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欲情する獣人におしおきを
しおりを挟む俺が剣士としてお供をする勇者一行には獣人がいる。
銀髪に銀の毛並みの三角耳と尻尾を生やし、精悍な顔つきをした男前だ。
その正体は合成獣の実験体という。
合成獣はふつう動物や魔物を二体以上、錬金術で合体させたもの。
人体を使うのは禁忌とされているし、これまで秘密裏に実験されたのは、すべて失敗。
そう、唯一の成功例がこの獣人、ギンジュなのだ。
研究所の地下で日々、データをとるため実験体として虐げられていたのを、その噂を耳にした勇者が単独で侵入し、救出。
以降、勇者一行に加わり、命の恩人に一生、忠誠を誓うとばかりつき従っている。
そりゃあ勇者には尻尾をぶんぶんふるし、仲間にも懐いて健気に戦闘のサポートをしているし。
俺以外に、はだ。
初対面から、ギンジュは俺と目を合わせないし、口も利かなければ、寄りつきもしない。
切迫した戦闘中でも、仲間を通して伝達するほどの徹底ぶり。
いやいや、きらわれる理由に心当たりがなく、勇者や仲間に聞いたにしろ「ほかの人よりギンジュには気をつかっているように見える」とのこと。
たしかに勇者一行でも、女遊びが派手で無神経なふるまいが目立つ剣士こと俺は「どうして、おまえのようなヤツが勇者さま」と疎まれがち。
そのことに慣れているとはいえ、なぜかギンジュに避けられるのは耐えがたく、といって正面切って理由を問いただす意気地もなく、もどかしくてたまらなかったのだが。
広い森を抜けだし、やっと町に辿りついたとき。
夜になって俺は早速、町へとナンパをしに。
酒屋の店員のかわいこちゃんをゲットし、ワンナイトラブを心ゆくまでたのしんだ。
はずが、事後にいちゃついているとき、狼の悲痛な鳴き声を耳にして。
町のまわりを囲む森にギンジュはいる。
人目を避けて、いつも町にはいらず、壁の外で寝泊まりするのだ。
といって、森には合成獣でない狼もいるし、ギンジュの鳴き声とは限らない。
そう自分にいい聞かせながらも、気がつけばパンツ一丁、小刀を手に宿屋を跳びだしていた。
遠くに聞こえた鳴き声ひとつで、広大な森のどこにいるか探し当てるのは至難。
と思っていたのが、森にはいり、すこし走ったところで、魔物が暴れる気配と物音が。
「まさか」と思い、藪を突っきったら、まさに「まさか」で。
ギンジュが魔物の触手に犯されていたら。
全身粘液まみれになり、手を拘束され足を広げられたまま、太い触手を尻の奥に飲みこんで。
突かれるたびに「ん、くあ、ああ!」とヨがって、勃起したままお漏らししまくりで痙攣。
そりゃあ仰天したが、にわかに激情と劣情が湧きあがり、たまらず魔物を急襲。
無数の触手をかき分けて、急所のコアを小刀で一突きをしたら、みるみる収縮。
ちっぽけな蛸になり「ひ」と身をすくめて、逃げていった。
魔物が見えなくなってから、地面に伏せるギンジュを起して「なにやってんだよ!」と怒声を。
目を見開き俺を見つめたのが、すぐに顔を逸らし、唇を噛む。
この期に及んでも頑固に態度を崩さないのに、いい加減、堪忍袋の緒を切らして押し倒した。
ギンジュが犯されているの見てから、滾ってやまないのを剥きだしにし、尻の奥に差しこんで「どうなっても知らないぞ?」と脅迫。
俺に迫られても、下半身は元気なままだから、魔物に犯されるのが趣味ではないのだろう。
薬を盛られたか、元実験体とあって、その身に異常が発生したのか、なににしろ、直接、ギンジュの口から事情を聞きたい。
そう目で訴えるも、顔を背けたまま。
舌打ちしたなら、さっきの触手より強烈な一発を奥まで。
初手から「はひゃああん!」とメスイキしたようで、触手に犯されるより、あられもなく乱れて鳴いて。
それでも口を割らないので、浅いところでとどめて腰を停止。
無言のまま見おろせば、悩ましく腰を揺らすも、とても物足りないのだろう。
「は、発情期になると、手に負えないんだ・・・」とやっと白状。
「発情期?いや、おまえ雄だろ!」
「俺のあとも獣人をつくろうとしたけど、ことごとく失敗。
で、博士が、俺一人でも子を成せるように、体を改造して、それで・・・。
発情期になると、あ、ああして魔物に犯されるくらいしないと、翌朝まで収まらないんだよ」
なるほどと思う一方で「なんで秘密にしていたんだ!」と責めずにはいられず。
「あいつは弱かったけど、魔物相手じゃあ殺されるかもだろ!
俺らに相談してくれれば、発情期を抑制する方法を見つけてやるし、もっと安全な相手を・・・!」
「う、うるさい!おまえみたいに、愛のない性欲処理するなんて御免だ!」
三角耳を伏せて涙目に訴えるのに、どきりとしつつ「そーかよ」と冷ややかに見返し、腰を緩やかに突きだしたり引いたり。
じれったそうに体をくねらせるギンジュに「どーして俺のこと無視するんだ」と詰問。
人工的に組みこまれた発情期にほんろうされ、さぞ辛いのだろう。
尻尾で地面を叩きながら「か、体が、おまえを欲してしかたないのお」としおらしく白状を。
「はじめた会ったときから、こいつの子供がほしいって体が・・・。
発情期になるたび、求めてしまうのを、がまんしてたのお。
だって、だってえ、おまえは毎夜、町にくりだしたからあ。
悲しくて嫉妬しながら、やけになったように魔物と・・・」
みなまで云わせず、腰の強打を再開。
ずっと謎だった理由が判明して、すっきりしたのもあるが「はあ、かわいい、なんてかわいいんだ!」と逆上して歯止めが利かず。
「はあうん!やあ、しゅごお、魔物と、ちが、あう、ああ、だめえ、きもち、よ、しゅぎ、ふああ、そんな、おっき、あん、あん、ああん、いっぱ、ちょおだあ・・・!」
以降、俺はぱったりと女遊びをやめ、ギンジュが発情期を迎えると、二人で町からはなれた場所へとしけこむように。
朝日が昇るまで、お互いを貪りあうようにまぐわうも、避妊をしてのこと。
勇者一行の旅が済んでから、あらためて子づくりに励み、ギンジュと家庭を築くつもりだ。
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