あの秘書、とうとう社長と濃厚接触したらしいよ

ルルオカ

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俺をベッドに引きずりこむお前との将来に悩んでしまう

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夜勤明けでふらつきながら会社寮へ。
自分の部屋でなく、隣のドアの前に立ち呼び鈴を鳴らしまくる。

隣の部屋に住む合田は、日中働くエンジニア。

「いつも寝坊するあいつを起してくれ」と会社に頼まれて、毎朝ピンポン攻撃をするのが日課。

やっとドアが開いたと思えば、俺の腕を引っぱり、部屋に引きずりこんで。
ベッドに放ったら、抱きつき、そのまま熟睡。

エンジニアにして怪力で、肉体労働の俺にして引き剥がせず。
まあ、夜勤明けで疲れていたのもあるし、冷えた体には人肌が心地よすぎて、俺も夢の世界へ。

結局、そのまま爆睡し、スマホの着信も無視。
心配した会社の人が部屋にきて俺らを発見。

二人とも大目玉を食らったし「あいつらホモでは?」と噂が流れたし。

まわりに冷かされるたびに俺は大真面目に否定。
一方、合田は「彼と同棲するつもり」と頓珍漢な返答を。

寮の隣人というだけで、朝起こす以外、つきあいはなし。

それほどの赤の他人が、ホモ説を補強する発言を垂れ流しにする思惑とは。
気になったし、何より迷惑だったから、休みの日に飲むことに。

酒を煽りつつ問いただすと「じつは」と悪びれなく語りだして。

「俺、眠れないんだ。
ベッドに入りながら、ずっと起きて、朝になってうとうとしだす。

出勤するころに眠れそうで眠れないから、起きれなくて」

いろいろとツッコみたいのを堪えて「だからって、なんで同棲?」と聞けば「おまえと寝たとき」とつづける。

「生まれて初めて、ぐっすり眠れた。
俺はホモじゃないけど、どんな女の子でも、だめで。

やっと最適の相棒を見つけたんだ。
人並みに健康的な生活を送りたいから同棲したいなって」

同棲したいなって「じゃねー!」と叫ぼうとしたのを「今、俺のサポート役を探している」と遮り、意外な提案を。

「サポート役になれば、日中働けるし、今より給料アップ、資格もとれる。

会社寮をでて家を買うときは俺が全額だす。
家賃はもらわないし、いつ退去してもいい」

ちょうど転職を考えていた矢先の好条件。
「考えてみる」と悔しげに告げれば、合田はにっこり。

同棲はさておき、会社に合田の睡眠事情を話したら「じゃあ、二時間早く仕事切りあげて添い寝しろ」との命令が。

給料はそのままというに、従ったところ、多少、睡眠不足が解消された合田が、ばりばり仕事をこなしているという。

で、会社のほうも「同棲するなら援助する」といいだし、いよいよ逃げ場をなくしている。



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