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2話 僕、女神様を恨む
しおりを挟むやさしい風が吹き抜け太陽の暖かさを感じ僕は目を開く。
あの日常から開放されたのだと思うと今まで感じていた風や日光が更に心地よく感じた。
周りを見渡すとどうやらここは森の中らしい。
とりあえずこの森を出よう。
女神様がここに置いていったということはここは安全な森で近くに街か村があるのだろう………………そう思っていた時期が僕にもありました。
もう転移してから1ヶ月がたつ、なのに一向にこの森の終わりが見えない。
歩く方向を間違ったんじゃないかって?
木の上に登ったりして確認してるから間違いない見渡す限り一面木で覆われている。
まあ100歩譲ってそれはいいとしよう良くないけど。
でもさ、これはないんじゃないの女神様。
僕の周りには今魔物にたちに囲まれている。
ドラ●エのゴブリンみたいなやつとかパズ●ラのオーガみたいなやつとかがね……まあどれもやったことないんだけど。
とりあえず全然安全じゃないじゃんこの駄女神が!と心のなかで叫んでおいた。
て、そんな事をしている場合じゃない!今はこの状況をなんとかする方法を考えないと。
空手ならばできる、なんせおじいちゃんに物心ついた頃から教わっていたから多少はできる。
だが、空手が目の前の怪物たちに通用するとは到底思えない。
ヤバい打開策が見つからない。
万事休す
そうう思ったその時
「はああああああああ」
一人の長剣を持った女性が飛び出してきた。
続いて狐の獣人が飛び出し、最後にローブ姿の女性が現れ、何やら唱え始めた。
ローブの女性が唱え終わると僕とローブの女性の周りに透明な膜ができた。
『もう大丈夫だよ』
なんて言ったのかわからなかった。
なんせ日本語じゃなかったのだから。
それでも表情安心させようとしているのだと理解した。
しかし表情を見るよりも先に安心した。
とても暖かく感じた。
どこかで感じたことのある暖かさだった。
この暖かさは………そうだおじいちゃんやおばあちゃんが僕のことを心配してくれたときの暖かさだ。
そんな暖かさを1年ぶりに感じた僕は思わず涙を流した。
ローブの女性が僕を安心させるように『もう大丈夫、大丈夫』と言い僕を抱き締めながら頭を撫でてくれた。
僕はこれまでの辛さや寂しさを吐き出すように泣き続けた。
作者です。
『』内の言葉は、異世界語の言葉です。香織が異世界語をマスターできるようになったら普通のカギカッコに戻します。
ホントはこの場面でちゃんと人間不振な部分を出しておきたかったのですがちょっと後ろに繋げられるように無理やり繋げちゃいましたここも読者の皆さんの意見を取り入れて治していきたいなと思っています。
誤字脱字報告やここをもっとこうしたほうがいいなどの意見は、感想欄で受け付けています。
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面白い✨
あれっ?結構昔にとうこうされてた。
お気に入り登録したよ~面白かったから✨この作品の名前か~....次の話で、もうちょっと性格とかを分かるように書いてくれましたら思いつくかもしれないです!