存在証明~荒廃した都市でアンドロイドと人類の壮絶な生き残りをかけた戦い~

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東京編

木漏れ日3

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加藤さんはこの東京の地下まで、俺を石田さんと一緒に届けてくれた人だった……
しかし、この東京の地下へ行く道中に、地上で壮絶な戦闘を繰り広げたせいか、東京に着いてから、ずっと酒に溺れた毎日をおくっていた。
「ちょうど酒場の前を通った時に、無謀なおまえらの夢が聞こえたから、いてもたってもいられなくなってな」加藤は言った
「そぉれでもぉ、地上にいきたいんだヨォ!」中野は言う、酔いはますます激しくなった。
「地上に行って何があるって言うんだ!楽園か?バカ言え!地上などアンドロイドが我が物顔で衰退した都市を歩いている!!それよりかはこの安全な場所地下でどう有意義に過ごすか考えたほうがマシじゃないか」加藤は叫んだ、中野は寝た
「それじゃあ、下水道を這うネズミと同じじゃないか‼️俺は違う!いや、おれたちニンゲンは違う!感情がある!アンドロイドには決してない、感情があるじゃないか!無機質なものに愚弄され、地下に追い込まれひっそりと暮らす、それ以上の恥辱はない!俺は行く!いつか必ずこのちっぽけな世界を抜け出し!太陽や空の下草木の上を駆け巡りたい‼️」我に返った時にはすべて声に出していた。無意識だった、いやこれが前々から思っていた賢治自身が気づかなかった本心であったのだった
!!」加藤は怒鳴る
「もっと命を大切にしろ、石田が浮かばれない!!」
その時だった
「ちょっとぉぉぉ、いいかなぁ~」後ろから声が聞こえた
振り向くと、紫色でおかっぱの髪型をしていてメガネをかけた身長百五十センチくらいのオトコが後ろに立っていた。と同時に加藤さんが頭を抱えながら「おまえ何の用だ、この死神」男は気にも留めない様子で続ける
「君たち地上に興味があるらしいねぇ!じゃあ、僕が君たちを連れてってあ・げ・る💗」人差し指を口元につけて彼はにこやかに笑った。
「加藤さん、誰ですか?このひと」小声で賢治は聞いた。
「巷で噂のアンドロイドを研究していると研究者だ、たしか名前を…」 
「中山です💗以後お見知りを」彼(彼女?)は賢治に握手を求めてきたが、加藤さんが賢治の手を叩いたことでそれは失敗に終わった
「私はねー、定期的に地上に出てアンドロイドの特長、弱点、生態を研究してるのですよ。アフフフ、いつかヒトが地上に戻れる未来のために。💗」
「20名以上の死者、50名以上の負傷者を出してな」加藤が噛み付く
「アフフフ、研究に犠牲はつきものですよ。加藤さん」
「ひとを傷つけておいて、何が研究だ、何が未来だ。」
「アフ💗、頭が硬い人はおいといて、どうです?お二人さん、ちょうど明日研究で地上にのですが、ついてきますか?」
その言葉に賢治は全身の血を震えさせた。(地上に出られる!!)願っても無いチャンスだった、言葉にならないほどの興奮に胸を躍らせた。中野も起きて同じように心ふるわせている!
「行きます!、行かせてください!!」賢治は体を前にせり出して言った
「おまえ、やめないか!賢治‼️この男がどんな悪党か、おまえは知らない、地上を望むことがどんなことかおまえはまだ分かっていない!!」加藤がどんなに訴えても今の賢治には無駄であった、実際その言葉が加藤が一番知っていた。この男は一度決めたら譲らない男だと
「わかった、ただし俺も行く、この男が何をするかわからないからな」ついに加藤は妥協した。
「アフ💗何もしませんよ。」
中山がどんな人間か、地上に向かうことにどのようなリスクを帯びるのか、そんなことは今の賢治にとってどうでもよかった。ただ、賢治はまだ見ぬ地上に心ふるわせた
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