存在証明~荒廃した都市でアンドロイドと人類の壮絶な生き残りをかけた戦い~

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東京編

木漏れ日 2

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🎶あたーらしい朝が来た希望のあさーだ
目覚ましは狭いテントに鳴り響く、とは言っても地下にあるこの町には日の光が差し込むことはない
「うーん、うるさいなー」そう言いつつ賢治は目覚ましを止めた。今日も目覚めは必ずしも良くない。たまにはふかふかのベットで寝たい。いつまでも木箱の上で寝るのはごめんだ! 半分寝ぼけた状態でボサボサな髪をかきむしりながら、玄米を茶碗によそい、鶏小屋から回収してきた卵を割りかき混ぜる
「…いただきます…」
賢治はここに暮らし始めて12年、誰かに叩き起こされたり、誰かと朝食を食べたりしたことがなかった。賢治は一人だった。
「今日は上野に買い出しに行かないとな…」ご飯を口に含ませながら呟く。返事はない
食事を済ませ賢治は立ち上がった、この男ずっと一人暮らしな割りに背丈が人よりも高い。
「石田さん、行ってきます」テーブルに飾ってある写真にそうつぶやいて賢治はにこっと微笑んだ
15年前突如現れたアンドロイドによって人類は滅亡した…生き残ったわずかな人間は地上を捨て、地下に活路を見出した。幸いにもここ東京には旧山手線、旧中央線など網目のように地下鉄が走っていた、人々はそこを改造して人間が住む居住地区としたのである、現在東京の地下には約一万もの人間が住んでいるらしい、衛生は最悪、食べ物はまずいし、大半の人間はボロボロのテント暮らしで最悪だ。でも、それでも地上よりはずっといい、ここは少なくともアンドロイドは絶対に❗️襲ってこないし、生命の保証はされている。俺(賢治)は6歳の時にここに連れてこられた。でもその時…俺の恩人は亡くなった…



「うわ、野菜たけ~」
「仕方ないよ、地下だし、ここんところ人口が増えてるから需要に供給が追いついてないからねぇ」
「五十円!お願い!五十円引いて!」
「ダメなもんはダメ、いやなら他を当たりな」八百屋のおばちゃんは引き下がらない
「ケチィー」
上野駅の地下はいまでは地下街の一大商店街となってる!
「おーい賢治‼️」どこからか、声がする中野だ
「よお」神田に住んでる中野とはかれこれ10年の付き合いだ、お調子者で明るい中野とおれは不思議と息が合った
「そういやさ、この間うちの近所のテントに若い女の子が引っ越してきてさ…」
「え!どんなんかわいい?かわいい子?」
「それがよ!マジでブスでさ、ちょータイプなんだよな!」あと中野はB専
「あ、これから飲みにイコーゼ!」思い出したように中野は言った。俺たちは会うと必ず飲みに行く、それが暗黙の了解であった。


古びた酒場
喫茶バブ
そこが俺たちが通う行きつけであった…

バン!ビールジョッキをテーブルに叩きつけて
「でさ、おれたちチァー今の今までぇー地上ノォ世界にぃ行ったことないからさぁ、オラぉ!一度行きてぇーんだよ
噂には外ノォ世界には太陽が照ってぇはがぁ生い茂ってぇーキレィらしいシィー!」30分も経てば中野は酔いが回る
「でぁいいちぇー、アンドロイドごどぎがー地上を支配するとかぁーまじないシィー」中野は吠える
「たしかに俺も一度行ってみたいな地上に」その場の空気で相槌をした面もあったが、それは俺の本心であった。

「やめとけ、地上の世界は…」

「加藤さん‼️」賢治は突如横槍を入れてきた加藤に驚いた。
「なぁんでぇー、そんなぁー悲しいコトォーいうんでぇーふかー」
「地上の世界は完全にアンドロイドの支配下だもはや人間の手の届くところではない、賢治、お前ならわかるだろ、アンドロイドの恐ろしさ…おれは自分の親友をすでに失っている、その上息子同然のおまえにまで失いたくない」加藤の言葉は胸に突き刺さった
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