂入ったら?」
俺の提案に敵は悩んでいた。
自分の使命を真っ当するならこのまま残って戦うべきだ。
しかし、臭いもんは臭い。
悩んだ挙句、敵はこう言った。
「お前、覚えとけよ!
次は風呂入って石鹸の香り漂わせてくるからな!」
「おーう。」
俺は敵を見送った。
ーーーーーーー備考ーーーーーーー
【カルピス味】
牛乳が出ます。
臭いです。
精神的ダメージは大きい模様。
一体どんな能力なんやろう。
全く想像がつかなくてワクワクする。
俺は剣に力を込め、何かを飛ばす様なイメージをした。
「うわ!!」
敵が悲鳴をあげる。
顔を上げると、白い液体でびちゃびちゃになった敵がいた。
「な、なんだこれ!
気持ち悪りぃ!!」
相当ビビってる様に見えた。
しかし、何処かで嗅いだ事のある匂い…。
「あ!!牛乳や!」
俺は叫んだ。
「何!?牛乳だと!?」
敵も困惑してるが俺も相当焦ってる。
なんやねん、牛乳って。
ダメージゼロやん。
「最悪だ。
何という屈辱…。」
いや、精神的には相当なダメージらしい。
「俺の攻撃が物理的なもんばっかやと思うなよ!
精神的にお前を追い詰めて叩きのめしたるわ!」
いや、まぁ俺も今精神的ダメージを与える攻撃があるって知ったんですけどね。
「ええい!こうなったら開き直ればいいだけだ!
くらえ!勇者!」
敵が俺に近づいてくる。
それに連れて強くなっていく牛乳臭。
「おぇ…。」
俺はもう限界だった。
あの牛乳、ちょっと腐ってる…。
「ちょ!ちょ!タンマ、タンマ!
ストーーップ!」
俺の声に反応して敵も律儀に止まる。
「なんだよ。」
「お前、臭い。無理。」
「は!?何言ってんだよ。
昨日ちゃんと風呂入ったし!」
ムキになって敵が言い返して来た。
「いや、風呂とか知らんし。
それに臭いの牛乳やから。」
「うっ、確かに臭うかもしれん。」
「いや、だいぶと臭ってまっせ。
あー、あと牛乳ずっと肌につけたまんまやったら肌荒れるし。」
「え!そうなのか…?」
「いや、知らんけど。」
新喜劇の様に敵がコケる。
「しらねぇのかよ!」
「とりまさぁ、帰って風呂入ったら?」
俺の提案に敵は悩んでいた。
自分の使命を真っ当するならこのまま残って戦うべきだ。
しかし、臭いもんは臭い。
悩んだ挙句、敵はこう言った。
「お前、覚えとけよ!
次は風呂入って石鹸の香り漂わせてくるからな!」
「おーう。」
俺は敵を見送った。
ーーーーーーー備考ーーーーーーー
【カルピス味】
牛乳が出ます。
臭いです。
精神的ダメージは大きい模様。
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